入退室管理も指導報告書もタブレットを使って時間削減 学習塾のための、まったく新しい運営管理アプリ『reco』が登場

生徒60人の教室で毎月10万円のコスト削減も

メイツの遠藤尚範代表(写真右)と伊藤史弥副代表。

メイツの遠藤尚範代表(写真右)と伊藤史弥副代表。

株式会社メイツ(東京・新宿区)は、学習塾管理アプリ『reco(レコ)』を公開した。この『reco』は3つの機能を備える。1つ目は、タブレットで使用することにより、指導中でも気軽に生徒情報を見ることができる。同時に、生徒の学習記録も行えるため効率的な指導が可能になる。

2つ目は、学習記録は自動で指導報告書に反映されるため、指導報告書の素早い作成が可能になっている。また、報告書の作成はタップ操作で多数の定型文から自動生成でき、講師の負担を軽減してくれる。

その指導報告書は、グラフなどで直感的に把握できるようになっている。過去の指導履歴、使っている教材ごとの学習状況も整理され、個別指導の場合は講師間の引き継ぎもスムーズにできる。同社の伊藤史弥氏は、「これまで指導報告書の作成に生徒1人1コマあたり10分かかっていたとしても、『reco』を用いると約1分で作成できます。生徒60人の教室だと月80時間以上の時間が削減できることになるので、時給換算で約10万円のコスト削減に繋がります」と話す。

保護者もリアルタイムで子供の学習内容や進捗状況を把握できる。

保護者もリアルタイムで子供の学習内容や進捗状況を把握できる。

3つ目は、生徒の入退室状況を管理する機能だ。受付にタブレットを設置し、生徒が入退出時に自分のIDをタブレットに入力することによって、保護者は教室で勉強する子供の学習内容をスマホやPCからリアルタイムで確認することができる。そのほかにも、指導報告書、時間割や次回の指導予定をはじめ、学習の進捗状況も閲覧できる。

この入退室管理機能によって、授業料の請求や講師の勤怠管理もスムーズにおこなうこともできる。このアプリを開発したきっかけとなったのは、同社運営の学習塾での小中高生指導の際に、保護者から入退室や細かな学習状況の報告の要望が多数寄せられたことによる。講師の入退室管理や学習状況報告の負担は大きく、指導にも影響が出はじめていた。そんな時、『reco』の仕組みを着想したのだという。

10月31日に正式リリース 現在は無料モニターを募集中

「弊社は自分たちの塾の現場で試しながら、よりいいものを創っていく。それをほかの塾にも使っていただくことで、より使い勝手のあるシステムにしてきたいと考えています」と、同社代表取締役社長の遠藤尚範氏は言う。

料金は、生徒1人の登録につき650円/月。正式リリースは、2016年10月31日を予定している。特に、中規模程度の個別指導、グループ指導塾にとっては、講師の事務作業軽減という意味で、強い味方になってくれるに違いない。また、正式リリースまでは、無料モニター(5塾限定)として、同社のウェブサイトから先行利用の申し込みを受け付けている。

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