「アオイゼミ」を運営する教育ITベンチャー企業の葵 Z会グループ入りを

通信教育の株式会社Z会(静岡県長泉町、藤井孝昭社長)と、中・高生向けにオンライン学習塾「アオイゼミ」を提供する株式会社葵(東京都新宿区、石井貴基社長)は、葵がZ会の100%子会社となり、Z会グループに参画することを発表した。
「アオイゼミ」は、12月5日現在で登録ユーザー数が40万人を超え、有料のプレミアムプランの新規加入者数は、昨年同期比で300%以上に伸びており、今後さらなる加入者数の増加が見込まれている。
 そんな中、葵はなぜZ会グループへの参画を決めたのか。葵の石井貴基社長は、「創業から5年間ベンチャー企業としてやってきましたが、教育というのはノウハウの蓄積、コンテンツの生産を独自でやり切るのは時間がかかります。また、オンライン学習サービスにも様々な業種からの参入もあります。その中でナンバーワンのサービスを目指すために、Z会あるいは、栄光グループのリソースを活用させていただくことを決めました」と、その理由を話す。
 Z会グループに葵が加わることによって、様々なシナジーが予想される。例えば、葵の持つ4000本以上の映像授業、Z会の教材、グループの栄光ゼミナールが持つ中学・高校・大学受験のコンテンツなどの相互活用や共同開発が可能になる。
 また、グループ以外の学習塾に教材を販売しているエデュケーショナルネットワークは、デジタル教材の開発に葵が持つ開発力を生かすことができるほか、教務などにおけるICTの利活用に、アオイゼミのオンラインで培ったノウハウが使えることも大きい。
 来春以降には、共同で立ち上げる新規事業の計画も進んでいる。EdTech(教育系ITベンチャー)企業である葵のZ会グループへの参画は、新たな業界再編の嚆矢(こうし)となるか。注目が集まる。

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