千葉学習塾協同組合が創立30周年を祝う

千葉学習塾協同組合(以下、JAC)の創立30周年記念式典が、昨年11月26日、千葉市内でおこなわれた。約160名の参加者が集まり、式典は盛大におこなわれた。冒頭、JACの理事長を務める佐久田昌知氏が挨拶。「マンネリ化する団体もあるなか、当組合は113塾を擁する組織として『千葉県新聞検定』や『教材教具展』など、様々な活動を続け地域に定着してきた。こうした活動を通じ、組合員のスキルが上がっているのではと感じている」と述べた。

続いて3名の来賓が挨拶。まずは千葉県中小企業団体中央会 専務理事の今関光俊氏が登壇。「創立30周年にお招きいただき、また日頃より協力いただき感謝する。現在、地元密着塾は少子化で大手との熾烈な競争にあるが、設立時22名だったJACの組合員数は100名を超え、日本最大規模に発展した。それは卓越した指導力と先見性、団結力の賜物だと思う。今後も公教育とは違う柔軟な指導を続けていただき、さらなる飛躍を祈念する」と祝いのメッセージを伝えた。

次に千葉県私立中学高等学校協会 副会長の讃岐谷真一氏が壇に上がり、「30周年おめでとうございます。30年前は丁度バブルの真っ盛りだったが、現在は少子化が深刻で経営の安定は喫緊の課題である。ただそういう状況でありながらも、塾の先生は学校の先生以上に生徒の特質を理解した上で、子供たちに私学を紹介してくれていて大変有り難い。今後も引き続きよろしくお願いしたい」と感謝の意を表した。

全国学習塾協同組合 理事長の森貞孝氏は「全国にある塾団体のなかでもJACの動きは活発で、独自の企画を展開してきた。当組合も得がたい同志として力を合わせている。今後は50周年を目指し、より活躍されることを期待したい」とエールを送った。続いてJACに貢献した人たちへ感謝状が授与され、第1部は幕を閉じた。

第2部は写真家 長倉洋海氏による講演がおこなわれた。世界各地の紛争地帯で撮影を続けてきた長倉氏は「他人の生き方を学ぶことで、自分がどう生きるべきかがみえてくる。学校もそういう場だと思う。大人が一生懸命生きていれば、確実に子供の心に響くはずであり、一生懸命生きていくことが平和につながるので、楽しく美しく生きることを心がけよう」とメッセージを送った。

第3部では祝賀会がおこなわれ、参加者は思い思いに交流を深めながら、これまでの苦労を称え合うと共に、今後に向けて決意を新たにしていた。

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