Category: 月刊私塾界

月刊私塾界2017年6月号(通巻434号)

巻頭言

今年度の夏期行事には、何か新機軸がおありだろうか。昨年同様では世の中から取り残される。ましてや例年通りでは、変化が早い現代社会で何周も遅れをとってしまう。退歩と同じである。
 アクティブ・ラーニング、アダプティヴラーニング、プログラミング教育、STEM、STEAM、探究学習、英語4技能等々。ICTを駆使したもの、伝統的な紙媒体を使用した教材やシステム。これまた多岐に渡る。しかも毎年ヴァージョンアップされる。
 何をどう選び導入するか、大いに悩む。研究が必要である。
 少々時期が遅いかも知れぬが、今年の夏期行事で何かを試してみては如何だろうか。通年授業導入には二の足を踏むとしても、単発の講座で実験してみてはどうか。
 実験導入すれば、実体験として評価できる。1日3コマ、4日間の講座を組めば、約3ヶ月分の授業時間に相当し、効果測定も可能だ。繰り返しが必要なものは、長期で組めば良い。実験方法は他にもある。工夫してみては如何か。
 導入効果に懐疑的であれば、授業料無料で、一部の生徒に対してだけ実施すれば良い。
 数百年続く老舗も、日々商品開発に励む。常に改革に勤しむ。そうでなければ時代の変化に置いていかれる。
変えてはならないものは勿論ある。しかし、変えなければならないものも沢山ある。
学習塾も同じだ。時には、教育理念や経営理念でさえ見直さなければならない場合がある。奮闘を期待する。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp01 T-KIDS株式会社
      自由に選べる、新しい学びのスタイルを
  • 8 CatchUp02 和光高等学校
      ICTを活用したアクティブ・ラーニング
  • 10 CatchUp03 翼学院グループ
      学習指導と福祉のワンストップサービスで支える
  • 12 挑む大学 聖徳大学・聖徳大学短期大学部
  • 16 挑む私学 聖徳大学附属女子中学校・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45 【特集】教育ICT 考 2017spring/summer
      アダプティブラーニングの実力はいかに
  • 58 CatchUp04 株式会社アスデザイン
      新たなアニメーションソリューションとスマートスタディの活用
  • 60 CatchUp05 文教学院
      世田谷から世界の子供たちを支える
  • 62 協心塾力 株式会社理究
      教育ICTサービスを最大限に活用
  • 64 TOP LEADER Company 株式会社成学社
       “育”の分野で社会貢献を果たす、それが最大のミッション。
  • 72 特別インタビュー
       ピグマリオン学育研究所 所長 伊藤 恭 氏
  •    関西の幼児教育の雄、全国の学習塾との共同事業を強化

  • 76 Special Report 探究学習を〝探究〟する教育サミットが開催
  • 78 挑む私学 鈴鹿中等教育学校
  • 80 教育サービス業界 企業研究(56) グローバル・コミュニケーション&テスティング
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(281)
  • 84 疾風の如く(95)Study Room(京都府)原田 尚一さん
  • 86 好機到来(26)株式会社CLフォーラム.代表 遠藤 悠記さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(50)
  • 90 白書界隈徘徊話(27) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(33) 中谷彰宏
  • 94 陥穽葉書(3)
  • 96【新連載】もしも科学の視点が塾であったなら
  • 98【新連載】塾の家計簿
  • 100 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(47)
  • 101 芸術見聞録(47)
  • 102 高校生からの子育てハイウェイ(26)
  • 103 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 104 為田裕行の「教育ICT行」(27)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(13)
  • 108 林明夫の「歩きながら考える」(142)
  • 110 塾悟性論(3)
  • 112 咲かせよ桜(30) 小林哲夫
  • 116 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(50)
  • 118 論点2017(6) インターナショナルスクールとは?
       そして、設立しよう!プリスクール型インターナショナルスクール
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座
  • 月刊私塾界2017年5月号(通巻433号)

    巻頭言

    合格の知らせに歓喜し、周到に準備された新年度生募集に成功した春だったと拝察する。そんな満足感に浸り、少し静かな日常を、来る夏期行事に向け英気を養っている諸兄の姿が目に浮かぶ。学習塾にとり、数少ない落ち着いた日々だ。
     そんなとき、教育や経営以外の分野に目を向けてはどうだろうか。
    小説、それも海外の作家が書いたもの。異なる文化や価値観に触れ、何かに気付かされる。
     美術館や博物館へ足を運ぶのも一興だ。本誌「芸術見聞録」を参考にしてもいい。或は普段行くことが叶わない、遠く離れた土地にあるそれらを訪ねるも良し。外国まで足を延ばすことができれば、尚良しである。
     更にお勧めは、日本の古典芸能を鑑賞することだ。能、狂言、歌舞伎、浄瑠璃は如何であろうか。殆ど触れたことがないと推察する。特に男性読者は。歌舞伎座の客席を眺めれば、九割以上は女性だ。能や狂言は中学高校時代に、課外活動の一環として、居眠りしながら観ただけではないだろうか。
     日本人ビジネスパーソンは教養が低いと揶揄される由縁である。欧米のエリートと話すと痛感する。仕事以外何もできないし、知らない、と女性に蔑まれる理由だ。
     リラックスし、気分転換することは大切だ。視野を広げること、刺激を受けることで、新たな気付き、新たな自分を発見するであろう。人生の醍醐味でもある。
     仕事も人生も、最後は教養がものをいう。人格の陶冶。ましてや教育者なのだから。

    (如己 一)

    目次

  • 6 CatchUp01 アプス/武田塾 水戸校日本の学力底上げに貢献したい
  • 8 シリーズ 格差社会と向き合う④
  •   東京大学大学院 松井彰彦教授、お茶の水女子大学 耳塚寛明教授、
      NPO法人 キッズドア、共笑基金の取り組みを追う

  • 16 挑む私学 滝川中学校・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45 【特集】広がる、幼児教育と保育サービス
  • 56 HOT TOPICS 1 情報について考える 求められるセキュリティ対策
  • 58 HOT TOPICS 2 IBへの転換を果たした アオバジャパン・インターナショナルスクール
  • 60 HOT TOPICS 3 学力向上を図る独自のアクティブ・ラーニングを実践
  • 62 TOP LEADER Company株式会社城南進学研究社
  •    総合教育ソリューション企業として、多様化するニーズに応える。

  • 72 少し先の日本の教育の未来を考える
  •    見えない未来を生きる子供たちのためにピグマリオン学育(後編)

  • 76 Special Report 探究学習を〝探究〟する教育サミットが開催
  • 80 教育サービス業界 企業研究(55) 合同会社こども未来探究社
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(280)
  • 84 疾風の如く(94)大島栄伸塾(東京都) 塾長 飯塚 章さん
  • 86 好機到来(25)Dreamkidzまなび舎 代表 中尾篤朋さん
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(49)
  • 90 白書界隈徘徊話(26) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(32) 中谷彰宏
  • 94 陥穽葉書(2)
  • 96 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(46)
  • 97 芸術見聞録(46)
  • 98 高校生からの子育てハイウェイ(25)
  • 99 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(26)
  • 102 新・授業改革を目指して(96) 石川幸夫
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(141)
  • 106 塾悟性論(2)
  • 108 咲かせよ桜(29) 小林哲夫
  • 112 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(49)
  • 114 論点2017(5) 知られていない、教育振興基本計画
  • 118 編集後記
  • 120 Book Review
  • 122 塾長のためのガジェット講座
  • 月刊私塾界2017年4月号(通巻432号)

    巻頭言

    残念な出来事が起きた。首都圏にある大手学習塾で、時間外の残業や深夜の割り増し賃金が不払いだったため、労働基準監督署から是正勧告が出された。
     15年12月、厚生労働省は文部科学省と連携して、学生アルバイトの多い業界団体に対し、労働基準関係法令の遵守等を要請した。これを受け、公益社団法人全国学習塾協会は「安心塾バイト認証制度」を制定し、今年1月から運用を開始した。その矢先のできごとであり、実に残念である。
     時代は変わった。
     昔、「24時間戦えますか」なるCMが流行った。しかし、電通過労死問題後の現在、放映すれば炎上必至だ。
     講師募集に苦労している学習塾が多いと聞く。労働環境の改善を業界全体で取り組まなければ、全体で地盤沈下してしまう。どの学習塾も先生が最も大切だ、と言っている。ならば、それを実態として示さなければならない。良い先生が集まらなくなると、真綿で首を絞められるように、体力を失っていく。早目の対策が必要だ。
    すかいらーくは、深夜営業を縮小する。売上30億円減が分かっていても、である。更にスタッフの作業熟練度を向上させるために、グランドメニュー改定回数を減らす。常連客離れを覚悟の上だ。
    居酒屋チェーン塚田農場は、バイトの大学生に対し、就職支援をし、離職率を下げている。
    他業種は、人材確保、獲得にそこまで重きを置く。未来の人財(・)を育成する学習塾業界においてをや。

    (如己 一)

    目次

  • 6 CatchUp01 キタン塾
      優れた行動力で改革を断行し、軌道修正に成功
  • 8 CatchUp02 東進ナユタス
      日本初の音楽スクールが名古屋に誕生
  • 10 シリーズ 格差社会と向き合う③
      一橋大学 山田哲也教授、新宿区子ども家庭課、
      ステップアップ塾の取り組みを追う
  • 16 挑む私学 沖縄尚学高等学校・同附属中学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 42 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 43 【特集】変わる!人材募集と採用
  • 58 HOT TOPICS01 子供を賢くする、自立型個別指導塾
  • 60 HOT TOPICS02 英語入試・思考力入試が急増した 2017年の首都圏中学入試
  • 64 TOP LEADER Company
       株式会社埼英スクール
       挑戦する姿勢を育てる。その理念で、社員の挑戦も応援。
  • 70 協心塾力 自塾のコンテンツをさらに魅力的に
  • 74 少し先の日本の教育の未来を考える
       見えない未来を生きる子供たちのためにピグマリオン学育(前編)
  • 76 教育サービス業界 企業研究(54) 教育開発出版株式会社
  • 79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(279)
  • 80 疾風の如く(93) 個別指導HIGH-STANDARD(千葉県)代表 佐藤 良平さん
  • 82 好機到来(24) ラーンネットグローバルスクール 代表 炭谷俊樹さん
  • 84 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(48)
  • 86 白書界隈徘徊話(25) 西村克之
  • 88 自ら動き出すチームにする方法(31) 中谷彰宏
  • 90 【新連載】陥穽葉書(1)
  • 92 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(45)
  • 93 芸術見聞録(45)
  • 94 高校生からの子育てハイウェイ(24)
  • 95 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 96 為田裕行の「教育ICT行」(25)
  • 98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(12)
  • 100 林明夫の「歩きながら考える」(140)
  • 102 【新連載】塾悟性論(1)
  • 104 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(48)
  • 106 論点2017(4) STEM教育、STEAM教育
  • 110 編集後記
  • 112 Book Review
  • 114 塾長のためのガジェット講座
  • 月刊私塾界2017年3月号(通巻431号)

    巻頭言

    新年度授業料はどうされただろうか。講師募集費や人件費の上昇から、値上げせざるを得なかった――値上げしたかった――のではないか、と推察する。その結果や効果は如何に。
    近年多くの学習塾が授業料を値上げしていることは、「学習塾白書2016」からも分かる。
    しかし、単純な値上げが許される甘いご時世ではない。読者諸兄の学習塾では、どのような対策を採るのであろうか。
     一つ参考になる例がある。モスバーガーが実施した値上げ対策だ。
    15年5月、食材の原料費や人件費の高騰により、定番商品を約10%値上げした。ライバルのマクドナルドに比し、元々価格が高いにもかかわらずに、である。
     前年後半マクドナルドが、鶏肉の期限切れ問題や異物混入騒動から、客足がモスバーガーに向きつつある追い風は吹いていた。しかし、値上げはそれを止めかねない。
    そのような環境下、採った対策は基本を徹底することであった。しかも非常にシンプル。
    その内容は、調理の仕方からハンバーガーを上手に紙に包む方法に至るまでの手順を、全てのスタッフで確認し、徹底するための「製造勉強会」を全国で展開したのだ。これまでのマニュアルには無い部分にまで及ぶ。
     そして、この勉強会は意外な効果を齎す。スタッフが、自らが提供する商品の良さに改めて気付き、自信を持って客に販売できるようになった、というのだ。
    やはり何事も「凡事徹底」である。

    (如己 一)

    目次

  • 6 CatchUp01 あすなろ学院(株式会社学研スタディエ)
  • 20年、30年先を見据えた大改革

  • 8 シリーズ 格差社会と向き合う②
  • 松戸市子ども支援課、エデュケーショナルネットワーク、
    さいたまユースサポートネットの取り組みを追う

  • 14 HOT TOPICS どうしてる? マイナンバーの収集と管理
  • 16 挑む私学 育英西中学校・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 42 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 44【特集①】公開企業塾2017年度 2月・3月期第3四半期決算を読む
  • 52【特集②】塾の働き方改革
  • 64 TOP LEADER Company 株式会社スプリックス
  • 個別指導塾から自立学習塾へ、顧客ニーズを先取り。

  • 72 教育サービス業界 企業研究(53) 株式会社文理
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(278)
  • 76 疾風の如く(92)キッズスター★イングリッシュ(東京都)
  • 望月 宏典さん

  • 78 好機到来(23) ブルーフォグ・ソリューション株式会社 代表 吉田光広さん
  • 80 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(47)
  • 82 白書界隈徘徊話(24) 西村克之
  • 84 自ら動き出すチームにする方法(30) 中谷彰宏
  • 86 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(44)
  • 87 芸術見聞録(44)
  • 88 高校生からの子育てハイウェイ(23)
  • 89 クロスワードパズル「塾長の机」
  • 90 為田裕行の「教育ICT行」(24)
  • 92 新・授業改革を目指して(95) 石川幸夫
  • 94 林明夫の「歩きながら考える」(139)
  • 96 咲かせよ桜(28) 小林哲夫
  • 100 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(47)
  • 102 論点2017(3) PISA2015とTIMSS2015の結果
  • 106 編集後記
  • 108 Book Review
  • 110 塾長のためのガジェット講座
  • 月刊私塾界2017年2月号(通巻430号)

    巻頭言

    赤ちゃん用にIoT(Internet of Things)が組み込まれた多くの製品が販売されている。
    ウェブカメラでは、単純に赤ちゃんを見守り、映像をスマホに転送するだけでなく、呼吸数、心拍数、体温まで分かる。また、衣服に装着するだけで、呼吸や体温、体勢、活動レベル、睡眠中かどうかなどをスマホアプリから確認できるウェアラブルデバイスもある。更に赤ちゃんが快適に眠れるよう、複数の揺らし方をする「スマートゆりかご」がある。このゆりかごは揺らすだけでなく、泣き方により聞かせる音を選択する。音は眠りに誘う雨の音にはじまり、母体内で聞いていた音まで奏でる。
    これら製品は、親に対し、不安を和らげ、手間を減らし、ストレスを緩和する。
    一方で、これら事柄は、育児過程で親が赤ちゃんとのスキンシップや声掛けにより、感じ、判断するもの、という考え方もある。それこそが親の愛情だ、と。
    昨年教育界では、AI(Artificial Intelligence)を駆使し、ほぼ自動化されたアクティブ・ラーニングやアダプティブ・ラーニングがもてはやされた。また、大学入試改革で結局は採用が見送られたが、CBT(Computer Based Testing)やIRT(Item Response Theory)なる技術開発がある。これら最先端技術を利用しない手はない。
    しかし、子供のやる気を起こすことができるのは、やはり人間だけだ、という声も大きい。
    ハイ・テクか、ロー・テクか。それとも……。

    (如己 一)

    目次

    • 8 CatchUp01 株式会社喜望ゼミナール
      大切にしてきたのは、子供たちに考えさせること
    • 10 CatchUp02 株式会社拓人こども未来
      スポーツ科学に基づいたプログラムで運動能力をアップ
    • 12 CatchUp03 株式会社アップ
      地域とともに成長するアクティブ・ラーニングの発信基地
    • 14 Special Interview
      次期学習指導要領改訂の概要と、松野博一大臣の教育に対する想い
    • 18 シリーズ 格差社会と向き合う①
      教育で貧困層の子供をいかに救うか
    • 20 HOT TOPICS01
      業界全体の地位向上を関東から
      公益社団法人全国学塾協会関東支部研修会で
    • 22 HOT TOPICS02
      京都教育界の老舗、成基が主催。
      私立小学校入試対策テストと体験授業
    • 24 挑む私学 聖光学院中学校高等学校
    • 27 目次・巻頭言
    • 28 NEWS ARCHIVES
    • 50 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
    • 51【特集】続・学習塾白書を読む
    • 60 TOP LEADER Company
      ベスト学院株式会社/株式会社Global Assist
    • 70 Special Report 私塾界PREMIUM SEMINAR 2016
    • 80 教育サービス業界 企業研究(52) 株式会社ドコモgacco
    • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(277)
    • 84 疾風の如く(91)大学受験専門塾 フォレスト(神奈川県)
      代表 松尾 光徳さん
    • 86 好機到来(22) 株式会社ワイズアカデミー 代表 大森 善郎さん
    • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(46)
    • 90 白書界隈徘徊話(23) 西村克之
    • 92 自ら動き出すチームにする方法(29) 中谷彰宏
    • 94 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(43)
    • 95 芸術見聞録(43)
    • 96 高校生からの子育てハイウェイ(22)
    • 97 クロスワードパズル「塾長の机」
    • 98 為田裕行の「教育ICT行」(23)
    • 100 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(11)
    • 102 林明夫の「歩きながら考える」(138)
    • 104 咲かせよ桜(27) 小林哲夫
    • 108 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(46)
    • 110 論点2017(2) 大山鳴動鼠一匹、教育委員会制度改革
    • 114 編集後記
    • 116 Book Review
    • 118 塾長のためのガジェット講座

    2017年 新春 教材・教具展示会のご案内

    2017年新春に、全国各地で開催される教材・教具展示会をご案内いたします。教科書改訂に合わせた教材出版各社による最新の教材をお手に取ってご覧ください。また、急速に進化を遂げているICTを活用したコンテンツも多数展示されています。ぜひ、お近くの教材展に足を運びいただいて、最新の動向をキャッチしてください。

    ※本誌1月号とあわせてお届けいたしましたご案内に一部誤植がありましたので、訂正版のPDFを以下にご用意いたしましたので、ダウンロードしてお使いください。

    2017年新春 教材・教具展示会のご案内をダウンロード

    利他の心で志を育め 目指すは一大教育コミュニティ|疾風の如く|2016年12月号

    寺に生まれたことが厭だった。
    そして教員一家を飛び出し、
    自分だけがビジネス界を志した。
    しかし、運命は皮肉なものだ。
    ビジネスを学べば学ぶほど、
    生き方を知れば知るほど、
    ここへ還ってくる自分がいた。

    愛知県
    個別志導のサクセス

    塾長 近藤 成人さん

    ひとことで言い表せない異色の塾

    いわゆる「普通の塾」とは何かが違う。FCからスタートしたものの、昨年よりブランドを一新してオリジナル化。学習指導は自立型を中心とし、時間割が存在しない。「学び放題」を標榜し、何度通っても定額料金。宿題も出さない。すべてをここで完結させるシステムで、他塾に通いながら、不明点を質問するためにここへ通塾する生徒もいるほどだ。
     さらに、幼児教育~大学受験、英会話・速読・習字・そろばんまでカバーし、今後は体育コンテンツまで視野に入れているものの、一般的に塾の生命線ともいえる中学生が最も少ないという。それでも生徒数は4校舎でのべ650名を数え、地域にその存在感を放っている。
     なぜ、こんな塾が生まれたのか。塾長の近藤成人(51)本人も「どんな塾か、なぜそうするのかと聞かれても、ひとことふたことでは説明しにくいです。まあ確かに、かなり異色の塾だとは思います」と笑う。しかし、その根底にはやはり独自の想いと、すべてをここに帰結させる大きな夢があった。

    寺、教員一家…… その出自にことごとく反発

    サクセスイングリッシュクラブ』では、ネイティブとのダブルティーチング制を敷く

    近藤は、寺の息子として生まれ育った。これといった理由があったわけではないが、生理的にそれが厭で仕方なく、大学で東京に出た。
     さらに、両親・祖父母、そして妹までもが教育学部を出て公立校の教員を務めるという教育一家だったが、近藤だけが違っていた。教職課程は修めたもののビジネスの世界に興味を持ち、大学院卒業後は業界誌の記者に。
     記者とはいっても、営業から集金、取材と執筆、その後の校正まですべて自分でこなすという激務の日々。今では笑い話だが、生まれて初めて乗った飛行機がヨーロッパの非英語圏への単独海外出張だったという逸話まである。言葉もマナーも分からない、電車の乗り方さえも知らない海外で、しかもビジネス目的というハードな環境だったが、持ち前の行動力でそれを乗り切った。当時出会った現地の人たちは、塾経営者となった今でも家族ぐるみの付き合いだ。
     そんな経験が近藤の世界観を広げたのかもしれない。やがて「自分で時間をコントロールできる働き方・生き方をしたい」と、独立開業への志を抱くようになった。しかし「これ!」といったものがない。当初は自己啓発やネットワークビジネスの勉強もしたが、得るものは少なく、代わりに友人を失うだけだった。
     当時を振り返り、自嘲ぎみに近藤は言う。「自分のことしか考えてなかったんですよ」。そんな近藤が出逢ったのが、妻が運営していた塾と、私教育の世界である。奇しくも、近藤もまた家族と同じ世界へ還ってくることとなったのだ。

    ビジネスを学べば学ぶほど、原点に還っていく

    恒例の『そろばん選手権』。教科学習以外のコンテンツが豊富なのもサクセスの特徴だ

    もともとビジネス志向の強かった近藤、塾経営に対してもそうだったが、次第に「教育」そのものにも熱い想いを抱くようになる。夢を語り、それを実現に導くタフな日本人を育てたい―― 自塾に個別「志」導と名付けたのもそんな理念からだ。
     そう思えるようになったのは、ドラッカーやアドラー心理学を学んだことが影響している。彼らのように社会で成功し、広く認められている概念・思想の根底には、共通して仏教的な利他の精神が息づいていることに気づいたのだ。ビジネスでの自己実現を目指せば目指すほど、他者への貢献を大切に。運命の糸というと大げさだろうか、あれほど避けていた「寺」という存在や思想に紐づけられていったのである。
     幼児から高校生まで幅広く受け容れているのは、その貢献意識から自塾をひとつの教育コミュニティと捉えているからだ。今後はシニアまでをもこの輪に引き込み、彼らの生きる知恵や哲学を還元したいと語る近藤。「この縁を連綿とつないで、20年後、30年後には、子供たちが教える側に回っているサイクルを完成させたい。それまでは死ねない」と笑った。個別「志」導の志は高い。(敬称略)

    近藤 成人 SHIGETO KONDOH

    塾長 近藤 成人さん

    1965年生まれ、愛知県出身。石材業界の専門誌記者を経て、塾の世界へ。父は住職で、家族全員が教員という家庭に育つ。当初はそれを避けていたが、持ち前の強い自己実現志向とビジネスマインドを追求すればするほど、その出自という原点に還っていった。自塾を単なる学習塾の枠でとらえず、幼児からシニアまで、すべてをつなぐ学習コミュニティにするのが夢。
    WEBサイト http://www.success-okazaki.jp/

    学習支援塾ビーンズ(東京都)未来を自らの手でデザインする 〝学び治し〟の種|疾風の如く|2016年11月号

    これだけ時代が変わっても、
    なぜ教育現場は変わらないのか。
    なぜ彼らは「道を外れた」のか。
    学校が嫌い。勉強が嫌い。
    自分の夢も見つからない。
    自分もそうだったからこそ、
    分かってあげられることがある。

    東京都
    学習支援塾ビーンズ

    代表 塚﨑 康弘さん

    早稲田に入ればすべてうまくいく

    塚﨑康弘は、高校が大嫌いだった。一応は進学校と呼ばれるような学校だったが、先生は生徒を殴って勉強させるタイプ。生徒同士もどこかぎすぎすしていた。
    「空気が読めないタイプだったんです」と自嘲する塚﨑。「みんなで頑張って大学に行こうぜ!」と周囲を鼓舞したが、そういう一直線な情熱は嘲笑されがちな年頃だ。「何を一人で熱くなっているのか」と、下駄箱を壊されるなどの嫌がらせも受けた。とにかく、学校へ行くのが嫌で嫌で仕方なかったという。
     しかし、高校最後の文化祭は大きな転機となる。件の暴力教師は「うどんの模擬店をやれ」と言ってきたが、それに反発。得意の「空気の読めなさ」を発揮して自ら脚本を書き、青春群像を描いた創作劇を行ったところ、感涙する者まで出るほどの大反響を呼んだ。斜に構えていたクラスメイトたちも次第に感化され、夢を抱いて頑張るようになる。それは今でも「伝説」だ。
     あるとき誰かが、教室に東京の地図を貼った。「俺たちは勉強して、東京の大学に行くんだ!」、そんな空気のなか、塚﨑も早稲田を目指す。早稲田に入ればすべてうまくいく、きっと幸せになれる、そう思っていた。

    燃え尽き症候群

    自分の未来を想像させる「夢・目標を書き出すワーク」

    しかし、その反動が来た。無事、早稲田に合格できたものの、典型的な燃え尽き症候群にかかり、あっという間に不登校に。自己嫌悪にも陥り、布団を被って部屋に引きこもる日々が続いたという。
     ただ、捨てる神あれば拾う神あり。ずっと私淑していた社会学者に会うことができ、その薫陶を受けた。高校、大学と生きづらさを抱えて過ごしてきたが、それは決して自分だけではないことを知る。再び大学に行くようになり、そこでの学びでよりその思いを強め、次第に自分に何ができるのか考えるようになった。
     就職後に体調を崩して帰郷するが、そこで始めた家庭教師の仕事が、塚﨑の心にさらに火をつけることとなる。生徒たちは、「このままでは(受験に)間に合わない」「学校や塾などでの集団教育になじめない」「不登校」など、みな「何か」を抱えていた。

    もう一度、東京で勝負したい

    「意識の優先順位を探るワーク」。悩みを抱える生徒に、自分の価値観の源泉を見つけさせる

    しかし、そういう子ほど光る個性を持っていることも多い。そうした個性を押しつぶされて来たのだ。ある生徒は「早稲田に行きたい」と言ったところ、学校の先生に「お前なんかが行けるわけない」と全否定されたという。ある教育懇談の場では、「(問題のある子は)ビシバシやってやればいんだよ!」と雑に言い放つ先生もいたほどだ。
     同時にジレンマにも苛まれていた。せめて自分くらいは、もっと生きる意味や学ぶ意味を伝えてやりたかったが、家庭教師として「(受験に)間に合わない」と言われている子を前に、背に腹は代えられない状態だった。その豊かな個性を認められながら、虚ろな目で〝勉強させられる〟彼らを見るにつけ、限界を感じていた。
     そのやるせなさは義憤にまで高まり、一念発起。「もう一度、東京で勝負してみよう!」。そうして生まれたのが、不登校や勉強嫌いな生徒のための『学習支援塾ビーンズ』だ。
     しかし、塚﨑は強調する。「うちはフリースクールじゃないんです」。何をしていても許される場所ではなく、あくまで復学・進学という成果を見据えて子供らの社会復帰を目指す「塾」である。
     そのためにも、まず「講師が腹を切る」ことが大事だ、と塚﨑。大人たちも初対面から自らのバックグラウンドや過去をさらけ出して生徒と接するという。『学び〝治し〟の授業』と銘打ち、心の不安や不満を整理しながら彼らの自尊心を回復し、キャリア教育やワークショップを絡めつつ自律心を育て、学習指導を行っていくのだ。その活動は着実に広がり、最近はHPを見て生徒自ら入塾を申し込んでくる例も多いという。
     今後は公教育との連携も含めて活動を広げたいと語る塚﨑。彼のまいた種(ビーンズ)は、いま、空に向かって伸び続けている。(敬称略)
    文/松見敬彦

    塚﨑 康弘 YASUHIRO TSUKAZAKI

    塚﨑 康弘さん

    居場所のなかった高校時代を経て、大学でも学ぶ意味を見いだせず不登校に。同時に、そうした自分と同じような生きづらさを抱える子供たちを救えない教育現場に義憤を抱き、『ビーンズ』を設立。「普通」であることを押し付けない教育を大切に、心のケアからキャリア・自律・進学復学支援までワンストップで行う。1985年生まれ、大分県出身。

    ●WEBサイト
    https://study-support-beans.com/

    東京都 株式会社メイツ(進学塾メイツ/個別指導塾WAYS)理想の最適化学習を目指して いま、『教育2・0へ』|疾風の如く|2016年9月号

    塾が塾として機能していない。
    そんな状態に憤りを感じた。
    最高の授業を、最適化された状態で。
    教育×ICTに見出した、
    新しい教育のあり方へ。
    『教育2・0』を創り出す
    若者たちの挑戦。

    株式会社メイツ(進学塾メイツ/個別指導塾WAYS)

    代表取締役社長 遠藤 尚範さん

    こんなことが許されるのか


    「早稲田ならできるでしょ? じゃあ、あとはよろしく!」。教室長のその言葉に、当時早稲田大学の学生だった遠藤尚範は声を失った。
     アルバイトで勤めはじめた学習塾。教室長は、専門外の教科指導を遠藤に〝丸投げ〟したのだ。その教科に関する指導経験も、研修や指示も受けていない。異を唱える遠藤に、教室長が言い放ったのが、冒頭の言葉だった。
    「なんていい加減な!」。その怒りは、決して「教えてもらってないからできません」といったような、イマドキの甘え発想からではない。決して安くない月謝を貰っておきながら、教える技術も、指導者を育てる技術もない。プロ意識というにはほど遠いその塾の対応にガッカリしたのだ。
     現在の業界はずいぶんと改善も進んでいるが、当時はまだ労務上の問題も抱えていた。学生講師にそれだけの負担を強いながら、授業準備だ指導報告だと早出・残業は当たり前、にもかかわらず賃金は支払われない。「こんなことが許されるのか。塾の教育はもっと善くできるはず。俺がどうにかしなくちゃ。理想の塾を創るんだ!」、そんな義憤が遠藤を突き動かす。教材や教育に興味のあった友人・伊藤史弥ら仲間を集めて、いわゆる学生起業家として自分たちの塾を創った。それがメイツのはじまりだ。

    また辞めるの?

    他塾にも提供をはじめた学習塾管理アプリ『reco』。タブレット1台から導入できる。

    もともと、起業家マインドは強かった遠藤。シナリオライターを生業としていた父の影響で、サラリーマンという生き方が「ピンと来なかった」という。「敷かれたレールの上を歩くのではなく、自分でレールを敷きたい。そんな生き方がしたいな」。すでに一六歳の頃にはそう考えていたという。
     やがて起業家を目指し、早稲田の理工学部に進んだが、実験に次ぐ実験であまりにも忙しい学生生活。「これでは起業なんてとてもできないぞ……」、そんな焦りを感じ、三ヶ月で中退。再度受験勉強に挑み、同じ早稲田の商学部に入り直したという変わり種でもある。
     そんなときに出くわしたのが、塾への怒りだ。起業することは決めていたが、なにで起業するかまでは決めていなかった遠藤。この〝事件〟をきっかけに、一気に塾での起業へと心が動く。そして塾を開くために、せっかく入り直した商学部も辞めた。両親は「また辞めるの?」と、半ばあきれ顔で苦笑いしたという。遠藤の性格をよく分かっていたのだろう。

    次世代教育『教育2・0』の概念

    生徒達はタブレットを中心に学習する。出題や答え合わせなど、紙ベースや手作業で行っていた作業が一気に短縮された。

    意気込んではじめた学習塾運営だったが、開業二年を迎えるころ、次第に行き詰まりを感じるようになる。「最高の授業を提供する」という理想にこだわるため、ほぼ一人で三〇人ほどの生徒を個別指導するというフル稼働状態で、そこから先に進めなくなっていたのだ。
     そんなときに出会ったのが教育×ICT(情報通信技術)の概念。タブレットなどの登場に、高い可能性を感じた。そこで遠藤が目指したのが「最適化」である。それまで自分が一人で行ってきた指導を、ICTを使ってシステム化することを考えたのだ。クラウド上にすべての教育コンテンツを整え、例えば生徒の進捗や出欠管理、保護者との連携はもちろん、ビッグデータを蓄積・活用し、一人ひとり異なる演習のセレクト、採点もできる。その結果は再びデータ化され、テスト対策などにも応用される。すなわち塾とその教育、付随する業務のほぼ全体を網羅し、かつ個別に提供できる仕組みを創ったのだ。これにより、従来一対一~一対三で行っていた個別指導を、一対八ほどにまで引き上げても同様の指導成果を維持できるなど、かなりの効率化を実現した。さらに講師の勤務環境も改善できたという驚異的成果を上げている。
     遠藤は言う。「古来、千年前から教育のスタイルは変わっていない。無駄もまだまだ多い。これだけ世の中は進化し続けているのになぜ教育だけが変われない? 最高の学びを、すべて最適化された形で。それが、私たちが提唱する新しい教育のカタチ『教育2・0』です」。
     この「システム」ができれば、自分達がいなくなっても教育は次のステージを行けると語る遠藤。目指すは、自分たちがそのネオ・スタンダードの一里塚になることだ。次代の教育の礎となるのだ。(敬称略)
    文/松見敬彦

    遠藤 尚範 NAONORI ENDO

    遠藤 尚範さん

    1989年、東京・中野区生まれ。早稲田大学商学部中退。大学ではじめた塾講師のアルバイトで、ずさんな運営・指導体制への義憤を抱き、自ら塾で起業することを決意。「最高の授業を、生徒一人ひとりに最適化された状態で届ける」ことを理念に、志を共にする大学の仲間たちと起業。ICTを活用し、質の高い学びを効率的に実施するシステム『reco(レコ)』を開発。今年10月からは、同社のみならず、他塾への提供もはじめた。

    ●WEBサイト
    株式会社メイツ 
    進学塾メイツ 
    個別指導塾WAYS 
    学習塾管理アプリ『reco』 

    月刊私塾界2017年1月号(通巻429号)

    巻頭言

    謹賀新年
    昨年欧米で大きな出来事があった。ブレグジット(Brexit)とドナルド・トランプ大統領候補の当選だ。両者ともこれまでのグローバリゼーションと一線を画す。
    1648年締結ウェストファリア条約により、近代国家観が形成される。その枠組みが、EU成立・拡大、グローバル資本主義などにより越えられるか、と思われた。
    しかし、両国のこの事態である。今年はヨーロッパ各国で重要な選挙があり、目が離せない。
    英米での先の事態を5年も前に予測していた人物がいる。トルコ出身の経済学者ダニ・ロドリックである。グローバリゼーションのトリレンマとして、ハイパーグローバリゼーション、国民国家、民主政治の道を示す。三つを同時に満たす解はなく、氏の選択は国民国家と民主政治である。それを「賢いグローバリゼーション」と呼ぶ。
    翻って我が国の教育界。昨年3月に高大接続システム改革会議「最終報告」が出た。教育再生実行会議第四次提言を受けてのものだ。提言に比べ「最終報告」は大分後退した。いや、現実的となった。それでも4年後の実施に向け課題は山積する。その解決の議論を中央教育審議会で継続中だ。更に骨抜きとなる可能性がある。いやいや、より実際的になる。
    ここでも冷静に行く末を予測する方がいる。南風原東大副学長だ。本誌12月号インタビューを再度ご覧あれ。
    ともあれ、変化はチャンス。先を正確に読み、的確な対応をされたし。

    (如己 一)

    目次

    • 18 CatchUp 株式会社ビーシー・イングス
      新生田中学習会の挑戦
    • 20 【新春特別対談】
      小説『みかづき』出版記念
      作家 森 絵都 氏
      ×
      株式会社市進ホールディングス
      代表取締役 下屋 俊裕 氏
    • 27 目次・巻頭言
    • 28 NEWS ARCHIVES
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    • 82 挑む私学 駒込中学校・高等学校
    • 84 教育サービス業界 企業研究(51) 株式会社エナジード
    • 87 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(276)
    • 88 疾風の如く(90)
      セミナークレスト(兵庫県)
      代表 倉本 鉄平さん
    • 90 好機到来(21) 個別指導山崎学習塾 塾長 山崎 誠さん
    • 92 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(45)
    • 94 白書界隈徘徊話(22) 西村克之
    • 96 自ら動き出すチームにする方法(28) 中谷彰宏
    • 98 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(42)
    • 99 芸術見聞録(42)
    • 100 高校生からの子育てハイウェイ(21)
    • 101 クロスワードパズル「塾長の机」
    • 102 為田裕行の「教育ICT行」(22)
    • 104 新・授業改革を目指して(94) 石川幸夫
    • 106 林明夫の「歩きながら考える」(137)
    • 108 咲かせよ桜(26) 小林哲夫
    • 110 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(45)
    • 112 論点2017(1) 広域通信制高校問題の先に見えるもの
    • 118 編集後記
    • 120 Book Review
    • 122 塾長のためのガジェット講座