Category: 塾ニュース|教育ICT

国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE(アイムポッシブル)』日本版新教材をWEB公開

 I’mPOSSIBLE日本版事務局(公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会/日本財団パラリンピックサポートセンター)は、国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材『I‘mPOSSIBLE』日本版の新たな教材「東京2020パラリンピックのレガシーについて考えてみよう!」をWEB上で公開した。

 これまでのWEB公開教材が累計10万ダウンロード(2017年7月~2021年3月現在)となり積極的に活用されていることや、教育現場でのICTを用いた授業も浸透してきていることから、今回の教材はWEB上での公開のみとなる。全国の教育委員会、学校(小中高特支など)へは、スポーツ庁を通して周知展開する予定。

• 教材概要
【タイトル】 
東京2020パラリンピックのレガシーについて考えてみよう!

【内容】
国立競技場を主な題材に、共生社会を目指す社会の動きや人々の意識の変化をレガシーとして学ぶ。
共生社会をつくるために、自分に何ができるかを考えるきっかけになる教材。
小学生版、中学生・高校生版の2種類がある。

【教材ダウンロード】 ※ダウンロードは無料
『I’mPOSSIBLE』日本版公式サイトよりダウンロードが可能。
※今回は全国の学校、教育委員会への直接配布は行わない。
※過去に発行した教材も全てダウンロード可能。
URL: https://www.parasapo.tokyo/iampossible/

イーオン、AI対話型英会話学習アプリ「AI スピーク チューター」一般向け販売を5月17日より開始

 英会話教室を運営する株式会社イーオン(東京・新宿区、三宅 義和 代表取締役)は、韓国LGグループのLG CNS社(韓国ソウル市)が音声ベースのAIテクノロジーと、文の類似性 (リアルタイム評価および分岐回答) アルゴリズムを基に韓国国内向けに開発した「AI Tutor」を、日本市場向け「AI Speak Tutor」として、5月17日(月)から一般顧客向けに販売を開始する。AI スピークチューターは4月12日よりイーオン生徒向け先行販売しており、申込者数は550名を超え、イーオン生徒向け副教材として販売件数1位となっている。

【「AI スピーク チューター」概要】
□サービス提供開始日:2021年4月12日 イーオン生徒向け先行提供開始済
           2021年5月17日 一般提供を開始
□対象:入門・初級・準中級・中級・上級の5レベル
(英検5級から準1級程度、またはCEFR A1からB2程度に対応)
□購入方法 App Store または Google Play からダウンロード
□料金 / 期間:3,300円(税込)/ 1ヵ月 *1週間無料体験後、1ヵ月毎に自動課金 
□ダイアログコンテンツ内容
 日常生活シーンからビジネスシーンまでの幅広い240のシチュエーションを用意。
   (例)・レストランでビールを頼む
     ・違うサイズのジャケットを持ってきてほしいと店員にお願いする
     ・会社の同僚に社員研修プログラムを調査して欲しいとお願いする

500人が一冊の本を同時に読める『デジタル図書館』

 合同会社エルエムシーと熊本日日新聞社は、学研プラス社の一般図書・教育図書および、熊本日日新聞の記事をまとめた電子書籍を、PCタブレット端末で閲覧できるデジタル図書館システムを共同開発した。エルエムシーは、500人以上が一冊の本を同時に読むことができる同システムの特許を、2021年2月に出願している。熊本県高森町の小中学校では「高森町タブレット図書館」として、このシステムの試験運用を2020年10月から開始しており、2021年5月12日には、タブレット図書館を使用したオンライン授業を、天皇陛下が視察された。

システムの概要 

 閲覧者側は、電子書籍の閲覧や書籍の検索はもちろん、書籍を借りることで、「わたしの本棚」に本を追加することができます。また、借りている本の貸出期限が近づくと通知が届くほか、評価、貸し出し数、アクセス数に基づいた書籍のランキング機能や、テーマごとに書籍を特集する機能もある。
 管理者側は書籍の管理ができます。貸出情報や利用者(児童・生徒/教員・教育委員会)の管理、生徒の学年やクラスの更新ができる。また、学校からのお知らせを表示できる掲示板機能や、特集を作成できる機能も備えている。 

黒板アプリ「Kocri for Cloud」2021年秋リリースに向け3ヶ月無料お試しキャンペーンを実施

 黒板・ICT教育機器メーカーの株式会社サカワ(愛媛・東温市、坂和 寿忠 代表取締役社長)は、「Kocri for Cloud」を開発し、2021年秋(予定)から販売を開始する。販売に先駆けて、2021年5月14日(金)までに申し込みがあった教育機関の方を対象に「3ヶ月無料お試しキャンペーン」を実施する。

 ハイブリッド黒板アプリ「Kocri(コクリ)」シリーズは、黒板と電子黒板のイイところを兼ね備えたアプリ。黒板にチョークでスラスラ書きながら、端末とプロジェクターを使って動画や画像を一瞬で黒板に映し出すことができる。

■基本機能について
 白黒反転、虫食い問題、ガイド表示、タイマーなど、従来から好評だった機能は、レベルアップしてそのまま残し。、便利さが増す新機能も搭載している。いつもの黒板にKocri for Cloudをプラスするだけで、先生はより伝えやすく、児童生徒はより理解しやすい授業が実現できる。

【「Kocri for Cloud」製品概要】

対応機種    :Google Chromeが動作する任意の端末で使用可能(スマートフォンには未対応)
推奨動作環境  :Google Chrome最新バージョン
推奨端末環境  :カメラを有する端末(「Kocri for Cloud」でカメラ機能を使用する際に必要)
アカウント形態 :教師1人、児童生徒1人につき1アカウント
価格      :正式リリース前につき検討中
正式リリース時期:2021年秋予定
カタログ    :準備中

【期間限定 「Kocri for Cloud」3ヶ月無料お試しキャンペーン詳細】
Kocri for Cloud 3ヶ月無料お試しキャンペーン事前申込フォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfqxPgbCSt2KFG7nTo0ySEhLh9SYwWUM2uPp_VJI9ia0QTaog/viewform※申込〆切は5/14(金)17:00まで

対象者 :「Kocri for Cloud」を実際に使用される教育機関の方(学校・塾など)
提供時期:2021年秋予定(Kocri for Cloud正式リリース後)
試用期間:3ヶ月間
動作環境:Google Chrome
     ※Google Chromeが動作する任意の端末で使用可能(スマートフォンを除く)

エプソンのスマートチャージ「アカデミックプラン」が愛媛県四国中央市公立小中学校全26校に導入

 エプソン販売株式会社は、学校向けサービスとして展開しているエプソンのスマートチャージ「アカデミックプラン」を愛媛県四国中央市教育委員会が採用し、2021年3月1日より、市内全小中学校全26校計50台のインクジェット複合機およびインクジェットプリンターを導入した。

 エプソンのスマートチャージはプリントやコピーの使用状況に応じて、適したプランや機器を選べるサービス。教育現場では「働き方改革」および「ICT整備計画」が一層加速される状況にある中、エプソンのスマートチャージは、カラー印刷と高速印刷で「視認性向上による高い学習効果」と「時間と手間軽減による先生の働き方改革」に貢献する。さらに、レーザー方式と比べて、インクジェットプリンターはインク吐出に熱を使わないため、低消費電力と高生産性の両立を実現する。

<導入したエプソンのスマートチャージ対応のインクジェット複合機・プリンター>
A3高速ラインインクジェット複合機「LX-10050MFシリーズ」/
A3大容量インクジェット複合機「PX-M7080FX」/A3大容量インクジェットプリンター「PX-S7090X」

●エプソンのスマートチャージ ホームページ
https://www.epson.jp/products/bizprinter/smartcharge/
●エプソン アカデミックプランのホームページ
https://www.epson.jp/products/bizprinter/smartcharge/academic/
●四国中央市教育委員会のホームページ
https://www.city.shikokuchuo.ehime.jp/life/3/11/45/

任天堂開発室から誕生、ゲームプログラミングを学ぶSwitchソフトを発表

 任天堂株式会社は、ゲームプログラミングを学ぶことができるNintendo Switch用ソフト『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』を5月6日に発表した。発売日は、2021年6月11日(金)。
「ゲームをあそぶのは楽しいけれど、つくるのも楽しい」という思いをもってゲームを制作している“任天堂の開発室”から誕生した本ソフト。キャラクター同士をつなげていくだけで、楽しみながらプログラミング的思考に触れることができ、キャラクターと直感的な操作によって、「入力(何をすると)・出力(何が起こる)」という、ゲーム制作の基礎を学ぶ。

「ナビつきレッスン」では、ナビゲーションに従ってキャラクターたちをつなげていくだけで、様々なゲームを完成させることができる。「ナビつきレッスン」でゲームづくりを体験したら、「チェックポイント」でプログラミングを使ったパズルに挑戦し、レッスンの内容を理解できているかを確認。レッスンでつくったゲームの仕組みや、登場するキャラクターの役割は、キャラクターたちが会話しながら教えてくれる。
 ゲームづくりに慣れてきたら「フリープログラミング」で、ゲームを自由につくることが可能。つくったゲームは、インターネットやローカル通信を介してシェアすることができる。
※インターネットによる通信を行うには、Nintendo Switch Online(有料)への加入が必要。

 ソフトの詳しい情報につきましては、以下の公式サイトで随時公開予定。
https://www.nintendo.co.jp/switch/awuxa/index.html

■任天堂について
日本の京都に本社がある任天堂株式会社は、1889年に創業し、1983年にファミリーコンピュータを発売して以来、現在ではNintendo Switchを代表とするゲーム専用機のハードウェアおよびソフトウェアを開発・製造・販売。任天堂はこれまで、世界中で7億9000万台以上のハードウェアと、50億本以上のソフトウェアを送り出し、ハード・ソフト一体型の展開を通じて、マリオ、ドンキーコング、ゼルダの伝説、メトロイド、どうぶつの森、ピクミン、スプラトゥーン等を生み出した。

追手門大手前中・高 ロボットサイエンス部 マレーシアの高校生とオンライン交流

 コロナ禍で様々な教育イベントが延期となる中、追手門学院大手前中・高等学校(大阪市中央区、校長:濵田賢治)では、ロボットサイエンス部の生徒たちが「コンピュータサイエンス」をテーマにオンラインを活用してマレーシアの高校生たちと交流を深めている。追手門大手前中・高ロボットサイエンス部は2014年から6年連続世界大会出場の実績がある。

 この取り組みは、これまでロボコン世界大会で直接、世界中の若者と交流を深めてきたロボットサイエンス部の伝統をコロナ禍でも継続していこうと、マレーシアのプログラミング教育の先進校といわれるSMJK Chung Hwa Tenom高校の生徒と、オンラインで定期的に意見交換をしているもの。

 初回は2021年1月27日に開催し、お互いの国の文化や学校の特徴などを英語で紹介し、意見交換をおこなった。参加した高校一年の生徒は「英語が上手か下手かではなく、感情や気持ちを表現する大切さを感じた。」と振り返っている。
 2回目は3月24日に開催しテーマは「コンピューターサイエンス」。追手門学院大手前からは、コンテストに向けSDGsをテーマにしたロボット開発に取り組んでいることを紹介したり、ロボットの操作に必要なプログラミングやロボット製作を仲間と協働して取り組むことでチームワークやコミュニケーション力が養われていることなどを報告したりした。
 発表した高校一年の生徒は「マレーシアでは小学生からコンピューターサイエンス教育が行われ、プログラミングやロボットについて触れる機会が早いことに驚いた」と話していた。
 3回目は、「好きなこと」そして「夢」をテーマに交流する予定で、生徒たちは自分たちの夢の発表に向け、準備に取り組んでいる。

【3回目のオンライン交流概要】
日 時:2021年5月10日(月)18:00~18:30
会 場:追手門学院大手前中・高等学校 テックラボ(大阪府大阪市中央区大手前1-3-20)
参加者:ロボットサイエンス部の高校生9人

※当日は、リーダーと顧問はテックラボで、他のメンバーは自宅からオンラインで実施。
※セキュリティの都合上、取材する場合は事前に広報課(072-641-9590)へ。

追手門学院大手前中・高等学校HP:https://www.otemon-js.ed.jp/
追手門学院大学HP:https://www.otemon.ac.jp/
追手門学院ニュースメディアOTEMON VIEW:https://newsmedia.otemon.ac.jp/

株式会社COMPASS全国知事会にて慶應義塾大学中室研究室とAI型教材「Qubena(キュビナ)」の活用による学力への効果検証を実施

 株式会社COMPASS(東京・千代田区、小川 正幹 CEO)は、全国知事会の「これからの高等学校教育のあり方研究会」において、慶應義塾大学中室研究室が実施した「ICTを活用した教育・オンライン教育に係る効果検証」へCOMPASSが開発するAI型教材「Qubena(キュビナ) 」を提供し、Qubenaの活用による学力への効果検証を実施したことを発表した。
「これからの高等学校教育のあり方研究会」は、全国知事会として、公立高等学校等の設置者の立場から、様々なテーマを設定し、幅広い議論を通じ高等学校教育のあり方を研究し必要な提言等を行うために昨年度設置された。この研究会において、現在、高等学校においても整備が進められているICT環境の有効な活用方法における検討のため、慶應義塾大学中室研究室により「ICTを活用した教育・オンライン教育の効果検証」に係る実証事業が実施され、Qubenaの提供及び学校での活用におけるサポート等を行った。

 実証の結果、Qubenaを利用したクラスが利用しなかったクラスと比較して、学力テストのスコアが統計的に有意に高い結果となり、数学の学力向上が見られた。また、この効果は特に就学支援金受給世帯の生徒に大きく、Qubenaの利用は保護者の経済状況による学力格差の縮小をもたらす可能性も示唆された。

<実証概要>
◆参加県市:宮城県・宮崎県・熊本市・長野県・三重県・島根県
◆対象:上記県市の公立高校8校の高校1年生637名
◆実証期間:2020年12月~2021年2月
◆実施方法:
・授業においてQubenaを活用し、生徒一人ひとりに応じた個別最適な学習に取り組む。さらに、各学校の状況に応じて、家庭学習で活用するなどの工夫を講じることとし、柔軟に活用する
・対象教科は数学とする(主な単元:三角比、データの分析等)
・効果については、2020年12月と2021年2月に学力テストを実施し、Qubenaの使用クラスと未使用クラスの学力の伸びを測定すると共に、質問紙調査を行い、生徒一人ひとりの学習観や、授業への苦手意識・理解度等の変化等を把握する

<検証結果概要>
数学の授業内で AI ドリル「Qubena(キュビナ)」を使用するクラス(9クラス、637名)、使用しないクラス(10クラス、340名)にランダムにふりわけ、ICT と AI ドリルの利用が学力向上に資するかどうかを検証した。その結果、Qubena使用クラスの方が未使用クラスよりも、学力テストのスコアが 約4.5%高い結果となった。この差は 1%水準で統計的に有意な差であり、短期間の使用ではあるものの、数学の学力向上が見られたと考えられる。また、この効果は特に就学支援金受給世帯の生徒で大きく、Qubena使用クラスの方が18.5%高い結果となった。この結果から、AI ドリルの利用は保護者の経済状況による学力格差の縮小をもたらす可能性が示唆された。また、生徒の学習観の変化も見られ、介入群の生徒は「良い学習環境に身を置くことで勉強が身につく」という「環境志向」が統計的に有意に上昇していることもわかった。

注)
1. 本実証事業では、数学への効果を検証したが、実証期間中、数学の学習においてQubenaを使用しなかったクラスに対しては、英語の学習においてQubenaの提供を行った。
2. 本実証事業では、「Qubena 高校数学 IAIIB by 河合塾」と「Qubena 中高英語 by 河合塾」の2サービスを利用。
3. 各県教育委員会、学校の協力を得て、学力テスト、質問紙調査、行政記録等はすべて匿名加工されたデータを分析している。
4. 検証結果の詳細については以下より確認できる。
http://www.nga.gr.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/2/20210324_5%20shiryo3.pdf

Libry 第一学習社の「学習者用デジタル教科書」プラットフォームに採用決定

 デジタル教材プラットフォームを運営する株式会社Libry(リブリー、東京・千代田区、後藤 匠 代表取締役CEO)は、2022年4月、株式会社第一学習社(広島・広島市、松本 洋介 代表取締役社長)の発行する高校「理科・数学」学習者用デジタル教科書を提供開始する。

 2022年春より第一学習社のデジタル教科書プラットフォームとして、リブリーが採用されたことで、文部科学省が推進するGIGAスクール構想、学習者用デジタル教科書普及促進などの教育現場におけるICT導入・活用の一助となること目指す。

「デジタル読書」広がる 進研ゼミ会員向け「電子図書館まなびライブラリー」登録者数100万人突破

 株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、小林 仁 代表取締役社長)の「進研ゼミ」が提供する、小学生から高校生の会員向け「電子図書館まなびライブラリー」(進研ゼミの受講費内サービス)は、新型コロナウイルスによる一斉休校期間に注目が高まり、休校解除後も継続して利用されて、登録者数・月次利用者数・書籍貸出数・書籍PV数が大幅に増加した。なかでも、小学生の利用が大きく伸びており、電子書籍で本を読む「デジタル読書」が、子どもたちにも身近になってきている。子どもたちの「デジタル読書」の変化について、「まなびライブラリー」の利用状況データで紹介する。

◆コロナ禍の一斉休校で「デジタル読書」の利用活性化
 新型コロナウイルスによる一斉休校期間中の2020年3月に「まなびライブラリー」は期間限定で進研ゼミ会員以外の子どもたちに一般開放を行ない、多くの方に利用された。その後、4月・5月に会員向けサービスにおいても利用する子どもたちが大幅に増加して登録者数は100万人を突破、2021年3月では約106万人、月次利用者数は約64万人になった。
 2020年度の1年間で見ると、平均月次利用者数は前年より約1.5倍となり、20万人近く増加した。「まなびライブラリー」は通常の図書館のように人気の本が「予約待ち」の状態になることなく自由に読めることも後押しし、書籍貸出数も対前年で約1.9倍の延べ3,500万冊までに膨らんだ。本を開いた回数を表す書籍PV数も約2倍の8,800万PVになった。

◆小学生、特に低学年への「デジタル読書」利用が広がる
 平均月次利用者数の変化を学年別でみると、「デジタル読書」が大きく伸びたのは、小学生だった。なかでも小学校低学年では対前年で約2倍の伸びとなっている。小学校低学年の家庭では、これまで「紙の本がよい」「デジタルはまだ早い」と子どものデバイス利用や電子書籍の利用をやや避ける傾向にあったが、コロナ禍のなか、子どものデバイス利用や「デジタル読書」のハードルが下がったものと思われる。

◆休校解除後も、魅力的な作品で子どもたちは継続的に利用
 「まなびライブラリー」は約1,000冊の書籍が定期的に入れ替わり、子どもたちが自分にとって魅力的な本を次々に読めることも、利用が続く一因になっている。人気のあった作品としては、小学校低学年では「おしりたんてい」「かいけつゾロリ」などの絵本・児童書から伝記や図鑑まで幅広く、小学校高学年から中学生では児童文庫レーベル(角川つばさ文庫・講談社青い鳥文庫・集英社みらい文庫)、高校生では『そして、バトンは渡された』など話題の文芸書やミステリー、旅行記なども読まれていた。
 前年も人気だった作品の続編『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 ノベライズ みらい文庫版』も掲載しており、子どもたちの「まなびライブラリー」利用がますます高まることが予想される。

【現在掲載中の作品例】

※閲覧できる作品は時期により異なる

◆読書は子どもたちの「心の安定」にも効果
 ベネッセ教育総合研究所の調査・研究によると、本を読む子どもほど、本を読んでいて「時間がたつのを忘れるくらい夢中になる」「心が落ち着く」と回答する傾向が見られた。コロナ禍で心の健康について報じられる機会が増えているが、読書は、楽しみを広げ、気持ちの面でも大切な存在となっていることがわかる。

出典:【小学生の読書に関する実態調査・研究】読書は「知識」と「思考力」の両方を伸ばす コロナ禍における子どもたちの心の安定にも効果[2021/3/15] https://berd.benesse.jp/special/bigdata/ebookanalysis.php

■「まなびライブラリー」提携の出版社・映像会社・音楽会社