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少年非行「増えた」78% 内閣府調査、スマホの影響懸念

内閣府が9月19日まとめた「少年非行に関する世論調査」によると、少年の非行が増えていると感じている人が78.6%と2010年の前回調査より3.0ポイント増えた。どんな非行が増えたと思うか複数回答で尋ねると「掲示板に犯行予告や誹謗中傷の書き込みをするなどインターネットを利用したもの」が63.0%で最も多かった。非行の原因については「スマートフォン(スマホ)やネットなどの普及により少年の交友関係や行動が把握しにくくなっている」と答えた人が50.8%で、前回調査から11.9ポイント上昇した。

80歳以上1000万人に 総務省推計、65歳以上は26.7%

総務省が9月20日、敬老の日に合わせてまとめた15日時点の人口推計によると、80歳以上は前年比38万人増の1002万人となり、初めて1000万人を超えた。65歳以上の高齢者人口は前年比89万人増の3384万人で、総人口に占める割合は0.8ポイント上昇の26.7%となり、人口、割合ともに過去最高を更新した。2010年の国勢調査をもとに、その後の出生数や死亡数などを反映して推計した。日本の高齢者人口の割合は欧米主要諸国の中で最も高く、イタリアの22.4%、ドイツの21.2%を大きく上回る。

高齢者環境、日本8位 英団体調査

高齢者の生活環境を調査している「ヘルプエイジ・インターナショナル」(本部ロンドン)は9月9日、高齢者が暮らしやすい国の2015年版ランキングを発表、日本は8位となり、アジアで唯一トップ10に入った。96カ国・地域の高齢者の収入や医療などに関するデータを分析。日本は医療に関する項目でトップとなったほか、社会保障や年金、累進課税などの制度が評価された。同団体は「日本は最も健康的な国の一つだ」と指摘。1位はスイスで、ノルウェー、スウェーデンが続いた。米国は9位。アジアではタイが34位、中国が52位、韓国が60位。

昨年の出生数、最少100万人 4年連続で減少  死亡数は最多127万人

厚生労働省が9月3日発表した2014年の人口動態統計(確定数)によると、出生数は100万3539人で前年より2万6277人減った。出生数は公表を始めて以来最少で、4年連続の減少だった。同省は15~49歳の女性人口が2566万8千人と前年より約1%減ったことが主な要因とみている。死亡数は127万3004人で前年より4568人増えた。高齢化などの影響で戦後最多となった。出生数から死亡数を差し引いた自然増減数は26万9465人の減少で、過去最大のマイナス幅だった。自然増減数の減少は8年連続となり、人口減少の傾向が強まっている。

日本に「好意的」71% アジア太平洋地域の11カ国調査

米調査機関ピュー・リサーチ・センターは9月2日、アジア太平洋地域の11カ国で日本、中国、韓国、インドの4カ国への好感度を調査したところ、日本を「好意的に見ている」との回答が71%で最高だったと発表した。調査は4月から5月にかけて日本、米国、中国など11カ国の約1万5千人を対象に実施。「好意的」との回答が中国が57%、インドが51%、韓国は47%となり、日本の71%がトップだった。

アクティブラーニング積極的な学校は好成績 全国学力テスト

今年4月に実施された全国学力調査で、子どもが話し合いや発表などを通じて主体的に学ぶ「アクティブラーニング」をよく行った小中学校ほど、平均正答率が高い傾向が浮かんだ。それぞれの学校の国語、算数・数学、理科の成績と併せて分析した。例えば小6国語Bでは、「よく行った」と答えた学校の平均正答率が67・3%だったのに対し、「あまり行っていない」では63・7%。「全く行っていない」は59・3%に下がり、アクティブラーニングを行っている学校ほど成績が良かった。他教科も同様だった。

11月に最も多く食べる野菜はダイコン…2位タマネギ 厚労省調べ

厚生労働省は、11月に国内で多く食べられている野菜のランキングを初めて公表した。同省は「国民健康・栄養調査」をもとに、2012年11月のある1日に、約3万2000人が食べた野菜の量を分析した。平均摂取量はダイコンが33.8グラムで最多で、タマネギの31.6グラム、キャベツの26.9グラムが続いた。1日に食べる人の割合が高いのは、ニンジンの77%、タマネギの65%、ダイコンの51%の順だった。様々な料理に使われるニンジンが多くの人の口に入る一方で、1回の料理で使われる量が多いダイコンが摂取量で最多となったとみられる。

富山の中3 秋田・福井より短い勉強時間 中3アンケート

朝日新聞の富山版で面白い記事が目に止まった。見出しが「小6理科、全国トップ」とあり、富山県の今年の成績は、順位が回復した昨年に続き、全国で上位を維持する結果となった、とある。もともと富山県の成績は、同調査が始まった07年度は全国トップクラスだったが13年に下がった。が、県教委の改善策が功を奏して、今回は小6、中3とも全教科で順位が1ケタとなり、特に小6の理科は全国トップとなったとまとめた。蛇足が凄い。富山の子ども達よ、もっと勉強しろと激励叱咤するのである。勿論、学力調査と同時に実施されたアンケート(ビッグデータ)をもとにしてであるが。

 秋田、福井の最上位2県と富山県の生徒の「学び」にはどんな違いがあるのか。学力調査と同時に実施されたアンケートから探った、

 高校受験を来年に控えた中学3年生の回答をみると、平日、学校の授業時間以外に1時間以上勉強する生徒(2時間以上や3時間以上の生徒も含む)の割合は、秋田80・7%、福井74・6%に対し、富山は全国平均69%を下回る62・9%だった。

 一方、平日、学校の授業時間以外にまったく勉強しない割合は、富山が5%で全国平均5・3%に近く、福井は2・2%。秋田は0・7%と低かった。

 学校の授業の予・復習に関する数字にも違いが出た。「予習を家でまったくしていない」割合は富山が23・9%で、福井は18・5%、秋田は17%だった。ただ、いずれも全国平均27・2%より低かった。

 「復習をまったくしていない」割合は、富山が15・9%で全国平均16・5%に近く、福井は11・1%、秋田はわずか2・3%だった。両県では、「勉強しない層」が富山より薄いことがうかがえる。

 さらに、蛇足の蛇足。学習塾に通っている割合(家庭教師含む)は富山と福井がほぼ同じ5割。秋田が3割で、いずれも全国平均の6割を下回った、と記した。

新卒「ニート」2万4千人 明大・法政大・東洋大、キャリア教育に力

文部科学省が6日に発表した学校基本調査(速報)によると、就職も進学の準備もしない新卒の「ニート」(若年無業者)はなお約2万4千人に上る。各大学は学生の就労意識を高めるようと、職業観を養う「キャリア教育」に力を入れている。明治大は4月、全2年生に就職支援などを目的に「キャリア手帳」を配布した。入学式に新入生キャリアガイダンスを行う法政大は昨年度から2年生向けにも始めた。東洋大は4月、就職しなかった卒業生向けに就職セミナーを開催した。

高校生半数「社会変えられる」

電通総研が2月、関東、関西、東海地方の高校生や大学生ら3千人を対象に行ったインターネット調査で「社会制度は自分たちの働きで変えられるか」を尋ねたところ、「変えられる」と答えた割合は男子高校生が53%を占めた。女子高校生は46%だった。男子大学生は47%、女子大学生は39%。「自分の将来」に対してはいずれの年代、性別とも約6割が「不安」と回答。ただ「日本の将来」への心配の方が上回るようで、特に女性は高校、大学生とも8割が「不安」と回答。男性を10ポイント近く上回った。