Archive for: 4月 2015

FLENSが中学生向けの学習管理ツールを搭載 新たに英語コンテンツも追加

FLENS(フレンズ)株式会社(東京・品川区、大生隆洋代表)は、同社が各地の学習塾や学校などの教育機関に提供している、タブレットPCで全国の生徒がリアルタイムに対戦型の授業をおこなうことができる「FLENS」に、中学生向けの学習管理ツールを新たに搭載。また、中学の英語教科にも対応した。

確認テストモード

確認テストモード

この学習管理ツールには、高校の入試対策用に使う「確認テストモード」と、弱点克服のための「個人帳票」、そして講師の指導力向上ための「弱点分析帳票」が含まれる。これまでは、全国の自分にぴったりのライバルと競い合いながら基礎知識の定着を図る「コンテストモード」に加え、今回搭載された「確認テストモード」では、より入試問題に則した形式で学習できるようにする。これは、学習塾で普段実施している確認テストを、タブレットで実施することにより、プリント準備や採点をはじめ、結果の入力や宿題管理といった業務にまつわる講師の負担を軽減し、効率よくテストを実施することができる。また、思考力を問う問題や図表の読み取り問題など実践的な内容を確認テスト形式で行うことができる。

個人帳票

個人帳票

また、弱点克服のための個人帳票によって、受講当日に間違えた問題や未回答問題のテキスト対応ページ、過去の学習履歴などを随時帳票で出力でき、復習に役立てられる。実際に授業が終了してから数分で帳票を出力でき、校舎責任者がリアルタイムに確認してフォローできる。また、各教室の用途に合わせて、ペーパーでもPCの画面上でも出力でき、CSVテキスト形式で書き出して独自の学習管理システムに取り込むこともできる。

理科解答分布図

理科解答分布図

さらに、ペーパーテストによる採点で困難だった単問単位の正解率分析や、生徒の誤答パターン分析もできるうえに、正解率だけではなく、生徒がどのように間違えたかを視覚的に見易い画面でタイムリーに把握できるため、間違えやすい問題などを重点的に教えるための授業の補完ツールとしても使えそうだ。

そして、今回追加された中学校向けの英語コンテンツでは、中学1年~ 中学3年を対象に、語彙力、文法、用法など基礎力の定着を図る事を目的としたコンテンツが7200問を収録されている。FLENSが提供する家庭学習用教材「リハトレブック」は、教室では週1回20分の確認テスト講座を想定して設計されており、家庭学習と連動して繰り返し行うことで、各学年で重要な基本項目を効率よく習得できるという。なお、中学生向け英語コンテンツは、2014年10月から2015年3月まで実施された福生市と慶応義塾大学とFLENSの産学官協働実証実験でも採用されていた。

単問別正解率グラフ

単問別正解率グラフ

松陰の直筆68点発見  松下村塾、写本代で運営

吉田松陰(1830~59年)の直筆史料68点が見つかり、萩博物館(山口県萩市)が3月26日までに発表した。松下村塾が運営費を賄うため行っていた写本について、写した書物名や人物を示す史料が初めて見つかった。写本のリストも直筆で、松下村塾で使われた原稿用紙を使用。松陰の実名「矩方」と記され、親交のあった長州藩の僧侶月性の詩「清狂吟稿」を30ページ写本し「代百五十文」を得ていた。

 松陰の実兄、杉民治と親密だった萩藩士阿部家の子孫から寄託された史料から見つかった。61点は松陰の直筆書簡などをまとめた史料集「吉田松陰全集」に未収載で、筆跡などから直筆と判明した。

西武HD、池袋駅南口 新ビル19年完成

西武ホールディングス(HD)は3月25日、西武池袋駅(東京・豊島)近くの西武鉄道の旧本社ビルの建て替え計画を発表した。地上18階・地下2階建てとし、2019年3月に完成する予定。主に賃貸オフィスとして活用する。総事業費は約380億円を見込む。所在地は南池袋1丁目で、敷地面積が約5500平方メートル、延べ床面積が約5万平方メートル。特徴である貸室の1フロア当たり面積は約2100平方メートルを確保する。現在、旧本社ビルの解体工事を進めており、7月に新ビルを着工する。

岩手大、冷凍「漁師の鯖寿司」

岩手大は岩手県久慈市漁業協同組合と冷凍の鯖寿司を共同開発した。岩手県三陸沖で水揚げした鯖と、冷凍しても固くならず粘りが残る県独自の米品種「きらほ」を原材料に使う。「漁師の鯖寿司」と名づけた。久慈市は東日本大震災の津波で大きな被害を受けたが、鯖の水揚げは平年並みに回復した。昨年2月から東北限定で店頭販売を始めた。久慈市漁業協同組合のホームページでインターネット販売もする。価格は送料別で1箱1350円(税込み)。

大阪市の民間人校長、辞職

大阪市立小学校と中学校の公募校長2人が今月末で任期を1年残して辞職することがわかった。体調不良など「一身上の理由」という。2人はいずれも60代の男性で、2013年春に採用された。13年に初採用された同市の公募校長をめぐっては、11人のうち、経歴詐称や処遇への不満などですでに4人が懲戒免職となったり辞職したりしており、今回の2人の辞職で計6人が任を離れることになる。

年末・休日保育料、港区が無料化

東京都港区は4月から認可保育所などで休日・年末保育を無料とする。基本の保育料だけで、曜日にかかわらず保育を受けられるようにする。臨時区議会に関連条例の改正案を提出する。対象は認可保育所と区が期間限定で設置している「緊急暫定保育施設」で、現在は1日当たり3000円の休日・年末保育料を取っている。認証保育所でも、認可施設に申し込んで待機中などの条件を満たせば無料。

「ネットで情報収集 子供は苦手」  文科省調査

文部科学省が小5と中2を対象に初めて実施した「情報活用能力調査」で、「子供はインターネットで複数のウェブページから必要な情報を探し出すのが苦手」なことがわかった。3月24日公表の調査は、小5と中2の計約6700人を抽出し、2013年10月~14年1月に実施。児童生徒は事前に文字入力などを練習し、各ソフトの使い方の説明を聞いた上で、調査用のパソコンを操作した。ネットを安全に利用する知識にも不安が残る結果となり、文科省は「情報教育の授業の改善に生かしたい」としている。

学研新タイプの高齢者住宅が完成 学研

学研ホールディングスの高齢者住宅「ココファン横浜鶴見」が3月24日、横浜市鶴見区に完成した。オープンは4月1日。一般向けの部屋と高齢者専用の部屋が同じフロアに入る。入居する高齢者には介護サービスも提供する。6階建てで全70戸。入居費用は、独り住まいの高齢者向けの部屋では月額10万円程度になる。2階以上が住宅で、1階には介護サービス拠点や、クリニック、学研の学習塾やコンビニエンスストアなどが入る。近隣には保育所や小中学校があり、入居する高齢者は地域の子どもたちともふれあう。

大阪桐蔭、教材費を不正流用

大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市、約3100人)が10年以上前から、生徒の教材費などを必要額より多く保護者から徴収し、余剰金を裏金として隠し口座にプールしていたことがわかった。この口座から、1億円超が飲食費などに不正流用されていたことも判明。同校側から概要の報告を受けた大阪府は「保護者に返すべき金で、非常に悪質」としており、詳しい調査を求めるとともに、私学補助金(2013年度は約5億円)の大幅減額処分に踏み切る方針だ。