Archive for: 5月 2015

不登校児を個別支援 文科省検討、学校ごとに計画策定

文部科学省は不登校になる児童生徒数が高止まりしていることを受け、個別の児童生徒ごとの教育支援計画を各学校に策定させる方向で検討に入った。5月20日開かれた同省の有識者会議で明らかにした。6月中にも素案をまとめる。不登校のきっかけや継続理由は学習の遅れや生活の乱れなど子供の状況によって大きく異なるが、従来はタイプ別に対応するにとどまっていた。会議で示された案では、担任や養護教諭、スクールカウンセラーなどが、不登校になった児童生徒や保護者と相談して実態を把握し、支援計画を決めるとした。

佐賀・上峰町の小中校ネット活用、 NTTの光回線利用の家庭学習も検討

佐賀県上峰町教委が、町立の小中学校でインターネットを活用した教育に力を入れている。昨年度導入したオンラインでの個別補充学習の対象学年を拡大するほか、小学6年生を対象としたオンライン英会話も始める。町教委は補充学習の一環として、今年1~3月に上峰中の1年生98人(当時)を対象とした放課後学習「カミング学習」を行った。「ワオ・コーポレーション」(大阪市)と契約を結び、同社が授業を実施。インターネット中継で、講師が生徒に英語または数学の個別指導を行った。

 町教委は、町内のほぼ全域に光ファイバー網が整備されていることを生かし、家庭学習でオンラインを活用することも検討。3月にNTT西日本佐賀支店(佐賀市)と締結した情報通信技術(ICT)の包括連携協定では、町の新たな事業創出に向けた技術やサービスを同社が提供することなどを定めている。

東大、連敗94でストップ  六大学野球

東京六大学野球リーグ第7週第1日は5月23日、神宮球場で1回戦2試合が行われ、東大が延長十回の末に法大に6―4で競り勝ち、リーグ最多の連敗記録を94(2分けを挟む)でストップした。2010年10月の早大戦以来、5年ぶりの勝利。法大に勝ったのは08年10月以来となる。東大は1987年秋から90年秋にかけてつくった70連敗のワースト記録を昨年更新し、その後も負け続けた。

農学系女子大学生「ノケジョ」が年々増加

大学の農学系学部で、女子学生の割合が年々増えている。理系の女子学生を指す「リケジョ」ならぬ「ノケジョ(農学系女子)」という呼び方も登場している。今年度の宮崎大農学部入学者267人のうち、女子学生は124人で46%を占める。1989年(平成元年)度の21%から倍増した。現在は植物生産環境科、森林緑地環境科、応用生物科など6学科。学科再編でカリキュラムの多様化が進むに伴い、女子が増えたという。文部科学省の調査によると、89年度に20%だった全国の農学部の女子学生の割合は、2014年度に43%になった。食や健康など、生活と結びついたテーマを扱う学部が増えていることが背景にあるようだ。

法政大 入試制度改革、留学経験者に推薦入試  16年度から

法政大学は2016年度から入試制度を変更する。海外の高校に留学したことがある高校生向けに、校長の推薦に基づく公募制の推薦入試を始める。実施は文学部や経営学部など3学部4学科。学力試験だけでは評価できない能力や経験、意欲などを評価する。「国際バカロレア(IB)」の資格取得者を対象にした入試は自己推薦制で、文学部やキャリアデザイン学部など3学部4学科で導入する。

携帯禁止で成績向上、週1時間の勉強時間追加に相当 英研究

ロンドン大学経済政治学院(LSE)の研究チームが、学校が携帯電話の使用を禁止すると、生徒の成績が大幅に向上するとの研究結果を発表した。チームでは、2001年以降、英国内91の学校の携帯電話に関する規則の変更を調査し、生徒たちが16歳の時に受ける全国学力試験の結果との相関関係を調べた。調査対象の生徒は13万人に上った。その結果、校内で携帯電話を使うことを禁止した学校では、試験の平均スコアが6.4%上がったことが分かった。特に成績不振の生徒では、スコアが14%も伸びていた。

進学会、株売却益46億円

進学会は5月21日、栄光ホールディングス株の売却により2015年4~6月期に46億円の特別利益が発生する見通しだと発表した。増進会出版社(静岡県長泉町)が栄光を買収するのに伴い、同社株をすべて手放した場合の売却益を試算した。進学会は100%子会社、進学会ホールディングスを通じて栄光株の30.17%(659万8256株)を保有する。栄光ホールディングスが実施する自社株式の公開買い付けに応じる方針を打ち出している。

「教育ITソリューションEXPO」 過去最多620社が出展

「教育ITソリューションEXPO」が5月20日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まった。デジタル教科書の導入を文部科学省が検討し始めるなど関心は高く、6回目の今回は過去最多の620社が出展した。会場では、大手電機メーカーなどがブースを構え、タブレット型端末や電子黒板を使った「模擬授業」などで製品を説明。全国から来場した教師や教育委員会職員らが聴き入った。主催者は3日間で約2万7千人の来場を見込む。5月20日〜22日。

増進会、栄光HDを買収へ 137億円投入

増進会出版社(静岡県長泉町)は5月19日、栄光ホールディングス(東京都)に対し株式の公開買い付け(TOB)を実施し完全子会社化をめざすと発表した。約137億円を投じ6月19日から7月31日までに買い付ける予定。増進会は栄光HDの株式の29%を持つ第2位の大株主。両社は2009年から協力してきた。筆頭株主で30%を持つ進学会(札幌市)は保有する全株を売却する。

来年度の鳥取県公立高、入試日程決まる 「推薦」全国募集も

鳥取県教育委員会は5月14日、来年度公立高校入試の日程を発表した。一般入試は学力検査が来年3月8日、実技・面接が同9日で合格発表は同16日。推薦入試は2月10日に実施され、再募集入試は3月25日。これまで推薦入試は県内の中学生のみが対象だったが、体育コース設置校と、中山間地にある学校では県外からの生徒を受け入れる。2020年の東京オリンピックを見据えたスポーツの競技力向上と、中山間地の学校の定員割れへの対応が目的。対象校は計11校で8月末までに発表する。