大阪・河内長野市の大阪千代田短期大学は10月から、50歳以上(来年4月1日現在)を対象にした入学試験を実施する。募集するのは、幼児教育科・幼児教育コース(定員若干名)、総合コミュニケーション学科・介護福祉コース(同)、来年4月に新設される保育福祉教養コース(定員50名)の3コース。授業料を2年間で100万円(通常240万円、別に入学金20万円)。志望理由書と小論文、面接で選考。出願期間は、第1期が10月5日までで、試験日は同10日。来年3月まで、計6期にわたって募集、試験を行う。
ダイバーシティーという単語を耳にするようになって久しい。
しかし、その捉え方、適用は時代とともに変化する。当初は、人種、民族、哲学、宗教、思想などの多様性を認める、という意味で捉えられていた。企業などでは、人種、国籍、性、年齢を問わずに人材を活用することにより、ビジネス環境の変化に柔軟、迅速に対応できると考えられた。グローバリゼーションの中、企業がどのように成長していくか、活路を見出すかに焦点が当てられていた。
それが現在では、個々人の価値観の多様性を受け入れることにまで拡がる。
読者諸兄の学習塾では、このダイバーシティーの課題をどう克服しているであろうか。自塾は海外展開の予定がないから、関係ないとお考えだろうか。
否。英語教育が小学校でも義務化されるほど盛んになっている。ネイティヴ・スピーカーの雇用を考えなければならないのではないだろうか。その時、日本人講師だけの雇用しか念頭にない、規則・規程では対応できない。
更に近年では、LGBT(レズビアン=Lesbian、ゲイ=Gay、バイセクシュアル=Bisexual、トランスジェンダー=Transgender)問題が加わる。LGBTは究極のダイバーシティーと云われる。東京都渋谷区は、同性カップルを結婚に相当する関係として認める「同性パートナーシップ証明書」の発行を始める。そういう時代になったのだ。
LGBTの人は、13人に一人。貴塾の対応や如何に。
(如己 一)