Archive for: 4月 2016

千葉・市原・四街道の3市、保育所共同整備

千葉、市原、四街道の3市は4月19日、子育て支援で連携すると発表した。保育所を3市共同で整備したり、市民が保育所を互いに利用したりできるようにする。隣接する自治体の資源を有効活用することにより、待機児童対策を進める狙いだ。3市は早ければ今夏にも、保育所入所要件を緩和し、他市の住民が利用できるようする。これまでは保育所のある自治体に在住・在勤していなければ子供を預けることができなかった。要件緩和で市境付近の住民らが隣の自治体の保育所を利用できるようになる。

岐阜大のペットボトル入り番茶

岐阜大学の学生グループと地元の茶製造会社が共同で、大学敷地内の地下水を使ったペットボトル入り番茶「やさ茶」(1本500ミリリットル、小売希望価格は151円)を開発した。やさ茶は大学内の生協や白川園本舗の店舗などで販売している。学生が商品名やパッケージのデザインを考案したほか、お茶の味にも学生の意見を取り入れた。購入客からの反応を踏まえ味やパッケージに改良を加え、観光客向けに県内の土産店など販売先を広げていく予定だ。

信州大 国際ファイバー工学研究所

信州大学には上田市に国内唯一の繊維学部がある。国際ファイバー工学研究所は、ナノファイバーや医療用光ファイバーといった先端繊維素材の研究などを進めるために、同学部キャンパス内に設置した研究機関だ。研究所には4つの研究部門がある。「フロンティアファイバー」は高機能・高強度の繊維やナノファイバーを研究する。研究所発足後に繊維を約100ナノメートル(ナノは10億分の1)にしてフィルターの網目を微小にし、PM2.5の微粒子を通さないマスクを実用化した。

第3期教育計画、2030年以降見据え 文科相、中教審に諮問

馳浩文部科学相は18日、2018年度から5年間にわたって取り組む教育施策を示す「教育振興基本計画」の第3期計画を策定するよう、中央教育審議会に諮問した。30年以降の社会の変化や国際的な動向を見据えた教育方針に加え、施策の効果を社会に示すためのデータ整備や研究体制の在り方を中心にまとめるよう要請。17年中の答申を求めた。

新しいスピーキングテスト「E−CAT」をリリース

株式会社iTEP Japan(東京都新宿区)は3月27日、E−CAT(English Conversational Ability Test)の説明会と受験体験会を開催した。E−CATとは新しく開発された英語スピーキングテストのことで、アメリカロサンゼルスに本社を置くBES(Boston Educational Services)が開発。発案者は、文科省の委員も務める英語講師の安河内哲也氏だ。

安河内氏の説明に聞き入る参加者たち

安河内氏の説明に聞き入る参加者たち

E−CATを受験する際は、ヘッドセットとマイクを装着してインターネットに接続されたパソコンに向かい、指示に従いながらインタラクティブに発話していく。発話した音声データはインターネット経由でアメリカに送られ、トレーニングを受けたアメリカの採点者によって採点される。

テストはパート1〜パート6に分かれていて、パート1は自分のことを話す「自己紹介」、パート2は英文をクリアに読めるかどうかを試す「音読」、パート3は身近なトピックに関して答える「トピック」、パート4は表示される2枚の写真に関して答える「写真描写」、パート5は画面上のドキュメントについて答える「資料」、パート6は自分の意見を述べる「意思表明」となっている。

E-CATのコンセプトを語る安河内哲也氏

E-CATのコンセプトを語る安河内哲也氏

E−CATは現行のスピーキングテストの弱点を克服すべく、様々な工夫がされているのが特徴だ。その1つとして挙げられるのが、発話を誘導するガイド(静止画像)の存在である。ガイドは優しい口調で語りかけてくれ、テストの緊張をほぐしてくれる。BESと試行錯誤しながらE−CATを開発した安河内氏は「これまでのスピーキングテストのような、いかにもテストという雰囲気を改善し、リラックスして受験できるようにしたかった」と話す。

やさしいガイドにより緊張せずにテストを進められる

やさしいガイドにより緊張せずにテストを進められる

また、問題が出題されてから答える間に練習時間を設けるなど、受験者が普段の力を発揮しやすいようにしている他、アカデミックやビジネスなどのような専門領域は扱わず、誰でも経験したことがあるジェネラルな問いが出題されるようになっている。このことによって、英語が得意な中学生をはじめ、高校生、大学生、社会人等すべての人が対象となる。さらに、問題は乱数で自動生成され、近くの受験者とは異なるものを出題。受験者同士が同じ問いに答えることで不正が起こる、といったことがないよう配慮するなど、細部にまでこだわってつくられている。

実際のテストを体験する参加者たち

実際のテストを体験する参加者たち

CEFRでいうA1〜B2レベルの能力が測定できるこのテストの受験方法と受験料は、「団体受験」が4500円、「公開受験」が6000円、「個人受験」が7000円となっていて、日本を代表する複数の大企業がすでに団体受験の申し込みをし、試験を実施し始めているという。また、どんなパソコンからでも自由に受験できる、準公式版もリリースされる予定である。

安河内氏は「E−CATは、学校や企業での英語教育によい影響を与えられることを目指しており、今後大きなテストに育てていきたい」と抱負を語っている。E−CATに関する問い合わせは、電話03・3513・4511(iTEP Japan)へ。

杉並区、保育定員2000人増 今年度

東京都杉並区は2016年度に区内の保育定員を2000人規模で増やす。区立の学校や公園などの土地や建物を活用し、認可保育所の整備を中心に進める。17年4月には待機児童ゼロを目指す。同区の16年4月の保育定員は約9700人で、17年4月には1万1700人程度に拡大する計画だ。定員は09年に比べ2倍になる。待機児童は15年4月に42人に減少したが、入所希望者の増加など16年4月は136人に増えた。17年4月に待機児童が500人を超すとの推計が出たため、増員数の上乗せを決めた。今後は必要経費を詰めた上で、補正予算案を編成する。

新TOEIC 実践力問う

英検やTOEFLと並ぶ英語能力試験、TOEICテストの出題形式が5月、10年ぶりに改訂される。文脈理解力を問うリーディング問題や3者間の会話を聞き取るリスニング問題が登場する。従来のTOEICは解き方のコツさえ身につければ点数アップが望めたが、今回の改訂では「実際のビジネスシーンで使われているのに近い実践的な英語能力を測る問いが増える」。“攻略のための英語学習”をしてきた受験者にはこれまでより難しく感じるだろう。

全国3万校で学力テスト 今回で10年目

小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト、学テ)が19日、全国で行われた。学テは2007年度に始まり、今回で10年目。政治判断による方式の変更など曲折を経ながらも、自治体の間ではテストを指導に生かす取り組みが定着してきた。一方で、結果の公表や活用を巡る問題もたびたび浮上している。

 今回の学テには14日時点で国公私立の計約3万校、218万人が参加を予定。同日以降の地震で熊本県全域で中止され、大分県では3市町の公立小中30校、宮崎県では4町村の公立中7校が実施を見送った。

ネット小遣い稼ぎ、高校生7割

「デジタルアーツ」(東京)が1月に全国の小中高校生618人を対象に行った調査によると、高校生全体の7割以上がインターネット上で小遣い稼ぎを経験したことがあると答えた。学年が上がるほど高くなる傾向にあり、男子高校生は79.6%、女子高校生は68.9%に上る。全体では30.7%だった。方法はゲームなどでポイントをためてギフトカードに換金する「ポイント交換サイト」が76.8%、「動画投稿による広告料など」が8.9%。毎月の平均収入は「1万円未満」が86.8%だった。

AI・ロボット、30兆円市場に 政府、GDP600兆円へ目標

政府は20年ごろまでに国内総生産(GDP)600兆円の実現に向け、先端技術や省エネルギーなどの分野別の目標値を固めた。人工知能(AI)やロボットといった成長分野を30兆円規模の市場に育てる。経済成長の新たなけん引役を重点的に支援する法人実効税率の引き下げなどで民間が投資しやすい環境は整いつつあるとして、成長市場の創出・拡大に力を入れる。