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夜郎自大(やろうじだい) という有名なことばがある。
現代ではあまり使われないことばになってしまったが、塾の経営を志すなら、ぜひに憶えておいて欲しいことばである。
むかし、漢王朝の時代、中国大陸の南の片隅に、夜朗という小さな国があった。国とはいっても、集落が幾つかまとまったちっぽけなものであったらしい。
あるとき、この国に漢王朝の使者が立ち寄ったところ、王様が、「わが国と漢とは、どちらが大きいか」とたずねたという。夜朗と漢とでは、月とスッポンほどのちがいがある。そんなこともわきまえない、世間知らずの王様だったのだ。
この話から、外に広い世界があることを知らず、狭い世界の中でふんぞりかえっている人を、「夜郎自大」といって、笑うようになった。わが国のことわざでは「井の中の蛙、大海を知らず」などと言う。
'65(昭和40)年に「乱塾時代」という新語が登場して、その後約20年の間、主としてマスコミでよく使われたのだが、この走りの頃には、全国各地に「夜郎自大」と陰口された塾長も少なからず存在したように記憶する。いまは、こんな塾長さんにお目にかかることはめったにないが、謙虚すぎて卑屈になるのではなく、「夜郎自大」にならぬよう、足下を固めるとともに、眼は常に大所高所の動向を見つめていなければならない。それが、企業として生き残るコツであり、発展する要諦なのである。
手前味噌ながら、本誌が304号もの月刊を続けてこられたのは、いつの時も「夜郎自大」にならなかったからである。そうはならない、ステキな愛読者の皆様に支えられたからである。
次号、第三章の見出しは「講師募集の実態」になる。








