塾の時代

バックナンバー

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VOL.9
1985年7月-12月
『明日の私塾経営』

今回のエポックメーキングな記事は、シリーズ「明日の私塾経営を考える」である。5月号から12月号まで全8回続いたシリーズはこうなっていた。

第1回(5月号)曲がり角にさしかかった私学経営に学ぶ→多くの私学経営者は、やがてくるであろう私学の受難期に備えて何を考えているだろうか。公私の学費格差は即、保護者の経済的負担につながっている。私学には助成金がある。何の補助金もない塾の進むべき姿は私学の行方に学ぶ点が多いはずだ。

第2回(6月号)臨教審“六年制中等学校”案は何を語っているか→中学・高校の「間仕切り」を取りはずす国の方針に耳を傾けながら、それに対応する塾のあり方を模索しよう。

第3回(7月号)いま叫ばれる“没個性教育”見直しへの一視点→個性伸長は基礎学力から生まれる。知育偏重という表現がしばしば使われるが、偏重といわれるほど、学校教育の中で知育に時間をかけているのか。その辺から見直すべきだ。

第4回(8月号)生徒急減期に向け、私学との協調連携の必要性→私塾がその企業戦略と戦術を駆使し、自力で生きつづけてきた姿を、そのノウハウを、私学が学びとり、自校の体質改善に生かさなければならないという姿勢がいま、しだいに固まりつつある。長い私学教育の歴史の中での大事なターニングポイントが迫ってきているのである。

第5回(9月号)情報化時代の学習塾→情報過多時代の落とし穴にはまってはいけない。教育の基本はあくまでヒト対ヒトなのである。

第6回(10月号)生徒急減期に強い塾とは? →大手塾には大手塾の、小規模塾にはそれなりの強さがある。競り合いに勝ち残れる「武器」を持っている。問題は「大」でも「小」でもない中規模の塾の生き方である。地域との密着度という点で欠ける「中」は、その地域における自塾の存在価値を冷静に分析することから始めるべきである。

第7回(11月号)“淘汰の時代”を前に、真に求められる「指導」とは→単にテストに強くなるためのトレーニングセンターでは、今日の塾はもはや成り立たない。塾の生存競争がこれから先一段と厳しくなってきた時、塾の教壇に立っていられるのは、子どもの未来を見つめられる指導者の力量であるだろう。

第8回(12月号)私塾人に問われる社会性→残念ながら塾業界にはまだ社会性の乏しい塾長がたくさんいる。実社会に適合できないので、塾という“自我の世界”にしたのかもしれない。けれども、塾は教育の場であり、教育とは、教師の人格を生徒に投影することが原点である。教材研究、指導力の向上、施設の充実などは塾に不可欠であるが、それに加えて、塾長はもっと豊かな社会性を身につけること。魅力ある人物になること。自分だけのカラに閉じ込もっているようでは、世の親たちのニーズから遠ざかるばかりだと知るべきである。

駆け足というより疾走気味でお伝えしたが、これはと思う号に出会ったらバックナンバーを求めてじっくり味わうようお勧めする。

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