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綸言如汗(りんげんじょかん)
ということばがある。
「綸言、汗ノ如シ」と読ませる。『礼記』という中国古典から出たことばである。
「綸言」とは天子のことば。現代風にいえば、トップの発言ということになるかもしれない。それは汗のようなものだという。汗というのはいちど自分の体から出てしまうと、もう二度ともどってこない。それと同じように、トップの発言は、いったん自分の口から出てしまうと、もはや取り消しがきかない。それほどの重みを持っているのだ。だから、トップの発言はくれぐれも慎重にしなさいというのが、「綸言、汗の如シ」の意味するところである。
塾でも、トップだけではない。管理職にしても、部長・教室長と地位が上がっていくにつれて、発言の重みがちがってくる。
「あの話はなかったことにしてくれよ、なあ、きみ」などといったことを繰り返していると、部下はついてこなくなるし、まわりの信頼も失ってしまう。
ことに塾では、教師が生徒に対しても「綸言如汗」の意味を肝に銘じておく必要があるだろう。
塾舎内では、あらゆる場合に安請け合いは禁物である。「申し訳ない。実は……」などと頭をさげることはお止しなさい。上司に対しても部下に対しても、生徒にもご父兄にも、安請け合いは戒めたいものである。








