塾の時代

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VOL.20
1991年1月-6月
『寺小屋グループ』

 1991年は、前年のイラクのクエート侵攻による湾岸戦争が2月まで続き(2月停戦、4月終結)、3月に新宿に新東京都庁が完成(費用1,600億円、高さ241メートルの日本一の高層ビル)したが、土地の価格高騰に歯止めがかかり、株価も下落傾向を強めて9月にはついにバブル景気が崩壊した。大型倒産が相次ぎ、銀行も大幅な減益となった。そんな中、100円ショップの大創産業が第一号の常設店をオープンしたのは何かの因縁を感じさせた。

 総理大臣は海部俊樹氏(~11/4)から宮沢喜一氏(11/5~)にバトンタッチされた。プロ野球日本一はこの年も西武・ライオンズが制し、『北の大地』(北島三郎)がレコード大賞を受け、『ラブ・ストーリーは突然に』(小田和正)がヒットしていた。

 ナガセの「サテライブ衛星講座」(当時)が始動し、通信衛星専門塾が出現した。

 この年の前半のハイライトは1月28日に、松山全日空ホテル・万葉の間で行われた「'90寺小屋グループの環境ルネッサンスお披露目の会」の賑々しさだった。

 詳細は91年3月号の「学習塾研究」(P16~P20)に写真入りで、西坂眞美代表のあいさつ、パーティーの様子、本部校舎、個別指導教室を併設したロープウェイ教場、グループが経営する印刷工場などが紹介されている。全貌は本誌(91年3月号の)を参照していただけるといいのだが、ここでは企業としての寺小屋グループをかいつまんでお伝えしておきたい。

●(株)寺小屋
 1979年2月創立。中学生と中学浪人生の指導システム開発を担当し、グループで最も長い歴史を有する核会社。85年より四年間高校部を内包、その基盤づくりをし、90年3月分離。

●(株)まねび舎
 1983年3月創立。グループ内小学生指導システムを担当。中学生になってあわてる必要がないよう、基本的な学習習慣を身につけたい……というニーズに応えて設立。

●(株)創人館
 1985年3月創立。できるだけ広いエリアの人々にサービス提供をしたいという目的で、都市部周辺地域に教場を設け、それぞれの地域に密着できる、小規模教場の良さを生かした運営を心がけている。

●(株)立志舎
 1986年3月創立。小・中学生の英才コースと首都圏教場の運営担当。

●(株)知究舎
 1990年3月創立。4年間で全学年カバー体制の確立。2年後の大学受験経験後、(株)寺小屋から独立、同時に東大コース、大検コースの新設で一層充実したサービス体制になっている。

●(株)スペイスティー
 1988年9月創立。グループ内の不動産管理を担当。

●(株)ネクスト
 1990年3月創立。主にグループ内他分社を顧客としてスタート。福利厚生サービスとして、弁当配達、喫茶店の運営、保険代理店運営。今後、サービス対象に拡大の予定。

 塾生数でも、経営規模においても大きく成長してきた寺小屋グループ。現在ある姿は、時代の偶然の所産ではなく、意図の所産であるといえる。長・中・短期の緻密な計画と、「人」を最優先の経営努力、そしてそれに応えるスタッフの力の総和が、これまでの歴史を刻んできたのだ。

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