塾の時代

バックナンバー

(1/3ページ)

VOL.30
1996年1月-6月
『三国志より』

 2006(平成18)年に粉飾決算などの容疑で逮捕され、マスコミに「時代の寵児」から一気に「希有の詐欺師」と呼ばれるようになった堀江貴文・前ライブドア社長が、沖縄で自殺したとされる故・野口英昭氏らとともにWeb制作会社、「オン・ザ・エッジ」社を設立したのが1996年4月、弱冠23歳の時のことである。

 堀江氏は、オン・ザ・エッジ設立後、経営が傾いたIT企業を次々に買収し、2004年4月には早くも東証マザーズに上場。02年にライブドアの経営権を取得し、04年2月には知名度の高い「ライブドア」に社名変更した。その間、株式分割を繰り返し、「時価総額経営」を標榜して、株価の吊り上げに邁進したのは記憶に新しい。この96年頃から、IT企業の株価が急上昇するという「ITバブル」がアメリカを中心に先進国の間に広がり、日本でも「ビット・バレー」と呼ばれた渋谷を根拠地とするIT企業を中心にIT長者が続出した。しかし、経営者としての能力に欠ける人が多く、2000年のITバブル崩壊とともに破綻する企業が続出したのである。

 この年(1996年)1月に、消費者物価が1971年以来初のマイナスを記録し、4月に東京三菱銀行が発足、7月には「O-157」が猛威をふるい、12月には、ペルー日本大使館公邸が、ゲリラに襲撃され、数百人が監禁された。

 総理大臣、村山富市氏が新年早々、突然の辞意を表明、1月5日退任。1月11日から橋本龍太郎氏が連立内閣を発足させた。

 プロ野球日本一はオリックスが制し、「Don's wannacry」(安室奈美恵)がレコード大賞を取り、『アジアの純真』(PUFFY)、『あなたに逢いたくて』(松田聖子)などがヒット曲になった。『患者よ、ガンと闘うな』(近藤誠著)、『失楽園』(渡辺淳一著)がベストセラーになり、将棋の羽生名人が七冠を達成した。

 米大リーグで、ドジャースの野茂英雄投手がロッキーズ戦でノーヒット・ノーランを達成したのもこの年のことである。

 この年の本誌2月号で、前年1月17日に兵庫県南部を襲ったマグニチュード7.2という大地震に直撃された神戸「若松塾」のその後の様子を特報しているが、まだ生々しくて続報を追加して、ご当地の他塾のことも、時に応じて以後もお知らせしていく予定である。

 塾舎も、生徒たちも、ご家族の皆様も、1日も早く復興されるよう、いまは、ひたすら祈るのみである。

▲ページのトップにもどる