塾の時代

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VOL.31
1996年7月-12月
『ナガセの挑戦』

  このところ成長発展の目覚ましい「東進衛星予備校」の様子を、1996年5月31日東京帝国ホテルで行われた「平成8年度東進衛星予備校全国大会優秀加盟校表彰式」から『未来への基本方針』を語ったザ・マエストロ永瀬昭幸社長のことば(本誌1996年8月号)から再録する。優しいことばの端々に気迫が感じられて圧倒される。いろいろな方にお話しをしていただきありがとうございます。

 本日はこれほど大勢の方に集まっていただいて大変感激しております。毎年会場も大きくなりまして、皆様のおかげでついに今年は日本一のホテルの日本一の部屋で表彰式ができました。

 東進衛星予備校もいよいよ700校を超え、今年も50%の生徒が増えて合格実績も上昇し、現役高校生を中心に伸びています。

 ナガセの社員はいま350名ですが、今年は新卒社員が41名入社して、来年は倍の100名を採用しようと考えています。

 我々経営者の使命は、時代の流れを読み、いち早く手を打つことだと考えています。

 ではどうやって先を見るかと言いますと、資本主義社における日本の師匠であるアメリカに学ぶ必要があります。アメリカは二、三年後の日本の姿でもあります。

 つい数年前までは、日本が世界一の輝かしい未来を持つ国と言われ、アメリカは落日の大国と考えられていました。  しかし現在は、アメリカは見事に立ち直っています。アメリカの現在の成長を支えているのは、ハイテク・ベンチャー企業でありますが、ベンチャー企業は年間35%の成長を目指しています。ここで、ベンチャー企業とは、『事業内容に新規性』があって、強い『成長志向』をオーナーが持ち、『資本市場を活用』しており、『産業のイノベーションに貢献する』企業のことをいいますが、そういう企業にヒト、モノ、カネの経営資源が集中することで、アメリカは世界最先端の産業を生み出してきました。

 しかし現在、日本はこのようなアメリカとは異なり、バブル崩壊後の大不況期にあります。塾業界もちょっとトーンダウンして、自信がなくなっているような気がします。みんなが、どうやったらこのトンネルを抜けられるかを考えています。

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