第24講義(エピローグ)

橋ゼミでの成功は、詩織だけでなく、ベリンズも活気づけた。そして詩織の仕事の範囲を広げた。推薦・AO入試だけでなく、キャリア教育を進めている首都圏の私立高校や地方の公立高校からの講演や教材・プログラム作りの依頼が来るようになった。
また行政と組んで教育を通じて地域活性化を行う仕事も増えてきた。今や、学力向上は自治体の首長選挙の際に公約に上がるほどだ。過疎化や人口流出が進む地域では民間の塾が参入しにくく、更に進学校は地域の主要都市に集中しているため、教育に熱心な親は引っ越してまで都市部に行き、進学校を目指させる。地域は教育環境として段々と悪化していくのである。そのような状況を憂う市民は多い。よって行政による公営塾などの学習支援が進んでいる。
入試環境の変化に伴い、詩織はそのようなところにも参画していくことになる。毎週、日本の地域に向かい、教育を通じた地域活性化を進めることになる。
将来、首都圏だけでなく、日本中の地域からでも、生徒が望む進路に行くことができる環境設定ができれば、教育を通じて日本中を活性化できるのではないか?と詩織は確信しながら、今日も羽田空港第二ターミナルから地方に向かう。
24回の連載でしたが、読んでいただき、ありがとうございました。丁度、1年前からの連載になるでしょうか。10月とは、丁度、推薦・AO入試の結果が出始める事です。一般入試では合格した生徒は3月の空を仰ぐわけですが、推薦・AO入試では合格した生徒は10月の秋の空を仰ぎます。なので、10月がタイトルに入りました。
1~24回までは私が推薦・AO入試の対策授業を立ち上げるところまで書きました。今私は様々な地域で教育支援を行っております。また、今後、機会があれば、地域における学習支援の在り方などをここで皆様にご拝読頂ける機会があればと思います。
誠にありがとうございました。







