聞かせる授業小ネタ集 byアビトレ

生徒が耳を傾け、授業を楽しく聞く準備ができあがる小ネタ集。
「授業前、生徒がざわついているようなとき」
「授業中、生徒の集中がとぎれてしまったようなとき」
に使われると有効です。各先生方でお好きにアレンジしてください。例えば、一部だけお使いいただいても結構ですし、各先生方独自の言葉に代えていただいても結構です。

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説明

自分の考えを言葉にできないことってありませんか?

「今、考えていることを人に説明するのはちょっと難しい。」とか、「わかってるんやけど言葉で説明できひん。」とか。感情表現なら言葉以外でもできますよね。だけど「考え」はちゃんと言葉にして相手に説明する必い。言葉にできないということは、実はわかっていないということなんだから。

そうなんですよ!気がつきましたか?

人間は「言葉」で考える生き物だからです。考えてわかったということは、自分の中で自分に「言葉」で説明できたということなのです。説明できない、つまり言葉にして言えないということはわかっていない証拠です。加えて、持っている言葉が少ないと、例えば抽象概念が認識できないとか、ちょっとかっこ悪いことになるよ。

だから言葉を身につけるべし!

見切り

「よっしゃ!見切った!!」って、言うでしょ?

剣豪、宮本武蔵がチャンバラに強かったのはこの「見切り」をうまくやったからだそうです。相手が剣を振り下げてくる、でも間合いがあるから無駄なよけ方をしなくてもよい、相手の剣先より少しだけ腕を伸ばせば自分の剣が相手を切れる。これらを瞬時に判断して、決して負けなかったそうです。あるとき、「『見切る』とはどういうことですか?」と少年に聞かれた武蔵がこう答えたそうです。

武蔵-「敷居の上を歩けますか?」
少年-「はい、歩けます。」
武蔵-「では、敷居を一間(1.8m)も上へ吊り上げたらその上を歩けますか?」
少年-「それは怖いです。」
武蔵-「その敷居の幅を三尺(1m)にすれば?」
少年-「それなら大丈夫です。」
武蔵-「これを見切りといいます。自分でできるという判断の範囲が見きりです。ならば、その敷居を空の高さまで上げればどうですか?」
少年-「怖くて無理です。」
武蔵-「もともと渡れるはずなのに、落ちれば死ぬという不安の心が起こる。よく見切って不安の心を静めればたちどころに名人になれますよ。」

100文字程度の文章なら平気で読むのに、B4一面の長文となると理解不能意味不明と言って投げるでしょ?

長文の中にある短い文を1つ1つひもといてみるとなんてことはなくなるはず。自分には見切れることがわかると思います。因みに、武蔵は負けそうな相手を「見切って」、試合をしなかったそうです。

私は嘘つきです

「私は嘘つきです。」と言ったとしよう。君たちはそれを信じますか?

実は、信じる信じないという問題ではないのです。もし私が嘘つきならば、「私は嘘つきです。」という内容がウソになる、すなわち嘘はつかないということになるし、正直者ならそもそも「私は嘘つきです。」とは言わないはず。

つまりこれは詭弁と呼ばれる論理矛盾なんですよ。

正しく論理的に物事を考える訓練を積まないと、正しいつもりの論理矛盾を平気で行ってしまいます。証明問題や論理論証問題を解くときにはとても大切な要因となりますからね、がんばりましょう。

マンガ

字の多い本よりマンガが読みやすいね。

確かに内容の優れたマンガもあるけれど、くだらないマンガでもついつい読んでしまうでしょ?

小難しい本なら読まないのにね。人間は状況判断の大部分を視覚に頼っているから、目に飛び込んできた情報の方が思考の末にたどり着いた情報より簡単にキャッチできるんだね。数学というきわめて論理的思考を要する学問も、図を描いたりすればよりわかりやすいのはこのためなのです。

補助線1本で全く世界が違って見えるもんな。

炭疽菌

アメリカ以外の国でも炭疽菌の恐怖が広がりつつあるね。怖いねえ~。

知ってるか?あの炭疽菌って生物兵器らしいぞ。みんながよく知っているサリンは化学兵器ね。だいたい、生物兵器も化学兵器(毒ガス)も目に見えないものが多いから困る。どこにあるかわからんもんな。

ところで、細菌や毒ガスが目に見えない理由とはなんだろう?

そうやね、小さいからやね。毒ガス=気体は分子ですね。分子はあまりに小さいから見えない。でも皮膚・舌・鼻は分子を感じることができます。皮膚は気体の分子を風として、舌は味として、鼻はにおいとしてね。

ということは○○がおならをして、△△がそれを臭いと感じたら、○○の体内から出てきたおならの分子(!?)が△△の鼻の中の粘膜にひっついたということや。

イヤヤ~!

立ち読み

本屋さんで立ち読みしていて、おしっこに行きたくなったことない?

テレビで見たんだけど、これはまぶたと瞳の位置関係に関係あるらしいで。上目遣いにしていると目が冴えてき、うつむいているとだんだん眠くなってきたりおしっこに行きたくなるんやて。立ち読みはうつむいていることが多いからそうなるらしいで。

じゃあ、授業中眠くなったり、試験中頭をより働かせたくなったら、そう、上目遣いをすればいいんだ!…

こらこら、先生をそんな目で見るな。

森林崩壊

人間による環境破壊が問題になっていますね。

その中でも、熱帯雨林などの森林破壊が大きく問題にされています。ところがこれは、今に始まったわけではないのですぞ。君ら、不思議に思わへんか?

どうして、四大文明発祥の地が砂漠みたいなところばっかりなんやって。あれはね(ちょっと偉そうに)、四大文明発祥の地も昔は緑多いところやったんよ。先生は見たから知っている。でも、国を強くする必要から青銅器や鉄器を作るために、大量の木を伐採したからなんですぞ。

人間は何千年たっても同じことをしてるわけや。

16歳で成人?

日本では20歳になれば成人として認められることはみんなも知っている通りです。

ところで婚姻は、男子18歳・女子16歳でできます(しろとは言ってないが)。な、な、なんと!

婚姻した男女はその時点で成人として認められるんだって。法律って、常識だと思っているものばかりじゃないんだね。

君らも、「そんなん常識や!」と思いこまず、公民の授業をちゃんと聞いてよ。

リズム

宮崎駿は完成までに18年の歳月を費やした『風の谷のナウシカ』(コミックの方)で登場人物にこう言わしめている。

「人類が生み出したもので唯一誇れるものは音楽だけだ」と。

今は絶滅したネアンデルタール人もどうやら音楽を持っていたらしいですね。彼らが葬式などの宗教儀式を行うときに演奏していたはずだということです。

ところで、音楽の原点はheart beatです。

リズムです。ドックン、ドックン、ドックンナってね。「言葉は、リズムで、身につけよう。音読、平たく、読まないよ。抑揚、メリハリ身に付く秘訣!」(hip hop調で)ほらほら、楽しくなってくるし、文字が音として耳に残るでしょ。

understand

「わかった。」というつもりで何でもかんでもunderstandと言っちゃあだめだぜ。

軽い返事は、I see.でいいから。

というのは、under=下に、stand=立つが語源になっているので、「完全に納得した」(だから、あなたの仰せに従います。)という、服従するニュアンスが強い返事になってしまう場合があるからです。

基本がマスターできたら、語源を調べたり、こんな場合はこう言おうと考えていくのもこれまた楽しい。

「聞かせる 授業小ネタ集」は(株)アビトレが配信している メールマガジン(http://www.abtr.co.jp/)よりご提供いただいております。

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