聞かせる授業小ネタ集 byアビトレ

生徒が耳を傾け、授業を楽しく聞く準備ができあがる小ネタ集。
「授業前、生徒がざわついているようなとき」
「授業中、生徒の集中がとぎれてしまったようなとき」
に使われると有効です。各先生方でお好きにアレンジしてください。例えば、一部だけお使いいただいても結構ですし、各先生方独自の言葉に代えていただいても結構です。

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倒語

「倒語」って知っていますか?ジャズのことをズジャといったりするものです。この倒語、日本には古くからあります。

現在使われているのは、隠語的なのが多いのですが… 例えば、
ショバ(場所)、ダフ屋(札屋)、ドヤ(宿)、ガサ入れのガサ(「探す」から)、ネタ(種)、デカ(角袖巡査:明治時代、着物を着た私服の巡査)、トウシロウ(素人)などですね。

中には、説明を聞かないと倒語だって判らないものもあります。

グレルははまぐり→ぐりはま→ぐれはま→ぐれ:江戸時代、物事が食い違ったり当てが外れる時に使ったようです(ハマグリは貝あわせという遊びもあったくらいたったひとつの貝としかぴったり合わないんだ)。

げんをかつぐのゲンは縁起→ぎえん→げんと変わったもの。だらしないのダラシはシダラの倒語、シダラって今はふしだらって使いますね。ポシャるはシャッポ(帽子)を脱ぐの倒語と言う説も。

長寿

還暦って聞いたことありますか?60歳のことですね。何で還暦というのか。それは、干支が一回りして元に戻るから何ですね(数えの61歳)。

では、他のも見てみよう。華甲:「華」の字を分解すると、六つの十と一とになり、「甲」は「甲子(きのえね)」の略で、十干と十二支のそれぞれの最初を指すところから、数え年61歳をいいます。

喜寿:77歳 喜の略字から
傘寿:80歳 傘の略字から
半寿:81歳 半の字を分解
米寿:88歳 米の字を分解
卒寿:90歳 卒の俗字、卆から
珍寿:95歳 偏(王)を分解した12と旁を分解した83を足して95
白寿:99歳 百から一を引くと白になるから
茶寿:108歳 茶の字を分解
頑寿:119歳 偏を分解し2+8、旁を分解し100+1+8、合計して119なんだって。

人間の値段

人間を肉体という物質の値段としてみると、一人分の原価はいくらくらいになるだろう?

人間の脂肪は石鹸7個分、炭素は鉛筆の芯が9000本分、鉄分が2寸釘1本分、リンがマッチの頭2200個分…、合計するとたった5000円にしかならないんだよ。

もちろん、人間の価値は計り知れないけれどね。

十進法

十進法の読み方は?ジュッシンホウ?それともジッシンホウ?

十の読みは常用漢字表で、音は「ジュウ」「ジッ」、しかありません。「ジッ」のもともとの形は「ジフ」でその音便形です。

十中八九:ジッチュウハック
十戒:ジッカイ
十指に余る:ジッシニアマルのように、十進法:ジッシンホウ が国語的には正しいのです。

インスタントラーメン

インスタントラーメンの様々なデーターを列挙しよう(してどうするねん!!)

[52億]生タイプ即席めんを加えた即席めん類の生産量は52億食(1995年度)
[317億食]世界の消費量は317億食
[53カ国]輸出先の国の数(香港、アジア、アメリカ、ヨーロッパ)
[65㎝]袋麺の麺1本の長さの平均
[51m]袋麺1食分の麺をつなぎ合わせた長さ
[122m]女性の1ヶ月の平均消費量は2.4個で、麺の長さに換算すると122m
[158m]男性の1ヶ月の平均消費量は3.1個で、麺の長さに換算すると158m
[79本]袋麺の1食分の平均麺本数79本
[601種類]1995年度の87社のJAS認定工場から出荷された袋麺194種類、スナックめん407種類、合計601種類のインスタントラーメン!

火事場の馬鹿力

筋肉は筋繊維と呼ばれる細長い細胞からできています。

筋肉が出せる力は筋肉の断面積に比例していて、筋肉の断面積1c㎡につき、最大10㎏の重量を持ち上げるだけの力を出すことができるといわれています。

成人男性で腕の筋肉の断面積は平均25c㎡くらいなので、理論的には片手で250㎏、両手で500㎏のものを持ち上げることができる計算になります。しかし、普段は一生懸命がんばっても、その1/5位の力しか出ないようになっています。

それは、筋肉や骨を痛めないように脳から抑制の命令が出るからですね。

ところが、火事だ!地震だ!という場合には、脳からの抑制作用が解除され、筋肉の能力がフルに稼働するようになり、いわゆる「火事場の馬鹿力」といわれる、普段の3~5倍の爆発力が出せるようになる場合もあるそうです。

就学率

よく時代劇に寺子屋が出てきますね。あの寺子屋っていうのは上方の呼び方で、江戸では「手習い」っていいました。だから通っている子は手習い子。もちろん上方では寺子。

ところで、 江戸時代の就学率は70%から86%(1850年頃:農村を含めた江戸府内)町中ではほぼ100%ですね。ちなみに、イギリスの大工業都市で20%~25%(1837年)、ロンドンの下層階級に至っては10% (19世紀中頃)、フランスでは1.4%(1793年初等教育の義務化、授業料無料化を図ってもですよ)、モスクワで20%(1920年)。江戸 時代の日本がどんなに教育熱心だったか判るでしょう。

だから、江戸時代、日本の難破船が外国船に救助された時、船員全員が読み書きできた事に外国船の乗組員が驚いた記録が残っています。外国船の乗組員はほとんど読み書きできなかったらしいですね。

手習いの師匠は資格がいりませんでした(江戸では医者も資格が必要無かったのですね)。
そして、義務教育じゃないから、一人一人にあった教育をやったのです。教える内容も違うし、進み方も違うし…すごいね。

関東と関西

語り出すと長くなります。だから、目に見えてすぐわかるものを視覚情報として二つ用意しました。

http://www.abtr.co.jp/img/common/27.GIF

ひとつは朝日新聞の題字。実は、東京版(右)の背景はサクラで大阪版(左)はイネなんですね。昔懐かしい、「へのへの…」も関東と関西で異なります。

関東は「へのへのもへじ」、関西は「へのへのもへの」なんだって。

音訳

外来語を聞き間違えて日本語の中に完全に固定化したものを「音訳」といいます。
外来語そのままの音を採用して漢字に仕上げたものですね。

例えば、「型録」は  catalogue 、「画廊」は gallery 、「倶楽部」は club なんだってね。すごいのは「簿記」で bookkeeping が由来らしいよ、もっとも異論もあるにはある。もっとすごいのは一部だけ音訳という言葉で「上屋」(倉庫)は warehouse !

また、ちょっと難しいものに幾何学がある。
geometry の geo- の部分だけを中国語の「幾何」(ジハ)に合わせて使い、「学」をつけたんだって。

音訳続き

プリン pudding はプディングですね。ラムネは lemonade 、コンパが company から来ているのを知っている人は少ないです。
野球のゴロが grounder の訛りだと知っている人はいません、エヘン!!
ミシンは (sewing)machine を耳で聞いてミシンとしたもの。アイロンはiron だが、これは後にゴルフが入ってきてアイアンとしても知られるようになったね。

同じ言葉が二つの意味を持つのを「二重語」(doublet)といいます。
ラムネとレモネード(lemonade)がそうだし、ストライキとストライク(strike)、トロッコとトラック(truck)などがあります。

「聞かせる 授業小ネタ集」は(株)アビトレが配信している メールマガジン(http://www.abtr.co.jp/)よりご提供いただいております。

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