教育のチカラ 民間教育の社会的役割

「教育のチカラ」は、『月刊私塾界』で連載中のシリーズ「民間教育の社会的役割とは?」を再編集して掲載しています。未来を担う子どもたちに、教育ができることは何か?学習塾のトップが、子どもたち、そして社会に対して貢献できることを語る。

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塾の社会的役割-3 あらかじめ枠組みが定められていないという最大のメリットを活かす

 大人も子供も成長するために必要な条件は同じだと思います。宮みや台だい真しんじ司氏は『14歳からの社会学』の中で、このことを的確に述べています。

A.試行錯誤する(自由)
B.それを他者が認めてくれる(承認)
C.「失敗しても大丈夫」と思える(尊厳の尊重)
D.安心してさらに試行錯誤する

 このAからDの循環こそが人間を社会的に成長させるというわけです。もちろん大人の場合、その失敗も程度問題ですし、社会的にもまだ「安心して失敗できる」ようなセーフティネットも不十分ですが。少なくとも社内で担保できる程度の試行錯誤は、大いに肯定されなくてはなりません。塾の最大のメリットは、あらかじめ枠組みが定められていないことです。自塾の資源の許す限りの試行錯誤は、何の規制もなく、即実行することができるのです。その活力こそが、今日の塾業界の底力だと思っています。

(2009年3月18日、横浜市港南区上永谷の中萬学院本社にて取材)

Profile

(株)中萬学院 代表取締役社長 中萬隆信さん
1957年3月現会長中萬憲明の長男として誕生。中萬学院入社後スクール室長を歴任し1988年初代本部長に就任、1996年4月(株)中萬学院代表取締役社長就任。1997年(株)エドベック設立代表取締役社長就任。現在に至る。

このコーナーは、財団法人日本漢字能力検定協会の協賛の下、連載しています。
日本漢字能力検定協会
http://www.kentei.co.jp
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