教育のチカラ 民間教育の社会的役割

「教育のチカラ」は、『月刊私塾界』で連載中のシリーズ「民間教育の社会的役割とは?」を再編集して掲載しています。未来を担う子どもたちに、教育ができることは何か?学習塾のトップが、子どもたち、そして社会に対して貢献できることを語る。

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社会で活躍できる人財の育成 ~「第三の塾」=「日能研就活塾」が稼動目前~

 今、私は「第三の塾」として「日能研就活塾」という構想を持っています。2年ほど前からビジネスモデルづくりに取り組み、今年度スタートさせました。「日能研関東グループの個別指導部門における差別化は講師である大学生の質に尽きる。質の高い大学生を集め、彼らの質をさらに向上させるにはどうすれば良いか?」ここから構想が生まれました。

 日能研には、大量の卒塾生データがあり、葉書1枚で名門大学の優秀な学生講師が集まります。現在、学生講師の約9割以上が卒塾生です。彼らを単にアルバイトとして使うだけでなく、その質を上げることで塾としての質を高め、なお且彼ら自身の社会で求められるスキルUPも実現していきたい。就職活動に直結する支援をメインとして、コミュニケーションやコーチング等のスキルアップ研修や、マナー研修、卒論指導なども検討します。

 これは彼らにとって大きな付加価値となります。「日能研でバイトすると有益なオプションもついてくる」という評判で、本人もその保護者も喜ぶはずです。さらに名門大学の優秀な学生で且、礼儀正しい講師の指導を受けることができれば、彼らが教える生徒やその保護者も喜びます。顧客関係性資本を最大限に活かし塾としての質を高めることができれば、結果として中長期にわたって選ばれ続ける塾になると考えています。

 日能研は中学受験塾ですが、グループ内のユリウス個別指導を通じて中高生までつながり続けます。大学生ではユリウス個別指導の指導者や日能研の事務スタッフとしてアルバイトをして、この「日能研就活塾」に参加をします。このように社会に出るまで面倒を見てあげられる塾となるのです。塾の社会的役割は今後益々広がっていくことでしょう。

(2009年5月7日、横浜市都筑区センター北駅の日能研関東本社にて取材)

Profile

(株)日能研関東 代表取締役社長 小嶋隆さん
1968年神奈川県横浜市に生まれる。自身も中学受験を経験し、中学・高校・大学を成城学園に学ぶ。卒業後、(株)富士銀行(現みずほ銀行)にて4年間勤務。1996年10月(株)日能研関東取締役副社長に就任。(株)三和総合研究所(現UFJリサーチ&コンサルティング)に出向し、コンサルティング業務を担当。2006年6月(株)日能研関東代表取締役社長に就任、現在に至る。同年12月、(株)河合塾進学研究社との合弁会社、(株)ガウディア(小学生向け新学習教室)を設立。(株)クリエイティブスタッフ(講師・教師派遣)およびアトラス(個別指導・家庭教師部門)、コアネット(学校コンサルティング業務)取締役副社長を兼務。

このコーナーは、財団法人日本漢字能力検定協会の協賛の下、連載しています。
日本漢字能力検定協会
http://www.kentei.co.jp
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