勤務環境、保護者、生徒、上司、大学生講師…。週休2日・福利厚生の充実が当たり前の世の中で、まだまだ決して労働環境が整っているとは言いがたい教育業界。
たしかに愚痴はたくさんあるけれど、でもやっぱりやめられない。
結局、子供が好きで、教えることが好きで、この仕事が好きだから。
『ちゃんと』の9
模擬試験の受け方
Method(理論)
一年を通じて、さまざまな模擬試験が実施されます。模擬試験とは文字通り「試験(受験)の模擬」であり、現状把握のため、今後の対策を立てるため、「模擬試験を受けたほうがいい」ことはよく言われることです。しかしながら、ただ漠然と受けるようではあまり意味はありません。
せっかくの休日に1日がかりで受けることも多いと思います。ですから「とりあえず受ける」「受けっぱなしで省みない」なんてことをして1日を無駄にしないためにも『ちゃんと』受けてほしいものです。
How to(方法)
その1.模擬試験を受けるまで
現状での実力を知るためには、やはり最大限の力を出したいところです。そのためには、
1.本番さながらの準備をし、朝食を取り、時間にも余裕を持つ
だらだらと試験に臨んでは、あまり意味がありません。模擬試験は文字通り「試験の模擬」ですから、本番さながらの気持ちで臨みたいところです。実際気持ちの持ち方だけで点数は変わってきます。
2.しっかり休憩を取る
ほとんどの模擬試験は1日がかりで行います。その1日の中で高校受験用の模擬試験では5教科、センター試験用の模擬試験は人によっては7科目以上受けることになります。こうなると後半の試験では疲れがたまり、実力を出し切れなくなります。
休憩時間は、軽く目を閉じる、糖分をとるなどして、休めましょう。ノートや単語帳を見直すのは疲れが増すのでオススメしません(気持ちはわかりますが)。
3.時間配分や解答順序を決めておく
1問に時間をかけすぎた結果、他の問題にまで手が回らず、本来ならば得点できたところを落としてしまうことはよくあります。ですから少なくとも時間内に全問目を通し、確実に得点できるところから、解答したいところです。必ずしも大問1から始める必要はありません。時間のかからない問題や得意な問題から始めましょう。
4.志望校はあらかじめ決めておく
志望校のコードをコード表から探して記入するのは結構面倒です。事前に書く志望校を決めておきましょう。第一志望や第二志望は決まっているとは思いますが、書けばその分のデータが返ってくるので、第3志望以降も決めておき、記入しましょう。なお、ランクの違う大学・高校を並べたほうが分析のときに便利です。
例)第1・2志望のみ決まっている場合
第3・4志望はランクを1つ上げたところと下げたところを一つずつ選んでおく。など。
その2.模擬試験を受けた後
1.当日または翌日に自己採点をする
模擬試験を受けた当日や翌日など、解答の記憶があるうちに採点しましょう。時間を空けすぎると自分の解答を忘れてしまうため、解答・解説を見てもあまり意味がありません。
2.結果表を見て分析をする
結果表が返ってくると、得点や偏差値、順位や判定に目を奪われガチです。確かにこれらは大事ですが、より大事なのは、どのような部分ができて、どのような部分が弱いのかを分析し、さらには今後の方針を決定することです。分析や方針の決定が難しいようなら先生に相談しましょう。
3.1ヶ月後程度に再度チャレンジする
模擬試験の作成者はたいていひとつの問題をつくるのに相当な労力を費やしています。それは、模擬試験をつくるにあたり、単に試験と形式を揃えているだけでなく、「総合力を培うために、ぜひ理解してほしい設問」を多く含むからです。結果、良問が多くなり、学習に適した教材になります。さらに間を空けてとくことで自分の成長を計ることができます。


- 本名:中平徹也(なかひらてつや)。
現、個別指導予備校10Ps(テンピース)代表兼大学・予備校講師。
京大農学部からバーテンダーを経て、教育業界に。
常に複数の団体に所属しているため、大学、予備校、小・中学集団授業、個別指導、衛星授業管理など、さまざまな指導形態を経験。指導教科は物理・数学・地学など。
趣味はダーツ、海外旅行。
特技はマジックと4ヶ国語話せること。
座右の銘は「人生愉しく」








