最年長のガキンチョぱぴぃが贈る、痛快愚痴ネタ集! 先生なんて好きじゃなきゃ、やってられへん

勤務環境、保護者、生徒、上司、大学生講師…。週休2日・福利厚生の充実が当たり前の世の中で、まだまだ決して労働環境が整っているとは言いがたい教育業界。
たしかに愚痴はたくさんあるけれど、でもやっぱりやめられない。
結局、子供が好きで、教えることが好きで、この仕事が好きだから。

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愚痴の16

「受けるだけ無駄やから、やめとく」

有名大学じゃないと、行く価値がない!

になり、新学期を迎え、新たに情熱を燃やしている全国の学習塾の先生のみなさん、お元気ですか?「最年長のがきんちょ」こと、ぱぴぃです。

回に続いて、今回も進路についてです。進路の決定にあたっては、生徒本人の意思だけでなく、保護者や学校の意見、環境、進路先の情報など、さまざまなファクターが交差します。大雑把な見方ですが、中学受験は保護者の意見、高校受験は学校の意見と地域性、大学受験は本人の意思が比較的大きなウエイトを占める気がします。

大学受験は本人の意思という「個人意見」が大きなウエイトを占めるため、非常にトンデモナイ考え方に遭遇することもしばしば。今回はそんなお話。

つて京大志望の生徒がいました。A君とします。彼は京大の法学部に行って将来は法律関係か政治関係の仕事に就きたいというすばらしい志を持っているのですが………

実はほとんど勉強したことがなく、特に数学や理科などの理系教科は全く手をつけていません。(センター試験わかってんのかいな…)

は基本的に第一志望を否定することはしません。そこで夏の面談のときに本人にこう話しました。

「まずは二次に必要な文系教科を極めなアカンやん。だからセンター試験の必要な国立大は置いておいて、まず、文系教科で同志社大レベルまでもっていかへんか?」

実はこの生徒、英語と国語しか勉強したことがありません。世界史ですら全く手をつけていません。ちなみに英語も中学レベルです。じゃあなぜ、「同志社レベル」と提案したのか?

この生徒曰く、「有名大学じゃないと、行く価値がない!」らしい。同志社大ならA君が満足できる進路らしいですわ。(じゃあ、勉強せーよ!!)

ハッキリ言って同志社大レベルもかなり難しいのですが、こうしておけばせめて私立大の受験勉強にはなるかと思ってのアドバイスです。

て、猛勉強が始まる…と思いきや、あまり勉強しません。本人なりにはしているかもしれませんが、全然進みません。塾で数時間勉強し、後は家でだらだらごろごろ…。さらにはゲームを数時間している始末……。何回激励してもその場限りで、こんな状態で冬を迎えます。

冬の面談時、たくさんの私立大を提案しました。一部の大学については願書も用意しました。

しかし、全く受ける気がありません。唯一受けるのは同志社大(このころは京大はさすがに諦めていました)のみ!!!

本人の中で「同志社大ぐらいでないと、行く価値がないから」だとか…(おいおい!!)

う一つ僕が個人的に思うのは、他の大学を受けたらきっと不合格になります。そのことで自信をなくしたり、周りに対して格好悪い思いをしたりすると思っているようです。

実はこう考えて滑り止めを受けない生徒は結構多いです。現実を直視できないというか、周囲の目ばかり気にしているというか…

保護者の嘆願により、5ランクぐらい落とした大学だけは受けました。「保護者のため」「試験慣れ」などといいながらA君を上手く誘導して、何とか受けさせ、合格しました。

て、同志社大の受験ですが…

この大学は、センター試験利用など、複数の受験があります。そのためチャンスも多くあるといえます。ところが、A君、全く受けません。本人曰く、「一般入試だけで十分」だとか。(これも結局先ほどの、「落ちたら格好悪い」という意識からくると思います)

そして試験当日、彼はなんと欠席しました。結局一度も同志社大を受けていませんでした。

学受験は本人の意思が強く反映します。目標やプライドが高く、そのわりに、現実を直視せず、目標に向かう努力をせず、チャンスを活かそうともしない生徒が結構います。

「格好悪い」「落ちたら周りからいろいろ思われる」「自信をなくす」…

努力しなければ、「やればできる!」と、思われるが、努力して失敗すると「やってもできない!」と、全否定される、と考えるのでしょう。ナメてます…

こういう生徒は最近特に増えてきている気がします。そして僕自身ははっきり言ってこうゆう人(大人も含めて)は好きではありません。しかしながら僕ら先生は、「やる気を引き出す」ことも大きな仕事の一つです。どうしたら、やる気がでるのか、を考える毎日です。

本名:中平徹也(なかひらてつや)。
現、個別指導予備校10Ps(テンピース)代表兼大学・予備校講師。
京大農学部からバーテンダーを経て、教育業界に。
常に複数の団体に所属しているため、大学、予備校、小・中学集団授業、個別指導、衛星授業管理など、さまざまな指導形態を経験。指導教科は物理・数学・地学など。
趣味はダーツ、海外旅行。
特技はマジックと4ヶ国語話せること。
座右の銘は「人生愉しく」

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