最年長のガキンチョぱぴぃが贈る、痛快愚痴ネタ集! 先生なんて好きじゃなきゃ、やってられへん

勤務環境、保護者、生徒、上司、大学生講師…。週休2日・福利厚生の充実が当たり前の世の中で、まだまだ決して労働環境が整っているとは言いがたい教育業界。
たしかに愚痴はたくさんあるけれど、でもやっぱりやめられない。
結局、子供が好きで、教えることが好きで、この仕事が好きだから。

バックナンバー

愚痴の26

「塾なんて仕入れがないから、経営はラクやん?」

『「学習塾は参入しやすい業種」といわれますが…』

国の学習塾で日々奮闘している講師のみなさん、お元気ですか?夏期講習も終わり、だんだん涼しくなってきたためか、気を抜くとすぐに風邪をひいてしまいそうなぱぴぃです。

のコラムも26回目を数え、講師、生徒、保護者など、現場についていろいろ好き放題、いいたい放題でしたが、よく考えると、塾経営者としての話がありませんでした。

「学習塾は参入しやすい業種」といわれます。そのせいか、いわゆる大手学習塾とは別に個人学習塾もよく存在します。僕自身も小さな学習塾の個人事業主です。

小さな学習塾は、
(1)スケールメリットがない
(2)大々的な広告が打ち出しにくい
(3)生徒が(ネームバリューを重視して)来てくれない
(4)スタッフがいない、
…そして、つまるところ、
(5)経営が安定しない!

などなど、さまざまな問題があります。

の学習塾も例にもれず、超低空飛行(たまに地面の中にもぐってしまうほど)の経営状態です。実はもともと僕が塾を作ったのは、計画的ではなく、ある事件のせいでした。ようは以前友人と共同経営していた塾が一瞬で破綻したために急遽、立ち上げたんです。

なぜ破綻したかは、次回以降にお話するとして、とにかく急遽立ち上げたわけですから、お金もありませんし、国や市も貸してくれません(公共機関は計画性を大事にしていますから)。

それでもなんとか、立ち上げ、つねに超低空飛行の経営の中で、やっと2年が過ぎ、この夏でほんの少し安定をしました(といっても、「来年までは持つだろう」ってレベルですが)。

回は、そんな小さな塾の経営者の愚痴です。

の塾、テンピースは「1教科120分、『どっしり個別指導』」をウリにしています。形態は1:2と1:1。

120分にしているからと言って、他塾の60分授業の倍額の授業料をいただくわけにはいきません。そうすると、教育費が他塾の倍かかり、だれも来てくれません。だから1時間単価で考えると割安で、1:2では1回の授業の1時間あたりの単価は2,000円以下です。

しかも講師に対する生徒数が少なく、かといって講師の人件費は高いので、かなり利益率は悪いです。

「そんなん言っても、塾なんて、仕入れがないから、楽やん!コピー代ぐらいちゃう?」と周りからは言われます。

トンデモナイ!!!!!

件費だけで50%を越え、さらには地代家賃、パソコンやコピー機のリース代、広告代、教材、各管理費や保険があり、さらに、社員を抱えています。このため、厚生年金・社会保険・労働保険があります。おかげで毎月月末はピ~ンチ。

みんなそうだと思いますが、独立前は、正直、こんなにかかるとは思っていませんでした。おかげで、知り合いからちょっとお金を借りたり、アルバイトをして資金に回したりしました(今は返しましたが)。

「じゃあ、経営方針変えたらええやん」

却下!!!!!!

120分にしたり1:1や1:2指導にしたのは、60分程度で成績が上がると思っていないから。

講師の時給が高いのも、社員を抱えているのも、優秀なスタッフにより頑張ってもらいたいから。実際、うちのスタッフは経歴・指導力ともかなり優秀で、はっきり言ってどこの個別指導にも負けません。しかも、卒業や就職を除いて、辞めません。だいたい、講師募集をしたことがありません

直、利益率が悪く、経営は苦しいです。でも、全ては自分の理念が選んだ道なので、文句はありません。

まさに、塾経営なんて、好きじゃなきゃ、やってられません!

本名:中平徹也(なかひらてつや)。
現、個別指導予備校10Ps(テンピース)代表兼大学・予備校講師。
京大農学部からバーテンダーを経て、教育業界に。
常に複数の団体に所属しているため、大学、予備校、小・中学集団授業、個別指導、衛星授業管理など、さまざまな指導形態を経験。指導教科は物理・数学・地学など。
趣味はダーツ、海外旅行。
特技はマジックと4ヶ国語話せること。
座右の銘は「人生愉しく」

▲ページのトップにもどる