勤務環境、保護者、生徒、上司、大学生講師…。週休2日・福利厚生の充実が当たり前の世の中で、まだまだ決して労働環境が整っているとは言いがたい教育業界。
たしかに愚痴はたくさんあるけれど、でもやっぱりやめられない。
結局、子供が好きで、教えることが好きで、この仕事が好きだから。
『ちゃんと』の0
「『ちゃんと』する方法」の掲載開始にあたって。
全国の学習塾で奮闘している塾経営者・塾講師のみなさま、お久しぶりです。ぱぴぃです。
僕も今年で40歳になり、教育産業に従事するのも、18年の月日が流れました。
毎日生徒を顔を見て思うのです。「今の子は勉強の仕方も、勉強の意味も知らない」
最近、ゲーム機で単語を覚えるようなものもありますが、僕らの時代はありませんでした。何回も何回もチラシの裏に書き、紙を切って単語カードを作り、覚えました。コピーがまだ普及していなかった時代でしたから、自分用のテストを何回もつくりました。しまいにはテストを作っている最中に答えが浮かんでくるほどです。
書きまくることや自分でテストをつくることが暗記の最善方法かどうかはさておき、少なくとも、「覚えるために最善の方法を考え、読む・聞くよりは書くほうがいいし、何回もチェックをしないと本当に覚えられているかどうかわからない」ということはわかりました。
「どうしてこうなったんだろう」ふと考えると、理由は3つ。
一つはよく言われることですが、モノや情報が与えられすぎていて、結果、自分から工夫をしなくなったこと。
二つ目は、便利な世の中のせいか、がむしゃら・ひたすらに解く(覚える)ということが極端になくなったこと。僕らの時代には「間違えたら漢字100回書いて来い!」なんていわれて悔しい思いをしながら書きましたよね。 以上は「ゆとり教育」以降、よく言われることですが、僕はそこにもう一つ付け加えたいのです。それは指導者である僕らの責任。
僕ら教える人間、いや、会社の上司など、上の立場がついつい口にする言葉があります。それは、「『ちゃんと』しなさい」 「ちゃんと覚えなさい」、「ちゃんと書きなさい」、「ちゃんと復習しなさい」、「ちゃんとしなさい」、…
「ちゃんと」とは何でしょう?
「ちゃんと」とは「(一から説明するのは面倒だし、)説明しなくてもわかるだろ!俺の想像通りの方法で、俺の予想通りの結果を出せ」という意味です。結構傲慢ですよね。
実際、「ちゃんとできなかった」ら、「君は(一から言わないと、)そんなこともわからないのか!」となりますよね。
しかし経験がない人には、「ちゃんとしなさい」ではわかりません。例えば僕は趣味でダーツをしますが、ダーツをしたことない人が「鉛筆持ちではなく『ちゃんと』ダーツを持って投げろ」と言われてわかりますか?
どんなことにも『方法』があります。そして方法によって効果は変わります。
(ちなみに先ほどのダーツの場合、鉛筆持ちでは指を引っ掛けてしまうので、たいていは親指、人差し指の第2間接を使って持ちます。)
この「ちゃんとする方法」を具体的に伝えることが、実はこの数年間の僕のテーマです。僕の塾「どっしり指導のテンピース」では、「勉強の方法や意味を教えることは勉強の先輩として非常に重要」という考えのもと、勉強の方法を教える時間を授業とは別にとっています。また、ニュースレターや自塾のサイトにも掲載し、何かと提案しています。今回掲載したいと思うのは、このすでに掲載したものをさらに推敲したものです。
このサイトは多くの塾経営者・塾講師が読まれるということで、まるで生徒向けのような内容はどうなのか?ベテランの先生や教育論学者の方にはあまりにも浅はかなものではないのか?そもそも、コンセプトがずれているのではないか?とも思いましたが、それは違うと気づきました。
どういうことか。それは、みなさんに共有していただきたいということです。ここに載せることが万人向けのベストの方法を示したものだとは思っていません。みなさん自身がさまざまなノウハウや知識をお持ちだと思います。所詮あくまでも僕一人の中での現時点での最善案です。
ですから、賛同してくれればありがたいですが、それ以上に、このコラムを読んでくれた先生方がさらに肉付けをして素晴らしいものを作っていただき、それを生徒のみなさんに広めていただければ、喜びもこの上ありません。
なお、思いついた順に掲載していくので、順番は項目順にはなっていません。あしからずご了承下さいね。


- 本名:中平徹也(なかひらてつや)。
現、個別指導予備校10Ps(テンピース)代表兼大学・予備校講師。
京大農学部からバーテンダーを経て、教育業界に。
常に複数の団体に所属しているため、大学、予備校、小・中学集団授業、個別指導、衛星授業管理など、さまざまな指導形態を経験。指導教科は物理・数学・地学など。
趣味はダーツ、海外旅行。
特技はマジックと4ヶ国語話せること。
座右の銘は「人生愉しく」








