
―株式会社ナガセでは「文武両道」を実践されていますが、等々力中学・高校でも体育教育の充実を教育指針として打ち出されていますね。
原田はい、体育は豊富な教材の場だと考えています。体育の教科カリキュラムをしっかり構築し、競い合う中での勝ち負けの喜びや悔しさを身を持って体感させ、フェアプレーの精神を学び、負けた側へのフォローアップまで、スポーツを通していろいろな経験をさせていきたいですね。
永瀬おっしゃる通り、健全な人間を育成するには勉強だけでは足りません。水泳やサッカーなど、スポーツを通していろいろなことが学べるはずです。教育の場は、心、知、体の3つの柱がバランスよく求められます。
また、イトマンスイミングスクールでは、オリンピックレベルの選手たちの泳ぎを子供たちに間近で見せています。本物に触れると子供たちは非常に刺激されるようで、何度言葉で言い聞かせるより、絶大な教育的効果があるものだなあと実感しています。
―「世界に貢献する子ども」はどのように育成されるとお考えですか。

海老原単に、母国語以外の言葉を話せば国際人というわけではありません。大切なのは自国の文化を正しく伝えられるかどうかです。しかしながら、それができない日本人はとても多いのではないでしょうか。日本文化をきちんと発信でき、それを誇りに持てるような若者を育てていきたいですね。
大学ではすでに「日本文化の伝承」を教養科目として設けていますが、等々力中学・高校でも、旧東横学園中学・高等学校から続く書道や茶道など、日本文化に関する教育を継承しながら、より特色ある学校づくりをめざしていきたいと思います。
永瀬2011年から、小学校5~6年生に対する英語教育がはじまりますが、私は、赤ちゃんから小学生の間は、生まれた土地の言葉である母国語をしっかり学び、かつ国の歴史や文化にも触れながら、将来のベースになる思考力と論理性の土台を培うべきだと思っています。それ無くして英語だけ一生懸命学んでも、中身のない薄っぺらなものになってしまい、結果、世界に通用するレベルには到達できません。多くの文化・歴史的背景によって培われた多様な価値観や論理性が集まる、世界のトップステージで活躍できる人財育成の視点からも、日本語教育は非常に重要だと思っています。
原田国語・リテラシー教育は力を注ぐべきだという教育目標は、とても共感します。
海老原母国語を正しく理解し、自国の文化に誇りを持てる若者を育てることも、ある意味での「ノブレス・オブリージュ」であり、日本文化の伝承にも自ずとつながると考えます。
もちろん、その根底には基礎学力の裏づけがなければ意味がありません。私どもは、しっかりとした教育理念に基づいた中高一貫教育の中で、魅力ある人財を世の中に輩出できるよう注力していきたいと思います。
―「ノブレス・オブリージュ」の理念のもと、日本の将来を背負って立つ本当の意味での国際人が、多く育ってくれることを私も期待しています。
本日はお忙しい中、素晴らしいお話をありがとうございました。
- 東京都市大学 等々力中学校・高等学校
- 旧東横学園中学校・高等学校が、本年4月の東京都市大学グループの誕生とともに改名。東京都市大学については、前年度の受験生は25%もアップ。「 ノブレス・オブリージュ」という教育理念のもとに、高い理想の人格教育と確かな学習支援プログラムを掲げ、心豊かな学生の育成を実践する。伝統ある女子部を継承しながら、来年度から共学部を新設。希望者は原則全員が東京都市大学(旧武蔵工業大学)への入学が可能に。情報化社会に対応するSICなどの最新設備を整えた新校舎も建設中。
- 学校法人 五島育英会 東京都市大学等々力中学校・高等学校
〒158-0082 東京都世田谷区等々力8-10-1
TEL:03-5962-0104 FAX:03-3701-2197 http://www.tcu-todoroki.ed.jp









