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Vol.22小学生の英語必修化への先行対応事例

株式会社 スプリックス

個別指導 森塾の小学生英語対策は英検対策!

 個別指導の「森塾」(会社名:(株)スプリックス、平石明代表、新潟・長岡市)といえば、本誌でも以前ご紹介し、また最近では、弊社主催の「秋季5大都市学習塾経営セミナー2009」や「地方塾活性化セミナー」の講師としても登壇いただいていることから、ご存知の方も多いだろう。

 過疎化が進む新潟県長岡市の教室では、1教室で1,000名以上の生徒を擁し、個別指導の常識を打ち破った驚愕の集客力を見せつけ、更に現在では新潟市内や首都圏にも進出し、創業12年で35校舎、1万名の生徒数を誇る成長企業である(1教室あたりの平均生徒数は約280名)。

 この森塾が、来春より「小学生英語」コースを本格的に展開すると聞き、その詳細を取材した。

成績が上がる個別指導

 「確かに個別指導としては校舎あたりの生徒数が多いかも知れませんが、実は社員は売上や生徒数目標を持っていないんです。単純に『成績を上げる』ことだけを追いかけています。」と語るのは、個別指導「森塾」を運営する、(株)スプリックス常石博之副社長

 確実に成績を上げることで顧客への信用を上げ、紹介(口コミ)による入塾を確固たるものにしているのだ。本来個別指導は、どうしても学生講師の個人技に頼らざるを得ず、その結果「成績が上がりにくい」弱点を持っていると言えるが、その点森塾では、圧倒的なデータ分析と、塾現場での行動分析により、教務をシステム化し、講師による「当たりはずれ」を排除した仕組みを確立している。

 その仕組みの集大成である「フォレスタシリーズ」にお世話になっている個別指導塾も多いのではないだろうか。

 この「成績を上げる」という王道で地域の評価を得、躍進を続ける森塾が取り組もうとしている、「小学生英語」コースとはどのようなものだろうか。

小学生英語ニーズの高まりと課題

 2011年春より、公立小学生での英語授業が必修化される。

 この流れを汲んで学習塾業界では、先行して小学生英語コースを設置する動きが活発だ。森塾でも「保護者アンケートのデータを見ても、この小学生英語ニーズの流れは無視し切れませんでした」(常石副社長)と、対策に乗り出した。「ただ、実験を重ねると問題が山積していたんです」(同氏)。森塾が重ねた小学生英語対策授業の実験によると、

1. 小学生英語で予定されているプログラムは「薄い」もので、教える中身が規定しにくい
2.教えにくい。
3.そもそも小学生が飽きてしまう。

などの問題があったようだ。

「英検」対策としてパッケージ化

 まず1点目について、元来小学生に英語を教える中身を考えた場合、中学生の定期テストのように明確なニーズがないのが実情だ。保護者の小学生英語に対する目線が様々である中、森塾では、どのような成果を提示するかということを試行錯誤したようだ。

 その結果、「英検の『級』が鍵でしたね。」(同氏)という言葉通り、「英検対策」を目標とするという結論に達したという。「英検」という圧倒的なシェアを持つ評価機関の「級」を「成果」として提示する。森塾では、まずは4級と5級の対策を行うとのことだが、実に成果にこだわる森塾らしい発想だ。

 次に、2点目の「教えにくさ」についてはどうだろうか。森塾の行動分析によると、

1.進度が管理しにくく、試験日までに全単元が終わらない。
2.既出単語と新出単語が混在している教材が多いことから、単語のインプット負荷が極めて高い。
3.過去問で教えたいが著作権の管理が厳しく、塾用教材では過去問が充分に使えない。

などの問題があった。この点、森塾では、

1.試験日から逆算して1授業45分を前提とした一定回数で完結するように単元をまとめ直す。
2.既出単語と新出単語の区別を行うなどして教えやすくする。
3.旺文社の制作協力を得て過去問の掲載を可能にするなどの措置を行った。

という。「旺文社の協力は大きかったですね。」というのは前出の常石副社長。このあたりの単元のまとめ直しや、現場目線からの様々な問題解決は、森塾の教務技術の真骨頂である。

 3点目の「飽き」についての対策は、英検の「級」を取り入れたことでモチベーションが上がる効果があるが、それ以外にも、「楽しく学べる仕組みが各所にちりばめられていますので、詳しくはお問い合わせください」(同氏)とのこと。

 この仕組みのベースとなる教材「英検フォレスタ」の発売は10年の2月。森塾のお家芸である「誰が教えても成果が出せる」英検対策授業として本誌でも注目して行きたい。


株式会社スプリックス コンテンツ事業部
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