Archive for: 8月 2016

米小売り接客にAI導入  IBMの「ワトソン」

米百貨店最大手のメーシーズとアウトドア大手のザ・ノース・フェイスは、顧客がスマートフォン(スマホ)に打ち込んだ簡単な言葉を基に商品や売り場を見つけるシステムを導入した。いずれもIBMの人工知能型コンピューター「ワトソン」を使う。自ら学習する能力があり、経験を積むほど作動の精度が高まる。AI導入により、顧客の購買行動を分析し販売効率を高める効果が期待できる。AIは自動運転などでの活用が先行しているが、農業や医療、金融など幅広い分野に広がりそうだ。

2016年9月の塾歴(じゅくごよみ)

9月2日(金)・3日(土)・4日(日)3日とも10:00-18:00
株式会社興学社 主催
「第24回 興学社大学」
会場:多摩永山情報教育センター ホール
お問い合わせ:TEL.044-959-4001

9月10日(土)13:00-16:00
公益社団法人 全国学習塾協会 主催
「八尾・柏原地区 高校入試進学相談会」
会場:リビエールホール(柏原市民文化会館)
お問い合わせ:TEL072-972-2222(事務局:俊英塾 鳥枝)

9月11日(日)13:00-16:00
私塾ネット関東 主催
「BMW第2章」
会場:中村中学高等学校 新館Lady
お問い合わせ:TEL.048-965-2387(事務局 ナカジュク越谷教室 小野田)

9月17日(土)10:00-18:00
クラフトグループ 主催
「第15回 感動大学」
会場:岩手県民情報交流センター7F アイーナホール
お問い合わせ:TEL.019-6060-3115

9月18日(日)14:30-19:30
公益社団法人 全国学習塾協会 中国四国支部 主催
「教育研修会と情報交換会」
会場:岡山コンベンションセンター403会議室(JR岡山駅西口正面)
お問い合わせ:TEL.086-426-5510 (事務局 明修塾 山下)

9月19日(月・祝)11:00-15:30
NPO法人学習塾全国連合協議会(NPO塾全協) 主催
「第37回 私立中高進学相談会」
会場:新宿NSビル
お問い合わせ:TEL.04-7163-4601(事務局:日本私学通信社 稲葉)

9月19日(月・祝)10:00-15:05
愛知県私塾協同組合 主催
「高校入試説明会」
会場:名古屋国際会議場 2号館
お問い合わせ:TEL052-618-6713(事務局)

9月22日(木・祝)13:00-16:00
公益社団法人 全国学習塾協会 主催
「進学情報展」
会場:天満橋OMMビル2F ホール
お問い合わせ:TEL06-6921-3377(事務局:マンツーマン進学ゼミナール 得能)

9月22日(木・祝)13:00-17:00
NPO法人学習塾全国連合協議会(NPO塾全協) 主催
「第28回 私立中高進学相談会」
会場:ザ・クレストホテル柏
お問い合わせ:TEL.04-7174-8256(事務局:明和学院 斎藤)

10月2日(日)14:30-17:45
NPO塾全協 埼玉地区進学相談会 実行委員会 主催
「第29回 私立中学・高校進学相談会」
会場:川越プリンスホテル
お問い合わせ:TEL.04-2959-3750(事務局:ソロモン総合学院 内藤)

9月17日(土)14:20-17:40
進路指導研究会 主催

定例200会記念大会
本物のアクティブラーニングとは何か

会場:中央大学駿河台記念会館 研修室
参加費:会員1,000円/後援団体2,000円/一般3,000円
定員:120名

■講師
 京都大学 高等教育開発研究センター
 溝上 慎一 教授

日本におけるアクティブ・ラーニングの第一人者と言われる溝上慎一教授を迎え、いま学校現場で行われているアクティブラーニング型授業の多くは危うい面があると警告しています。真のアクティブラーニングとは何か。理想の姿と現実はどこがどう違うのか。今回はアクティブ・ラーニングの初歩から学ぶ研究会を開催する。

  • ◆第1部 14:25-15:20
  •  アクティブラーニングに関する(超)基礎的なQ&A〈一問一答形式〉

  • ◆第2部 15:30-16:30
  •  ここがアクティブラーニング型授業のポイント〈桐蔭学園における実践例〉

  • ◆第3部 16:40-17:40
  •  総括講演「アクティブラーニングが教育を、そして社会を変える」(仮題)

    お問い合わせ:TEL.090-6256-0378、Email ZWT01362@nifty.ne.jp(進路指導研究会 平林)

    10月9日(日)13:00-16:00
    私塾の歴史資料館 主催

    全国最初で唯一の
    「私塾の歴史資料館」
    開館記念式典・報告会・懇親会・資料館見学会

    会場:調布市市民プラザ「あくろす」3F ホール

    2016年3月16日に開設した「私塾の歴史資料館」は、資料・蔵書約1万点、アルバムや写真を約5万枚、私塾界をはじめとする学習塾業界誌を創刊号より全館収蔵している。また、昭和36年にできた初の業界団体「全国私塾連盟」の広報誌、記念誌、統一テスト等の資料、私塾ネット、埼玉県私塾協同組合(SSK)、公益社団法人全国学習塾協会などの各団体の記念誌や名簿が展示され閲覧できるようになっている。

    お問い合わせ:TEL.042-482-1481(調布学園)

    井伏鱒二の書簡発見  佐藤春夫に文学碑揮毫を依頼

    作家、太宰治の死後、その文学碑建立を巡って作家の井伏鱒二が佐藤春夫に宛てた書簡3通が見つかった。太宰は1948年に38歳で死去。碑は56年夏、青森県外ケ浜町に建てられた。書簡3通の日付は55年12月から56年5月にかけて。井伏は手紙で、建立のいきさつを説明。「先方では石の表にいきなり文字を刻みたいと申しますが如何なものでせう」「先生の御意向をお知らせ下さいませ」と佐藤に相談している。井伏は病気療養中だったが「恢復しましたら参上して御揮毫を頂きたい」と記すなど、熱心さがうかがえる。

    「夏休みの自由研究に」 全教研が次世代型サイエンスカリキュラム「littleBits」の体験学習会

    夏休みも終盤にさしかかった8月20日、東京・品川のNTTコムウェア次世代ネットワークラボで、小学生40人(1日2回開催で、1回あたり20人)を集めた「サイエンス×littleBitsで学ぶ宇宙 〜キッズ宇宙開発局〜 」が、株式会社全教研(福岡市中央区、中垣一明社長)の主催で開かれた。このイベントは、約2時間におよぶ体験型のカリキュラムで、宇宙をテーマに次世代型の学びが得られるというもの。参加した子供たちは、全教研の科学実験教室「サイエンスFiVE」の光の実験をベースに、モジュールキットを磁石でつなぐことによって電子回路について学習できる「littleBits(リトルビッツ)」を使用しながら、自分だけの火星探査機作りにチャレンジした。

    思い思いの火星探査機を作る子供たち

    思い思いの火星探査機を作る子供たち

    火星探査機を作るためには、いくつもあるlittleBitsのモジュールキットを正しく組み合わせなければならないが、子供たちはモデル機などを参考にしながら真剣に組み立てていた。

    モジュールが出来上がれば、今度はそれを乗せて走る車体が必要となる。はじめは遠巻きに眺めていた保護者も徐々に参加。それぞれの親子は用意された段ボールや空き箱を使いながら、4輪車、3輪車など、思い思いの探査機作りに取り組んでいた。

    特に車輪をいかに取り付けるかが難しく、各親子は空き箱を切っては車輪を差し込み、切っては差し込みを繰り返し、試行錯誤しながら作っていた。そしてイベントが終了に近づくにつれ、続々と火星探査機が出来上がり、それぞれ楽しそうに動かしていた。

    出来上がった探査機は実際に動かすことも

    出来上がった探査機は実際に動かすことも

    イベントは探査機を作って終わりではなくレポートも作成。そのため、夏休みの自由研究としても活用できる。子供たちは探査機作りで工夫したところなどを、真剣にレポート用紙に書いていた。最後は修了の証として賞状が渡され、子供全員で記念撮影。夢中になって探査機を作った親子は、探査機作りを通した新たな学習の機会に触れ、イベント終了後には、とても満足そうに笑みを浮かべながら親子で会話を楽しみながら会場をあとにしていた。

    モジュールで動く火星探査機

    モジュールで動く火星探査機

    全教研は、今後も様々な企業とのコラボレーションにより科学実験講座「サイエンスFiVE」に「先端の学び」を取り入れた講座を子どもたちに提供し、科学教育の普及を図る。10月下旬には、株式会社NTTコムウェアとのコラボレーションによるプログラミング講座の開催も予定している。

    ポスドク「使える」人材に 第4次産業革命で研修支援制度創設へ

    人工知能(AI)やビッグデータなどを駆使する第4次産業革命に不可欠な専門家を企業が雇用しやすくするため、政府は博士課程学生やポスドク(非常勤研究員)向けの研修支援制度を創設する方向で検討を始めた。統計学や情報分析の専門知識を身に付けた若手に、ビジネスで求められる技術を習得させる。文部科学省が平成29年度予算の概算要求に盛り込む予定だ。

     研修支援制度では、国が独立行政法人を通じて研修を実施することを想定。学術的な問題に目を向けがちな博士課程学生やポスドクに対し、ビジネス感覚を磨く訓練や現場で使えるプログラミングのトレーニングなどを行う。

     とくにポスドクに対する企業の「使いづらい」イメージを払拭することで、専門知識を実社会で生かしやすくなり、企業も即戦力を確保できる利点がある。大学の研究ポストを見つけられないポスドクの就職難解消につながる期待もある。

    島根県教育委員会 県外現職教員の採用に注力

    島根県教育委員会が、他都道府県で教員として働いている「現職」のリクルートに力を入れている。退職者が多い小中学校を中心に、教員確保を目指して採用試験の年齢制限をなくしたり特例を設けたり。来年度採用予定者向けの選考試験への出願は昨年より10人以上多い65人に上った。UIターンを希望する県外現職教員の採用について、県教委は教員確保が難しい隠岐や石見に限っていた対象地域を昨年度の試験から全県に広げた。この試験を通って今年度採用した230人の16%に当たる36人が県外現職組だ。

    月刊私塾界2016年9月号(通巻425号)

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    巻頭言

    夏期講習や特訓合宿などを経て、生徒たちは学力は勿論、人間的にも一回りも二回りも成長したことでしょう。先生方もその実感を胸に、二学期の指導に熱が入っていることと拝察する。
    読者諸兄の中には、健康目的でヨーグルトを食べている方が、結構おられるのではないだろうか。「腸の調子が良くなる」とか、「アレルギーが改善する」、更には「免疫が高まる」などと。かく言う筆者もその一人だ。
    しかし、である。これらはイメージで、エビデンスがあるものは感染性腸炎についてだけだそうだ。
    ヨーグルトが体に良いイメージがあるのは、イリヤ・メチニコフ(1845~1916)の研究からである。彼は腸内細菌に着目し、乳酸菌が腸内の悪玉菌を減少させる作用に注目した。また、ブルガリアが長寿地域であり、ヨーグルトを日常的に摂取する環境下にある。このことから、ヨーグルトが健康に良いイメージができた。
    それから一世紀。未だにアレルギー改善とか、免疫力が高まるなどのエビデンスは無い、と稲島司東京大学病院循環器専門医は云う。
    中室牧子慶応義塾大学准教授は、「教育にエビデンスを」と盛んに発信する。そう、教育の世界では、印象や個人的体験で物事を発言しがちである。いじめ問題などの様々なコメントをみれば分かる。科学的根拠が無い発言、処方ばかりだ。
    父母会や入塾説明会等で、イメージで語ってはいないだろうか。エビデンスを用いてで説明すれば、格段に信頼が増す。

    (如己 一)

    目次

    • 6 CatchUp SSゼミナール
    • 既存の方法にとらわれない次世代型の塾教育

    • 8 Special Report01 リーダーズフォーラム2016 in 東京
    • 16 Special Report02 リーダーズフォーラム2016 in 大阪
    • 22 Special Report03 大学入試改革に向けた公開討論会
    • 27 目次・巻頭言
    • 28 NEWS ARCHIVES
    • 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
    • 53【特集】①アクティブ・ラーニングがはじまる教室
    • 62【特集】②株式公開企業塾の2017年度 第1四半期決算を読む
    • 70 【私塾界大学 経営学部 教育経済学科 E2BASU】
    • 大学入試改革研究会 研究レポート Part2

    • 74 短期集中連載「自立学習」を超えて!(7) 山田徹雄
    • 76【TOP LEADER Company】
    • 顧客満足のカギは講師にあり 株式会社 東京個別指導学院

    • 86 新しい塾のカタチ
    • やる気スイッチグループホールディングス株式会社
      総合的な教育プラットフォームが未来の大きなビジネスに。

    • 90 挑む私学
    • 東京家政大学附属女子中学校・高等学校
      135周年の学園が掲げる「自主自律」の教育

    • 92 教育サービス業界 企業研究(47) 株式会社ユーデック
    • 95 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(273)
    • 96 疾風の如く(86)
    • 株式会社メイツ(東京都) 代表取締役 遠藤 尚範さん

    • 98 好機到来(17) 清水教育研究社 代表 清水 詠一 さん
    • 100 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(40)
    • 102 白書界隈徘徊話(18) 西村克之
    • 104 自ら動き出すチームにする方法(24) 中谷彰宏
    • 106 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(38)
    • 107 芸術見聞録(38)
    • 108 高校生からの子育てハイウェイ(17)
    • 109 クロスワードパズル「塾長の机」
    • 110 為田裕行の「教育ICT行」(18)
    • 112 新・授業改革を目指して(92) 石川幸夫
    • 114 林明夫の「歩きながら考える」(133)
    • 116 咲かせよ桜(22) 小林哲夫
    • 120 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(41)
    • 122 論点2016(9) 定着しない専門職大学院
    • 126 編集後記
    • 128 Book Review
    • 130 塾長のためのガジェット講座

    秋田県立大が学科再編へ

    秋田県は、県立大本荘キャンパス(由利本荘市)のシステム科学技術学部の学科再編構想を固めた。現行は①機械知能システム学科②電子情報システム学科③建築環境システム学科④経営システム工学科の四つ。このうち、機械知能と電子情報のシステム2学科を再編し、新たに機械工学科(定員60人)と育成に力を入れる航空機産業に対応する「知能メカトロニクス学科」(同60人)、情報工学科(同40人)の3学科を新設する。学部の総定員240人に変更はない。年度内にも文科省に再編を申請し、2018年度からの実施を目指す。

    全日制定員今年度と同じ5190人 島根県教委

    島根県教育委員会と県私学連盟は8月22日、それぞれ県立高校と私立中高校の2017年度の入学定員を発表した。どちらも今年度と同じで、県立高校全日制は132学級5190人、私立高校(全日制10校)は1244人。私立では益田東の自動車科(今年度20人)の募集を停止し、普通科に繰り入れた。明誠の通信制は需要増を見込んで80人から120人に増やす。中学の開星、松徳学院、出雲北陵の3校は計205人で、今年度と同じ数を募集する。公立の一般入試は来年3月7日、合格発表は同14日の予定。

    新人教員「過労死ライン」超え 部活指導が負担 愛教労調査

    愛知県教職員労働組合協議会(愛教労)は8月22日、今年4月に新たに着任した名古屋市立中学校の新任教諭の「残業時間」が、月平均で100時間に迫る、と調査結果を発表した。国が定める「過労死ライン」(月平均80時間)を超えていた。主な要因には、部活動の対応などがあるという。市立中の教諭はパソコンで出退勤時間を記録しており、市教委が行った初任者研修会の対象者65人全員分のデータを愛教労が分析した。勤務時間(午前8時15分~午後4時45分)以外の在校時間を「残業」と見なした。