Archive for: 6月 2018

N高とNetflix、「ネットいじめ」を考える特別合同授業を実施

学校法人角川ドワンゴ学園「N高等学校」(以下 N高)は、Netflix株式会社と合同で、特別授業「Netflixオリジナルシリーズ『13の理由』で考えるSNS世代の高校生が抱える悩み ~その時あなたならどうする?~」を6月27日にN高通学コース・代々木キャンパスにて実施した。授業にはゲストとして、約20年にわたりネット上で中傷被害を受け続けている芸人・タレントのスマイリーキクチさん、中学生時代にいじめを受けた経験のある教育系YouTuberの葉一さんが登壇し、自らの経験を踏まえたエピソードやアドバイスとともに、生徒の意見を聞きながらオープンなパネルディスカッション形式の授業を行った。

授業は、2017年に世界で最もツイートされた作品となったNetflixオリジナルシリーズ『13の理由』を題材に、「ネットやSNSを通じたいじめ」や「身近な大人との信頼関係」といったテーマについて、参加生徒に当事者の立場から考えを深めることを目的に実施しました。スマホやインターネットが普及した昨今、「ネットいじめ」や「SNSいじめ」という言葉も広く知れ渡るようになっている。文部科学省が実施した平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、いじめのうちSNSなど「パソコンや携帯電話での中傷、嫌がらせ」の認知件数は、前年度から1,596件増の10,783件に上っている。

『世界青少年「志」プレゼンテーション大会』が9月に開催

一般社団法人志教育プロジェクト(理事長:出口光)は、2018年6月29日、日本外国特派員協会内(東京都千代田区)で、『世界青少年「志」プレゼンテーション大会を今年9月16日から17日に東京で開催すると発表した。
 また、日本初のマンガの志教育テキスト・アクティブラーニング教材の「夢を叶える方法 志の法則」(原作:出口光、脚本:小山高生、漫画:青野渚、キャラクターデザイン:松本零士、監修:佐々木喜一)を7月6日に一般に発売すると発表した。
 同記者会見では、三河主門氏によるモデレートのもと、出口光氏、佐々木喜一氏、小山高生氏のパネルディスカッションも行われた。夢は個人的であり、「志」は公的である。「志」を英語でも「kokorozashi」として発信していきたい。「志」のない経営者はいない。「志」の連鎖が地球を救っていく、とした。

■世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催概要
開催日時:2018年9月16日(日)、17日(月・祝)
開催場所:オープニング会場 サイボウズ株式会社東京本社(東京都中央区日本橋)
     メイン会場 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木)
入場料:一般(プレゼン大会のみ参加)3,000円、高校生以下1,000円
懇親会費:3,500円(小学生以下無料、要保護者同伴)
記念講演:下村博文(衆議院議員・元文部科学大臣)
主催:一般社団法人志教育プロジェクト 世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会
共催:一般社団法人 メキキの会
協賛:成基コミュニティグループ/一般社団法人教育再生実行連絡協議会/株式会社サイボウズ
後援:読売中高生新聞

■プレゼンター(発表者)募集要項
世界青少年「志」プレゼン大会で自らの熱い「志」を発表する青少年を募集。
応募資格:国内外問わず 10〜22歳の青少年 日本語での発表、または通訳付きの発表
応募様式:応募者自身の「志」を語る3分間の動画を撮影し、下記の方法で応募。保護者、先生などが本人の代理での応募も可。
・LINE:@agb3694yを友だち追加の上、動画を送信
・サイト:http://youth2018.kokorozashi.me でフォームに必要情報を記入の上、送信。
審査:第1次審査:志と背景を日本語で語る3分間の動画 2018年7月22日(日)23時59分締切
第2次審査 志と背景、具体的な行動を日本語で語る5分間の動画 2018年8月12日(日)23時59分締切
本大会 9月17日(月)13時〜16時30分(懇親会17時〜19時)
審査委員長 松本零士(漫画家)
審査委員 下村博文(衆議院議員)、大久保秀夫(株式会社フォーバル代表取締役会長)、鈴木寛(文部科学大臣補佐官)、佐々木喜一(成基コミュニティグループ代表)、出口光(一般社団法人志教育プロジェクト理事長)など
最優秀受賞者はクラウドファウンディングの立ち上げから情報拡散など、実行委員会のメンバーがそれぞれの専門性を活かして応援するとする。また、10月21日に京都で開催される第6回志ビジネスプレゼンテーション大会でゲストスピーカーとなる。

■問い合わせ・連絡先
世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会事務局
150-0002
東京都渋谷区渋谷1-17-8 松岡渋谷ビル3F
youth2018@kokorozashi.me
TEL:03-6805-1431 FAX:03-5464-5184
http://youth2018.kokorozashi.me/

大英博物館が所蔵する文化財の高精細複製品を奈良県の談山神社へ奉納 「秋冬花鳥図」

特定非営利活動法人 京都文化協会(以下 京都文化協会)とキヤノン株式会社(以下 キヤノン)が共同で取り組んでいる「綴(つづり)プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第11期作品として、英国大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図」(狩野派筆)の高精細複製品を、6月28日に奈良県桜井市の談山神社へ奉納することとなった。

「秋冬花鳥図」は、江戸時代(17世紀)の狩野派の作と伝えられており、雁や鴨、白椿や千両など秋冬の景物が描かれた襖絵。オリジナルは、「大化の改新」の中心人物である藤原鎌足を御祭神とする奈良県の談山神社旧蔵という来歴が明らかな点や、桃山時代から江戸時代初期にかけての狩野派の特徴を顕著に伝える点で重要であり、大英博物館が所蔵する日本美術品の中でも代表的な作品と位置づけられています。「綴プロジェクト」では、今期の作品より、複製品の制作過程で使用するカメラやレンズなどの機材を刷新し、これまで以上に高精細な複製品を実現している。「秋冬花鳥図」の高精細複製品を旧蔵元である談山神社に奉納することで、日本絵画の名品の“里帰り”が実現する。

作品は、談山神社の重要文化財である神廟拝所(しんびょうはいしょ)に常設展示される予定です。参拝者は随時、鑑賞できます(拝観料は別途必要)。

東京都英語村「TOKYO GLOBAL GATEWAY」完成

株式会社 TOKYO GLOBAL GATEWAY(東京都・江東区青海 織田 信雄 代表取締役社長・CEO)は、2018年9月6日(木)にオープンする革新的な体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」の施設が完成したことを発表した。

「TOKYO GLOBAL GATEWAY」は、東京都内の国公私立小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等の児童生徒約123万人を優先対象とし、授業や学校行事等で利用できる施設だ。また、個人での利用や、他の道府県所在の学校等の利用も可能。今後は、平日夜や土日、長期休暇などを利用し、英語を学びたいすべての人を対象としたプログラムやイベントも実施する予定。

2017年9月より2018年度(2018年9月6日〜2019年3月31日)学校利用の先着順予約受付を開始し、すでに約400校/約5万人の予約があり、個人での利用予約や、2019年度の学校利用についても予約受付を開始している。

ソニーのMESH、Windows版アプリを本日より提供開始

ソニー株式会社のMESHプロジェクトは、身近なものとセンサーなどを組み合わせてオリジナルの仕組みを簡単に作ることができ、プログラミング的思考が身につく「MESH(メッシュ)」のWindows版アプリケーションの提供を本日(2018年6月27日)より開始した。従来のiOS、Android向けアプリケーションに加えて、Windows対応アプリケーションも揃えた。※1
「MESH」は、無線でつながるセンサーなどのブロックを、専用アプリ内でつないでいくだけで、センサーやインターネットを活用した仕組みをつくれる、ユニークなプラットフォーム。
難しい電子工作やプログラミングの知識がなくても、直感的に仕組みをつくることができ、試行錯誤を気軽に何度でも繰り返すことが可能。そのため、「つくる(Make)、体験する(Experience)、共有する(Share)」という、ものづくりを通じて学んでいくサイクルを、子どもから大人まで幅広い年齢層の方に楽しみながら体験いただける商品。プログラミング教育やSTEAM教育(※2)、人材育成などのアクティブラーニングの場でも活用することができる。

※1 Windows版MESHアプリケーションは、Windows10以降、Bluetooth 4.0 (Bluetooth Low Energy)を搭載するデバイスに対応します。詳しくは以下のページをご覧ください。
https://meshprj.com/start/

※2 STEAMは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字で、これからの時代に必要な基礎能力を養う「STEAM教育」が提唱されています。

EdTech推進議員連盟第一次提言

世界のEdTech市場の規模は2015年に437億ドルであったが、2020年には2倍以上の934億ドルに達するであろうという見方もある。そうした世界的動向を見据え、昨年末には「自民党EdTech推進議員連盟」が発足した。
 EdTechとはEducation×Technologyの造語であり、教育にイノベーションを起こすビジネス領域として注目を集めている。
 二十社ほどの企業を交えながら合同ディスカッションを精力的におこなってきた同連盟。6月13日には、塩谷立会長をはじめとする議員が経済産業省や文部科学省など関係各所を訪れ、第一次提言をおこなった。提言の項目は次の5つ。

1) EdTechを活用した新たな学び
2) EdTech活用の前提となるインフラ整備
3) EdTech推進のために必要となる制度・ルール・仕組みづくり
4) EdTech産業の振興
5) EdTechの海外展開支援

 特に塩谷会長はスタディ・ログ(学習履歴)について言及。「スタディ・ログが取れれば個別に指導することができるようになる。それを可能にするのはEdTechに他ならない。今後、インフラ整備や仕組みづくりをしっかりとお願いしたい」と林芳正文部科学省大臣に訴えた。林大臣も「スタディ・ログの重要性を認識しているため、鋭意取り組みたい」と伝えた。
 また同連盟の議員は経済産業省にも同様にスタディ・ログの重要性やEdTechの可能性について唱えた。西銘恒三郎経済産業副大臣は「貴重な提言をありがとう。EdTechはこれからの時代の経済を牽引する領域であり、いい提言だと思う。当省としてもこの提言を活かしていきたい」と評価した。

高橋一生×永作博美で連続テレビドラマ「みかづき」制作開始

NHKは6月26日、連続ドラマ「みかづき」の制作を開始と発表した。
 来年2019年1月スタートで毎週土曜日、連続5回の放送予定。
 原作は2017年中央公論文芸賞、2017年本屋大賞2位、の『みかづき』(集英社刊、森絵都著)。
 脚本は水橋文美江さん、音楽は佐藤直紀さん、演出は片岡敬司さん。
 出演は高橋一生さん、永作博美さん、工藤阿須加さん、大政洵さん、風吹ジュンさん、壇蜜さん、黒川芽以さん他。
 制作統括は、陸田元一さん、黒沢淳さん、高橋練さん。
 森絵都さんが原作の『みかづき』の執筆前から協力させていただいていた私塾界待望の映像化となった。

「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです。太陽の光を十分に吸収できない子どもたちを、暗がりの中で静かに照らす月。今はまだ儚げな三日月にすぎないけれど、かならず満ちていきますわ」
 赤坂千明が大島吾郎に向かって一緒に塾を始めようと迫るシーンだ。
 塾を通して、公教育と私教育、男と女、親と子の葛藤の50年の歴史を刻んだドラマ。
 続報が入り次第、レポートする。

■NHKサイトへ(外部サイト)

楽天、電子図書館サービス「Rakuten OverDrive」に関する協定を大阪市と締結

楽天株式会社(東京・世田谷区:三木谷 浩史 代表取締役会長兼社長、以下「楽天」)と大阪市教育委員会(山本 晋次 教育長、以下「大阪市」)は、楽天グループが展開する電子図書館サービス「Rakuten OverDrive」に関する協定を締結した。これに伴い、大阪市は「Rakuten OverDrive」電子図書館サービスを、2018年7月2日から2020年5月31日まで、試験的に導入する。なお、国内市町村における公共図書館では、13例目となる。

 本導入により、大阪市の図書館カードを持っている人は、各市立図書館(西区の中央図書館、および西区以外の各区の地域図書館、計24館)の窓口で「Rakuten OverDrive」専用のIDとパスワードを受け取ることにより、手持ちのタブレットやスマートフォン、パソコンから、時間や場所を問わず「Rakuten OverDrive」の電子図書コンテンツが借りられるようになる。

「Rakuten OverDrive」は160万点以上の海外コンテンツを取り揃えており、豊富な外国語のコンテンツを特長としている。大阪市は今回の「Rakuten OverDrive」導入の目的を、ICTを活用した読書習慣の醸成・普及と、英語学習に資することと位置づけており、音声読み上げ機能「Read-Along(リード・アロング)」が付いている約150点の図書を含む、英語の絵本や児童書約400点の電子図書を導入する。「Rakuten OverDrive」で提供する音声読み上げ機能付きの図書は、出版社がキャスティングしたプロのナレーターの録音によるもので、読まれている箇所にハイライトが付くため、ネイティブの英語を耳で聴きながら読書ができ、英語学習に大いに役立てることができる。図書数は、市民のニーズを見ながら、試験的導入期間中に2,000点程度まで増やす予定。また、サービス開始に伴い、楽天と大阪市では、7月22日に「Rakuten OverDrive」の使い方が体験できる市民向けの入門講座を実施する。

■「Rakuten OverDrive」について
楽天グループのOverDrive社(本社:米国)は、世界70カ国で40,000館以上の公共図書館・学校図書館に電子図書館サービスを提供している。OverDrive社の電子図書館システムは米国の90%以上の公共図書館に導入されている。取り扱いコンテンツは100言語以上、300万点を超え、そのうち日本の電子図書館では、株式会社メディアドゥとの提携のもと、和書を含むコンテンツ160万点以上を提供している。

CodeCampKIDS フランチャイズ展開をスタート

コードキャンプ株式会社(東京・新宿区 池田 洋宣 代表取締役 兼 CEO)が運営する小学生・中学生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS(コードキャンプキッズ)」は、直営教室で培った運営ノウハウをベースとしたフランチャイズ(FC)展開をスタートした。
子どもたち一人ひとりが個別最適な学習を進めることができるCodeCampKIDSのオリジナル映像教材によって、プログラミング教育の経験がない事業者でも安心して教室を開校できるようサポートする。

【CodeCampKIDS FC教室の特徴】
・映像教材を用いた学習により、子どもたちに個別最適化された学びを提供。先生方は教室でのファシリテーションに専念できる。
・小学1年〜中学3年まで幅広い年齢層に対応し、いつでも受講スタート可能。約300ステップ以上が用意された教材・カリキュラムにより、スモールステップで長期的に学び、着実にレベルアップできる。
・指導要綱、各種オフライン研修、受講生管理システムを完備。万全のバックアップ体制で教室開校をサポートする。

高大接続改革への貢献が期待されるTOEFLⓇiBT

5月23日、TOEFLⓇテストなどの制作・実施・採点をおこなっている米国の非営利教育団体Educational Testing Service(以下、ETS)が、「変わる日本の英語教育において世界基準のTOEFLⓇテストが果たす役割」と題し、記者懇談会をおこなった。
 まずはTOEFLⓇテストプログラム エグゼクティブ・ディレクターのジェニファー・ブラウン氏がスピーチ。TOEFLⓇiBTは最先端セキュリティの採用、採点者へのトレーニング、一流の専門家との連携など、「安全性」「公平性」「正当性」を保つために多額の投資をおこなっていると説明した。
 その結果、TOEFLⓇiBTは世界で多大な信頼を獲得し、スペインやサウジアラビアでは英語教師の、オーストラリアでは医療従事者のアセスメントとして利用されるなど、今や130カ国、約1万の機関や団体が導入。日本では高大接続改革に資する試験として認定され、同改革への貢献が期待されている。
 次に国際教育交換協議会(CIEE) 日本代表部代表代行 根本斉氏が発表。同団体は1965年に設立され、ETSから委託を受けて1981年より日本国内でTOEFLⓇテストの運用をおこなっていると伝えた。
 早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授の澤木泰代氏は、ETSは「採点方法が一貫しているか」「学習理論と噛み合っているか」「大学や教員、受験者はテスト結果をどのように利用しているか」など、多角的にかつ綿密に研究していることを紹介。テストを受けることで、英語を勉強する上で必要なスキルを確認できると述べた。
 続いて3名によるパネルディスカッションがおこなわれた。「TOEFLⓇテストは日本の学生にとって難易度が高いのでは?」という司会者の問いに対し、根本氏は「よく言われることだが、TOEFLⓇテストは高等教育機関で学ぶ力がどれだけあるかを測るのが目的であり、日本の学習指導要領に必ずしも即したものではない。ただ、新学習指導要領では高い英語力が要求されており、『内容を整理して話す』という意味においても合致してきている」と回答した。
 その後、質疑応答がおこなわれ、「TOEFLⓇiBTを実施する会場は30都道府県しかないが、今後の計画は?」との質問に対し、ブラウン氏は「会場は今後CIEEや大学入試センターと協力して追加していくつもりであり、テスト回数も増やす計画」とコメント。澤木氏は「どの地域でどのくらいの受験ニーズがあるのかを調査し、関係者と協力していきたい」と説明した。