Archive for: 12月 2024

月刊私塾界2025年1月号(通巻525号)

巻頭言

公教育の底力と民間教育の支え

 新年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年も教育に携わるすべての方々と共に、子供たちの成長を支え続けていただききたい。

 先日、日本の小中学生の理数分野における国際学力調査の結果が発表された。そこには「世界トップ層を維持」という輝かしい成果が示されていた。日本の公教育が持つ底力が、依然として健在であることを証明した結果である。しかし一方で、理数分野に対する「苦手意識」が根強く残っていることも浮き彫りになった。

 この「苦手意識」の払拭こそが、次の課題である。日本の公教育は基礎学力の養成においては確かな実績を積んできたが、個別の理解度や学習速度に応じたきめ細かな対応には限界がある。そこで学習塾をはじめとする教育サービス企業が、学びを補完する重要な役割を果たしている。公教育が全体の底上げを担う中で、学習塾は生徒一人ひとりに寄り添い、個々の理解や苦手克服に焦点を当てることができる存在である。

 AI(人工知能)やICTの導入が進む一方で、対話を通じた学びの価値も見直されている。塾の先生方は、単に知識を伝えるだけでなく、生徒の学びへの苦手意識や興味関心を引き出す「教育の最前線」に立つ存在である。その力量こそ、子供たちの学力向上の鍵となる。

 公教育の強みと学習塾の支えが連携し合うことで、日本の教育はさらに進化するはずである。本年も教育の現場に新たな価値を提供し、次世代の子供たちに確かな未来を築く一助となることを願っています。

(如乙 一)

目次

  • 16 CatchUp① 教育アライアンスネットワーク(NEA)学習塾業界の未来を支えるNE
  • 18 CatchUp② 株式会社Avalon Consulting大学入試の未来を拓く「年内入試ナビ」の挑戦
  • 20 HOT TOPICS 1『SNSで生徒は集まるのか?』学習塾団体合同会議が研修会を開催
  • 22 HOT TOPICS 2【塾・予備校経営者の皆様へ】 今、塾・予備校経営者が本気で考えなければならない喫緊かつ最大の命題あなたの塾は、誰に承継するのか?「WEBSTAR倶楽部 事業承継コース」誕生!
  • 24 挑む私学 広尾学園小石川中学校・高等学校
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 56 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 57 【特集】 編集部が選んだ 2024年重大ニュース 注目のキーワード2025
  • 74 Special Report Studyplus Agenda 2024AW ~いま考えるべき教育と経営の論点~
  • 82 TOP LEADER Interview 学びが多様化する中で、 もう一度立ち戻って塾の在り方を模索。 株式会社 日能研東海
  • 92 企業研究(141) 株式会社affluent
  • 95 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(371)
  • 96 疾風の如く(185) 個別指導塾Growy(株式会社Grabit)(東京都) 代表 ユウシン さん
  • 98 現代学習塾経営概論(22)
  • 100 For Whom the 塾 Tolls(41)
  • 102 自ら動き出すチームにする方法(124) 中谷彰宏
  • 104 One Target(新連載) 的場一成
  • 106 PAPER REVIEW(10) 浅見貴則
  • 108 シン・ジュクジン(38)
  • 109 芸術見聞録(138)
  • 110 わが子、就学中(46)
  • 111 塾長の机
  • 112 為田裕行の「教育ICT行」(118)
  • 113 10¹⁵ PETA(46)
  • 114 キクチカラ(新連載) 菊地香江
  • 115 Opinion from School(66)
  • 116 林明夫の「歩きながら考える」(233)
  • 118 新・授業改革を目指して(142) 石川幸夫
  • 120 私塾界インサイト(82)
  • 124 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(38)
  • 126 咲かせよ桜(118) 小林哲夫
  • 130 論点2025(1) 国際卓越研究大学とは
  • 134 編集後記
  • 136 Book Review
  • 138 塾長のためのガジェット講座

株式会社グランドリーム、AIを活用した絵本生成アプリ「AIえほん図書館」を初リリース

 株式会社グランドリーム(東京・品川区、山下 徳光 代表取締役)は、AI技術を活用して絵本を生成するアプリ「AIえほん図書館」を2024年12月27日にリリースした。このアプリは、読み聞かせを通じて子どもの読書習慣を育むことを目指している。サービスの詳細は公式サイトまで。

 AIえほん図書館は、次のステップで誰でも簡単にオリジナル絵本を作成できる。
対象年齢を選択:赤ちゃんから小学生まで幅広く対応。
主人公を設定:自分の子どもやペットの名前を入力可能。
テーマを選ぶ:冒険、友情、家族愛など豊富なテーマから選択。
 AIがこれらの情報をもとにストーリーとイラストを自動生成し、たった数分で絵本が完成する。

 読み聞かせは、子どもに以下のような良い影響を与えることが研究で示されている。
語彙力・表現力の向上
想像力と感受性の育成
学力向上や集中力の向上
これらは、大人になってからの人生にもポジティブな影響を与えることが期待されます。AIえほん図書館は、親子の絆を深めながら、こうした効果を最大化する新しい絵本体験を提供する。

企業HP:https://www.grandream.jp

リソー教育 トーマス・コンサートに2,000名ご招待

 TOMASを運営するリソー教育グループは、同グループ主催の「第22回トーマス・コンサート」(2025年3月23日開催)に抽選で2,000名を招待すると発表した。同グループは「本物の芸術にふれる体験を、一人でも多くのお子さまに」をスローガンに、「本物の芸術」が生む感動に触れる経験をより多く体験してほしいと同コンサートを企画したという。コロナ禍等で6年ぶりの開催で22回目となる。対象は4歳から高校生とその家族。応募締切は2025年2月28日午後15時まで。同コンサートはチャリティイベントとして開催し、一般1,000円、高校生以下500円のチャリティ募金を募っている。

■実施概要
対象:4歳児~高校生とその家族
日時:2025年3月23日(日) 14:00開演(13:15開場)
会場:東京文化会館 大ホール (JR上野駅公園口より徒歩1分)
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:三ツ橋 敬子
ゲスト:ピアニスト 小林 愛実
プログラム:ラヴェル「ピアノ協奏曲 ト長調」、ラヴェル「ボレロ」ほか
応募方法・締切:2025年2月28日(金)15:00までに専用メールフォーム
チャリティのお願い:本公演は、チャリティイベントとして開催。チャリティ募金にご協力を。

詳細と応募は下記「第22回」トーマス・コンサート」専用ページへ
https://www.tomas.co.jp/event/tomas_concert_spr/

京都芸術大学学長に佐藤卓氏が就任へ

 2024年12月26日、学校法人瓜生山学園 京都芸術大学(京都府京都市左京区)は次期学長に佐藤卓氏が就任すると発表した。任期は2025年4月1日から4年間という。佐藤卓氏は1955年生まれ、東京都出身。1979年東京藝術大学デザイン科卒業、81年同大学院修了。株式会社電通を経て、84年独立。TSDO代表。毎日デザイン賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章他受賞。

学校法人瓜生山学園 京都芸術大学
https://www.kyoto-art.ac.jp
TSDO
https://www.tsdo.jp/portfolio.html

レッドブル×Studyplus の大学受験生応援企画第2段「受験仲間と努力のすべてを出し切る!キーワード投稿チャレンジ」を12月23日より開催

 スタディプラス株式会社(東京・千代田区、廣瀬 高志 代表取締役)は、レッドブル・ジャパン株式会社(東京・港区)のレッドブル・エナジードリンクとのコラボキャンペーン企画「受験仲間と努力のすべてを出し切る!キーワード投稿チャレンジ」を、学習管理アプリ「Studyplus」上で大学受験生(高校3年生・浪人生)を対象に2024年12月23日(月)から2025年1月5日(日)までの期間限定で実施する。

 レッドブル・エナジードリンクは、砂糖類(砂糖、ぶどう糖)、アルギニンやカフェインを配合し、「パフォーマンスを発揮したい時」のために開発されました。これまでも様々な人やアイデアに翼をさずけてきた「レッドブル」は、スポーツだけでなく勉強のシーンにおいても多くの学生をサポートしてきた。
 2024年11月に実施した「14日間自習チャレンジ応援キャンペーン」に続く第二弾となる今回のイベントでは、学習管理アプリ「Studyplus」で「レッドブル 受験応援」の公式アカウントをフォローして、期間内にキーワード「#受験生の翼」をつけて学習記録を付けた高校3年生・浪人生の中から、抽選で200名様に「レッドブル受験応援BOX」をプレゼントする。大学入学共通テストが来月に迫る中で、大学受験生の最後の一頑張りを「Studyplus」と「レッドブル」は全力で応援する。

■キャンペーン概要
タイトル:受験仲間と努力のすべてを出し切る!キーワード投稿チャレンジ
対象者 :学習管理アプリ「Studyplus」を利用している高校3年生・浪人生
開催期間:2024年12月23日(月)~2025年1月5日(日)
参加方法:
①公式アカウントをフォローしよう!
キャンペーン告知ページのURL https://prodstudyplus.page.link/owjL より「レッドブル 受験応援」をフォローしてキャンペーンに参加。
②キーワード「#受験生の翼」を書いて学習記録を付けよう!
 キャンペーン期間中(2024年12月23日(月)から2025年1月5日(日))に、”要点・ひとことメモ”(または”メモ”)にキーワード「#受験生の翼」を書いて学習記録を付けよう!

プレゼント:「レッドブル受験応援BOX」をプレゼント!
レッドブル・エナジードリンク 250ml 1点
レッドブル・シュガーフリー 250ml 1点

学書 探Q Discoveryを2025年2月に発刊

 2024年12月23日、株式会社学書(愛知県名古屋市 田村茂彦代表取締役)は、学習塾等の民間教育業界向けに、「新時代の学びにしっかりと対策を!」をテーマとした【探Q Discovery/ディスカバリー(新刊)】を2025年2月上旬に発刊すると発表した。同教材は、「探究学習とは何か?」から始まり、「自分自身で問題解決能力を養う」ことができるようになるためのテキスト、講師ガイド、参考ブックがワンセットとなっている。

探Q Discovery/ディスカバリー(新刊)
https://www.gakusho.com/official/materials/textbook/tan_q.html
株式会社 学書
https://www.gakusho.com/official/

学研塾ホールディングス、社名を「学研教育ホールディングス」に変更

株式会社学研塾ホールディングス(東京・品川区、勝野哲也社長)は、2024年12月25日付で社名を「株式会社学研教育ホールディングス」に変更した。新たな社名には、同社が塾業界に留まらず、幅広い教育サービスを通じて社会に貢献する姿勢が込められている。同社はこれまで通り、教育の質向上と新たな学びの創出を目指し、全国の教育機関やサービス事業者との連携を強化していく方針。

詳細は、株式会社学研教育ホールディングス公式サイトへ。
https://khd.gakken.co.jp/

国際卓越研究大学制度、東北大学に154億円助成開始

 2024年12月24日、「文部科学省は国際卓越研究大学研究等体制強化計画の認可等について」と題し、発表を行った。同発表によると、認可に係る国際卓越研究大学:東北大学へ計画初年度(令和7年度)分の助成額は、約154億円を想定しているという。また、同日付けで国際卓越研究大学の第2期公募を開始し、公募の期間は2024年12月24日から2025年5月16日と発表された。

詳細及び東北大学の国際卓越研究大学研究等体制強化計画概要と国際卓越研究大学制度と第2期の公募については下記文部科学省内のサイトへ
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01454.html

Lacicu 駿台グループにグループイン

 2024年12月25日、駿台グループの株式会社 Diversity Study(本社:東京都千代田区 代表取締役:山畔 清明)は、株式会社 Lacicu(本社:東京都千代田区 代表取締役:服部 悠太、以下Lacicu)の全株式を譲り受ける株式譲渡契約の締結に至り、完全子会社化したと発表した。完全子会社化により、Diversity Study社とLacicu社の教育ICTサービスを組み合わせることで、さらなる利便性と質の向上ならびに生徒の学力向上に寄与し、きめ細かなサービスの開発・提供を行うという。
 Lacicuの既存各種のサービスはこれまで通り継続するとするが、駿台グループの各種サービスと融合させさらなる拡充を目指す。

■Diversity Studyの主なサービス
・駿台の指導ノウハウをパッケージ化した大学受験指導サービス「駿台Diverse」
・大学受験指導者向けのWEB研修教材「大学受験コーチング検定」
・単語・語句・用語を視覚活用にて記憶するアプリ「ヴィジュアル記憶シリーズ」
など

■Lacicuの主なサービス
・大学入試情報が手軽にWEB上で検索できる「進路指導.net」(ユーザー数40,000)
・個人塾でも自塾ブランドの動画配信が可能となるアプリ「Liew」(ユーザー数8,500)
・生徒の大学受験勉強の自立を促す「受験コンパス」(ユーザー数2,000)
・チラシやWEB広告に頼らない集客ツール「ジュクマ」(ユーザー数14,000)
など

株式会社Diversity Study会社概要
https://sundai-diverse.jp/company
学校法人駿河台学園
https://www.sundai.ac.jp
株式会社Lacicu
https://www.lacicu.co.jp

学書、トークトレーナーと業務提携

 2024年12月23日、株式会社学書(愛知県名古屋市 田村茂彦代表取締役)は、英検問題解き放題のTalk Trainerを運営する株式会社トークトレーナー(静岡県浜松市 森田聖人代表取締役)と業務提携したと発表した。学書の英検突破(R)と合わせてTalk Trainerの広報宣伝と提案を進めていくという。同日より取次案内を開始した。

Talk Trainerの特徴
https://verdandi.co.jp/talk-trainer/eiken-gakusyo/
英検突破(R)の特徴
https://www.gakusho.com/official/materials/textbook/eikentoppa.html

株式会社学書
https://www.gakusho.com/official/
株式会社トークトレーナー
https://talktrainer.co.jp