Archive for: 10月 2025

電子黒板の“比較体験倉庫”──イデアスポットが提案する新たなICT導入の形

 地域密着型の受験指導で確かな実績を積み上げてきた学習塾イデアスポット(京都府)。その指導の根幹を支えているのが、データ活用に裏打ちされた教務力だ。そして、その中心に位置づけられているのが、いまや塾運営の核ともいえる電子黒板である。
「板書が完全にデータ化されることで、教務全体の共有・分析が可能になり、講師がより生徒対応に時間を割けるようになった」と語るのは、自塾で電子黒板を使い倒しているイデアスポット代表の竹山氏だ。
その経験を業界全体で共有し、より多くの教育現場に活かしてもらいたい。その思いから今秋、同社は電子黒板の比較体験施設「Kokuban BASE(コクバンベース)」を開設した。

「Kokuban BASE」は、複数メーカーの電子黒板を実機で比較・体験できるショールーム型施設。“書き心地”“サイズ感”“機能”“コスト”といった要素を、現場目線で検討できるのが最大の特徴だ。
「どの機種を選べばいいのか分からない」、「ホワイトボードと何が違うのか」といった、導入前のよくある不安を解消することを目的としている。
 従来、複数メーカーを個別に比較・体験するには、時間も労力もかかる。「Kokuban BASE」では、それを一度の訪問で効率的に比較できる環境を整備した。
 さらに、電子黒板を活用して成果を上げてきたイデアスポット自身が販売代理を担うことで、単なる製品紹介にとどまらない、実践的な導入アドバイスを提供できる点も大きな特徴だ。「メーカーの営業担当からは操作説明しか聞けず、授業運営のイメージが湧かない」という声は少なくない。
「Kokuban BASE」では、「このタイミングで2画面を使うと理解が深まる」といった、授業内での具体的な活用例を紹介できる。
 また、イデアスポットでの成功事例だけでなく、他塾や学校など幅広い導入事例を共有することで、導入後の運用まで見据えた相談が可能となっている。
 電子黒板導入によって実現した「板書のデータ化」は、指導内容の共有や授業の再利用にもつながり、教務品質の底上げと効率化を同時に進める効果をもたらした。さらに、印刷コスト削減や授業準備時間の短縮といったコストパフォーマンスの可視化も行っており、長期的な経営改善の観点からも注目されている。
 学習塾の授業には、板書という伝統的スタイルが根づいている。その中で電子黒板やICTを導入する際には、「どこをどう切り替えるか」「従来の授業の良さをどう残すか」といった課題が必ず生じる。
「Kokuban BASE」は、その“移行期の迷い”を体験を通じて解消する場でもある。地域密着型の個別指導塾から大手チェーンの集団指導塾まで、規模や形態を問わず、自塾に最適な導入方法を発見できる場として機能する。結果として、授業品質の可視化・差別化、講師の操作負担の軽減、教材・授業の再利用・深化など、教育現場に新たな価値をもたらすインフラとしての期待も高まる。
 教育のデジタル化が加速する今こそ、ICTを“実際に触って、比べて、選ぶ”ことの重要性は増している。学習塾運営者、講師にとって、「Kokuban BASE」は導入の第一歩を踏み出すためのリアルな選択の場となりそうだ。 

月刊私塾界2025年11月号(通巻535号)

巻頭言

「忙しいから、『結論』から話してくれ」と、「暴言」を吐いてはいないだろうか。
「そう言ってはいるが、暴言とは何だ」と、お怒りと思われる。
 敢えて「暴言」と言わせていただいた理由を以下に述べる。
 ここで言う「結論」の定義は何だろうか。とどのつまり「相手(多くの場合、上司)が一番知りたいこと」であろう。「結論から言え、と言った本人が知りたいこと」である。言い換えると、「自分が結論から伝えるべき相手の、一番知りたいことこそが『結論』だ」という、まるで循環参照(循環参照とは、複数の情報や物体が互いに参照し合い、ループ状になっている状態)のような話なのだ。
 その「結論」は、「目の前の人が知りたがっていること」なので、それは相手によって異なる。だからどのような話であっても不正解の可能性がある。
 そして、もう一つ問題なのは、「結論から言え」と言っている相手(上司)が、「結論とは何か」を理解しているのか、である。結論が本人の中で曖昧なままだとそれは、「自分が知りたいことを最初に話せ」と言っているだけに過ぎない。
 さらに「最初に話せ」の内容は、「要点」だったり「感想」だったりする。しかも相手(上司)はそれを明文化せずに求めている。かなりハイコンテクスト(コミュニケーションにおいて文脈や状況、文化的な背景といった要素が重視される状態)な話なのである。
 お分かりいただけただろうか。事程左様に言語化は難しい。諸氏、ご注意を。 

(如己 一)

目次

6 CatchUp1 SoRaStars株式会社 地域に根ざす学びが未来をつくる──〝まち〟と子どもをつなぐ塾の挑戦
10 HOT TOPICS 1 練成会グループの「オールインワン」DX ──6000名展開が生んだ「価値時間」
14 塾長の決断 株式会社 TOMONI 代表取締役社長 岩佐 史生 氏〝人で勝つ塾〟 を掲げた塾長の決断
16 挑む私学 和洋国府台女子中学校高等学校
19 目次・巻頭言
20 NEWS ARCHIVES
48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
49 【特集】「どこまで使える? 塾とAI」
76 HOT TOPICS 2 第32回興学社大学『君よ、教育改革を推進する真の教育者たれ!』
84 TOP LEADER Company 社員のやりがいを創出し、 ビジョン実現に向かう熱き教育集団へ。 株式会社 城南進学研究社
96 企業研究(151) コクヨ株式会社
99 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(381)
100 疾風の如く(195) 株式会社ポラリス(神奈川県) 代表取締役 石塚 和 さん
102 現代学習塾経営概論(32)
104 For Whom the 塾 Tolls(51)
106 自ら動き出すチームにする方法(134) 中谷彰宏
108 One Target(11) 的場一成
110 PAPER REVIEW(20) 浅見貴則
112 シン・ジュクジン(48)
113 芸術見聞録(148)
114 わが子、就学中(56)
115 塾長の机
116 為田裕行の「教育ICT行」(128)
117 10¹⁵ PETA(55)
118 キクチカラ(11) 菊地香江
119 Opinion from School(76)
120 林明夫の「歩きながら考える」(243)
122 新・授業改革を目指して(147) 石川幸夫
124 私塾界インサイト(92)
128 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(48)
130 咲かせよ桜(128) 小林哲夫
134 論点2025(11) こども性暴力防止法
138 編集後記
140 Book Review
142 塾長のためのガジェット講座

若者の海外挑戦を渋谷から後押し「Go Global Project」発足、旅行業界・民間企業と連携

 一般社団法人渋谷未来デザイン(代表理事:小泉秀樹)は、若者の海外体験を後押しするプロジェクト「Go Global Project」を立ち上げる。同プロジェクトでは、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)が推進するプロジェクト「もっと!海外へ」とも連携。さらに、KDDI株式会社、関西エアポート株式会社など、多様な企業・団体が賛同し、渋谷を起点に、次世代の若者が世界へと踏み出す新たな仕組みづくりを進める。

■「Go Global Project」とは
「Go Global Project」は、“若者が世界に一歩を踏み出すきっかけ”を社会全体でつくることを目的とした共創型プロジェクト。海外旅行・留学・インターン・起業・ボランティア・文化・芸術・スポーツなど、どんな入口からでも「海外に挑戦する」体験を後押しする。単なる渡航支援に留まらず、挑戦をきっかけに若者の成長と社会全体の意識変容を生み出すことを目指している。

①一般社団法人日本旅行業協会(JATA)との連携による実装
 一般社団法人日本旅行業協会(JATA)が施策展開する海外旅行拡大プロジェクト「もっと!海外へ」と連携し、旅行業界のネットワークを活かした実践的プログラムを共同で推進する。
 渋谷未来デザインと一般社団法人日本旅行業協会(JATA)は、それぞれの持つネットワークとノウハウを掛け合わせ、若者と世界をつなぐ新たな流れを生み出していく。渋谷未来デザインは、大学生をはじめとする若者のインサイトを的確にすくい上げる力や、「渋谷」という舞台を活かした強い発信力を持つ。一方、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)は旅行業界の幅広いネットワークをフルに活用できる強みを持ち、空港・運輸機関・観光庁といった関係機関との連携に長けている。両者の強みを融合させることで、これまでにないスケールと実効性を持った取り組みが可能になる。

②多様な賛同企業による共創
 事業会社・自治体・大学・スタートアップなど、異業種の企業・団体が垣根を越えて連携。
 1社単独では成し得ないスケールと公正で開かれた取組を実現する「アイデアを一つずつ、みんなで形にする」という連携を通じて、若者の海外への関心を高め、社会全体に「外へも目を向ける」機運を広げていくことを目指す。

③ 一過性ではなく、成長の循環へ
 単なる渡航支援ではなく、挑戦をきっかけに若者の成長と社会全体の意識変容を生み出すことを目指す。

○若者の成長
・偏見のない視点を育む:共感力と寛容性を高め、差別や先入観を乗り越える。
・思考の幅を広げる:異文化に触れ、自分の常識を相対化。不確実な時代を生き抜く柔軟性を養う。
・個人の市場価値を高める:グローバルに活躍できる人材として成長する。

○社会・企業への波及
 若者の変化が職場や社会に還元され、企業は新しい視点と直面する中で、危機感や変革への柔軟性が生まれ、社会全体の進化を促す。

【Go Global Project】
主  催:一般社団法人渋谷未来デザイン
協  力:一般社団法人日本旅行業協会、一般財団法人渋谷区観光協会
賛同企業・団体一覧(10月29日現在):
・KDDI株式会社
・株式会社JTB
・カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
・Lime株式会社
・三井不動産株式会社
・VML&Ogilvy Japan合同会社
・株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
・株式会社テー・オー・ダブリュー
・株式会社オドリバ
・株式会社スポーツビズ
・株式会社STYLY
・Plus W株式会社
・株式会社zero
・関西エアポート株式会社
・福岡国際空港株式会社 
・実践女子大学

AI翻訳アプリ「翻訳カモメ」PC版に同時通訳機能 教室やオンライン会議でリアルタイム翻訳可能に

 株式会社バベルタワーは、AI翻訳アプリ「翻訳カモメ」のPC版に新たに「同時通訳モード」を搭載した。10月29日から提供が始まり、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどのオンライン会議中でも、音声をリアルタイムで翻訳できる。
 同機能は、多言語でのコミュニケーションが求められる企業や教育機関、国際チーム向けに開発された。PC版をインストールするだけで利用可能で、追加の機器は不要。会議中の発話を自動認識し、選択した言語に翻訳する。画面上で字幕を表示できるほか、翻訳音声を再生することも可能で、発言・傾聴・議論をスムーズに行える。
 翻訳カモメは大規模AIモデルを活用しており、従来の翻訳より文脈を考慮した自然で正確な翻訳が特徴。21言語に対応し、WindowsおよびmacOSで利用可能だ。料金体系は従量課金制で、必要な分だけ利用できる。
 教育現場では、多言語での授業や研修、国際オンライン授業での活用が期待される。今後はPC版やタブレット版の機能拡充を進め、大規模オフライン会議向けの「会場同時通訳機能」の開発も予定している。
 公式サイトや各OS向けダウンロードページから入手できる。

アプリ名:翻訳カモメ
公式サイト:https://transgull.com/ja
ダウンロードリンク:
Windows/MacOS:https://help.transgull.com/ja/articles/11397666
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id6505100587
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.transgull.translator

愛知県、令和8年度公立高校入試 募集概要を公表

 愛知県教育委員会は10月24日、令和8年度(2026年度入学)を対象とする公立高等学校入学者選抜の募集要項を公表した。全日制課程、定時制課程、通信制課程に分けて募集を行い、出願・選抜方式や募集人員、検定料、志願制度などについて詳細を示している。

 全日制課程においては、まず推薦選抜を実施。出願資格として、令和8年3月に中学校等を卒業する見込みの者で、保護者とともに県内に住所を有する者などを挙げている。普通科志望者については志望学科への明確な動機・理由の提示を要件としており、専門学科・総合学科では、当該学科に対する適性・興味・関心を有することが出願条件とされている。

 県立高校全日制課程の募集人員は、前年度(2025年度)比240人減の3万7040人。瀬戸西(普通)など8校で1学級減、松蔭(普通)と名古屋南(普通)で1学級増。愛西工科(機械)を募集停止し、足助(観光)を新設する。

 推薦選抜の出願期間は1月26日から2月2日まで。検定料は2200円となっており、クレジット決済・Pay‑easy・コンビニ決済から選択可能。面接は全志願者を対象に2月5日に実施される。デザイン科・スポーツ科学科・音楽科・美術科等の専門学科では、面接に加えて特別検査(実技試験)を行う。合格発表は2月9日。

 全日制課程の「特色選抜」も設けられており、各校・各学科が定める募集人員の20%程度を上限として優先合格枠を設定。出願要件として当該学科の特色理解・進路志望・意欲などを問う。

 一般選抜については、出願期間を2月6日から2月16日までとし、学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科を2月25日に実施。A/Bグループに分かれた普通科は面接を実施する高校もあり、合格発表は3月10日となっている。

 また、海外帰国生徒・外国人生徒等の選抜枠も設けられており、普通科については当該学科募集人員の10%程度、専門学科については30%程度を上限とする定員が設定されている。出願要件には「原則として継続して2年以上海外在住」などが含まれている。

 愛知県教育委員会は「志願者の多様な背景・志向に対応した入学者選抜を図るため、出願・選抜方式を整備した」と説明している。

深谷市と株式会社渋沢栄一学が包括連携協定を締結

 埼玉県深谷市(小島 進 市長)と、株式会社渋沢栄一学(埼玉・深谷市、金田 隼人 代表取締役)は、2025年10月29日(水)、渋沢栄一翁の精神を次世代へ継承し、深谷市を起点として全国に広めることを目的に「渋沢栄一翁の顕彰に関する包括連携協定」を締結した。
 この協定により、深谷市と株式会社渋沢栄一学は、教育・経済・観光など多様な分野において包括的な連携を推進し、渋沢栄一の「道徳経済合一」の理念を、AIやデジタルを活用した新たな形で現代社会に実装していくことを目指す。

協定の目的
 渋沢栄一の精神を後世へ繋ぎ、深谷市を起点として全国へ広めるため、それぞれが持つ特徴を活かしながら、多様な分野で連携・協働による事業を推進し、魅力ある地域社会の形成と住民サービスの向上を図ることを目的としている。

主な連携項目

  1. 渋沢栄一に係るAI・デジタルを活用した教育・研究に関すること
  2. 渋沢栄一を活かした産業・経済の振興に関すること
  3. 渋沢栄一の精神の普及啓発、観光の振興に関すること
  4. その他、目的を達成するために必要な事項に関すること

今後の主な取り組み
 協定締結後は、スタートアッププログラムとして深谷市をフィールドに以下の3事業を展開し、今後は市内の小・中学校や全国への展開を目指す。
・高校生向け教育プログラム
探求学習やアントレプレナーシップ教育を通じ、次世代を担う若者に渋沢精神を伝承。
・渋沢栄一学AI開発プロジェクト
栄一翁の膨大な言行録・資料をもとに、対話形式で学びや気づきを得られるAIを開発。
・深谷 渋沢栄一学視察 ワークショップツアー
経営者・教育者を対象に、渋沢栄一の思想を体感的に学ぶツアーを企画。地域と経済をつなぐリーダー育成を図る。

協定締結式 概要
日時:2025年10月29日(水) 深谷市長定例記者会見終了後
会場:深谷市役所 本庁舎3階 災害対策本部室
出席者:
深谷市 小島 進 市長、長原 一 副市長、片桐 雅之 教育長 ほか
株式会社渋沢栄一学 金田 隼人 代表取締役
有限会社STUDIO G VOICE 平松 嵩 代表取締役
株式会社Unitrans 斎藤 悠輔 代表取締役
株式会社ワトソン 中村 知嗣 代表取締役


今後の展望
 今回の協定を通じ、深谷市を起点とした「渋沢栄一学」の取り組みは、教育・経済・テクノロジーの領域を横断しながら、日本各地で“新しい公”の価値創造モデルとして展開していくことを目指す。

ベネッセ i-キャリア、大学スポーツ協会「UNIVAS」とパートナー契約を締結

 株式会社ベネッセ i-キャリア(東京・新宿区、風間 直樹 代表取締役社長)は、一般社団法人 大学スポーツ協会と、2025年10月1日にパートナー契約を締結したことを発表した。

 運動部学生の就活においては、競技生活を通じて培った経験をうまく言語化できず、その能力や資質を企業に正しく伝えられていないことや、就活時期の早期化により競技継続を断念せざるを得ない学生が増加していることなどが課題になっている。
 この度の連携を通じて、i-キャリアではUNIVASに加盟する221大学、39の競技団体の約14万人の運動部学生に対して、就活に必要となる支援を包括的に提供することで、運動部学生の魅力化や競技生活と就活の両立を全面的にサポート、納得感のある就活が実現できるよう伴走していく。

主な実施予定プログラム
1. 運動部学生の資質・能力を可視化するアセスメントテスト【GPS-Academic】
 UNIVASのオフィシャルツールとして認定された、社会進出後に必要となる汎用的能力「問題を解決する力」を測定するアセスメント。「思考力」「姿勢・態度」「経験」の視点から、運動部学生が持つ能力を可視化します。
2. 就活準備講座【dodaキャンパス】
 主に大学1年生、2年生中心に自己理解・経験の棚卸を弊社が開発した生成AIキャリア教育プラットフォーム「キャリアチュートリアル」を活用し、学生個々に最適化されたキャリア講座を実施する。
3. 就活キャリアカウンセリング【doda 新卒エージェント】
 学生の希望やアセスメント結果などを踏まえ、運動部学生専任のキャリアアドバイザーが企業との最適なマッチングをサポートする。

就きたい職業がある小中高生の7割以上が「努力していることがる」―保護者は“好き・得意”重視栄光ゼミナールが意識調査実施、生成AIの影響にも注目

 教育・学習支援事業を展開する株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)は、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者2,250人を対象に「家庭の職業観に関する意識調査」を実施。子どもの“将来の職業”と保護者の職業観・価値観の関係を分析した。

主なポイントは以下の通り。
• 「将来就きたい職業がある」と保護者が回答した子どもは、小学生で62.4%/中学生で45.6%/高校生で55.4%。そのうち、「その職業に就くために取り組んでいること・努力していることがある」とした回答は、小学生70.3%、中学生72.0%、高校生78.6%。つまり、7割前後が「職業あり」「努力していることあり」と回答。
• 保護者が子どもに就いてほしい職業の条件として最も重視しているのは「好きなこと・得意なこと・資格が活かせること」で83.6%。保護者自身の職業選択時の重視点(68.2%)と比べて、「子どもには好き・得意を重視したい」という傾向が強い。
• また、生成AI(いわゆる“チャットGPT型”AIなど)について、保護者の約6割が「子どもの将来の職業選択に影響を与えると思う」と回答。子どもの生成AI使用経験も、小学生35.1%、中学生50.3%、高校生60.7%という結果。

企業側はこの結果をふまえ、「小学生からのキャリアをサポートするサービス『栄光キャリアルート』」などのプログラムを展開し、子ども自身の“夢・将来像”を早期に育てていく構えを示している。

この調査から、以下のような示唆が読み取れる。
• 子ども自身が“将来の職業”を意識し、その実現に向けて何らかの行動をとっている割合が高いことは、キャリア教育や主体的学びの機運が高まっていることを示している。
• 保護者側も“好き・得意”を生かせる職業を望む傾向が強く、「安定」「収入」「働きやすさ」などの従来型価値観に加え、自己実現やスキル適用といった視点が優先されている。
• 生成AIの普及・使用経験の拡大が、子どもの学び・将来選択にも影響を及ぼしており、この点を教育・進路指導において無視できない要素となっている。

 教育機関・塾・家庭においては、従来の「受験・成績重視」から一歩踏み出し、「子どもの将来像・興味・得意を育てる」観点を重視したキャリア支援が重要となるだろう。また、生成AI時代における“AIに奪われないスキル”や“人間だからできる仕事”の視点を子どもと共有することも、保護者・教育者双方における課題と言える。

学習塾の防犯カメラ設置率、9割超に

全国学習塾協会が実態調査 日本版DBS制度施行を見据え

 公益社団法人全国学習塾協会は、こども性暴力防止法(日本版DBS制度)の施行を前に、学習塾業界における防犯カメラ設置の実態を把握するためのアンケート調査を実施した。調査期間は令和7年10月上旬〜中旬、有効回答は132事業者から得られた。

 結果によると、回答した全教場数4,346のうち、4,181教場(96.2%)で防犯カメラが設置されていることがわかった。事業規模別では、小規模塾(教場数1〜4)の設置率が56.5%にとどまる一方、20教場以上の事業者では9割を超え、大規模事業者ほど設置が進んでいる傾向が明らかになった。

 同協会は今回の結果について、「防犯環境の整備状況を示す基礎資料として、今後の制度設計や支援策の検討に活用する」としている。今後は行政機関や業界関係者と連携し、子どもや保護者がより安心して学べる環境づくりを目指す方針だ。

株式会社学書、高校・中学生向け新情報誌「Forum」「Pre Forum」リリース

 名古屋に本社を置く教育図書教材の出版社 株式会社学書(田村 茂彦 代表取締役)は、民間教育業界向けに高校・中学生対象の新情報誌 「Forum(フォーラム)2026年度版」および「Pre Forum(プレフォーラム)」を発行したと発表した。

中学生向け「Pre Forum」
 中学生が高校生活への理解を深めることを目的とした情報誌で、「高校生活の実際」「高校生の教科」「高校1年から始めるべき学習」「年間学習プラン」などを、マンガを交えながらわかりやすく解説。大学入試を見据えた効果的な学び方を提案している。
▶ 詳細ページ:https://www.gakusho.com/official/materials/textbook/pre_forum.html

高校生向け「Forum(2026年度版)」
 高校から新たに入塾する生徒や保護者への説明会資料として活用できる内容で、大学入試全体の流れをわかりやすく紹介。進路指導や入試情報提供の補助教材として最適な構成となっている。
▶ 詳細ページ:https://www.gakusho.com/official/materials/textbook/forum.html

 学書では、「Pre Forum」「Forum」を通じて、民間教育機関の進路指導や入塾促進に新たな価値を提供していく方針を示している。導入や詳細に関する問い合わせも随時受け付けている。

株式会社学書 公式サイト:https://www.gakusho.com/official/