1月に生活保護を受けた世帯は前月より884世帯少ない163万3301世帯だった。受給者は前月より2191人少ない216万3394人で、ともに2カ月ぶりに減った。厚生労働省が6日、速報値を公表した。受給世帯(保護停止中を除く)の種類でみると、高齢者世帯は前月より883世帯増の80万6606世帯となった。全体の49・6%を占め、増加傾向が続く。
厚生労働省は3月4日、全国で生活保護を受けているのは昨年12月時点で前月比3296世帯増の161万8196世帯となり、過去最多を更新したと発表した。受給者は前月から3388人増えて217万161人で、過去2番目の多さだった。世帯別(一時的な保護停止を除く)では、65歳以上の高齢者世帯が76万4693世帯。働ける世帯を含む「その他の世帯」は27万9536世帯、母子世帯は10万9250世帯だった。
東京都は9月25日、生活保護受給世帯の高校卒業者(2014年)の大学進学率が22・8%にとどまることを明らかにした。文部科学省の学校基本調査では、都内の高校を14年3月に卒業した生徒の大学進学率は63%(全国平均は48%)。一方、都内の生活保護世帯は40ポイント余り下回っている。生活保護法に基づき、高校に進学する場合は教材費などの給付制度が設けられているが、大学進学には同様の制度がなく、進学した時点で本人は生活保護の受給対象からも外れる。
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