日本最大級の教育イベント 「未来の先生展2017」が初開催

日本最大級の教育イベント「未来の先生展2017」が、8月26日、27日の2日間にわたって武蔵野大学有明キャンパスで初めて開催された。同イベントでは「シュタイナー教育」「サドベリー教育」「モンテッソーリ教育」といった世界の先進的な教育や、全国でおこなわれている様々な教育について、計130プログラム以上が発表された。

アクティブラーニングフォーラムの様子

27日に約7時間にわたっておこなわれたアクティブ・ラーニングフォーラムでは、都立両国高等学校の布村奈緒子先生、『論理エンジン』開発者の出口汪氏、古河市教育委員会の森田泰司氏らが登壇。産学官それぞれの立場から、アクティブ・ラーニングについての講演やデモンストレーションがおこなわれた。

また、留学サポート専門家の山内勇樹氏は「海外『名門』大学への進学」と題し、海外大学へ進学するにあたっての具体的な方法を解説。学生を中心とした聴講者は熱心に耳を傾けていた。

若手起業家らが未来の教育のあり方について議論した

「気鋭の若手起業家が語る『新しい未来を創り出す人』とは」というタイトルのもとでは、Genkei.LLC代表の加藤大直氏、株式会社NEXT Innovation代表取締役社長の櫻井文雄氏、株式会社東進代表取締役社長の飯田裕紀氏の3名による、パネルディスカッションがおこなわれた。モデレーターは株式会社ウェイビー代表取締役社長の伊藤健太氏が務めている。注目の若手起業家らは様々なテーマを取り上げ、聴講者を交えながらインタラクティブな議論を交わした。

株式会社エナジード代表取締役の氏家光謙氏は、「AIに奪われない力」というテーマで講演。「人の根源的な力」「誇りを持つ大人」を育てるためのコンテンツ「エナジード」について詳しく説明した。

実行委員長の宮田純也氏

実行委員長の宮田純也氏はイベントの開催経緯について、「これまでいろんな角度から教育をみてきたが、多くの人が同じことを言っていた。それを集めたら面白いのではないかと思って主催した」と語る。

来年も開催を予定しており、「少人数の会場はインタラクティブで熱気があり、一体感があった。今後は双方向のプログラムを多く用意し、良縁を生み出すようなさらに密度の濃いものにしたい」と宮田氏は話す。

キャリア教育のプログラムでは立ち見が出るなど大変盛況で、イベントには2日間合わせて延べ2500人の来場があった。学校の先生からは「残念ながら行けないという声も多く寄せられた」といい、「次回はさらに多くの先生を呼んで教育を盛り上げて行きたい」と宮田氏は意気込む。

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