Category: 塾ニュース|地域教育

株式会社伊藤園が、「茶育」の取組の一環として、小中学校に急須を提供

 農林水産省が取り組む、お茶の食育「茶育」プロジェクトに参加している株式会社伊藤園は、茶育を実施した小・中学校を対象に急須を提供した。

 農林水産省は、茶の消費量が長期的に減少する中、子どもの頃から茶に親しむ習慣を育むため、学校教育の場での茶を活用した食育(茶育)を推進する「茶業関係者×農林水産省『茶育』プロジェクト」を令和5年1月から実施している。
 具体的には、小・中学校向けの茶育に取り組んでいる茶業関係者から応募を募り、茶の淹れ方体験や茶の植樹・摘採、茶製造工場見学等、各地域で提供可能な茶育の取組をリスト化して農林水産省のHP等で情報発信し、学校関係者に共有することで、茶育の実施を希望する小・中学校関係者とマッチングを図り、茶育の取組を推進している。

「茶育」プロジェクトに参加する茶業関係者の一つである株式会社伊藤園から、このプロジェクトを活用して茶育を実施した小・中学校における茶育の定着・拡大に資するため、急須の提供を行う。
 提供される急須の数は、10月1日の「日本茶の日」に株式会社伊藤園が開催する日本茶の消費拡大イベント『10 万杯チャレンジ』の中で、消費者が試飲する日本茶の杯数に応じて決定される。

ブラザー、川崎市と「持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定」を締結

 ブラザー工業株式会社(佐々木 一郎 社長)の国内販売子会社であるブラザー販売株式会社(安井 宏一 社長)は、9月19日に川崎市(福田 紀彦 市長)と持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定を締結した。

 ブラザー販売は、川崎市と連携協定を締結し、市内を運行する路線バスや新しい市役所本庁舎などのペーパークラフトの制作に協力した。ペーパークラフトは同市のホームページで無料で公開されるとともに、同市が主催や後援するイベントでのノベルティや、児童向け公共施設での利用など、環境にやさしい公共交通機関への関心の向上と利用促進を目的に広く活用が検討されている。また、2024年に市制100周年を迎える同市の記念事業を担う「川崎市市制100周年記念事業・全国都市緑化かわさきフェア実行委員会」に参加し、交通も含めた、環境にやさしい社会の実現にも貢献していくとしている。ブラザー販売は、ペーパークラフトや刺しゅうなど、プリンターやミシンのコンテンツ制作と、それらを用いたワークショップの開催経験で培った「楽しみながら社会とつながり、学びを得る体験づくりのノウハウ」を活用し、自社だけでは解決できない社会課題の解決に向けた活動を、行政や企業と協力して行っていくとしている。

■連携協定締結式
 9月19日(火)に川崎市役所本庁舎において連携協定締結式を行った。川崎市長の福田氏とブラザー販売社長の安井は締結式を通して、公共交通の利用促進に留まらず、持続可能なまちづくりの実現に向けて、行政と企業の垣根を越えた広く新たな取り組みをしようというお互いの思いを確認しあった。

■「持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定」 連携事項

1.公共交通の利用促進に関すること
2.環境にやさしい社会の実現に向けた取組に関すること
3.持続可能なまちづくりの実現に向けた市民等への普及啓発に関すること
4.豊かな地域社会づくりに関すること
5.その他相互に連携・協力することが必要と認められる事項に関すること

新たに制作したペーパークラフト
 ブラザー販売は、子どもたちが楽しみながら「まちと交通」を考える機会を創出したいという川崎市の思いに共感し、締結式の以前から市内を走るバスのペーパークラフトや、「バスで行きたい場所・行ってみたい場所」という市民参加型のアンケート企画で選ばれた建物のペーパークラフト制作に協力してきた。

 今回新たに、「川崎市役所新本庁舎」「全国都市緑化かわさきフェアとのコラボラッピングバス(川崎市交通事業80周年記念事業)」「KAWASAKI BRT」「チョイソコかわさき」のペーパークラフト制作に協力した。今後も同市と相談しつつ、新しいコンテンツを追加していく予定である。また、制作協力したペーパークラフトは、同市のホームページでの公開に加え、ブラザーのプリントコンテンツサイト「プリふれ」でも公開を予定している。

■川崎市ペーパークラフトダウンロードサイト
https://www.city.kawasaki.jp/500/page/0000128093.html

■ブラザーコンテンツサイト 「プリンターでふれあおう!プリふれ」
https://online.brother.co.jp/ot/dl/purifure/

子どもの体験格差解消に向けた長野市・経産省との協働事業「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業」がスタート

 子どもの教育格差の解消に取り組む公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京・墨田区、代表者:今井悠介・奥野慧)は、この度、子どもの体験格差の解消に向け、長野市および経済産業省と協働で「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業 みらいハッ!ケンプロジェクト」を開始する。

 同モデル事業は、長野市内在住の小中学生全員(約28,000人を想定)に対し、スポーツや文化芸術活動、自然体験等の多様なプログラム参加に利用できる電子ポイントを付与し、子どもたちが体験の機会を得られるようにするとともに、長野市内で活動する事業者や団体等と連携しながら、子どもの体験を地域で支える仕組みを構築することを目指す取り組み。

 また、同モデル事業は、経済産業省の令和5年度「未来の教室」実証事業としても採択されており、長野市内で活動する団体等と協働しながら、地域の教育事業者の開拓や地域資源を活用した新規プログラム開発支援等を行うモデルづくりを行っていく。

■自治体による「所得制限なし」の体験支援施策。長野市内約28,000人の小中学生全員に体験等に利用可能な電子ポイントを提供

「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業」は、長野市内在住の小学生と中学生の養育者を対象に、スポーツや文化芸術活動、自然体験等の多様なプログラム参加に利用できる電子ポイントを付与し、子どもたちがプログラムを通じて自分の好きな活動を見つけ、成長することを目指す取り組み。

 子どもたちは、登録された地域のクラブや教室、団体等でポイントを利用し、体験や学びの機会を得ることができる。ポイント利用にあたり所得制限はなく、長野市内在住の小中学生約28,000人が利用対象となる見込み。

■経産省「未来の教室」実証事業での採択を受け、長野市内で活動する団体等と協働で事業を展開するモデルづくり~効果検証を実施

 このモデル事業は、経産省の令和5年度「未来の教室」実証事業で「クーポン型助成を活用した地域における学び・体験創出事業」として採択されている。今回の採択を受け、このモデル事業においては、対象家庭へのポイント提供にとどまらず、長野市内で活動する団体等を「地域コーディネーター」として迎え、連携しながら事業を展開するモデルづくりにも取り組む。

 第一弾として、長野県内で活動するNPOの中間支援を行う特定非営利活動法人長野県NPOセンター(長野市、山室秀俊 代表理事)と株式会社ククリテ(長野市、石黒繭子 代表)を地域コーディネーターに迎え、このモデル事業の共同運営を行う。

 今年度は、地域コーディネーターと協働し、長野市内で多様な体験を提供する地域の民間事業者やクラブ・サークル等の開拓、地域資源を生かした新たなプログラムの開発を支援する仕組みの構築、支援が届きにくいことが想定される子どもたちの居場所づくりや相談支援活動をおこなうNPO等との連携体制の構築を行っていく。

モデル事業の概要
●名  称 
長野市子どもの体験・学び応援モデル事業「みらいハッ!ケンプロジェクト」
●対  象
長野市に住民票がある小学1年生から中学3年生までの子どもの養育者 ※約28,000人
●ポイント利用範囲
参画パートナーが提供するスポーツ、文化芸術活動、自然体験等のプログラム
※中学生については、上記に加え、学習でも利用可能
●ポイント提供額
一人あたり1万円
●ポイント交付時期
2023年10月中旬
※長野市から対象世帯へ「利用の手引き」およびシステム利用時に使用するID・仮パスワードを郵送
●ポイント利用期間
2023年11月1日~2024年1月31日
●実施体制
・実施主体:長野市、経済産業省(地域コーディネーター、効果検証等の部分)
・運営事務局:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
・協力(地域コーディネーター):特定非営利活動法人長野県NPOセンター、株式会社ククリテ
※地域コーディネーターは今後も追加予定

■ポイント利用先の「参画パートナー」の募集・登録申請受付を開始
 このモデル事業の開始に伴い、長野市では、小中学生を対象にスポーツや文化芸術活動、自然体験等のプログラムを提供する「参画パートナー」の募集・登録申請受付を9月6日より開始した。参画パートナーの登録申請は、専用サイト(https://nagano-hakken.jp/)より随時受付けている。

■今後の展望
 このモデル事業の運営を通じて、地域コーディネーターと連携しながら、地域ぐるみで子どもの「体験」機会を後押しする事業モデルの確立を目指す。

 また、事業実施後の効果検証を通じ、所得制限を設けずに行うクーポン型施策の効果や地域コーディネーターとの連携モデルの成果を可視化することで、長野市での次年度以降の継続的な事業実施を目指すとともに、本モデル事業のような体験支援施策を、長野市に限らず全国の自治体に広げていくことを目指す。

■団体概要

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
 国内の子どもの貧困・教育格差解消を目的に、2009年にプロジェクト発足、東日本大震災の発生を受け、2011年6月に法人設立。経済的な理由で学校外教育を受けることができない生活困窮家庭の子どもたちに、学校外教育で利用できる「スタディクーポン」を提供するとともに、大学生ボランティアによる相談支援を行っている。
HP:https://cfc.or.jp/

兵庫県内企業のサイバーセキュリティ自衛力向上実現に向け兵庫県警察と協定を締結

 グローバルセキュリティエキスパート株式会社(東京・港区、青柳 史郎 代表取締役社長以下、GSX)と兵庫県警察(兵庫県警察本部)は、サイバー空間の脅威への対処能力の強化を目的に、サイバー犯罪被害等の相談・通報の促進、企業へのセキュリティ対策の意識の向上と対策の推進及び兵庫県警察のサイバーセキュリティ対処能力の向上等について連携・協力する協定を締結した。

今後の兵庫県警察との取り組み
 兵庫県内のサイバーセキュリティ対策を推進するために3つの取り組みを推進していく。

①サイバー犯罪被害の警察への相談・通報が促進されるための取組
GSXはサイバー犯罪被害に遭遇した県内企業に対し緊急対応支援を行った際、GSXから企業に兵庫県警察への相談や届出をするよう促す。

②県内企業へのセキュリティ対策の強化に向けた協働した取組
県内企業のサイバーセキュリティ意識を向上させるため、サイバーセキュリティ対策セミナーを実施する。前述の通り、県内各地の商工会議所と協働し、2022年度は県内9カ所で中小企業を対象とした無料セミナーを実施した。

③兵庫県警察のサイバーセキュリティ対処能力の向上に向けた取組への協力
兵庫県警察では、深刻化するサイバー空間の脅威に適切に対処するため、捜査官の育成等に力を入れており、サイバーセキュリティ教育カンパニーとして人材育成に実績を持つGSXのノウハウ提供を通じ、捜査官の育成や、将来的な人事交流による研修等を実現する。

フォーバル 長野県信濃町「DXイノベーション推進プロジェクト事業」を受託

 株式会社フォーバル(東京・渋谷区、中島 將典 代表取締役社長)は、「長野県信濃町のDXイノベーション推進プロジェクト事業」を受託した。

 長野県信濃町は、若者の定着やUターンを促進するため、新たな雇用環境の創出に向け、DXに取り組むことで生産性の向上や業務プロセスの変革によって様々な課題の解決を目指している。
 長野県信濃町では、基幹産業である農業と観光サービス関連業は、農産物価格の低迷や、コロナ禍の影響などによって、時代のニーズをとらえ切れず、設備や施設の更新も進んでいない状況だ。また、若者が希望する職種が少ないことが人口減少を加速させる大きな要因となっている。
 前年度の調査では、信濃町内中小・小規模企業においてはAIやIoTの導入に対し50%以上の方が消極的と答えており、 DXの前段階である、デジタル化にすら約20%程度しか取り組めておらず、要因は知識不足や人材不足であると判明した。

 以上から、本町及び企業についてDXを推進するための施策や人材支援フォローを行う必要がある。さらに地域住民においても、デジタル技術の活用や可能性についての理解を深めながら、デジタルへの接触機会を増やし、その価値を実感できるような取り組みが求められており、高齢者だけではなく、町の全ての住民がデジタルの恩恵を享受できる機会を創出し「誰一人取り残さない」取り組みが必要とされている。

委託内容と具体的な取り組み
▪前年度調査結果に基づく事業者DX推進に関する支援業務
 前年度に実施した町内事業者向けニーズ調査の結果を踏まえて、町内の事業者に対するDX推進に係る  
 支援業務を行う
 
①DX先進事例の創出
 ニーズ調査結果の内容を踏まえて、町内事業者1者以上に対して新規デジタルツール実装に係る支援     

②DX先進事例の横展開

③①のDX先進事例を基に他の町内事業者に対してセミナー・相談会などの周知・広報活動を行い、  
 5者以上にデジタルツール実装に係る支援を行う

▪デジタル・ディバイド対策を含む住民DX推進に関する支援業務
 今年度リリース予定の信濃町の公式LINEをはじめとした行政サービス提供に伴う、
 デジタル・ディバイド対策・住民DX推進に係る支援業務

 ①公共施設などにおける「書かない窓口」の実装支援
 役場(窓口数:10)において
 「書かない窓口」を実装することで、住民が身近でデジタル機器を活用する機会を創出する支援を行う

 ②「デジとしょ信州」の活用支援
 昨年リリースした市町村と県による共同電子図書館サービス「デジとしょ信州」について、
 住民がより活用できるよう支援を行う
「デジとしょ信州」とは・・・昨年リリースした市町村と県による共同電子図書館サービス

 ③デジタル・ディバイド対策支援
 行政によるデジタルサービス拡大に伴い、高齢者向けデジタル相談会などを含むデジタル・ディバイ
 ド対策を実施し、DXに対する住民の不安を解消できるよう支援を行う

▪その他、信濃町DXイノベーション推進プロジェクト(地域再生計画)の目的を達成するために必要に  
 なると考えられる業務

実施体制
 信濃町の住民と町内中小・小規模企業へ向けてDX支援を行う。

MAIA 鳥取県と「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」が連携協定を締結

 株式会社MAIA(東京・港区、月田 有香 代表取締役)と一般社団法人グラミン日本(東京・中央区、百野 公裕 理事長)等で構成する「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」は、9月15日に鳥取県を含む官民4団体と「持続発展的なリモートワーカー育成等に関する協定」を締結した。

「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」は、デジタルリスキリング教育、就労促進プログラムを提供する株式会社MAIA、女性の精神的自立や無担保少額融資による支援を提供する一般社団法人グラミン日本等により構成され、それぞれが持つ知見やサービスを掛け合わせ、デジタル技術を活用できる女性人材の募集から育成・教育および就労支援を一貫して行っている。
鳥取県ほか連携団体と締結することを通じて、現在、鳥取県において取り組むリモートワーカーの育成、新しい働き方・キャリア形成の支援、地域内外への情報発信、リモートワーカーに業務をアウトソーシングする県内企業の掘り起こしや DX の 推進などで連携を強化していく。

■鳥取県とのコンソーシアム連携協定の概要

【目的】
リモートワーカー育成をはじめとするデジタル技術を活用できる地域人材の育成および就労支援等について、連携団体及び鳥取県が相互に連携・協力して取り組むことを通じて、地域人材の自立及び活躍の推進並びに県内産業の活性化に寄与することを目的とする

【連携及び協力する事項】
(1)「とっとりリモートワーカー育成・実践事業」の事業拡大・発展及び自立化に関すること
(2)地域人材のデジタル技術習得、リスキリングに関すること
(3)デジタル技術を習得した地域人材の就労、就業支援に関すること
(4)デジタル技術を習得した地域人材の多様な働き方への理解促進に関すること
(5)デジタル技術の習得を通じた地域の女性の成長・自立に関すること
(6)地域人材のデジタル技術の習得等に関する地域内外への情報発信に関すること
(7)その他、デジタル人材の活躍と県内産業の活性化に関すること

■「でじたる女子活躍推進コンソーシアム」概要

【名 称】でじたる女子活躍推進コンソーシアム
【設 立】令和4年5月15日
【代表者】株式会社MAIA 代表取締役 月田 有香
【目 的】女性の精神的・経済的自立を通じて所得向上を促進し、地域と日本の経済の活性化につなげる
【事 業】
(1)女性が自立するための精神的・経済的支援
(2)女性へのデジタルに関するリスキリング教育
(3)女性の多様な働き方の推進と就労支援
(4)女性活躍を推進する全国の企業・自治体との連携、啓発活動
(5)女性所得向上による日本の経済の活性化と政策提言

【主要構成企業及び役割】
(株)MAIA…デジタルリスキリング教育、就労促進プログラムを提供
(一社)グラミン日本…精神的自立支援、無担保少額融資による支援の提供
ほか、プロジェクトごとに複数の賛同企業・団体にて活動している。

NTT東日本 江戸川区の相談対応業務のDXを支援 「メタバース区役所」の実証実験を開始

 東日本電信電話株式会社東京東支店(畑中 直子 支店長)は、エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(牧内 貴文 代表取締役社長)と連携し、江戸川区が相談対応業務のDXとして9月20日より開始する「江戸川区メタバース区役所」の実証実験を、web版仮想空間プラットフォーム「DOOR」を活用して支援する。

 DOORとはNTTコノキューが提供するweb版仮想空間プラットフォーム。2020年11月に日本初の3D空間型オウンドメディアとして開設したNTTならではの情報発信や自由でオープンなコミュニケーションを可能にしたプラットフォーム。開設以降は、個人から企業まで幅広く利用されている。

 江戸川区は令和5年4月に「江戸川区DX推進指針」を策定し、令和10年の新庁舎移転を機に「来庁不要の区役所」の実現をめざしており、行政手続や相談業務のオンライン化に取り組んでいる。その中でNTT東日本は、メタバース(仮想空間)を活用した「来庁不要の区役所」実現の要望を受け、NTTスマートコネクトと連携し、「DOOR」の提案と本格導入前の実証実験に向けた環境の構築を進めてきた。

「DOOR」内に実際の江戸川区役所を模したスペース(外観、1F総合窓口、個別相談スペース)を作成し、区民が直接来庁することなく、自宅や遠隔地から相談や問合せができるメタバース空間を構築した。この仕組みを活用し、区役所職員や福祉関係者など利用範囲を限定した実証実験を行い、メタバース空間における行政サービスの可能性を検証する。

 メタバース空間内で利用者は、アバターとして庁舎内を行き来し、音声やチャット等を利用し職員とコミュニケーションを取ることができる。

 この取り組みにより、ひきこもりの方への支援、ご高齢の方やお身体の不自由な方・聴覚障害をお持ちの方等への配慮など、より多くの方が相談しやすいサービスをめざすとともに、教育・子育て・健康など幅広い分野での活用を検討する。

主な役割分担
・NTT東日本
江戸川区の窓口、メタバース導入検討におけるプロジェクト管理・調整等
・NTTスマートコネクト
web版仮想空間プラットフォーム「DOOR」の環境構築、「DOOR」運用支援

 NTT東日本は今回の実証実験を通し、メタバース空間におけるコミュニケーションの課題を江戸川区と共に洗い出し、ブラッシュアップを重ねていく。そして本格導入に向けたより良い環境づくりや、庁内業務のDXによる区民サービスの拡充等をより一層推進できるよう支援していく。

「かながわ学生 ビジネスアイデアコンテスト」の参加者の募集開始

 神奈川県は、質の高いベンチャー企業の創出に向けて、若年層を対象に起業の魅力を伝え、将来の選択肢としての起業の啓発に取り組んでいる。今回、学生や研究者を対象にしたビジネスアイデアコンテスト「かながわアントレプレナーシップチャレンジ」を開催する。
 将来的に起業に挑戦する意欲を持ってもらうため、起業に関心を持つ学生や研究者から、「社会や地域の課題 解決」や「研究の社会実装」等を目指したビジネスアイデアを募集する。
 最終審査会・表彰式日程は令和5年11月23日(木曜日・祝日)。
 応募者のうち、書類選考を通過した方は、最終審査会でビジネスアイデアについてプレゼンテーションを行なってもらう。
 最終審査会において最も高い評価を受けた方に神奈川県知事賞を授与する。また、優秀なビジネスアイデアを提案した方には審査員特別賞等を授与する。
 表彰式終了後に参加者懇親会を開催する、ビジネスプランの実現に向けて、先輩起業家や支援者との交流や、参加者同士の意見交換の場を用意している。

募集対象
 次のいずれかに該当する方
(1)学生(中学生、高校生、専門学校生、大学生、大学院生等)で、県内在住又は県内在学の者
(2)教育機関(大学、大学院等)に所属する県内在住者、又は県内に所在する教育機関に所属する者
 ※ 学生の方のみならず、研究者の方など多くの方からの応募を受け付けている。
4 募集期間
 令和5年9月7日(木曜日)14時から10月6日(金曜日)正午まで
5 応募方法 
 県ホームページから応募できる。
 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/kigyouka.html

日本システム技術×近畿大学大学院学生起業家がZ世代学生向け新サービスの開発開始

 日本システム技術株式会社(大阪市、平林 武昭 代表取締役社長、以下「JAST」)と、近畿大学大学院実学社会起業イノベーション学位プログラム(修士課程)の大学院生が代表取締役社長を務める大学発ベンチャー企業、株式会社やるかやらんか(奈良市、西 奈槻 代表取締役)は、Z世代の学生の声を反映したサービスを提供するために協業を進めてきた。
 2022年12月にはZ世代の学生ニーズを把握する足掛かりとして、Z世代向けのマーケットリサーチを実施した。マーケットリサーチから得られた学生のリアルな課題を解決するべく、学生とともに作る・学生のための就職活動支援アプリの開発を開始した。

 JASTはこれまで企業から大学へシステムやサービスを提供するBtoB事業を主としていたが、このサービスの提供にあたり、企業から消費者にシステムやサービスを提供するBtoC事業にも進出する。これまで以上にUNIVERSAL PASSPORTのエンドユーザーである学生に寄り添ったシステムを提供する。
 近畿大学は、「実学教育」を建学の精神とする教育機関として、学生に産学連携の機会を提供するとともに、学生の起業支援にも力を入れており、近畿大学発ベンチャー起業支援プログラム「KINCUBA」の一環として、この協業を支援する。

 マーケットリサーチの結果、学生は目まぐるしく変化する社会において、自分の価値はどれくらいなのか、他人から見ると自分はどのように見えているのかなど、不透明な自分と将来に様々な不安を抱えていることが分かった。上手く就職活動を進めるため、見栄や背伸びなど自分を偽りながら、自分らしさを出せず、“嘘つき合戦”のような就職活動を行っているとの意見が多く得られた。
 そこで、JASTとやるかやらんか社は、学生のリアルな課題を解決するべく、今の自分を正しく把握し、自分のなりたい姿から自己実現のために次のアクションが見つけられ、理想の将来への道筋までを明確にしてくれる「とことん等身大な自己分析アプリ」を開発する運びとなった。

「理想像」や「趣味」、「特技」、「興味のあるテーマ」、「理想の暮らし」などの比較的回答しやすい設問から、ユーザーが次にとるべきアクションを提示することで、自己分析結果を自己実現に繋げるためのサポートを行うアプリとなっている。

 今後はZ世代学生向けイベントでの新サービスリリースの発表、各種SNSによる告知・広告、Z世代をターゲットとする企業との協業などを予定している。

「こどハピ」奈良国立博物館での特別授業

 体験型オンラインスクール「こどハピ」を運営する株式会社シンシアージュ(東京・渋谷区、久木田 敬志 代表取締役)は、奈良国立博物館(奈良市)と共同で、普段知ることができない、仏像について学べる特別授業を行った。

 現地の仏様に扮したボランティアと研究員が講師となり、館内を案内しながら仏像をピックアップして紹介した。授業はクイズを交えて行い、仏像について楽しく学んだ。また、参加者からの質問コーナーでは、「金剛力士立像の色は昔はカラフルだったのですか?」や「仏像には男性と女性など性別はあるのか?」に対して、「今は色が剝がれてしまってはいるが、昔はカラフルだった」「性別がない仏様もいるが、観音様などの女性の特徴をあらわしている仏像は、女性に拝まれることが多く、親しみをこめて女性らしい形になっている」など、普段は中々知る事が出来ない仏像の話を聞き、子ども達の好奇心と創造性が刺激された。

 授業後のアンケートでは、「仏像好きながら、最初は乗り気ではなかった息子が、夢中になって取り組んでいました。」「仏像にちょっと興味を持ち始めた息子が楽しかったようで、奈良国立博物館に行きたい!と更に興味を深めるきっかけになりました。」など仏像の魅力に触れることで子ども達は、他では学べない知識を得ることができ気づきの幅が広がって、探究心を育むことができた。

◆開催日時
2023年7月31日(月)14時00分〜15時00分

◆開催方法
オンライン(Zoom)

◆奈良国立博物館 なら仏像館 概要
■所在地:奈良市登大路町50番地
■HP:https://www.narahaku.go.jp/guide/butsuzo/