月刊私塾界2023年10月号(通巻510号)...

巻頭言 ヤマト運輸と地方路線バス会社間の業務提携が拡がりをみせる。  最初は2015年、岩手県北バスと「客貨混載」事業を開始した。路線は、北上~盛岡~宮古~重茂半島と150キロ以上に及ぶ。この区間を、北上~盛岡~宮古間の「ヒトものバス」と、宮古~重茂半島間の「客貨混載」の二つに...

月刊私塾界2023年9月号(通巻509号)...

巻頭言  日本は「低学歴国」になりつつある。  日本の博士号取得者の数は他の先進国を大きく下回り、しかも10年前よりも減少している。  文部科学省「科学技術指標2021」で人口100万人当たりの博士号取得者数を見ると、日本は米英独韓4カ国を大きく下回っている。日本の博士号...

私塾界リーダーズフォーラム 2023 A/W...

私塾界リーダーズフォーラム 2023 A/W CHANGER  前回に引き続き私塾界リーダーズフォーラム2023 Autumn / Winterは御茶ノ水ソラシティにて開催させていただきます。感染症対策のため定員は200名とさせて頂きます。テーマ・詳細は鋭意企画中です。内容が決定次第...

月刊私塾界2023年8月号(通巻508号)...

巻頭言  ダイバーシティーという単語を耳にするようになって久しい。  しかし、その捉え方、適用は時代とともに変化する。当初は、人種、民族、哲学、宗教、思想などの多様性を認める、という意味で捉えられていた。企業などでは、人種、国籍、性、年齢を問わずに人材を活用することにより、ビジ...

月刊私塾界最新号

月刊私塾界2023年10月号(通巻510号)

巻頭言 ヤマト運輸と地方路線バス会社間の業務提携が拡がりをみせる。  最初は2015年、岩手県北バスと「客貨混載」事業を開始した。路線は、北上~盛岡~宮古~重茂半島と150キロ以上に及ぶ。この区間を、北上~盛岡~宮古間の「ヒトものバス」と、宮古~重茂半島間の...

塾ニュース|塾・企業

京進が、コノ塾と業務提携 教育をテクノロジーの観点から改善

 京進(京都市)は、「個別指導塾 コノ塾」を運営する株式会社コノセル(東京・新宿区)と業務提携を締結し、共同して教育プログラムの開発と個別指導塾コノ塾を展開していくことを発表した。  ...

塾ニュース|教育ICT

青山学院大学社会情報学部の入学前教育にてAI教材「atama+」の活用を決定

 atama plus株式会社(東京・港区、稲田 大輔 代表取締役CEO)が提供するAI教材「atama+(アタマプラス)」を活用することが決定した。対象は「スポーツに優れた者の入学者選抜」のうち、「スポーツに優れた者方式」と「相模原キャンパスアスリート方式」の24年度入学生。...

塾ニュース|地域教育

株式会社伊藤園が、「茶育」の取組の一環として、小中学校に急須を提供

 農林水産省が取り組む、お茶の食育「茶育」プロジェクトに参加している株式会社伊藤園は、茶育を実施した小・中学校を対象に急須を提供した。  農林水産省は、茶の消費量が長期的に減少する中、子どもの頃から茶に親しむ習慣を育むため、学校教育の場での茶を活用した食育(茶育)を推進す...

塾ニュース|受験

「英検ESG祭り」 開催 全国の小学5・6年生が対象

 公益財団法人 日本英語検定協会は、実用英語技能検定(英検)の準会場登録された全国の塾を対象に、第3回「英検ESG祭り」を開催する。  この企画は、英検Support Program 「英検ESG」を、英検準会場登録をされている、全国の塾に無償で提供し、その塾を試験会...

こども家庭庁、こども大綱の意見を広く募集中 こどもからの意見も募る

 政府は、こども政策を総合的に推進するため、政府全体のこども施策の基本的な方針等を定める「こども大綱」を策定することになっている。この「こども大綱」に基づき、こども家庭庁のリーダーシップの下、政府全体のこども施策を推進していく。

 この「こども大綱」の策定に向け、こども家庭審議会において、内閣総理大臣からの諮問を受け、審議会総会において2回、基本政策部会において9回の議論を重ねた。また、関連する分科会・部会でも議論を行った上で、審議会総会として、中間整理を取りまとめた。

 そして今回、この中間整理を基に、こどもや若者、子育て当事者をはじめとする関係者からの意見を募集する。

こども大綱やその意見聴取の取組について

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-taikou/

 特筆すべき点は、大人だけでなく、こどもからの意見も多く求めているところにある。中間整理では、「こどもや若者が自由に意見を表明しやすい環境整備と機運の醸成に取り組む」、「虐待、いじめ、不登校、障害·医療的ケア児、非行、経済的困窮などを始め、困難な状況に置かれたこども・若者、ヤングケアラー、社会的養護経験者など、様々な状況にあって声を聴かれにくいこどもや若者、乳幼児を含む低年齢のこども、意見を表明することへの意欲や関心が必ずしも高くないこどもや若者がいることを認識」した上で、「安心して意見を表明し、その意見が施策に反映されるよう、意見聴取に係る多様な手法を検討するとともに、十分な配慮や工夫をする」と明記されている。

 そして今回、具体的にこども自ら意見を伝える方法を以下のように用意した。

  • こども若者いけんの会【10/15(日)オンライン】

 こども大綱をつくるために、実際に話し合いをしている委員(若者委員や、こども・若者に関する取組にくわしい専門家の委員)が直接意見を聴く会。

【申込方法】
年代別の申込用のフォームより、必要事項を記入し申し込む。

小学生年代の方:https://forms.office.com/r/8Q2KgLQBXi
中学生年代の方:https://forms.office.com/r/CyJipYe0YM
高校生年代~20代の方:https://forms.office.com/r/7CS9ZhxcjV

  • 申込期間9月19日(火)10時00分~10月10日(火)9時30分

②こども若者パブリックコメント【期間中はいつでも参加できます】

 こども大綱を作るための話し合いでまとめたこと(中間整理)について、意見を直接こども家庭庁に送ることができる取組。受付期間中、だれでも意見を送ることができる。

○受付期間:9月29日(金)~10月22日(日)
○意見の送り方は2種類。

  • 紙で送る場合は、意見を書いた紙を封筒に入れて下記の宛先まで郵送する。
    記入用紙のダウロード先。

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/db914c76-8079-4427-94ab-6c92b0e2dcd8/a7229fc0/20230929_policies_kodomo-taikou_iken-boshu_kodomo_wakamono_05.pdf

  • 〒100-6090 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング22階
    こども家庭庁長官官房参事官(総合政策担当)付 こども大綱担当者 宛

③こども若者★いけんぷらすWEBアンケート【ぷらすメンバーに登録が必要】

〇アンケート実施期間:9月29日(金)~10月15日(日)18時
〇アンケートに答えたい人の「ぷらすメンバー」への登録期限:10月9日(日)

  • 「こども若者★いけんぷらす」のくわしい内容と、「ぷらすメンバー」の登録

https://www.cfa.go.jp/policies/iken-plus/

なお、大人が意見を応募するには、以下の方法がある。

  • 公聴会(子育て当事者向け)【10/14(土)オンライン】

 こども大綱の策定に向けて、実際に議論を行っているこども家庭審議会基本政策部会委員(若者委員や、学識経験者等の有識者委員)が直接意見を聴く会。高校生年代までのお子さんがいる子育て当事者の方が申込みできる。親子での参加も可能だ。

〇日時等:10月14日(土)開催10時00分~12時00分 @オンライン
〇対象:高校生年代までの子供がいる子育て当事者の方(親子での参加も可能)

【申込方法】
下記の申込フォームに必要事項を記入のうえ申し込める。
https://forms.office.com/r/TVcrX2J919

  • 申込期間9月19日(火)10時00分~10月10日(火)9時30分

【申込みにあたっての留意事項】

  • 申込の前に必ず読んでください 
    公聴会(子育て当事者向け)実施要領

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d88797e7-7566-42a2-a9e1-0d1ca2f7187a/c4e7b921/20230915_policies_kodomo-taikou_iken-boshu_otona_01.pdf

  • 参加人数の上限は100組までです。上限人数に達し次第、申し込みを締め切ります。参加決定の連絡は、10月3日(火)以降、順次連絡します。
  • 当日の意見表明方法は、発言方式と、コメント入力方式があります(詳細は上記、実施要領を御覧ください)。
  • 公聴会(一般向け)【10/14(土)オンライン】

 こども大綱の策定に向けて、実際に議論を行っているこども家庭審議会基本政策部会委員(若者委員や、学識経験者等の有識者委員)が直接皆さんの意見を聴く会。誰でも申込める。

〇日時等:10月14日(土)開催14時00分~16時00分 @オンライン
〇対象:条件なし(子育て当事者の方も参加可能)

【申込みはこちらから】
下記の申込用のフォームに、必要事項を記入してください。
https://forms.office.com/r/0fct0jqjD3

  • 申込期間9月19日(火)10時00分~10月10日(火)9時30分

【申込みにあたっての留意事項】

  • 申込の前に必ず読んでください 
    公聴会(一般向け)実施要領

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d88797e7-7566-42a2-a9e1-0d1ca2f7187a/a4e24ba6/20230915_policies_kodomo-taikou_iken-boshu_otona_02.pdf

  • 参加人数の上限は250名までです。上限人数に達し次第、申し込みを締め切ります。参加決定の連絡は、10月3日(火)以降、順次連絡します。
  • 当日の意見表明方法は、発言方式と、コメント入力方式があります(詳細は上記、実施要領を御覧ください)。
  • パブリックコメント【期間中はいつでも参加できる】

 こども大綱策定に向けた議論の中間整理について、皆さんの意見を直接こども家庭庁に送ることができる取組だ。受付期間中、どなたでも意見を送ることができる。

○受付期間:9月29日(金)~10月22日(日)
○意見の入力はこちらから

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=141000014&Mode=0

応募方法などの詳細は大人向けの意見募集の取組

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-taikou/iken-boshu/otona/

 地方自治体・関係団体等から意見書の提出も受け付けている。同庁は、ペーパーレスの取組の推進のため、極力データでの送付を推進している。

送付先

こども家庭庁長官官房参事官(総合政策担当)付企画調整係

電子メール

sougouseisaku.kikakuchousei@cfa.go.jp

郵送

〒100⁻6090

東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング22階

お問合せ先 03-6771-8030

 また、こども若者が利用する施設の担当者に対して、次のようなアナウンスも行なっている。

 こども・若者からの意見聴取の取組のうち、「こども若者パブリックコメント」について、こども家庭庁HP上での意見入力に加えて、特にインターネット上の情報にアクセスしづらいこども・若者もいる可能性がある。そこで、意見を伝えてもらえるよう郵送での意見送付も受け付けている。

 郵送での提出には「こども若者パブリックコメント記入用紙」をダウンロードして記入する。

「こども若者パブリックコメント記入用紙」をダウンロード

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/8025b07b-8797-428f-8220-0b4602bf8965/0d73cf8a/20230929_policies_kodomo-taikou_iken-boshu_01.pdf

〈送付方法〉

施設ご担当者にてPDF化して電子メールにて送付するか、こども家庭庁まで郵送

〈送付先〉

こども家庭庁長官官房参事官(総合政策担当)付企画調整係

〈電子メール〉

sougouseisaku.kikakuchousei@cfa.go.jp

〈住所〉

〒100⁻6090

東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング22階

お問合せ先 03-6771-8030

 インターネット上の情報にアクセスしづらいこども·若者が利用する施設には、希望される場合、こども家庭庁から「こども若者パブリックコメント記入用紙」の紙媒体を送ってくれる。

下記フォームより必要事項を記入の上申請する。

https://forms.office.com/r/M2F7QYeb3q

 なお、「こども若者パブリックコメント」は10月22日(日)まで実施予定だ。余裕をもった申請をお願いしたい。

 募集した意見は、こども家庭審議会の資料とするなど今後の議論に活用し、年内を目途に「こども大綱」を策定する予定だ。

京進が、コノ塾と業務提携 教育をテクノロジーの観点から改善

 京進(京都市)は、「個別指導塾 コノ塾」を運営する株式会社コノセル(東京・新宿区)と業務提携を締結し、共同して教育プログラムの開発と個別指導塾コノ塾を展開していくことを発表した。

 京進は、1975年の創業以来、関西・東海圏を中心に「京進の中学受験 TOPΣ」「京進の大学受験TOPΣ」「京進の個別指導 京進スクール・ワン」「京進の小学校受験 ぷれわん」のブランドで学習塾を運営してきた。生徒の夢・実現に向けてひとりひとりを大切に、「自ら学ぶ力」を育む指導で、数多くの合格実績を輩出してきた。

 コノセルは、小学生・中学生を対象とした「個別指導コノ塾」を運営しています。独自アプリなどのデジタル技術による高品質な授業と、生徒ひとりひとりの詳細な学習データを活用した教室長による手厚いコーチング型の指導の融合により、2020年の創業ながら数多くの都立上位高校への合格実績をあげている。

 コノセルが「個別指導 コノ塾」の首都圏外で展開するにあたり、関西圏における学習塾の 事業運営ノウハウを持つ京進当社と業務提携をおこなうことになった。

■業務提携の内容
 関西圏において、実験的にコノセルの教育コンテンツを利用した「個別指導 コノ塾」を共同して運営する。

 近年、多様な価値観や教育ニーズに対応した学びの提供が求められている。今回の業務提携で、コノセル社の持つ学習コンテンツを京進が活用することで、学習サービスのラインナップを強化したいと考えている。また、これまで、京進の個別指導塾で培ってきた生徒対応のノウハウとICTを活用したプログラムにより、さらに生徒ひとりひとりに応じた豊富な学習を提供できると考えている。

株式会社伊藤園が、「茶育」の取組の一環として、小中学校に急須を提供

 農林水産省が取り組む、お茶の食育「茶育」プロジェクトに参加している株式会社伊藤園は、茶育を実施した小・中学校を対象に急須を提供した。

 農林水産省は、茶の消費量が長期的に減少する中、子どもの頃から茶に親しむ習慣を育むため、学校教育の場での茶を活用した食育(茶育)を推進する「茶業関係者×農林水産省『茶育』プロジェクト」を令和5年1月から実施している。
 具体的には、小・中学校向けの茶育に取り組んでいる茶業関係者から応募を募り、茶の淹れ方体験や茶の植樹・摘採、茶製造工場見学等、各地域で提供可能な茶育の取組をリスト化して農林水産省のHP等で情報発信し、学校関係者に共有することで、茶育の実施を希望する小・中学校関係者とマッチングを図り、茶育の取組を推進している。

「茶育」プロジェクトに参加する茶業関係者の一つである株式会社伊藤園から、このプロジェクトを活用して茶育を実施した小・中学校における茶育の定着・拡大に資するため、急須の提供を行う。
 提供される急須の数は、10月1日の「日本茶の日」に株式会社伊藤園が開催する日本茶の消費拡大イベント『10 万杯チャレンジ』の中で、消費者が試飲する日本茶の杯数に応じて決定される。

青山学院大学社会情報学部の入学前教育にてAI教材「atama+」の活用を決定

 atama plus株式会社(東京・港区、稲田 大輔 代表取締役CEO)が提供するAI教材「atama+(アタマプラス)」を活用することが決定した。対象は「スポーツに優れた者の入学者選抜」のうち、「スポーツに優れた者方式」と「相模原キャンパスアスリート方式」の24年度入学生。学部が指定する数学の単元をatama+で学習することで、文理融合型の学びに不可欠な基礎学力の向上を目指す。

 青山学院大学の社会情報学部は、文理融合の学びを通じて現代社会で必要な考える力と実践力を養う学部だ。文理問わず横断的な基礎学力が求められ、入学後には数学的思考を身につけられるカリキュラムが整っている。

 atama+を活用することで、入学までの期間においても学習機会を提供する。atama+は、一人ひとりの理解度に合わせた個別最適なカリキュラムを作成するAI教材。特定の入試方式による24年度入学生は、約3ヶ月にわたって学部が指定する数学の特定単元をatama+で自立的に学習することで、入学後にも一層の活躍が期待できる。

◆青山学院大学社会情報学部におけるatama+を使った入学前教育の概要
対象  :「スポーツに優れた者の入学者選抜」のうち、「スポーツに優れた者方式」と「相模原キャンパスアスリート方式」で選抜された社会情報学部への24年度入学資格を持つ者(希望者のみ)
教科  :数学
募集開始:2023年12月末
実施期間:2024年1月〜3月

ブラザー、川崎市と「持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定」を締結

 ブラザー工業株式会社(佐々木 一郎 社長)の国内販売子会社であるブラザー販売株式会社(安井 宏一 社長)は、9月19日に川崎市(福田 紀彦 市長)と持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定を締結した。

 ブラザー販売は、川崎市と連携協定を締結し、市内を運行する路線バスや新しい市役所本庁舎などのペーパークラフトの制作に協力した。ペーパークラフトは同市のホームページで無料で公開されるとともに、同市が主催や後援するイベントでのノベルティや、児童向け公共施設での利用など、環境にやさしい公共交通機関への関心の向上と利用促進を目的に広く活用が検討されている。また、2024年に市制100周年を迎える同市の記念事業を担う「川崎市市制100周年記念事業・全国都市緑化かわさきフェア実行委員会」に参加し、交通も含めた、環境にやさしい社会の実現にも貢献していくとしている。ブラザー販売は、ペーパークラフトや刺しゅうなど、プリンターやミシンのコンテンツ制作と、それらを用いたワークショップの開催経験で培った「楽しみながら社会とつながり、学びを得る体験づくりのノウハウ」を活用し、自社だけでは解決できない社会課題の解決に向けた活動を、行政や企業と協力して行っていくとしている。

■連携協定締結式
 9月19日(火)に川崎市役所本庁舎において連携協定締結式を行った。川崎市長の福田氏とブラザー販売社長の安井は締結式を通して、公共交通の利用促進に留まらず、持続可能なまちづくりの実現に向けて、行政と企業の垣根を越えた広く新たな取り組みをしようというお互いの思いを確認しあった。

■「持続可能なまちづくりの実現に向けた連携協定」 連携事項

1.公共交通の利用促進に関すること
2.環境にやさしい社会の実現に向けた取組に関すること
3.持続可能なまちづくりの実現に向けた市民等への普及啓発に関すること
4.豊かな地域社会づくりに関すること
5.その他相互に連携・協力することが必要と認められる事項に関すること

新たに制作したペーパークラフト
 ブラザー販売は、子どもたちが楽しみながら「まちと交通」を考える機会を創出したいという川崎市の思いに共感し、締結式の以前から市内を走るバスのペーパークラフトや、「バスで行きたい場所・行ってみたい場所」という市民参加型のアンケート企画で選ばれた建物のペーパークラフト制作に協力してきた。

 今回新たに、「川崎市役所新本庁舎」「全国都市緑化かわさきフェアとのコラボラッピングバス(川崎市交通事業80周年記念事業)」「KAWASAKI BRT」「チョイソコかわさき」のペーパークラフト制作に協力した。今後も同市と相談しつつ、新しいコンテンツを追加していく予定である。また、制作協力したペーパークラフトは、同市のホームページでの公開に加え、ブラザーのプリントコンテンツサイト「プリふれ」でも公開を予定している。

■川崎市ペーパークラフトダウンロードサイト
https://www.city.kawasaki.jp/500/page/0000128093.html

■ブラザーコンテンツサイト 「プリンターでふれあおう!プリふれ」
https://online.brother.co.jp/ot/dl/purifure/

子どもの体験格差解消に向けた長野市・経産省との協働事業「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業」がスタート

 子どもの教育格差の解消に取り組む公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(東京・墨田区、代表者:今井悠介・奥野慧)は、この度、子どもの体験格差の解消に向け、長野市および経済産業省と協働で「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業 みらいハッ!ケンプロジェクト」を開始する。

 同モデル事業は、長野市内在住の小中学生全員(約28,000人を想定)に対し、スポーツや文化芸術活動、自然体験等の多様なプログラム参加に利用できる電子ポイントを付与し、子どもたちが体験の機会を得られるようにするとともに、長野市内で活動する事業者や団体等と連携しながら、子どもの体験を地域で支える仕組みを構築することを目指す取り組み。

 また、同モデル事業は、経済産業省の令和5年度「未来の教室」実証事業としても採択されており、長野市内で活動する団体等と協働しながら、地域の教育事業者の開拓や地域資源を活用した新規プログラム開発支援等を行うモデルづくりを行っていく。

■自治体による「所得制限なし」の体験支援施策。長野市内約28,000人の小中学生全員に体験等に利用可能な電子ポイントを提供

「長野市子どもの体験・学び応援モデル事業」は、長野市内在住の小学生と中学生の養育者を対象に、スポーツや文化芸術活動、自然体験等の多様なプログラム参加に利用できる電子ポイントを付与し、子どもたちがプログラムを通じて自分の好きな活動を見つけ、成長することを目指す取り組み。

 子どもたちは、登録された地域のクラブや教室、団体等でポイントを利用し、体験や学びの機会を得ることができる。ポイント利用にあたり所得制限はなく、長野市内在住の小中学生約28,000人が利用対象となる見込み。

■経産省「未来の教室」実証事業での採択を受け、長野市内で活動する団体等と協働で事業を展開するモデルづくり~効果検証を実施

 このモデル事業は、経産省の令和5年度「未来の教室」実証事業で「クーポン型助成を活用した地域における学び・体験創出事業」として採択されている。今回の採択を受け、このモデル事業においては、対象家庭へのポイント提供にとどまらず、長野市内で活動する団体等を「地域コーディネーター」として迎え、連携しながら事業を展開するモデルづくりにも取り組む。

 第一弾として、長野県内で活動するNPOの中間支援を行う特定非営利活動法人長野県NPOセンター(長野市、山室秀俊 代表理事)と株式会社ククリテ(長野市、石黒繭子 代表)を地域コーディネーターに迎え、このモデル事業の共同運営を行う。

 今年度は、地域コーディネーターと協働し、長野市内で多様な体験を提供する地域の民間事業者やクラブ・サークル等の開拓、地域資源を生かした新たなプログラムの開発を支援する仕組みの構築、支援が届きにくいことが想定される子どもたちの居場所づくりや相談支援活動をおこなうNPO等との連携体制の構築を行っていく。

モデル事業の概要
●名  称 
長野市子どもの体験・学び応援モデル事業「みらいハッ!ケンプロジェクト」
●対  象
長野市に住民票がある小学1年生から中学3年生までの子どもの養育者 ※約28,000人
●ポイント利用範囲
参画パートナーが提供するスポーツ、文化芸術活動、自然体験等のプログラム
※中学生については、上記に加え、学習でも利用可能
●ポイント提供額
一人あたり1万円
●ポイント交付時期
2023年10月中旬
※長野市から対象世帯へ「利用の手引き」およびシステム利用時に使用するID・仮パスワードを郵送
●ポイント利用期間
2023年11月1日~2024年1月31日
●実施体制
・実施主体:長野市、経済産業省(地域コーディネーター、効果検証等の部分)
・運営事務局:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
・協力(地域コーディネーター):特定非営利活動法人長野県NPOセンター、株式会社ククリテ
※地域コーディネーターは今後も追加予定

■ポイント利用先の「参画パートナー」の募集・登録申請受付を開始
 このモデル事業の開始に伴い、長野市では、小中学生を対象にスポーツや文化芸術活動、自然体験等のプログラムを提供する「参画パートナー」の募集・登録申請受付を9月6日より開始した。参画パートナーの登録申請は、専用サイト(https://nagano-hakken.jp/)より随時受付けている。

■今後の展望
 このモデル事業の運営を通じて、地域コーディネーターと連携しながら、地域ぐるみで子どもの「体験」機会を後押しする事業モデルの確立を目指す。

 また、事業実施後の効果検証を通じ、所得制限を設けずに行うクーポン型施策の効果や地域コーディネーターとの連携モデルの成果を可視化することで、長野市での次年度以降の継続的な事業実施を目指すとともに、本モデル事業のような体験支援施策を、長野市に限らず全国の自治体に広げていくことを目指す。

■団体概要

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
 国内の子どもの貧困・教育格差解消を目的に、2009年にプロジェクト発足、東日本大震災の発生を受け、2011年6月に法人設立。経済的な理由で学校外教育を受けることができない生活困窮家庭の子どもたちに、学校外教育で利用できる「スタディクーポン」を提供するとともに、大学生ボランティアによる相談支援を行っている。
HP:https://cfc.or.jp/

通信制高校「ゴールフリー高等学院」が新たに”夕方コース”を開設

 総合教育機関の成基コミュニティグループ(京都市、佐々木 雄紀 代表兼最高経営責任者)が運営するゴールフリー高等学院は、サポート校と通信制高校学習拠点を兼ねた、通信制高校提携校。

 朝から実施されるスクーリングへの出席が難しい高校生が夕方以降に通える『夕方コース』を10/1より設置し、起立性調節障害などが理由で朝から体を動かすのが困難な高校生に向けて、新たな取り組みを始める。
 通信制高校ゴールフリー高等学院は、朝起きられないことが原因で登校ができず、進学をあきらめていた高校生のために『夕方コース』を開設する。通常、朝に登校するコースは10時半~17時の開校時間ですが、夕方コースは17時半~20時半に開校し、起立性調節障害などが理由で朝から体を動かすのが困難な高校生に寄り添うコース。スクーリングは通常のコースと同様に毎日実施しているため、体調や都合に合わせてスクーリングに出席ができる。

 そのような悩みに理解があり、進学の指導もできる職員が在籍しているため、体調と相談しながら無理なく単位を取得し、元気に動ける夕方の時間を自分の将来のために使い、大学進学を目指すことが可能だ。

『夕方コース』開校時間・キャンパス住所
時間|平日17時半~20時半
キャンパス|ゴールフリー高等学院 草津キャンパス(〒525-0032草津市大路2丁目3-11)
対象|高校1・2年生 ※高校3年生からは通常のコースにうつる。

▼夕方コースの詳細・お問い合わせはコチラ
https://www.goalfree.co.jp/gfk/lp/

▼ゴールフリー高等学院 公式サイト
https://www.goalfree.co.jp/gfk/

月刊私塾界2023年10月号(通巻510号)

巻頭言

ヤマト運輸と地方路線バス会社間の業務提携が拡がりをみせる。

 最初は2015年、岩手県北バスと「客貨混載」事業を開始した。路線は、北上~盛岡~宮古~重茂半島と150キロ以上に及ぶ。この区間を、北上~盛岡~宮古間の「ヒトものバス」と、宮古~重茂半島間の「客貨混載」の二つに区分する。前者はバス後部を改造し、荷物をフォークリフトでパレットごと積み降ろしできるようにした。後者は、乗降口付近の座席を改造し、荷物を積めるようにした。前者におけるヤマト運輸のメリットは、トラック便を減らせることだ。朝晩は輸送する荷物は多いが、日中帯は二ケタ少ない個数となる。これに対し後者は、重茂半島担当セールス・ドライバー(SD)が、日中宮古営業所に戻る必要がなくなる。それにより、SDの重茂半島滞在時間が伸び、サービス向上へと繋がる。例えば、お年寄りがスーパーに頼んだ買い物を、SDが届けるついでに安否確認もする「まごころ宅急便」サービスに、より多くの時間を割けるようになる。その結果、扱う荷物の量が1・5倍に増えた。

 バス会社は収入が増え、特に廃止が進む過疎地のバス路線を存続できる。Win―Winの取り組みだ。

 国土交通省は過疎地の物流対策として、同じような事柄を掲げる。「貨客混載」だ。ヤマト運輸が提唱する「客貨混載」と順番が逆だ。ヤマトのヤマトたる所以である。

 是非、読者諸氏も知恵を絞り、八方良しの業務提携や商品開発に取り組んでいただきたい。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 東進ゼミナール 小学生の集客に成功 「プロクラ」の導入がきっかけに
  • 8 CatchUp2 株式会社キャニオンマインド オンライン授業を格段にアップデートさせる「MAXHUB」
  • 10 CatchUp3 株式会社学習塾あすなろ会 釧路に根ざす老舗塾の新たな挑戦
  • 12 CatchUp4 向学塾 教育格差の是正を目指して 英語の講師不足の解消に「ELST 」が貢献
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「Benesse鉄緑会個別指導センター」Web講座が、2023年10月から「数学ⅢC」「物理」を追加開講

 株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、小林 仁 代表取締役社長)と、同じくベネッセグループの株式会社東京教育研(東京・渋谷区、浜垣 剛 代表取締役社長)の東大受験指導専門塾「鉄緑会」が共同設立した「Benesse鉄緑会個別指導センター」は、Web指導の複数人型コース(1対7のグループ指導)に、2023年10月より、高校2年生向けの「数学ⅢC」「物理」の2講座を新規でスタートする。

 難関難関国立/理系大学志向が強まり「理高文低」などと称される昨今の大学受験動向のなか、首都圏・大阪圏といった大都市圏以外の高校の成績上位層においても、日常的にハイレベルな理系の教科指導に接したいというニーズが高まっている。

 個別指導センターでは、2010年の開塾以来、首都圏・大阪圏での通塾・対面指導/全国の生徒を対象とするWEBオンライン個別指導に加え、2020年にはWeb指導の複数人型コース(グループ指導型・配信型)を新設した。複数人型コース(1期生)では、今春の大学入試において、東京大学理科1類/2類、京都大学医学部医学科、東京医科歯科大学医学部医学科をはじめとする東大や難関大医学部医学科へ複数名合格者を輩出した。全国の高等学校からの問い合わせも増加していることから、最難関大志望者向け校内セミナーや学校特別講座などへの協力を行い、現場の先生方と「全国から東大・難関大医学部を目指す志望者の育成/学力の育成」に取り組んでいる。今後さらに、理系科目対応をより充実させるべく、このたび高校2年生向け新講座「数学ⅢC」「物理」を開講した。

■2023年10月に開講する講座の内容

・Web指導の複数人型コース(グループ指導型)において、高校2年生向けの数学ⅢC講座と物理講座を開講する

※学校行事・カリキュラムなどを踏まえて個別の高等学校ごとの独自クラス(同一高校在籍生のみのクラス)の開講も可能

■Benesse鉄緑会個別指導センター

 鉄緑会受講生への個別指導によるフォローを目的として、鉄緑会が監修、ベネッセコーポレーションが運営する形で、2010年に共同で開設した。東京校・大阪校の2拠点があり、講師陣は鉄緑会卒業生の中でも特に成績上位層を中心に厳選され、鉄緑会の教材・カリキュラム・指導方針を熟知したうえで指導を行っている。

 近年、オンライン指導が身近になったことから、鉄緑会校舎に通うことが困難な方(遠隔地在住)を対象としたWeb個別指導に加えて、2020年には複数に対応する「複数人型講座(グループ型・配信型)」もスタートした。

【2023年10月からの複数人講座(グループ指導・配信型)概要】

名称「東大・国公立医学部合格のためのWeb指導 2023」※以下の2通りの受講形態があります。・グループ指導型:週1回90分、オンライン上でのリアルタイムのグループ指導(1対7) ・配信型:週1回60分程度の録画授業の視聴
コース内容従来からの継続 :高1英語(東大型/京大型)、高1数学(ⅠAⅡB) 2023年10月よりグループ指導型に新設:高2数学(ⅢC)、高2物理
開講2023年10月
監修鉄緑会
対象(受講条件)●鉄緑会東京本校通塾圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)以外在住者で、 鉄緑会校舎に通うことが困難な方(遠隔地在住)。●受講資格(成績証明)が必要。
お申し込み●2023年10月からの受講は、2023年9月20日(水)まで。●上記以降は、開始月の前月20日までが期限となる。
受講費        (税込み)グループ指導型授業料 24,800円/月教材費 25,200円/6か月分一括システム維持費 4,000円/月初回登録費用 22,000円※途中月退会の場合でも教材費は返金できない。欠席時にも配信費は発生する。
配信型配信費 14,800円/月教材費 25,200円/6か月分一括初回登録費用 22,000円 ※途中月退会の場合でも教材費は返金できません。視聴しなかった場合でも配信費は発生する。
その他    ●視聴環境としてブロードバンド環境(光ファイバー・CATV・ADSL など)による   常時接続が必要。●条件を満たしたパソコンやタブレットが必要となる。

■資料請求方法、講座に関するお問い合わせ先

以下サイト内「お問い合わせ」フォームよりお申込み、お問合せください。

https://tetsuryoku-kobetsu.jp/

小中学校向け連絡サービス『tetoru』に既読管理機能を追加、学校が保護者のメッセージ確認状況を一目で把握可能に

 Classi株式会社(東京・新宿区、加藤 理啓 代表取締役社長)は、小中学校向け保護者向け連絡サービス「tetoru(テトル)」に保護者の開封・既読管理機能を追加した。これにより、教職員が配信した連絡の既読・未読状況を家庭単位で確認できるようになり、学校・保護者間のコミュニケーションをよりスムーズになる。

 これまでの学校と保護者間の連絡手段は、伝統的に連絡帳や連絡網を利用した電話でのやり取りが主流だった。しかし、この従来の方法では保護者が連絡内容を確認したのかを学校側が把握することは困難であり、特に休校情報などの緊急かつ重要な連絡が行き届いていない場合、学校・家庭双方にリスクが生じていた。

 この問題を解決するため、「tetoru(テトル)」では、保護者の方々がメッセージを開封し、内容を確認したかどうかを学校側が瞬時に確認できる「開封・既読管理機能」を導入する。この機能により、学校と保護者間のコミュニケーションの品質向上を図るとともに、緊急時の連絡もよりスムーズかつ確実に行えるようになる。

▼tetoru(テトル)について
【詳細URL】https://tetoru.jp/

▼基本機能
【サービス概要】小中学校向け保護者連絡サービス
【内容】学校からの連絡配信、保護者からの欠席連絡
【価格】無料 
※公立の小中学校、義務教育学校、特別支援学校、公立幼稚園・保育園・こども園からお申込の場合
tetoruは今後とも機能を拡充しながら学校・保護者の信頼関係構築をサポートしていくためのシステムを提供予定。