月刊私塾界2025年11月号(通巻535号)...

巻頭言 「忙しいから、『結論』から話してくれ」と、「暴言」を吐いてはいないだろうか。「そう言ってはいるが、暴言とは何だ」と、お怒りと思われる。 敢えて「暴言」と言わせていただいた理由を以下に述べる。 ここで言う「結論」の定義は何だろうか。とどのつまり「相手(多くの場合、上司)が一番知...

私塾界プレミアムセミナー・パーティー 2025...

一年間の感謝を込めて 日に日に秋の深まりを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。2025年も残りわずかとなりました。そこで、日頃からお世話になっているみなさまに感謝を込めまして、12月4日(木)にホテルメトロポリタン池袋で「私塾界プレミアムセミナー2025」を開催いたします。 ...

月刊私塾界2025年10月号(通巻534号)...

巻頭言 人財獲得は上手く行っているだろうか。「能力が高い人を採用できない」、「欠員をなかなか補充できない」などの声をよく聞く。 アメリカで構築された人材獲得の手法(ジョブ型雇用)を真似することが、一時期提唱された。しかし、多くの企業で導入が進んでいない。 ではどうするか。 ポテンシャ...

私塾界リーダーズフォーラム 2025 A/W...

 10月8日(水)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「私塾界リーダーズフォーラム2025 Autumn / Winter Connect」を開催いたします。 季節講習や新年度の募集を時代のニーズに合わせたスタイルにするための方法を、皆さまとともに考えてまいります。 今回の「私...

月刊私塾界最新号

月刊私塾界2025年11月号(通巻535号)

巻頭言 「忙しいから、『結論』から話してくれ」と、「暴言」を吐いてはいないだろうか。「そう言ってはいるが、暴言とは何だ」と、お怒りと思われる。 敢えて「暴言」と言わせていただいた理由を以下に述べる。 ここで言う「結論」の定義は何だろうか。とどのつまり「相手(多くの...

塾ニュース|塾・企業

スプリックス、公式VTuber「SPRIX学園」がデビュー3ヵ月でYouTube登録者数10,000人を突破

中高生向け「学び×エンタメ」プロジェクトが新たな成長フェーズへ  教育事業を展開する株式会社スプリックス(東京・渋谷区)は、同社のグループ企業である 株式会社Edutainment‑Lab が...

塾ニュース|教育ICT

電子黒板の“比較体験倉庫”──イデアスポットが提案する新たなICT導入の形

 地域密着型の受験指導で確かな実績を積み上げてきた学習塾イデアスポット(京都府)。その指導の根幹を支えているのが、データ活用に裏打ちされた教務力だ。そして、その中心に位置づけられているのが、いまや塾運営の核ともいえる電子黒板である。「板書が完全にデータ化されることで、教務全体の...

塾ニュース|地域教育

アドベンチャーワールド×うつほの杜学園小学校

休園日のパークを“まるごと学校”に「いのちを通して学ぶ一日」を開催  和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」(運営:株式会社アワーズ)は、和歌山県田辺市の探究型グローカルスクール「うつほの杜学園小学校」(校長:市川顕氏)と連携し、休園日のパーク全体を学校に...

塾ニュース|受験

香川県、2026年度公立高校入学定員を発表 前年度比116人減の5679人

 香川県教育委員会は10月20日、2026年度に実施する公立高等学校の入学定員を発表した。来春卒業予定の県内中学生は8224人で、2025年3月と比較して141人減少する見込み。これに伴い、公立高校全体の入学定員は前年度より116人少ない5679人とする一方、学級数は現状を維持...

ロッテ、ベトナム・カントー大学らと共同研究

― カカオ殻の再利用で環境負荷軽減へ 農地での実証実験を開始 ―

 株式会社ロッテ(東京都新宿区、代表取締役社長執行役員:中島英樹)は、日本ハイドロパウテック株式会社、株式会社タケショー、タケショーフードベトナム、ベトナムのカントー大学と進めている共同研究の第2段階として、カカオ農地での実証実験に着手した。2025年10月9日には、第二次共同研究の開始にあたり、ベトナム・カントー市で調印式が行われた。


カカオ殻の廃棄課題に挑む

 ロッテは2023年5月から、カントー大学および日本ハイドロパウテックらとともに、カカオの実の外皮(カカオポッド)の有効活用をテーマとした第一次共同研究を実施。カカオポッドは果実全体の約8割を占める一方、これまで利用されずに農地へ廃棄されており、土壌汚染や病害の発生源となることが課題とされてきた。

 第一次研究では、日本ハイドロパウテックの加水分解技術を用い、カカオポッドを殺菌・粉砕処理して土壌に還元する実験をベトナム南部メコンデルタ地域で実施。その結果、土壌の肥沃度が向上し、カカオ苗の生育促進にも効果が確認されたという。


第二次研究では収量への効果を検証

 今回の第二次共同研究では、実際のカカオ農地で加水分解カカオポッドを散布し、カカオ豆の収量や品質への影響を実証的に検証する。ロッテはこの研究を通じて、カカオ産地が抱える環境・廃棄問題の解決と、循環型社会の実現を目指す。

 同社はチョコレート原料の持続可能な調達に向け、カカオ産地支援やフェアトレード活動などを継続的に展開しており、今回の取り組みもその一環として位置づけられている。


カントー大学:メコンデルタの農業研究拠点

 研究パートナーであるカントー大学は1966年設立の国立総合大学で、ベトナムの国家重点大学の一つ。農学部、水産学部、経済学部などを有し、2025年9月時点で約5万2千人の学生が在籍している。メコンデルタ地域の農業・環境研究の中核を担う教育機関として、ロッテの技術連携により新たな農業モデルの構築を目指す。

沖縄美ら海水族館、世界初「クロコショウダイ」の繁殖に成功

― 稚魚の生体展示を開始、海洋生物の繁殖研究に新たな知見 ―

 沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館(館長:佐藤圭一)は、イサキ科の魚「クロコショウダイ(学名:Plectorhinchus gibbosus)」の繁殖に世界で初めて成功し、館内の「サンゴ礁への旅 個水槽」にて繁殖個体の稚魚3匹の展示を開始したと発表した。

 今回展示されている稚魚は全長約4センチ。生物の状態により展示期間は変更される可能性があるという。


7年間の飼育研究が実を結ぶ

 親魚は2018年7月、沖縄本島北部の海域から全長2.5センチの個体を搬入し、7年にわたる飼育を経て全長約40センチの繁殖可能なサイズに成長。2025年3月にはオス同士による「口合わせ行動」が頻繁に観察され、同年6月に初めての産卵を確認した。

 孵化直後の稚魚は半透明だが、全長6ミリ前後に成長すると体が黒褐色に変化し、鰓蓋棘(さいがいきょく)が著しく発達するなど、成長段階の詳細な変化も確認された。


養殖・種苗生産への応用に期待

 クロコショウダイは千葉県から琉球列島にかけて分布する魚で、成魚は全長45センチほどに達し、暗灰色の体色が特徴。沖縄県内では食用魚として知られるが、流通量は少ない。

 今回の繁殖成功により、同館では繁殖行動や仔魚期の成長に関する新たな知見を多数得られたとしており、今後は本種の種苗生産技術や養殖研究の発展にもつながることが期待されている。


海洋研究と教育の拠点として

 沖縄美ら海水族館は、南西諸島や黒潮域の多様な生態系を再現し、「沖縄の海との出会い」をテーマに生物多様性の保全と教育普及を進めている。運営は一般財団法人沖縄美ら島財団が担い、海洋生物の繁殖研究を通じて持続可能な海洋利用と地域振興を目指している。

 同館では「美しい海を未来へつなぐ」ことを理念に、希少生物の保全・研究を推進しており、今回の成果もその一環として位置づけられている。


展示情報

  • 展示生物:クロコショウダイ稚魚(3個体、全長約4cm)
  • 展示場所:「サンゴ礁への旅」個水槽
  • 備考:生物の状況により展示を終了する場合あり

施設概要
沖縄美ら海水族館(国営沖縄記念公園〈海洋博公園〉内)
運営:一般財団法人 沖縄美ら島財団
所在地:沖縄県国頭郡本部町字石川424
公式サイト:https://churashima.okinawa/

アドベンチャーワールド×うつほの杜学園小学校

休園日のパークを“まるごと学校”に「いのちを通して学ぶ一日」を開催

 和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」(運営:株式会社アワーズ)は、和歌山県田辺市の探究型グローカルスクール「うつほの杜学園小学校」(校長:市川顕氏)と連携し、休園日のパーク全体を学校に変える特別授業「アドベンチャーワールドで学ぶDAY」を11月12日(水・休園日)に開催する。この取り組みは、同園と同校が締結した連携協定に基づく教育プログラムで、子どもたちが動物や自然、人との関わりを通して“いのちの尊さ”を体感しながら学ぶことを目的としている。

五感を使って学ぶ特別授業

 当日は、うつほの杜学園小学校の1~3年生16名が参加。園内全体を教室に見立て、動物たちの姿を観察しながら絵を描く「図工」、どうぶつの赤ちゃんや水の循環をテーマにした「探究学習」、動物の数や施設を題材にした「算数」、動物の動きをまねながら英語で学ぶ「体育」など、五感を使った体験的な授業を展開する。

 児童たちは動物との触れ合いを通じて命の大切さを感じ、学びの楽しさや地域とのつながりを実感することが期待されている。

学校と企業がつくる“地域協働型の学び”

 うつほの杜学園小学校は、「いっしょに学ぼう、創ろう、冒険しよう。」を理念に掲げ、教室の外に出て探究する学びを重視する私立小学校。国内外の学校や企業と連携した“グローカル教育”を通じて、想像力・探究力・関係力を育む教育を実践している。同校は2024年度、アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズと連携協定を締結。「動物や自然を通して“いのち”を学ぶ教育」を柱とし、地域と企業が協働する新しい教育モデルの構築を進めている。

地域に広がる新しい学びのかたち

 アドベンチャーワールドでは、今回の取り組みを皮切りに、地域の子どもたちが“いのちを通して学ぶ”体験機会をさらに広げていく方針。教育と体験が交差する新しい学びのかたちを、地域との共創によって育んでいくとしている。

開催概要

  • イベント名:「アドベンチャーワールドで学ぶDAY」
  • 日時:2025年11月12日(水・休園日)9:30~15:40
  • 場所:アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)
  • 対象:うつほの杜学園小学校 1~3学年の児童(16名)

関連リンク
うつほの杜学園小学校公式サイト:https://utsuho.ac.jp
アドベンチャーワールド公式サイト:https://www.aws-s.com

【塾エイド】フレンド会員が全国2,000教室を突破  学習塾の連携を強化し、地域教育支援ネットワークを拡大

 学習塾の経営支援を行う「塾エイド」(運営:株式会社インサイト・ジャパン、千葉・我孫子市、代表取締役社長・鴨志田順)は、全国の塾・スクールが参加する「塾エイドフレンド会員」が2,000教室を突破したと発表した。
「塾エイド」は、「塾の成功と生徒の成長を両立し、地域教育により広く貢献すること」を目的に設立されたボランタリーチェーン型の組織。独立した学習塾が自発的に連携し、情報共有や共同活動を通じて経営力と教育力を高める取り組みを進めている。

無料のフレンド会員制度で学習塾の経営力向上を支援
 「塾エイドフレンド会員」は、学習塾経営に役立つ最新情報やノウハウを提供する無料の会員制度。教務・集客・採用・運営・労務など、経営全般を支援するセミナーやコンテンツを定期的に開催しており、多くの塾経営者が情報収集の場として活用している。
 同会では、参加塾の独立性を保ちながらも、情報やノウハウを「集約」することで、教育現場における経営課題の解決と効率化を推進。ボランタリーチェーン(VC)モデルの特性を活かし、スケールメリットと連携効果を両立する仕組みを整えている。

実践的なセミナーを無料開催 大学受験から地域連携まで

 塾エイドでは、現場で役立つ実践的なテーマのセミナーを多数開催。直近では、大学受験指導をテーマにした「“極める”大学受験指導」シリーズ(講師:野田亮太氏)や、「地域とつながる新しい塾集客手法」をテーマにしたセミナーなどが行われた。
 今後も、「“極める”大学受験指導 第6回(11月7日・11日開催)」や、塾エイドの総決算イベント「未来を拓く塾エイドフォーラム2025~『これからの塾』をデザインする~」(11月21日開催)が予定されている。いずれも参加無料で、塾経営者や教育関係者の注目を集めている。

オンラインコンテンツで“時間のない塾長”を支援
 公式サイトでは、「AI活用による講師の業務効率化」「スポットワーカー(スキマバイト)による人手不足対策」など、時流に即したトピックを扱う記事やセミナーレポートを無料で公開している。短時間で情報収集できるコンテンツ構成が特徴だ。

学習塾の連携で地域教育を底上げ
 株式会社インサイト・ジャパンは、2020年に学習塾ボランタリーチェーン本部として発足。以降、セミナー参加者は累計7,000名を突破し、フレンド会員数は2,000教室を超えるまでに拡大した。今後も、地域教育力の向上と持続可能な学習塾経営の支援を目的に、全国的なネットワークを強化していく方針だ。

スプリックス、公式VTuber「SPRIX学園」がデビュー3ヵ月でYouTube登録者数10,000人を突破

中高生向け「学び×エンタメ」プロジェクトが新たな成長フェーズへ

 教育事業を展開する株式会社スプリックス(東京・渋谷区)は、同社のグループ企業である 株式会社Edutainment‑Lab が手掛ける公式VTuberプロジェクト「SPRIX学園」が、YouTubeチャンネル登録者数10,000人を突破したと発表した。デビューから約3カ月での達成となる。

 SPRIX学園は、「中高生に寄り添い、学びを楽しむきっかけをつくる」というコンセプトのもと、仮想の学校「SPRIX学園」を舞台に、3人のキャラクターが配信やSNSで活動を展開している。教科学習だけにとどまらず、クイズや実験、エンタメ要素も取り入れたプログラムとして、学びに対する前向きな興味を喚起することを目指している。 また、チャンネル登録者に向けた限定イベントも11月から実施予定で、バーチャル空間内でのライブ企画や歌コンテンツの先行視聴など、ファンとの双方向コミュニケーションを強化する取り組みも予定されている。

 スプリックスは、この登録者数突破を機に、「学び×エンタメ」の新たな展開フェーズへ移行し、今後も若年層の学習意欲を刺激するコンテンツ提供を加速させる方針だ。

鳴門市、教育系スタートアップ2社を「なるスタ」に認定

 徳島県鳴門市は、スタートアップ支援制度「鳴門市応援スタートアップ制度(通称:なるスタ)」の認定企業として、教育分野のスタートアップ2社「Yui Connection株式会社」と「株式会社con-」を新たに選定した。両社は今後、市内での実証や事業展開を進め、地域教育の質向上や防災意識の醸成に寄与する見通しだ。

スタートアップの定着を支援する「なるスタ」

「なるスタ」は、設立初期段階のスタートアップが直面する「社会的信用」「資金」「知名度・人脈」などの課題を行政が伴走支援する制度。鳴門市が掲げる「スタートアップが集まる・生まれるまち」構想の一環として実施されている。
 制度の詳細は公式サイト(naruto-biz.com/startup)で公開されている。

教員支援AI「結‐EN」を展開 Yui Connection株式会社

 Yui Connection株式会社(石川いずみ 代表取締役)は、教員が児童生徒の学校生活の様子をデータ化し、一人ひとりに応じた教育プランを提案する教員支援サービス「結‐EN(ゆい・えん)」を開発・提供している。
 同社は昨年度、鳴門市主催のスタートアップイベント「NARUTO CONNECT Vol.1 EdTech/BabyTech」に登壇後、市内小学校での実証実験を経て進出を決定。今後は、児童理解の深化や学級経営の効率化など、教育現場の質的向上に貢献することが期待されている。

新聞×生成AIで防災教育を支援 株式会社con-

 株式会社con-(伊勢太惇 代表取締役)は、新聞記事と生成AIを組み合わせた防災教育プログラムを展開している。AIが徳島新聞社・共同通信社の過去の地震報道を参照し、児童が指定した地域をもとに避難行動を考えるという実践的な防災授業を提供。
 今年度は、徳島県教育委員会の教育DX推進指定校である鳴門市立里浦小学校で「南海トラフ巨大地震」をテーマにした授業実証を開始しており、今回の市内進出につながった。

京進の日本語学校、全国9校から留学生15人が出場 「第9回KLA全国合同スピーチ大会」開催

 教育事業を展開する京進グループ(京都市)は、同グループが運営する日本語学校「京進の日本語学校(KLA)」が主催する「第9回KLA全国合同スピーチ大会」を9月22日に開催した。全国9校から選抜された15人の留学生が出場し、日本語で自身の体験や想いを語った。

 今回の大会には、約3,500人の在籍学生の中から各校で選ばれた代表が参加。金賞には、中国出身のゴ・イクナンさんの「孤独に立ち向かう」が選ばれた。スピーチでは、留学生活における孤独を乗り越え、前向きに挑戦を続ける姿勢が審査員から高く評価された。

 KLAでは、「日本と世界の架け橋となる人材を育成する」を理念に掲げ、国内外の学生が学びを通じて相互理解を深める場づくりに力を入れている。日本語教育に加え、文化交流イベントや地域連携プログラムを通じて、留学生が社会で活躍できるスキルの習得を支援している。

 京進グループは「今後もスピーチ大会などを通じて、留学生一人ひとりの努力と成長を支え、グローバル社会で活躍できる人材の育成に貢献していきたい」としている。

高市新総理、若年層の93.5%が「応援したい」スタディプラス調査 注目政策は「国際関係・安全保障」が最多、「サナ活」認知は4割

 学習管理アプリ「Studyplus」を運営するスタディプラス株式会社(東京都千代田区、代表取締役:廣瀬高志)は、全国の高校生・大学生8,806人を対象に「高市新総理に関するアンケート」を実施した。調査は2025年10月31日〜11月4日に実施されたもので、若年層による新政権への関心が明らかになった。

 高市新総理を「応援したい」と回答したのは全体の93.5%にのぼり、「政治家として信頼できそう」(64.8%)、「女性として活躍しているのがかっこいい」(21.0%)などの理由が挙げられた。一方で「応援しない」は6.5%にとどまった。

 関心の高い政策課題では、「国際関係・安全保障」が25.2%で最多。次いで「物価高」22.9%、「雇用・給料の問題」13.8%、「少子化・子育て支援」13.3%と続き、社会・経済両面の課題に幅広く関心が集まった。

 また、SNS上で注目されている「サナ活(高市氏を応援するオンライン活動)」について、「知っている」と回答したのは39.0%。そのうち、「サナ活がきっかけで政治への関心が高まった」とした人は24.3%に上った。知ったきっかけとしては、「X(旧Twitter)」が47.8%と最も多く、SNSが若者の政治的関心を喚起する要因になっていることがうかがえる。

 SNSを通じて政治や社会の情報を見ることに対しては、「自分の意見を考えるきっかけになる」(43.3%)が最多で、「偏った情報が多く信用できない」(25.4%)、「エンタメとして見ている」(14.9%)と続いた。

 スタディプラスの「Studyplusトレンド研究所」は今回の結果について、「若年層の関心は安全保障や経済など現実的なテーマに向いている一方、SNS経由で政治情報に触れる機会も増えており、政治への接点が広がっている」と分析している。

長谷工コーポレーション、キッザニア東京に「マンション建設現場」パビリオンを出展

子どもたちが“つくる”と“守る”マンション技術者を体験 12月3日オープン

 株式会社長谷工コーポレーション(東京都港区、代表取締役社長:熊野聡)は、KCJ GROUP株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:圓谷道成)が運営する「キッザニア東京」において、「マンション建設現場」パビリオンを2025年12月3日(水)16時にオープンする。

 本パビリオンは、長谷工がオフィシャルスポンサーとして出展するもので、子どもたちが“住む人の暮らしを支える”マンション技術者の仕事を体験できる新たなブースだ。参加者は「マンション管理技術者」として排水管の点検や外壁修繕を行うほか、「マンション建設技術者」としてエントランス工事に挑戦するなど、計3種類の仕事に取り組むことができる。

 体験を通じて、マンションが完成するまでのプロセスや、建物を安全・快適に維持するためのメンテナンスの重要性を学べるのが特徴。安全帯を装着して足場に登る作業や、仲間と協力して床や壁をデザイン通りに仕上げる工程を体験しながら、ものづくりの楽しさやチームワークの大切さを実感できる。

 体験時間は約30分で、参加者にはキッザニア内通貨「キッゾ」10キッゾが支給され、成果物としてベルト付きカラビナを持ち帰ることができる。対象は身長120センチ以上。

 長谷工グループは、1969年からマンション建設を手がけ、施工累計72万戸・管理44万戸を超える実績を持つ。現在は中期経営計画「HASEKO Evolution Plan」のもと、「建設」「不動産」「管理運営」の3事業を連携させながら、持続的な成長を目指している。

 キッザニアを運営するKCJ GROUPは、「学び(エデュケーション)」と「楽しさ(エンターテインメント)」を融合した“エデュテインメント”を理念とし、子どもたちが社会の仕組みを遊びながら学べる体験を提供している。

NTTe-Sports高等学院、企業・団体と連携する「スクールサポーター制度」を開始

eスポーツを通じた人材育成を推進 教育環境の拡充と地域連携を目指す

 NTT東日本グループのNTTe-Sports株式会社(東京・新宿区)は、運営する「NTTe-Sports高等学院」において、企業や団体と連携して教育活動を支援する「スクールサポーター制度」を新たに開始した。

 同学院は2025年4月に開校した通信制サポート校で、eスポーツを教育の軸に据え、デジタルスキルやコミュニケーション能力など、社会で求められる力を育成している。今回の制度は、こうした学びの場をより広げるため、企業・団体の協賛や支援を募り、教育環境の整備や生徒募集の拡大を図るもの。

 スクールサポーターには、ハード・ソフト両面での教育支援や、授業・イベントへの協力、学校公式サイトや発表会での紹介といったメリットが用意されている。また、学生との交流や共同企画を通じ、次世代人材との接点を持てることも特徴だ。

 同社は、「eスポーツを通じて、デジタル社会で活躍できる人材の育成を目指す」としており、今後も企業・自治体・教育機関との連携を強化し、学びの場の拡充を進めていく考えだ。