全国学習塾協会は、2026年12月25日に施行予定の「こども性暴力防止法(日本版DBS)」への対応を支援するため、学習塾事業者向けの包括的な実務支援を開始すると発表した。制度対応に必要な実務整理や研修教材の提供を通じ、業界全体の安全性向上を図る。
今回の支援は①対応実務の要点集、②研修教材一式、③協会独自の認証制度――の3つで構成する。要点集は、こども家庭庁が示す制度資料などを踏まえ、学習塾の現場で必要となる対応を整理・要約したもの。協会の正会員には本通知以降、順次無償で提供する。
研修教材は、同法で求められる従業員向け研修に対応した内容で、研修動画や理解度テスト、修了証発行システム、ケーススタディ用マニュアルなどで構成する予定。全国学習塾協会の正会員には無償で提供し、会員ではない事業者には要点集とのセットで有償提供する。教材の提供開始は2026年9月以降を予定している。
会員ではない事業者向けの提供価格は、運営教場数に応じた料金体系を設定。1教場の場合は6万4000円、2~9教場は7万9000円、10~24教場は10万8000円などとなる。一方、協会への入会費用は入会金3万円と年会費を合わせ、1教場の場合で5万4000円としており、入会も選択肢として検討を呼びかけている。
また、制度対応に関する実務相談にも対応する。正会員は認定申請準備や運用手順など実務全般について相談でき、非会員は教材セット購入事業者に限り相談を受け付ける。
さらに協会は、独自の認証制度「こども安全塾認証制度(仮称)」の創設も準備している。日本版DBSでは、子どもと接する従業員が3人未満の事業者は認定対象外となるため、規模の小さい塾も含めて安全対策を対外的に示せる仕組みとする。現在、内閣府への申請を進めており、承認後に詳細を公表する予定だ。




