月刊私塾界2025年7月号(通巻531号)...

巻頭言 「不確実で変化の激しい時代を生き抜くには、企業や組織だけでなく、『個』の成長や進化も必要になると思います。一人ひとりの働き手にとって、どのようなマインドセットやスキルが重要になってくると考えていますか。 個々人が意識すべきことは数多くありますが、最も重要なのは、適応力を備え、...

月刊私塾界2025年6月号(通巻530号)...

巻頭言  最近よく言われていることの一つに、「問い」の大切さがある。世の中には課題が山積し、その解決が叫ばれるのに、なぜ問いのほうが大事なのか。 理由は大きく分けて二つある。 一つは、問い次第で課題の設定が変わり、結果として得られる答えも変わってくるからである。もう一つは、AI(人工...

私塾界リーダーズフォーラム 2025 S/S...

 6月4日(水)に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、「私塾界リーダーズフォーラム2025 Spring / Summer Connect」を開催いたします。 季節講習や新年度の募集を時代のニーズに合わせたスタイルにするための方法を、皆さまとともに考えてまいります。 今回の「私塾...

月刊私塾界2025年5月号(通巻529号)...

巻頭言 「内定時に配属本部・職種を約束」「給与は担う職責に応じて決定」――。3月1日に解禁された富士通の新卒採用のウェブサイトには、こうした文字が踊る。 富士通は「新卒一括採用」を廃止する。入社後の職種や人材要件をあらかじめ提示し、年間採用人数の計画を決めずに通年で募る。初任給の額も...

月刊私塾界最新号

月刊私塾界2025年7月号(通巻531号)

巻頭言 「不確実で変化の激しい時代を生き抜くには、企業や組織だけでなく、『個』の成長や進化も必要になると思います。一人ひとりの働き手にとって、どのようなマインドセットやスキルが重要になってくると考えていますか。 個々人が意識すべきことは数多くありますが、最も重要な...

塾ニュース|塾・企業

【訃報】沖縄尚学高等学校創設者・名城政次郎氏が逝去 享年94歳

 沖縄の私学教育の発展に生涯を捧げた、学校法人尚学院・尚学学園の創設者であり、沖縄尚学高等学校校長の名城政次郎(なしろ・まさじろう)氏が、令和7年7月15日、永眠した。享年94歳。  名城氏は...

塾ニュース|教育ICT

使用済みGIGAスクール端末の処分を通じた環境・障がい福祉・教育が連携した取り組みを開始

 リネットジャパングループ株式会社(愛知・名古屋市、黒田 武志 代表取締役社長)の子会社のリネットジャパンリサイクル株式会社(愛知・大府市、中村 俊夫 代表取締役社長)は、埼玉県戸田市(菅原文仁 市長)、および、東日本旅客鉄道株式会社の特例子会社である株式会社JR東日本グリーン...

塾ニュース|地域教育

株式会社サクシードが、地域型こどもの学習等支援事業を岐阜県より受託

 株式会社サクシード(東京・新宿区、高木 毅 代表取締役社長)は、岐阜県より学習支援の場へのアクセスが困難なこどもに対する学習支援事業を受託した。 岐阜県が参加を決定した世帯の小・中学生を対象に、学習支援および生活支援を実施する。 本事業では学習支援の場が近くに存在しないことや...

塾ニュース|受験

第33回「数検」グランプリの受賞者・受賞団体が決定

 算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定、以下「数検」)を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会(東京・台東区、髙田 忍 理事長)は、2024年度に数検を受検し優秀な成績を収めた個人・団体に贈る、第33回実用数学技能検定「数検」グラ...

夏休み限定で無料公開開始 「学研の科学」の自由研究お助けコンテンツ

 株式会社 学研ホールディングス(東京・品川、宮原 博昭 代表取締役社長)のグループ会社、株式会社 Gakken(東京・品川、南條 達也 代表取締役社長)は、2025年7月1日(火)~8月31日(日)に開催中の無料オンラインプログラム「おうち実験メガ盛り夏まつり」にて、2025年7月17日(木)に自由研究お助けコンテンツを追加公開した。

 昨夏大好評だった自由研究お助けコンテンツ「学研の科学で自由研究」を、今年も実験キットつき書籍『学研の科学』のオンラインコミュニティ「あそぶんだ研究所」にて公開する。

▽学研の科学「おうち実験メガ盛り夏まつり」イベントサイト▽
https://gakkenplus.commmune.com/view/post/0/1708131

 イベントサイトでは、紹介した「学研の科学で自由研究」のほかに、「おうちワークショップ」や「夏のおすすめ星空観察ガイド」など、参加無料のYouTubeライブ配信のプログラムを提供している。
【開催概要】
◎名称  :学研の科学 あそぶんだ研究所 おうち実験メガ盛り夏まつり
◎URL   :https://gakkenplus.commmune.com/view/post/0/1708131
◎期間  :2025年7月1日(火)~8月31日(日)
◎開催形式:オンライン(YouTubeライブ配信等)
◎参加費 :無料
◎参加方法:どのワークショップも事前申し込み不要で参加可能
◎主催  :株式会社 Gakken「学研の科学 あそぶんだ研究所」

第33回「数検」グランプリの受賞者・受賞団体が決定

 算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定、以下「数検」)を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会(東京・台東区、髙田 忍 理事長)は、2024年度に数検を受検し優秀な成績を収めた個人・団体に贈る、第33回実用数学技能検定「数検」グランプリの各受賞者・受賞団体を決定した。

 今回は、計22団体71人が受賞しました。受賞者の最年少は10歳、最年長は78歳と幅広い年齢の受検者が受賞しており、生涯学習の一環としても幅広く数検が活用されていることがうかがえる結果となった。
 また、表彰式典は、2025年8月4日(月)アルカディア市ヶ谷 私学会館(東京都千代田区)で開催する。


 実用数学技能検定「数検」グランプリは、積極的に算数・数学の学習に取り組んでいる個人・団体の努力を称え、今後の学習や学習指導の励みとする目的で、成績優秀な個人・団体を表彰する制度。受賞者は、数検を受検した個人・団体から選出される。高齢者やご家族などで受検し優秀な成果を収められた個人には「会長賞」を、優秀な成果を収められた個人・団体には「金賞」がそれぞれ贈られる。また、金賞受賞者でさらに卓越して優秀な成績を収めた個人・団体には「文部科学大臣賞」が贈られる。なお、団体賞を受賞した団体において永く数学の指導に携わり、指導の成果を挙げられた方には「生涯学習功労賞」が贈られる。
 1995年に第1回の表彰を行ってから今回は33回めを迎え、今回の表彰では、2024年度(2024年4月〜2025年3月)に数検を受検した個人・団体を対象に、当協会の顕彰評価会議(有識者による会議)によって厳正に選考し、各賞を決定した。

 個人賞では、「文部科学大臣賞」5人、「会長賞」10人、「金賞」20人、「生涯学習功労賞」36人が受賞した。受賞者の最年少は10歳、最年長は78歳と幅広い年齢の受検者が受賞しており、生涯学習の一環としても幅広く数検が活用されていることがうかがえる。また、「文部科学大臣賞」の受賞者は、5人中4人が小中学生で、若年層が数検合格を目標に自発的な学習で高い数学力を身につけ、優秀な成績を収めていることもわかる。

 団体賞には、「高等教育」「高等学校」「中学校」「小学校」「公教育団体」「一般団体」の6部門があり、「文部科学大臣賞」は、そのうち6部門6団体に贈られることが決定した。「金賞」は5部門16団体が受賞した。


「数検」グランプリの選考基準について
年間(4~3月)の数検合格者ならびに実施団体を対象に、下記の選考基準によって賞を授与する。
<個人賞>
●金賞(1~5級を対象)
・継続して数検を受検し永く学習活動が続けられていること。
・各階級の数検合格者から優秀な成績を収めたもので当協会の顕彰評価会議が認めた方(満点合格者が該当しない階級がある場合には、満点に準ずる成績優秀者から選考)。
●文部科学大臣賞(1~5級を対象に各階級1人)
・上記金賞受賞候補者のなかからさらに卓越して成績優秀であった合格者を対象に、当協会の顕彰評価会議が認めた方。
●会長賞
・継続して数検を受検し学習活動が続けられていること。
・親子等で受検し、ともに優秀な成果を収めた家族。
・優秀な成果を収めた合格者のなかから、生涯学習にふさわしく、当協会の顕彰評価会議が認めた方。
●生涯学習功労賞
・団体賞のなかから永く数学の指導に携わり、指導の成果を挙げられ、当協会の顕彰評価会議が認めた方。
<団体賞>(高等教育、高等学校、中学校、小学校、公教育団体、一般団体の6部門)
●金賞
・継続して数検を活用され数学の学習活動が盛んであること。
・奨励賞として選出された団体(年間を四半期に分け、各期間に実施された団体の中から優秀団体を奨励賞として表彰)のなかから合格率が上位50団体(目安)であること(ただし、合格率が同率の場合、団体の規模、学年、受検階級を考慮する)。
・当協会の顕彰評価会議が認めた団体であること。
●文部科学大臣賞(高等教育、高等学校、中学校、小学校、公教育団体、一般団体の6部門の中から各部門1団体)
・上記金賞受賞候補団体のなかからさらに卓越して優秀であった団体を対象に、当協会の顕彰評価会議が認めた団体。
表彰について

受賞者、受賞団体には、以下のとおり賞状および記念品が贈呈される。
<個人賞>
○文部科学大臣賞/文部科学大臣賞状、記念品
○金賞/賞状、記念品
○会長賞/賞状、記念品
○生涯学習功労賞/賞状
<団体賞>
○文部科学大臣賞/文部科学大臣賞状、記念楯
○金賞/賞状、記念楯

文部科学大臣賞状(見本)

記念楯(見本)
「第33回実用数学技能検定『数検』グランプリ表彰式典」開催概要

開催日時:2025年8月4日(月)14:00~16:00
主催:公益財団法人 日本数学検定協会
後援:文部科学省
会場:アルカディア市ヶ谷 私学会館(東京都千代田区)
スケジュール:
12:45 受付開始(受賞者・来賓・メディア関係者など)
14:00 第33回実用数学技能検定「数検」グランプリ表彰式典
14:05 当協会理事長・会長の挨拶・来賓からの祝辞
14:20 表彰
15:00 受賞者代表からのコメント
16:00 終了予定

【訃報】沖縄尚学高等学校創設者・名城政次郎氏が逝去 享年94歳

 沖縄の私学教育の発展に生涯を捧げた、学校法人尚学院・尚学学園の創設者であり、沖縄尚学高等学校校長の名城政次郎(なしろ・まさじろう)氏が、令和7年7月15日、永眠した。享年94歳。

 名城氏は昭和26年10月、父・名城政雄氏とともに商学塾(のちの尚学院)を創立。戦後の困難な時代において、地域に学びの場を確保するため奔走し、沖縄尚学高等学校をはじめとする学校法人尚学学園の礎を築いた。以来、長年にわたり学院長・理事長として教育実践に尽力し、多くの人材を社会に送り出してきた。

 その功績は広く認められ、平成元年に国税庁官表彰、平成4年に大蔵大臣表彰、平成13年には琉球新報賞、平成16年には沖縄県功労章(教育部門)を受章。全国私立学校審議会連合会や全国専修学校各種学校総連合会などからも表彰されるなど、私学振興への貢献は高く評価された。

 また、沖縄県私学教育振興会理事、沖縄県私立中学高等学校協会顧問、沖縄県専修学校各種学校協会名誉会長などを歴任し、県内外の教育ネットワーク形成にも大きな役割を果たした。

 告別式は、令和7年7月22日(火)午後2時より、沖縄尚学高等学校(那覇市国場747)にて執り行われる。

 名城氏の歩みは、沖縄の私学の礎を築いた不動の存在として、教育界に深く刻まれている。

UIターン支援、地元での就活支援目指し 関西大学が地域人財育成コンソーシアム(CORE)設立へ

 関西大学は、学生のUIターン支援と地域企業の人材育成を目的に、近畿圏外の企業との協力・情報交換の場となる「地域人財育成コンソーシアム(CORE:Consortium for Regional Employment)」の設立を推進している。その第1弾として、九州・熊本地域での取り組みを開始する。キックオフとして、7月26日に本学の芝井敬司理事長と高橋智幸学長が、熊本市に本社を置く株式会社鶴屋百貨店(福岡哲生社長)を訪問し、今後の取り組みに関する意見交換を行う予定だ。

 地域人財育成コンソーシアムは各地域で賛同・協力いただける企業と共に人材育成のため各種支援・行事を実施するもの。学生一人ひとりのキャリアの核(CORE)を地域で育むことを目的として、産学共同で行う取り組みで、学生が「地元で働く」ことを促すとともに、地域の未来を担う人材として成長する機会を創出する。
 事業の企画・実施・運営についてはCORE企業懇談会を開き、地域の実情に応じた内容を準備することを考えていく。
実施内容は、
①本学学生の就職・キャリア形成支援(例・学内合同セミナー)
②地域における本学学生の就職・キャリア形成支援行事の実施
③地域の企業の採用活動支援
④地域の企業・産業の振興支援
 などを検討している。事務局は関西大学キャリアセンター(大阪府吹田市山手町3-3-35)に設置する。
 今回は第1弾として熊本県内で最初に協力いただけることになった企業への訪問を行う。2016年に熊本県とは就職支援協定を結んでおり、九州の中央に位置する都市として、本学卒業生も活躍している地域だ。

使用済みGIGAスクール端末の処分を通じた環境・障がい福祉・教育が連携した取り組みを開始

 リネットジャパングループ株式会社(愛知・名古屋市、黒田 武志 代表取締役社長)の子会社のリネットジャパンリサイクル株式会社(愛知・大府市、中村 俊夫 代表取締役社長)は、埼玉県戸田市(菅原文仁 市長)、および、東日本旅客鉄道株式会社の特例子会社である株式会社JR東日本グリーンパートナーズ(埼玉・戸田市、安彦 仁 代表取締役社長)は、使用済みGIGAスクール端末の処分を通じた社会的価値の最大化に向け、環境・障がい福祉・教育が連携(環福教連携)した取り組みを実施することで協定を締結し、2025 年7月15日に戸田市役所で調印式を行った。
 この協定締結を通じ、戸田市で使用されたGIGAスクール端末が適正にリサイクル処理されるだけではなく、戸田市内に拠点をおく事業者と連携し、戸田市の障がいのある方の雇用創出に繋がる「地域密着型・障がい者参画型のリサイクル」実現を目指す。戸田市では使用済みとなったGIGAスクール端末を児童生徒が分解し、内部構造の研究・レアメタル等の素材を探究するといった環境教育の授業をトライアルで実施しており、今後、拡大していくことも検討している。

 これらの環境(=都市鉱山リサイクル)・障がい福祉(=障がい者雇用促進)・教育(=探究学習)が連携した取り組み(環福教連携)により、社会的価値の最大化に向けて取り組みを進めていく。

freeeと芝浦工業大学が包括連携協定を締結 学生のビジネスアイデアサポートと起業支援を実施

 フリー株式会社(東京・品川区、佐々木 大輔 CEO)は芝浦工業大学(東京・江東区、山田 純 学長)と連携し、アントレプレナーシップを持つ人材の育成を推進することを目的に7月10日に包括連携協定を締結したことを発表した。

 芝浦工業大学では2022年にベイエリア・オープンイノベーションセンター(BOiCE)を立ち上げ、企業・地域自治体・金融機関・大学などで連携することでイノベーションの創出を通した地域の活性化を目指している。
 また、学生のためのビジネスコンペである芝浦ビジネスモデルコンペティション(SBMC)を開催し、世の中の課題を解決する新たなアイデア創出や技術を活用したビジネスモデルなどをサポートしている。
 今回締結した包括連携協定により、freeeの持つ「起業時代」が培ってきたノウハウを活かし、ビジネスコンペに参加した学生を中心に、起業手続や会計の基礎知識についての講座等を実施していく予定だ。また、実際に起業を進める学生に対しては、起業ダンドリコーディネーターによる起業手続の個別サポートも行うという。
 記念すべき第10回を迎える芝浦ビジネスモデルコンペティション(SBMC)では、メディアスポンサーとしてファイナルステージの取材を行い、「起業時代」内での情報発信を予定している。
 今回の連携に先駆けて、7月3日には芝浦工業大学大学院生向けの授業「経営学特論」に起業時代編集長の磯貝美紀氏が登壇し、「起業時代」の取り組みや商品開発・事業開発について講義を行った。

あしなが育英会 新会長に村田 治氏が就任

 遺児や親に障がいがある子どもを支援する一般財団法人あしなが育英会(東京・千代田区)は、あしなが運動創始者で前会長の玉井義臣が2025年7月5日(土)に急逝したことに伴い、7月10日(木)に臨時理事会を開催し、村田治を新会長に選任した。

異動内容

氏名異動日新役職旧役職
村田 治(むらた おさむ)2025年7月10日会長(代表理事)会長代行(業務執行理事)
玉井 義臣(たまい よしおみ)2025年7月5日退任(死去に伴う)会長(代表理事)

新会長略歴

村田 治(むらた・おさむ) 1955年5月24日生(満70歳)
 東京都出身。1980年関西学院大学経済学部卒業。1985年同大学院経済学研究科博士課程 後期課程単位取得退学。同大助手、専任講師、助教授を経て1996年に経済学部教授。その後、経済学部長、高等教育推進センター長などを歴任し、2014~2023年に学長を務めた。

 あしなが育英会前会長・玉井義臣が設立した交通遺児育英会の大学奨学生OB(第4期)。2005年にあしなが育英会副会長に就任。2022年からは会長代行を務め、玉井とともに奨学金・教育事業改革、組織改革、ガバナンスの強化を遂行した。

 村田治は、「このたび、一般財団法人あしなが育英会の会長に就任いたしました村田治でございます。まずは、長年にわたり遺児家庭に寄り添い、あしなが運動を築いてこられた創始者、故・玉井義臣前会長のご功績に、深く感謝と敬意を表したいと思います。
 私は13歳のときに父を交通事故で亡くし、経済的に厳しい家庭環境の中で育ちましたが、あしなが奨学金によって大学に進学することができました。経済学を志したのは、自らの経験に基づき「貧困や格差の問題を解決したい」という想いからです。しかしながら、この問題はいまだ解決に至っていません。格差は近年更に拡大しており、本会が果たすべき役割はますます大きくなっていると認識しています。
 創始者・玉井の志を受け継ぎ、経済的・社会的困難を抱える遺児たちが自らの可能性を信じ、未来に希望を持てる社会を実現させるという本会の使命を果たすべく、誠心誠意努めてまいります。今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。」とコメントしている。

2025年6月度 アルバイト平均時給調査 全国の平均時給は1,305円

 ディップ株式会社は、2025年6月のアルバイト時給データを発表した。調査は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」に掲載されたデータをもとに集計したもの。
 
 6月のアルバイト・パートの平均時給は1,305円(前年比40円減、前月比12円増)、また「バイトル」に掲載された求人件数は約338,000件となり、前年比11.4%増、前月比4.7%減となった。
「バイトル」:https://www.baitoru.com

【エリア別】2つのエリアで前月比プラス
 関東エリアの平均時給は1,381円(前年比50円減、前月比23円増)、東海エリアの平均時給は1,289円(前年比86円増、前月比27円増)、関西エリアの平均時給は1,313円(前年比23円増、前月比27円増)、九州エリアの平均時給は1,132円(前年比265円減、前月比44円減)となった。
 
【職種別】飲食の職業は引き続き高水準の時給を維持
 事務的職業は1,329円(前年比30円増、前月比10円増)、専門的職業は1,742円(前年比62円減、前月比22円増)、飲食の職業は1,180円(前年比38円増、前月比7円減)、販売の職業は1,167円(前年比14円減、前月比3円増)、サービスの職業は1,278円(前年比26円減、前月比19円減)、運搬・清掃・包装等の職業は1,231円(前年比12円増、前月比8円増)、建設の職業は1,458円(前年比84円増、前月比55円増)、製造・技能の職業は1,274円(前年比21円減、前月比44円増)、教育の職業は1,678円(前年比169円増、前月比161円増)となった。

■調査概要
 2018年3月より、職種カテゴリを厚生労働省開示の9職種へ変更。なお、前月比・前年比は、2016年1月以降の平均時給を9職種の新カテゴリで再抽出し表記。
 該当月、アルバイトの求人情報サイト「バイトル」、採用ページ制作サービス「採用ページコボット」に掲載されたデータより、下記除外対象データを除く、給与が時給制の仕事情報より算出。なお「2.大職種別平均求人件数」に記載の平均求人件数はアルバイトの求人情報サイト「バイトル」に掲載されたデータより算出。
・除外対象データ:雇用形態「派遣」の仕事情報、接待を伴うアルコール主体の飲食店
・集計対象エリア
(全国)47都道府県
(関東)東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県
(東海)岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
(関西)滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
(九州)福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

年内入試に「学力試験」導入、4割が賛成──Studyplus調査から見える受験生の本音

 スタディプラス株式会社(東京都千代田区、廣瀬高志 代表取締役)のStudyplusトレンド研究所は、2025年6月に、学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校3年生を対象とした「年内入試に関するアンケート」調査(有効回答232名)を実施した。

 この調査によれば、年内入試に学力試験を導入することについて「賛成」と答えた受験生が全体の約4割(40.9%)となった。

 賛成の理由としては、「公平性や透明性が増すから」が56.8%と最も多く、「努力の評価に必要だから」(51.6%)、「入学後の勉強についていけるか心配だから」(48.4%)、「一般入試との差を縮めるのに必要だから」(47.4%)などの声が目立った。

 一方、「反対」と回答したのは12.5%。その理由として、「学力以外を重視するのが年内入試の目的だから」(56.8%)、「受験生の負担が大きくなると思うから」(51.6%)、「学校の成績や活動実績の評価が薄れるから」(48.4%)などが挙がった。自由記述欄には、「就職活動の早期化と同じことが起こるのでは」といった、受験競争や選抜時期の早期化に対する懸念の声も見受けられた。

 また、年内入試に関する情報の入手先については、「担任や進路指導の先生」(30.2%)が最も多く、「学校で配られた進路資料」(9.1%)、「高校の進学説明会」(9.1%)といった学校内の情報も上位を占めていた。これらから、年内入試についての情報収集は依然として学校が中心となっている現状が浮かび上がる。一方で、「大学の公式サイト」など、自ら情報を積極的に取りに行く生徒も一定数存在しており(12.5%)、受験生の情報行動の多様化も見て取れる。

 2024年度、東洋大学や大東文化大学など首都圏の一部大学が年内入試に学力試験を導入したことは、受験制度の大きな変化として話題となった。文部科学省も2025年6月、年内入試での学力試験導入を条件付きで認める通知を出しており、今回の調査結果からは、受験生側もこうした変化に対し一定の期待を持ちつつも、負担増や制度の目的とのズレに対しては慎重な見方もしていることがうかがえる。

 Studyplusトレンド研究所は、今回のアンケートを踏まえ、「受験生の約40%が年内入試への学力試験導入に『賛成』と答えたことから、『公平性』の向上や入学後の学力格差是正への期待が感じられる。一方で、『反対』した受験生からは『受験生の負担増加』や、『就職活動の早期化と同じ流れが生じる』ことへの懸念も根強い」とコメントしている。今後は文部科学省の通知を受けて、さらに多くの大学に広がることが予想されるが、「受験生たちがプラスに受け止められるような形で制度が整備され、より良い進路選択につながることが望まれる」としている。

 制度変更が進む中で、受験生の声をどう汲み取り、より良い進路選択や学びの環境に繋げていくか。現場への丁寧な情報提供や、評価基準の透明性確保、そして受験生が納得できる制度設計が今後ますます求められそうだ。

株式会社サクシードが、地域型こどもの学習等支援事業を岐阜県より受託

 株式会社サクシード(東京・新宿区、高木 毅 代表取締役社長)は、岐阜県より学習支援の場へのアクセスが困難なこどもに対する学習支援事業を受託した。
 岐阜県が参加を決定した世帯の小・中学生を対象に、学習支援および生活支援を実施する。
 本事業では学習支援の場が近くに存在しないことや、学習支援の場までが遠距離で公共交通機関が整備されていないことなどにより学習支援の場が利用できない町村部のこどもに対し、高校受験・進学を目指した学習の場を提供するとともに、進学した先の目標として社会人としてのなりたい自分を描けるように先輩や大人と接する機会を提供することで、地域全体でこどもを支える機運を醸成し、見守り等を通じてこどもの困りごとを吸い上げ支援することを目的としている。
 各家庭に対し適切な学習支援を実施するとともに、生活面についても関係機関との連携も含めながら課題の解決を図る。