Category: 塾ニュース|教育ICT

教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」、日本体育大学柏高等学校で導入

 株式会社みんがく(東京・新宿区、佐藤 雄太 代表取締役)が展開する教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」が、千葉県柏市の日本体育大学柏高等学校に導入された。授業設計の効率化とともに教育の質の向上を目指し、数学や物理、家庭科など幅広い教科の授業において活用が始まっている。

 昨今、学力の二極化や価値観の多様化、育成環境の複雑化などを背景に、生徒一人ひとりに合わせた個別最適な対応へのニーズが高まっている。しかしこうしたニーズに応えるには、教員は従来以上にきめ細かな指導や対応が求められ、結果として長時間労働や人材不足といった問題が一層深刻化している。
「スクールAI」は、こうした教育現場で起きている課題に対応するために開発した生成AIプラットフォームだ。英作文の添削やテスト問題の作成、行事案内や保護者向けの報告書作成など、教育に特化した100種類以上のテンプレートを搭載し、専門的な知識がなくても、簡単に活用することができる。日々の業務を効率化しながら、生徒ごとに合わせたオーダーメイドな学びを可能にすることで、教育の質の向上に貢献する。

 日本体育大学柏高等学校は、GIGAスクール構想の全国展開に先駆け、10年以上にわたってICTを積極的に活用し、教育のデジタル化を推進してきた。こうした取り組みの一環として、さらなる個別最適化や創造的な学びの実現を目指しスクールAIの導入に至った。

伸芽会 家庭学習サポートアプリ「マジタク」を導入

 株式会社伸芽会と株式会社MagicAl Passは、AIによる学習分析と自宅プリンターを活用し、家庭での小学校受験対策を支援するアプリ「マジタク」の提供に関し、業務提携を開始した。

「マジタク」は、AIが日々の学習状況を分析し、子どもに最適な問題を自動で選定。家庭のプリンターを通じて毎朝出力されるため、忙しい家庭でも継続的な学習が可能となる。今回の提携により、伸芽会の会員は「マジタク」を通じて家庭学習の質をさらに高めることができるようになるという。

 この提携を通じて、両社は小学校受験に挑む家庭をより強力にサポートし、特に時間的制約のある共働き世帯に対しても、高品質な受験準備の機会を提供していく。長年蓄積された入試分析ノウハウと「マジタク」の先進的なAI技術を融合させ、教室での指導と家庭学習を一体的にサポートする体制を整える。今後は、マジタクが分析した苦手傾向を伸芽会の教師も把握し、教室での指導と連携させることで、より効果的な受験対策を実現していく。

コニカミノルタジャパン都立学校256校の児童生徒及び教職員約16万人が活用する生成AIサービスの基盤を提供開始

 コニカミノルタジャパン株式会社(東京・港区、一條 啓介 代表取締役社長)は、東京都が提唱する「2050東京戦略」の一環として、全都立学校の児童生徒及び教職員が利用する生成AIサービス「都立AI」を2025年5月12日(月)より提供開始する。学校教育における児童生徒の安心・安全な生成AI利活用を支援し、AI時代において必要とされる資質・能力の育成に貢献していく。
 東京都教育委員会は2023年度に9校、2024年度に20校の「生成AI研究校」を指定し、教育現場における生成AIの効果的な利活用について研究を進めてきた。今回その利用対象を全都立学校256校へ拡大することを受け、コニカミノルタジャパンは、受注から約1ヵ月で初等中等教育において国内最大となる約16万人が、安全かつ円滑に利用できる都立学校専用の教育用生成AI基盤を構築した。学校教育向けソリューション「tomoLinks®」などでこれまで培ってきたAI基盤構築技術と教育事業における知見を活かし、教育現場における多様な使い方に柔軟に対応したサービスを提供する。

AI教育のWEAVE、実践型生成AI学習サービス「ミーネクスト」提供開始

 株式会社WEAVE(広島・東広島市、久保 直樹 代表取締役)は、1分で活用イメージが湧く“プロンプト付きAI活用レシピ動画”を100本以上揃えた、生成AI学習サービス【ミーネクスト】を、2025年5月8日より正式リリースする。

 このサービスは、製造・建設・教育・福祉・食品などのニッチな業務シーンを想定し、「見て、すぐ真似できる」再現性にこだわった構成。ミーネクストコミュニティでの質問投稿や講師相談と組み合わせ、生成AIを“業務で使える力”に変える支援を提供する。

【ミーネクスト】は、製造・建設・教育・福祉・食品など、リアルな仕事現場に特化した生成AI活用の実践型学習コミュニティ。100本以上の「使えるAIレシピ動画」は、それぞれの現場にある“本当にニッチな業務シーン”を起点に展開している。すべて“そのまま真似できるプロンプト付き”で、見たその場で試せる構成だ。さらにコミュニティ内で質問ができ、講師との1on1相談で“学びを行動に変える”支援まで提供している。

内田洋行、京都大学開発のラーニング・アナリティクスツール「LEAFシステム」を、初等中等教育機関向けに販売開始

 株式会社内田洋行(東京・中央区、大久保昇 代表取締役社長)は、国立大学法人京都大学 学術情報メディアセンター教育情報学研究分野(京都市左京区、緒方広明 教授)が開発した、ラーニング・アナリティクスツール「LEAFシステム」の販売を、初等中等教育機関向けに5月7日より開始する。「LEAFシステム」は、デジタル教材の閲覧履歴や教材に書き込まれた内容等の学習履歴データを教職員や児童生徒が簡単に分析できるツールで、学習者個々人に寄り添ったよりきめ細かい学習・指導を実現する。

「LEAFシステム」販売に至った背景
 GIGAスクール構想により、小・中学校・高等学校では児童生徒1人1台の端末と高速ネットワーク環境が整備され、各種のデジタル教材の活用による新たな学習が加速した。一方、それらの環境で収集されたデータを教育にどのように活かし、子どもたちの個に応じた学びにどのように反映するかは大きな課題となっている。
 2020年より、内田洋行教育総合研究所と、国立大学法人京都大学 学術情報メディアセンター教育情報学研究分野は協業を開始し、京都市や滋賀県の研究協力校において、「LEAFシステム」を利用することによる児童生徒の理解度向上や教職員の負担軽減に関するデータを集計分析し授業改善に活かすなど、学校現場に適したデータ活用についての実証研究を進めてきた。
 また、「LEAFシステム」は、2022年に実施された文部科学省のデジタル教科書の実証事業において採用され、デジタル教材の配信基盤としての有効性が示されている。今回、製品化にあたり、「LEAFシステム」のユーザーインターフェースや各機能を大幅に刷新し、児童生徒や教職員にとってより直感的で使いやすいシステムへと進化した。これらを踏まえ、全国の初等中等教育機関向けに「LEAFシステム」の提供を開始するという。

「LEAFシステム」は、デジタル教材配信システム(E-Bookリーダー)のBookRoll とデータ分析ツールであるログパレット、学習履歴データベースLRS(Learning Record Store)から成る。

 BookRollは、教職員がデジタル教材(PDF)を登録すれば、児童生徒が端末上のWebブラウザでその教材を簡単に閲覧できるデジタル教材配信システム。児童生徒は、教材上でマーカーを引いたり、メモを書き込んだり、ページをめくったりして、BookRoll 上で様々な学習活動を行うことができ、それらの活動は、学習活動に関するさまざまなデータを管理するLRS(Learning Record Store)に蓄積される。
 ログパレットは、LRSに蓄積された「学習ログ」を分析し可視化するデータ分析システム。例えば、マーカー分析では、児童生徒が引いたマーカーを教材上に重ね合わせて着目点を明確にするマーカーヒートマップや、引かれたマーカーの単語を集約するワードクラウドを自動的に表示することができる。手書き(ペンストローク)分析では、児童生徒の筆跡を後から再現することができ、計算過程でつまずいた点やかかった時間を把握することができる。教職員はログパレットでの分析結果から得られた知見を次の授業準備に活かしたり、児童生徒の個に応じた学習指導に役立てたりすることができる。

■価格
提供価格: 600円(税別)
※小・中学校・高等学校向け児童生徒一人あたりの年間ライセンス金額(人数により変動)
※別途、導入費用等が必要。
(登録商標について)BookRoll/ログパレット/ログパレは、一般社団法人エビデンス駆動型教育研究協議会の商標。

内田洋行の学習eポータル「L-Gate」と「LEAFシステム」の連携
「LEAFシステム」では、学習eポータル「L-Gate」に登録された児童生徒の名簿情報と連携することで「L-Gate」からIDやパスワードを入力しなくても自動的にログイン(シングルサインオン)できる。すでに「L-Gate」を利用中の方は、そこから簡単にアクセスするだけで、BookRollやログパレットをすぐに使い始めることが可能だ。
 今後、国際技術標準xAPI(Experience API)に基づいて「L-Gate」と「LEAFシステム」の学習ログをLRSに集約し、「L-Gate」と連携するアプリケーションの学習ログと「LEAFシステム」で得られる分析データを多角的に表現することにより、児童生徒の個別最適な学びに資するデータの利活用を提案していく。

「スクールAI」、生徒自身がAIを使ったアプリ作成できる機能(ベータ版)をリリース

 株式会社みんがく(東京・新宿、佐藤 雄太 代表取締役)は、提供する教育現場向けの生成AIプラットフォーム「スクールAI」に生徒自身が生成AIを使ってオリジナルの学習アプリを作成できる機能(ベータ版)をリリースした。
 この機能により、スクールAIを利用する生徒は、自らのアイデアをベースに、英会話練習、作文添削、クイズ出題など、自分専用の学習アプリを自由に作成することが可能となる。これにより、従来の画一的で一方向的な学習支援ではなく、「自分で学びを設計する力」を育む探究型の学びが実現する。教育現場においても、生徒一人ひとりの個性や関心に応じた最適な学習体験の提供が可能となる。なお、この機能は、生徒の発達段階や利用シーンに応じて、先生が使用の可否を設定できる。初期設定では「使用しない」状態となっている。

「スクールAI」は、教育現場に特化した生成AI活用プラットフォーム。学校や塾などの教育機関において、安全かつ柔軟に生成AIを導入・活用できる環境を提供しており、授業支援・個別学習・校務の効率化など、さまざまなシーンで利用されている。
 教師用・生徒用の2つのインターフェースを備え、英作文添削・面接練習・課題探究など、教育に特化したすぐに使える約100種類のAIテンプレートを搭載。さらに、専門的な知識がなくても、オリジナルのAIアプリ(=モード)を自由に作成・共有できる機能も利用できる。
 文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)に準拠し、自治体や学校ごとの教育方針・ニーズに合わせた柔軟な運用が可能。
 すでに全国の学校や学習塾で導入が進んでおり、現場の声をもとに継続的なアップデートを行っている。

 スクールAIの「モード作成機能」(ベータ版)は、生徒が“プロンプト(指示文)”を入力するだけで、自分専用の学習モードを作成することができる。
 このプロンプトには、「どんな学習がしたいか」「どんな役割でAIに応答してほしいか」などを自由に記述可能だ。
例えば、
「私は生徒、あなたは英語面接官として質問してください」
「漢字の読み方をクイズ形式で出題し、間違えたらヒントをください」
このように言葉で学びの意図をAIに伝えるだけで、英会話・作文添削・クイズ出題などの学習モードが自動的に構築され、すぐに利用できる状態となる。
 作成したモードは、各生徒に割り当てられた専用のログインページからいつでもアクセス可能。内容の調整・編集も簡単に行える。「言語で学びを設計する」という生成AIならではの体験を通じて、生徒の創造性と探究心を引き出す。

AIを活用した総合型選抜入試対策アプリ「SmartAO」が5月1日よりβ版リリース

 合同会社MONONO(本社:東京都渋谷区、CEO:九郎丸歩花)は、大学受験における総合型選抜(旧AO入試)に特化した学習支援アプリケーション「SmartAO(スマートエーオー)」を2025年5月1日に正式リリースすると発表した。

■「SmartAO」とは
「SmartAO」は、近年増加傾向にある総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜に挑戦する高校生をサポートするための専用アプリケーション。小論文対策、ポートフォリオ作成など、従来の一般入試とは異なるアプローチが求められる入試形態に対して、AIを活用した個別最適化された学習プランを提供する。
 ユーザーの学力や活動履歴に合わせ、パーソナライズされた学習計画を立案。また、小論文添削や面接対策のコンテンツなど、実践的なトレーニング機能も充実している。

■リリースキャンペーンの実施
 正式リリースを記念して、以下の2つのキャンペーンを実施。

1.初月料金1,000円オフキャンペーン
期間:2025年5月1日〜5月31日
内容:通常月額1,980円のところ、初月は980円で利用可能。

2.#SmartAOリリースキャンペーン SNS企画
期間:2025年5月1日〜5月31日
内容:公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーンツイートをリツイート、さらに専用Googleフォームに回答いただいた方の中から抽選で5名様に年間プラン(19,800円相当)を無料でプレゼント。

応募方法:
・公式Xアカウント(@SmartAO_JP)をフォロー
・キャンペーンツイートをリツイート
・専用Googleフォームに必要事項を記入
当選発表:2025年6月7日までに当選者へメールにて連絡

■サービス概要
サービス名:SmartAO(スマートエーオー)
提供開始日:2025年5月1日
対象:高校生、および大学受験生
料金プラン:月額1,980円(税込)/ 年間プラン19,800円(税込)
主な機能:
1.AI自己分析
2.AI壁打ち対話機能
3.AI小論文添削
4.AI志望理由書添削(志望校別)
5.学習計画立案
6.豊富な学習支援コンテンツ
7.進捗管理機能

■今後の展望
 同社は、「SmartAO」の提供を通じて、多様な入試形態に対応した受験生をサポートし、「自分らしい進路選択」の実現を目指し、「場所・時間・経済的制約を超えて学べる環境を作る」をミッションに掲げ、AIを活用した新しい教育のカタチを作っていくという。今後も、大学入試改革の動向に合わせたサービスの拡充を予定しており、2025年内に教育機関向けの団体プランなどの提供も計画している。

教育DXを推進!DID/VCプラットフォームを活用したハイブリッド型デジタル学生証プロトタイプ版を開発

 共同印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大橋輝臣)は、ICカードとスマートフォンアプリを連携させることで、リアルとオンラインの双方において高いセキュリティを確保したハイブリッド型デジタル学生証プラットフォームのプロトタイプを開発した。
 教育現場におけるデジタル化の進展に伴い、学内手続きや授業のオンライン化が進んでいる。学生も日常的にオンラインサービスを活用しており、学生証の画像提出による本人確認が一般的となっているが、この方法には個人情報の不正利用といったリスクが指摘されている。また、確認する側にとっても、データ改ざんやなりすましの防止に手間がかかるという課題があった。
 こうした背景を踏まえ、同社はセキュリティ性の高いデジタル学生証の提供を目指し、今回のプロトタイプを開発。現在、本製品の実用化に向けた検証を進めるにあたり、試用に協力する実証実験パートナーを募集している。
 今後は、教育業界を対象に概念実証(PoC)を進め、新たな価値を提供する製品のリリースをめざすという。

【製品の主な特徴】
◎学生証アプリとICカードの併用で利用範囲が拡大
学生証による身分証明機能はそのままに新たにデジタル学生証を導入可能。

◎DID/VC技術を使った証明書の検証プラットフォームを実現
国際規格であるDID/VC(分散型識別子/検証可能な資格情報)技術により、他者へ提出する証明書の信頼度が高まり、検証者はその有効性を容易に確認できる。

◎ICカードによる高セキュリティな鍵管理
証明書用の鍵情報をオフライン環境で保管することで、ハッキングや不正アクセスのリスクを低減。

Duolingo、新科目「チェス」を先行提供開始

 Duolingo, Inc.(Pittsburgh, USA)が提供する教育アプリ「Duolingo」は、新たな科目「チェス」を提供開始する。現在一部ユーザーで先行テスト中の本コースは、2023年に公開された「音楽」と「数学」に続く新科目であり、世界で最も古いゲームの一つであるチェスを、誰もが楽しく学べるよう “ひとくちサイズ” のレッスンで提供する。
 現在は一部のiOSかつ英語UIユーザーを対象に先行公開中で、今後、その他のOSや日本語UIでの対応も予定している。

 Duolingoのチェスコースでは、初心者でも一から学べる内容になっており、駒の動かし方から、戦術パターンの見つけ方、勝つための戦略の構築方法までを習得できる。レッスンの多くは思考力を鍛える短いパズル中心で構成されており、学んだ知識をアプリ内キャラクターの「オスカー」とのミニマッチや本格的な対局で実践することも可能。
 多くのチェスプラットフォームはすでにルールを知っている人向けに設計されていますが、Duolingoのチェスコースは「気になってはいるけど難しそう」「敷居が高い」と感じていた人たちにも優しく、誰もが楽しくチェスを学べるように設計されています。言語、数学、音楽と同様に、チェスも世界中の何百万人もの新しい学習者に広めていくことを目指している。

EDUCOMの統合型校務支援システム「C4th」とベネッセの小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」がテスト結果データを自動連携

 ベネッセグループは、株式会社EDUCOM(愛知県・東京都、小林 泰平 代表取締役CEO兼COO)が全国の小・中・高等学校に統合型校務支援システム「C4th」を、また株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、岩瀬 大輔 代表取締役会長兼社長)が小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」を提供している。
 デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省が令和4年1月に示した「教育データ利活用ロードマップ」において、デジタル活用による転記・集計作業の自動化を通じて無駄な業務を削減し、授業研究の時間を確保することが、教育データの蓄積と流通の将来像として提示されている。
 今回、「C4th」と、「ミライシード」のCBT単元確認テストである「テストパーク」とのデータ連携機能をリリースする。これにより「テストパーク」上で受けたテストの結果が「C4th」の成績処理機能に自動連携され、先生方が結果を登録・転記する手間を削減する。
 両社は、今後もグループ間での製品連携を強化し、学校現場の先生方における「学習」「校務」両面での業務負担の軽減に貢献していく。


■連携の概要
「ミライシード」上で小テストを実施可能にするアプリ「テストパーク」上で受けたテストの結果が「C4th」の成績処理機能に自動API連携される。