Category: 塾ニュース|教育ICT

福井県立高等学校の定時制全7校で「すらら」導入

 株式会社すららネット(東京・千代田区、湯野川孝彦 代表取締役)が提供する「すらら」が、2025年度より福井県内の県立定時制高校7校すべてに導入されることが決定した。

 個別最適な学習を支援し、基礎学力の定着に寄与できるとの期待から、県立高校の定時制3校でトライアルが実施された。トライアルの成果を踏まえ、2025年度からは県内すべての定時制高校での本格導入に至った。

 定時制高校は、戦後「働きながら学ぶ」勤労青年に高校教育の機会を提供する場として制度化された。現在では、学び直しを希望する若者など、様々な背景を持つ生徒が学んでおり、その役割は柔軟で多様な学びの場として広がっている。
「すらら」は、すでに東京都、長野県、山形県、静岡県、愛知県、徳島県の一部の定時制高校でも導入されている。

株式会社Ribura、淑徳高校の進路指導DXを支援開始

 株式会社Ribura(東京・渋谷区、伊藤 竜聖代表取締役社長)は、学校法人大乗淑徳学園 淑徳高等学校(東京・板橋区、五島徳之 学校長)に進路指導業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する新システムの開発に着手したことを発表した。
 煩雑な進路関連業務を大幅に効率化し、教職員が生徒一人ひとりと向き合う時間を創出するとともに、将来的には蓄積されたデータをAIで分析し、より個別最適化された進路指導の実現を目指す。

 淑徳高校は、約1,200名の生徒が在籍しており、進路指導においては複数の部署が関与し教職員の業務負荷増大が喫緊の課題となっていた。また、進学実績データも各部署で異なるフォーマットで管理されており、情報の集約や戦略的なデータ活用が困難な状況だった。
 このような背景から、生徒と向き合う時間を確保し、より質の高い進路指導を実現するため、抜本的な業務改革とデータに基づいた指導体制の構築が求められていた。
 Riburaはこれらの課題に対し、長年培ってきたAI技術と教育現場への深い洞察を融合させ、教職員の皆様が「迷わず使える」「確実に楽になる」ことを徹底的に追求した、これまでにない教育現場本位の進路支援システムを実現する。これにより、教職員の働き方改革を推進し、生徒が自らの可能性を最大限に引き出せる教育環境の創出に貢献する。将来的には、蓄積されたデータをAIが分析し、より高度な個別最適化指導や新たな教育的価値の創出を目指し、教育DXのモデルケースとなるべく開発を進めていく。

「コエテコStudy byGMO」で、教務DXを加速するAI新機能提供開始

 GMOインターネットグループのGMOメディア株式会社(森 輝幸 代表取締役社長)は、高校教員向け簡単課題作成サービス「コエテコStudy byGMO」において、問題が記載されたPDFをアップロードするだけで、CBT形式に対応した問題を自動登録する新機能「問題AIインポーター」を、2025年5月26日(月)より提供開始する。
「問題AIインポーター」は、教員が過去に作成した試験問題や小テストなどを PDF でアップロードするだけで、AIが大問・小問・画像・選択肢の構造解析を行い、問題データベースへ自動で登録される機能だ。この機能により、教員が過去に作成した問題を活用して、最短30秒でCBT形式の問題を生成することができる。
 この機能は「コエテコ Study byGMO」の有償プランを利用していれば、追加料金なく使用できる。

「コエテコStudy byGMO」は、科目「情報Ⅰ」やその代替科目を担当する教員が、テストや宿題を簡単に作成できるツール。
 近年の教育現場では、科目「情報Ⅰ」において、プログラミング教育の専門知識を持つ教員の不足や、学習教材の準備が困難であることなど、様々な課題が指摘されている。
 これらの課題を解決するために、このツールは、科目「情報Ⅰ」の教科書内容に沿った4,000問以上の問題をCBT形式で出題できるほか、教員が作問したいトピックを入力するだけで、編集可能な会話形式の長文穴埋め問題の原稿をAIが自動生成する「問題AIジェネレーター機能」を搭載し、教務DXの支援に貢献している。


サービス名:コエテコStudy byGMO
利用対象:高等学校(情報 Ⅰ/Ⅱ 他)、専門学校、塾・予備校など
価格:生徒ライセンス1人当たり 990 円/年 (2,420 円/3年)税込
公式サイト:https://study.coeteco.jp/top

ロイロノート、待望の「数式入力」機能をリリース

 株式会社LoiLoは、授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」に数式入力機能を追加した。アプリ内のキーボードを使うことで、数式を簡単に入力ができる。小中学校で扱う基礎的なものから高校で扱う発展的なものまで、様々な数式に対応している。
 ロイロノート・スクール は、小学校から大学まで、すべての教科で使える協働学習・授業支援プラットフォームだ。容量無制限で、学習資料や思考プロセスを記録でき、子どもたちの「考える力」や「学ぶ力」を育む。資料のやりとりや提出物の管理、思考ツールを活用した深い学び、協働編集による相互参照、自動採点テスト、AIによる高精度なWebフィルタなど、多彩な機能で「個別最適な学び」と「協働的な学び」の両立、教員の負担軽減を実現する。マルチプラットフォーム対応で、国内外約1万3000校、毎日280万人以上に利用されている。

教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」、日本体育大学柏高等学校で導入

 株式会社みんがく(東京・新宿区、佐藤 雄太 代表取締役)が展開する教育現場向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」が、千葉県柏市の日本体育大学柏高等学校に導入された。授業設計の効率化とともに教育の質の向上を目指し、数学や物理、家庭科など幅広い教科の授業において活用が始まっている。

 昨今、学力の二極化や価値観の多様化、育成環境の複雑化などを背景に、生徒一人ひとりに合わせた個別最適な対応へのニーズが高まっている。しかしこうしたニーズに応えるには、教員は従来以上にきめ細かな指導や対応が求められ、結果として長時間労働や人材不足といった問題が一層深刻化している。
「スクールAI」は、こうした教育現場で起きている課題に対応するために開発した生成AIプラットフォームだ。英作文の添削やテスト問題の作成、行事案内や保護者向けの報告書作成など、教育に特化した100種類以上のテンプレートを搭載し、専門的な知識がなくても、簡単に活用することができる。日々の業務を効率化しながら、生徒ごとに合わせたオーダーメイドな学びを可能にすることで、教育の質の向上に貢献する。

 日本体育大学柏高等学校は、GIGAスクール構想の全国展開に先駆け、10年以上にわたってICTを積極的に活用し、教育のデジタル化を推進してきた。こうした取り組みの一環として、さらなる個別最適化や創造的な学びの実現を目指しスクールAIの導入に至った。

伸芽会 家庭学習サポートアプリ「マジタク」を導入

 株式会社伸芽会と株式会社MagicAl Passは、AIによる学習分析と自宅プリンターを活用し、家庭での小学校受験対策を支援するアプリ「マジタク」の提供に関し、業務提携を開始した。

「マジタク」は、AIが日々の学習状況を分析し、子どもに最適な問題を自動で選定。家庭のプリンターを通じて毎朝出力されるため、忙しい家庭でも継続的な学習が可能となる。今回の提携により、伸芽会の会員は「マジタク」を通じて家庭学習の質をさらに高めることができるようになるという。

 この提携を通じて、両社は小学校受験に挑む家庭をより強力にサポートし、特に時間的制約のある共働き世帯に対しても、高品質な受験準備の機会を提供していく。長年蓄積された入試分析ノウハウと「マジタク」の先進的なAI技術を融合させ、教室での指導と家庭学習を一体的にサポートする体制を整える。今後は、マジタクが分析した苦手傾向を伸芽会の教師も把握し、教室での指導と連携させることで、より効果的な受験対策を実現していく。

コニカミノルタジャパン都立学校256校の児童生徒及び教職員約16万人が活用する生成AIサービスの基盤を提供開始

 コニカミノルタジャパン株式会社(東京・港区、一條 啓介 代表取締役社長)は、東京都が提唱する「2050東京戦略」の一環として、全都立学校の児童生徒及び教職員が利用する生成AIサービス「都立AI」を2025年5月12日(月)より提供開始する。学校教育における児童生徒の安心・安全な生成AI利活用を支援し、AI時代において必要とされる資質・能力の育成に貢献していく。
 東京都教育委員会は2023年度に9校、2024年度に20校の「生成AI研究校」を指定し、教育現場における生成AIの効果的な利活用について研究を進めてきた。今回その利用対象を全都立学校256校へ拡大することを受け、コニカミノルタジャパンは、受注から約1ヵ月で初等中等教育において国内最大となる約16万人が、安全かつ円滑に利用できる都立学校専用の教育用生成AI基盤を構築した。学校教育向けソリューション「tomoLinks®」などでこれまで培ってきたAI基盤構築技術と教育事業における知見を活かし、教育現場における多様な使い方に柔軟に対応したサービスを提供する。

AI教育のWEAVE、実践型生成AI学習サービス「ミーネクスト」提供開始

 株式会社WEAVE(広島・東広島市、久保 直樹 代表取締役)は、1分で活用イメージが湧く“プロンプト付きAI活用レシピ動画”を100本以上揃えた、生成AI学習サービス【ミーネクスト】を、2025年5月8日より正式リリースする。

 このサービスは、製造・建設・教育・福祉・食品などのニッチな業務シーンを想定し、「見て、すぐ真似できる」再現性にこだわった構成。ミーネクストコミュニティでの質問投稿や講師相談と組み合わせ、生成AIを“業務で使える力”に変える支援を提供する。

【ミーネクスト】は、製造・建設・教育・福祉・食品など、リアルな仕事現場に特化した生成AI活用の実践型学習コミュニティ。100本以上の「使えるAIレシピ動画」は、それぞれの現場にある“本当にニッチな業務シーン”を起点に展開している。すべて“そのまま真似できるプロンプト付き”で、見たその場で試せる構成だ。さらにコミュニティ内で質問ができ、講師との1on1相談で“学びを行動に変える”支援まで提供している。

内田洋行、京都大学開発のラーニング・アナリティクスツール「LEAFシステム」を、初等中等教育機関向けに販売開始

 株式会社内田洋行(東京・中央区、大久保昇 代表取締役社長)は、国立大学法人京都大学 学術情報メディアセンター教育情報学研究分野(京都市左京区、緒方広明 教授)が開発した、ラーニング・アナリティクスツール「LEAFシステム」の販売を、初等中等教育機関向けに5月7日より開始する。「LEAFシステム」は、デジタル教材の閲覧履歴や教材に書き込まれた内容等の学習履歴データを教職員や児童生徒が簡単に分析できるツールで、学習者個々人に寄り添ったよりきめ細かい学習・指導を実現する。

「LEAFシステム」販売に至った背景
 GIGAスクール構想により、小・中学校・高等学校では児童生徒1人1台の端末と高速ネットワーク環境が整備され、各種のデジタル教材の活用による新たな学習が加速した。一方、それらの環境で収集されたデータを教育にどのように活かし、子どもたちの個に応じた学びにどのように反映するかは大きな課題となっている。
 2020年より、内田洋行教育総合研究所と、国立大学法人京都大学 学術情報メディアセンター教育情報学研究分野は協業を開始し、京都市や滋賀県の研究協力校において、「LEAFシステム」を利用することによる児童生徒の理解度向上や教職員の負担軽減に関するデータを集計分析し授業改善に活かすなど、学校現場に適したデータ活用についての実証研究を進めてきた。
 また、「LEAFシステム」は、2022年に実施された文部科学省のデジタル教科書の実証事業において採用され、デジタル教材の配信基盤としての有効性が示されている。今回、製品化にあたり、「LEAFシステム」のユーザーインターフェースや各機能を大幅に刷新し、児童生徒や教職員にとってより直感的で使いやすいシステムへと進化した。これらを踏まえ、全国の初等中等教育機関向けに「LEAFシステム」の提供を開始するという。

「LEAFシステム」は、デジタル教材配信システム(E-Bookリーダー)のBookRoll とデータ分析ツールであるログパレット、学習履歴データベースLRS(Learning Record Store)から成る。

 BookRollは、教職員がデジタル教材(PDF)を登録すれば、児童生徒が端末上のWebブラウザでその教材を簡単に閲覧できるデジタル教材配信システム。児童生徒は、教材上でマーカーを引いたり、メモを書き込んだり、ページをめくったりして、BookRoll 上で様々な学習活動を行うことができ、それらの活動は、学習活動に関するさまざまなデータを管理するLRS(Learning Record Store)に蓄積される。
 ログパレットは、LRSに蓄積された「学習ログ」を分析し可視化するデータ分析システム。例えば、マーカー分析では、児童生徒が引いたマーカーを教材上に重ね合わせて着目点を明確にするマーカーヒートマップや、引かれたマーカーの単語を集約するワードクラウドを自動的に表示することができる。手書き(ペンストローク)分析では、児童生徒の筆跡を後から再現することができ、計算過程でつまずいた点やかかった時間を把握することができる。教職員はログパレットでの分析結果から得られた知見を次の授業準備に活かしたり、児童生徒の個に応じた学習指導に役立てたりすることができる。

■価格
提供価格: 600円(税別)
※小・中学校・高等学校向け児童生徒一人あたりの年間ライセンス金額(人数により変動)
※別途、導入費用等が必要。
(登録商標について)BookRoll/ログパレット/ログパレは、一般社団法人エビデンス駆動型教育研究協議会の商標。

内田洋行の学習eポータル「L-Gate」と「LEAFシステム」の連携
「LEAFシステム」では、学習eポータル「L-Gate」に登録された児童生徒の名簿情報と連携することで「L-Gate」からIDやパスワードを入力しなくても自動的にログイン(シングルサインオン)できる。すでに「L-Gate」を利用中の方は、そこから簡単にアクセスするだけで、BookRollやログパレットをすぐに使い始めることが可能だ。
 今後、国際技術標準xAPI(Experience API)に基づいて「L-Gate」と「LEAFシステム」の学習ログをLRSに集約し、「L-Gate」と連携するアプリケーションの学習ログと「LEAFシステム」で得られる分析データを多角的に表現することにより、児童生徒の個別最適な学びに資するデータの利活用を提案していく。

「スクールAI」、生徒自身がAIを使ったアプリ作成できる機能(ベータ版)をリリース

 株式会社みんがく(東京・新宿、佐藤 雄太 代表取締役)は、提供する教育現場向けの生成AIプラットフォーム「スクールAI」に生徒自身が生成AIを使ってオリジナルの学習アプリを作成できる機能(ベータ版)をリリースした。
 この機能により、スクールAIを利用する生徒は、自らのアイデアをベースに、英会話練習、作文添削、クイズ出題など、自分専用の学習アプリを自由に作成することが可能となる。これにより、従来の画一的で一方向的な学習支援ではなく、「自分で学びを設計する力」を育む探究型の学びが実現する。教育現場においても、生徒一人ひとりの個性や関心に応じた最適な学習体験の提供が可能となる。なお、この機能は、生徒の発達段階や利用シーンに応じて、先生が使用の可否を設定できる。初期設定では「使用しない」状態となっている。

「スクールAI」は、教育現場に特化した生成AI活用プラットフォーム。学校や塾などの教育機関において、安全かつ柔軟に生成AIを導入・活用できる環境を提供しており、授業支援・個別学習・校務の効率化など、さまざまなシーンで利用されている。
 教師用・生徒用の2つのインターフェースを備え、英作文添削・面接練習・課題探究など、教育に特化したすぐに使える約100種類のAIテンプレートを搭載。さらに、専門的な知識がなくても、オリジナルのAIアプリ(=モード)を自由に作成・共有できる機能も利用できる。
 文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)に準拠し、自治体や学校ごとの教育方針・ニーズに合わせた柔軟な運用が可能。
 すでに全国の学校や学習塾で導入が進んでおり、現場の声をもとに継続的なアップデートを行っている。

 スクールAIの「モード作成機能」(ベータ版)は、生徒が“プロンプト(指示文)”を入力するだけで、自分専用の学習モードを作成することができる。
 このプロンプトには、「どんな学習がしたいか」「どんな役割でAIに応答してほしいか」などを自由に記述可能だ。
例えば、
「私は生徒、あなたは英語面接官として質問してください」
「漢字の読み方をクイズ形式で出題し、間違えたらヒントをください」
このように言葉で学びの意図をAIに伝えるだけで、英会話・作文添削・クイズ出題などの学習モードが自動的に構築され、すぐに利用できる状態となる。
 作成したモードは、各生徒に割り当てられた専用のログインページからいつでもアクセス可能。内容の調整・編集も簡単に行える。「言語で学びを設計する」という生成AIならではの体験を通じて、生徒の創造性と探究心を引き出す。