Category: 塾ニュース|サイエンス

ブルーオリジン 有人宇宙飛行1席分をオークション

 IT大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏の宇宙開発ベンチャー企業であるブルーオリジンは5月5日、自社開発のロケット「ニュー・シェパード」での初の有人飛行を7月20日に行うと発表した。このうち1人分の座席をオークションで販売、収益を同社の財団に寄付する。

 打ち上げる宇宙船は6人乗り。再利用可能なロケットと宇宙船のシステムで、宇宙船は一定の高度までロケットで運ばれてから切り離され、宇宙空間のはじまりとされる高度100キロ以上の準軌道飛行向けに設計されている。3分間にわたって無重力状態を体験したあとパラシュートを開いて着陸する。

 海抜高度100キロには「カーマン・ライン」と呼ばれる、宇宙空間と大気圏を分ける仮想の境界線がある。カーマン・ラインを越えた人間は569人しかいない。

 現在、宇宙旅行分野が盛り上がりつつあり、ヴァージン・ギャラクティックやスペースXなども実現を目指していて、どの企業が最初に宇宙に旅行客を送り出すのかが注目されている。

星出彰彦宇宙飛行士 日本人2人目のISS船長に就任

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の星出彰彦宇宙飛行士(52)が4月28日午前2時半(日本時間)、ISSの船長に就任した。日本人船長は2014年の若田光一宇宙飛行士以来、2人目となる。

 前船長のシャノン・ウォーカー宇宙飛行士(米国)から、船長を象徴する国際宇宙ステーションの「鍵」を受け取ると、「ここにいる仲間や地上の人たちは『ワンチーム』だ。安全に楽しみながら、重要な任務を達成しよう」と意気込みを述べた。

 星出宇宙飛行士は24日、米民間宇宙船クルードラゴン運用2号機でISSに到着。帰還直前の今年10月ごろまで船長を務める予定だ。

ファイザー製ワクチン 5000万回分追加

 政府は4月20日、新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、菅首相とファイザー社のブーラCEOとの直接交渉で、追加の供給量が5000万回、2500万人分で合意したと明らかにした。ファイザー社とは既に契約している分と合わせて計1億9400万回分の供給を9月末までに受ける。

 国内で実用化されているのは現在ファイザーのみだが、政府は5月中にも日本国内で承認の可能性がある米モデルナと5000万回分。英アストラゼネカは1億2000万回分の調達契約を結んでいるが、厚生労働省での審査の難航が見込まれている。

 今回の合意で、ファイザー社製のワクチンは1億9400万回分、米モデルナ社製のワクチンは5000万回分。これらを合計すると計2億4400万回分。9月末までに16歳以上の国民約1億1千万人全員を上回る量の確保にめどが立つ。

国立科学博物館 博物館が作った映画が映像祭で入選 ドキュメンタリー映画「スギメ」が文部科学大臣賞を受賞

 国立科学博物館(篠田 謙一 館長)が企画・製作した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の研究活動を記録したドキュメンタリー映画「スギメ」が、第62回科学技術映像祭に於いて、文部科学大臣賞(教育・教養部門)を受賞した。

門田監督(左)、海部教授(右)

 令和3年4月16日(金)に科学技術館・サイエンスホール(東京都千代田区)にて開催された、第62回科学技術映像祭入選作品発表会・表彰授与式に於いて、国立科学博物館が企画・製作した長編ドキュメンタリー映画「スギメ」が文部科学大臣賞(教育・教養部門)を受賞し、文部科学省 松尾泰樹文部科学審議官より、製作スタッフに表彰状が授与された。

 同映画祭事務局によると、博物館が企画・製作した映画が入選するのは初めての快挙とのこと。審査委員の講評として「作品にまとめて報告し評価されるということに意味がある。」「海洋ドキュメンタリーとしての魅力も備えた逸品だ。」とコメント。

作  品  名 :スギメ(3万年前の航海 徹底再現プロジェクト)
企画・製作 :独立行政法人国立科学博物館
制 作 協 力:有限会社海工房
総 監 修 :海部 陽介(前国立科学博物館人類史研究グループ長/東京大学総合研究博物館)
監督・脚本 :門田 修(海工房)
撮   影 :杉浦 由典、宮澤 京子、熊谷 裕達、兒玉 成彦、毛利 立夫
声 の 出 演:宮崎 美子、岡本 昇
原   案 :「サピエンス日本上陸 3万年前の大航海」(講談社刊)
上 映 時 間:87分

*「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」については、下記WEBサイトへ。
https://www.kahaku.go.jp/research/activities/special/koukai/

「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」 ギャラリー零壱庵の新展示3月29日(月)公開

 日本科学未来館(毛利 衛 館長)は、2021年3月29日(月)から、常設展3階「未来をつくる」のギャラリー、零壱庵(ゼロイチアン)の新展示「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」を公開する。
 映画「AKIRA」の音楽は、作曲家独自の制作手法とフィールドワークで収集した世界の民族音楽手法をもとに生まれ、「AKIRA」ならではの世界観を支えている。展示では、その制作背景を展示映像で読み解き、高解像度の音体験を提供する。

 1988年公開の映画「AKIRA」は、大友克洋氏による漫画が原作のアニメーション作品。その舞台となる2019年の混沌としたネオ東京は、現在の東京と重なる部分がある。そして緻密な筆致による画風は、その後の漫画やアニメ作品に多大な影響を与えた。また、山城祥二氏(芸能山城組主宰)作曲のサウンドトラックは海外で近年再発売されるほど人気だ。

「AKIRA」の音楽を制作した山城氏(本名:大橋力)は、自然科学者としてホモサピエンスのとるべきライフスタイルとは何かを探る研究を行いながら、音楽の専門教育を受けないまま芸能山城組を創立して音楽活動をしていた。その活動の中で大友監督からの依頼を断り切れず、映画音楽を勉強しながら制作することになる。この映画音楽の制作のためサウンドモジュールという方式を考案し、世界中のさまざまなコミュニティを巡るフィールドワークで実際に体験した音(声や民族楽器など)を使い、既存の映画音楽とは異なる作品が成立した。作曲家という立ち位置だけでなく研究者の視点ももつという、いままでにない観点による音楽制作の背景を展示で読み解く。

■概要■
タイトル:零壱庵「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」
公開日:2021年3月29日(月)
展示エリア:日本科学未来館 3階 常設展示ゾーン「未来をつくる」
開館時間:10:00~17:00 (入館券の購入は閉館時間の30 分前まで)
入館料:大人630円、18歳以下210円 ※オンラインによる事前予約が必要
総合監修:伊東順二(東京藝術大学COI拠点 特任教授)
特別協力:芸能山城組(山城祥二、仁科エミ)
企画制作:日本科学未来館

「第7回 数理工学コンテスト」受賞作品決定 コロナや環境問題に関する作品が多数

 武蔵野大学工学部数理工学科は、中学生・高校生を対象に毎年開催している「数理工学コンテスト」の各賞の受賞作が決定したと3月19日に発表した。「数理工学コンテスト」は、数理工学の普及や数理工学教育の推進に貢献することを目的に2014年から毎年開催。第7回となる「数理工学コンテスト」は、新型コロナウイルス感染症関連、ゴミ問題などの環境問題等に焦点を当てた作品が多く見られた。58作品の応募があり、17作品を優秀作品として選出。3月27日(土)にオンラインで授賞式を開催する。

【受賞作品】
■最優秀賞(1作品)
作品名 渋谷駅周辺地域におけるゴミ箱設置の最適化
学校名 豊島岡女子学園高等学校 2年生(1名)

■優秀賞(3作品)
作品名 Unityを用いた新型コロナウイルス感染症のシミュレーション
学校名 京都市立堀川高等学校 2年生(1名)

作品名 ゴミ箱案内板の設置によるゴミのポイ捨て抑制効果の検証
学校名 広島大学附属高等学校 3年生(5名)
グループ名 ポイ捨て撲滅委員会

作品名 重回帰分析を用いた特殊詐欺の都市部、
地方における構造的違いの発見とそれぞれの要因分析
学校名 東京都立白鷗高等学校 2年生(1名)

※他、奨励賞5作品、選考委員賞4作品、ジュニア奨励賞4作品が受賞。
詳細は「第7回数理工学コンテスト」HPへ。

【授賞式】
■日時:令和3(2021)年3月27日(土)13:00~15:30
■会場:オンライン(Zoom)で実施(取材希望者は、企画・広報課へご連絡ください)
■主催:武蔵野大学工学部数理工学科/数理工学センター

【選考委員によるコメント】
■工学部数理工学科 西川 哲夫教授
今年度はコロナ禍の下、新型コロナウイルス感染症関連作品が多くありました。最適化を活用した作品も多く、ゴミ問題などの環境問題に焦点を当てたものが複数ありました。最優秀賞を受賞したのは、ポイ捨て削減を目的に、実地調査に基づきゴミ箱設置の最適化を行った作品です。重回帰分析によって特殊詐欺を分析した作品や、セミの鳴き声・動物の寿命などの日常的テーマを統計的に扱った作品も多くありました。

【関連リンク】
■「第7回数理工学コンテスト」受賞作品発表HP:
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/mathematical_engineering/mathematical_engineering_contest.html

■武蔵野大学工学部数理工学科HP:
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/mathematical_engineering/

ユーグレナバイオ燃料を使用したドローンによる物流実証を石垣島で成功

 株式会社ユーグレナ(東京・港区、出雲 充 代表取締役社長)と株式会社エアロジーラボ(大阪・箕面市、谷 紳一 代表取締役)は、KOBASHI HOLDINGS株式会社(岡山市、小橋 正次郎 社長)と株式会社リバネス(丸 幸弘 代表取締役グループCEO)の協力の下、AGLが開発したハイブリッドドローン「AeroRange QUAD」※1にユーグレナ社が製造したバイオ燃料を使用して、竹富島・石垣島間でのドローンを活用した物流実証試験を実施し、成功したことを発表した。実証試験では、ユーグレナ社グループのユーグレナ竹富エビ養殖株式会社で養殖したクルマエビを竹富島から石垣島に輸送した。
※1 「AeroRange QUAD」は、エンジン発電機とバッテリーを搭載することで最大飛行時間150分、最大ペイロード4kgの小型ハイブリッドドローン
● 実証実験内容について
日  程:2021年3月16日(火)
飛行区間:竹富島竹富港-石垣島石垣港
飛行距離:約5.5 km
機  体:AeroRange QUAD
運 搬 物:ユーグレナ竹富エビ養殖で養殖されたクルマエビ1kg
燃  料:ユーグレナ社が製造するバイオ燃料

クラーク記念国際高等学校「CLARK NEXT Tokyo」が、期間限定で「機動警察パトレイバー」とコラボ

 学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校(北海道・深川市、三浦 雄一郎 校長)は東京・板橋区にあるCLARK NEXT Tokyoに人気アニメ「機動警察パトレイバー」に登場する警察ロボット(イングラム1号機)の立像を期間限定で設置する。

 学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校は東京・板橋区に新キャンパス「CLARK NEXT Tokyo(クラークネクスト東京)」を2021年4月に開校する。同キャンパスでは将来ロボティクス分野で活躍する人材を育成するための「ロボティクスコース」を設置しており、開校記念として一般の方にもイメージしやすいロボットを玄関ホール・ギャラリースペースに展示する運びとなった。

 第一弾として株式会社ジェンコ(東京・港区、真木 太郎 代表取締役)の協力のもと人気アニメ「機動警察パトレイバー」に登場するイングラム1号機(AV98)の立像を期間限定で設置する。

 機動警察パトレイバーはレイバーという人型ロボットが広く活用されている日本を舞台にレイバー犯罪に対処すべく警察が設立したレイバー部隊の活躍が描かれている90年代の人気アニメーション。昨年、今年と4DX劇場版の公開が行われた。治安を守る為に活躍するロボットとして人の役に立つロボットを見た生徒たちの刺激になればという事で設置を決定した。

  • 設置期間:2021年3月11日(木)~3月26日(金)
  • 設置場所:CLARK NEXT Tokyo(東京都板橋区板橋4丁目11-4)
  • ※基本的に当校在校生、入学者、保護者への公開となる。一般の方への公開は原則行っていない。

接触確認アプリ「COCOA」のAndroid版に不具合 接触通知が機能せず

 接触通知アプリ「COCOA」のAndroid版で、新型コロナウイルス陽性者と接触したユーザーへの通知が送られない不具合が見つかったと厚生労働省は発表した。iOS版では障害はなく正常に動作している。 COCOAは、陽性者と1m以内、15分以上の接触を続けたユーザーに通知を送るアプリ。しかしAndroid版は陽性者と接触したにも関わらず通知されない不具合が確認された。この問題は2020年9月28日にリリースしたバージョン1.1.4以降に存在し、Android端末すべてで不具合が発生。今回確認された不具合の修正は、2月中旬頃を見込んでおり、その間は接触が通知されない。

ドイツはアストラゼネカのコロナワクチン 65歳以上の接種推奨せず

 ドイツ保健当局は1月28日、新型コロナウイルスに対応した英アストラゼネカ製のワクチンについて、65歳以上の高齢者への使用を推奨しないとの考えをまとめた。ドイツ政府に予防接種政策について助言する予防接種常任委員会は、アストラゼネカ製のワクチンについて接種対象年齢を18歳から64歳に限定するよう勧告した。「65歳以上の高齢者に対するワクチンの有効性を評価するためのデータが不十分」と指摘したという。アストラゼネカのワクチンについては、日本政府も昨年12月に6000万人分の供給を受ける契約を結んでいる。4500万人分以上のワクチンについて日本で生産する方針を厚生労働省に伝えており、2月中にも製造販売の承認申請を行う方針だ。