Category: 塾ニュース|サイエンス

松陰の直筆68点発見  松下村塾、写本代で運営

吉田松陰(1830~59年)の直筆史料68点が見つかり、萩博物館(山口県萩市)が3月26日までに発表した。松下村塾が運営費を賄うため行っていた写本について、写した書物名や人物を示す史料が初めて見つかった。写本のリストも直筆で、松下村塾で使われた原稿用紙を使用。松陰の実名「矩方」と記され、親交のあった長州藩の僧侶月性の詩「清狂吟稿」を30ページ写本し「代百五十文」を得ていた。

 松陰の実兄、杉民治と親密だった萩藩士阿部家の子孫から寄託された史料から見つかった。61点は松陰の直筆書簡などをまとめた史料集「吉田松陰全集」に未収載で、筆跡などから直筆と判明した。

科学の甲子園、渋谷幕張高が優勝 

「第4回科学の甲子園全国大会」(科学技術振興機構主催)が、茨城県つくば市で3月22日、2日間の競技を終え、千葉県代表の渋谷教育学園幕張高校が優勝した。2位は白陵(兵庫)、3位は清水東(静岡)だった。今回は過去最多の618校、7650人が各都道府県の予選に臨み、代表47チームが全国大会に参加。筆記競技のほか、工作物を作製しタイムを競うレースや実験などの実技競技に挑戦した。

理研理事長は松本前京大総長で調整 政府

3月で退任する意向を固めている理化学研究所の野依良治理事長の後任について、前京都大総長の松本紘氏(72)を軸に政府が調整していることがわかった。松本氏の専門は宇宙プラズマ物理学。昨年9月まで6年間、京大総長を務めた。幅広い活動を評価に加える「特色入試」を導入し、5年一貫制で文系と理系が融合した新しい大学院を設立した。国立大学協会会長も務め、文科省の科学技術関連の委員も歴任、政府の施策にも関わってきた。理研理事長は閣議了解を経て文部科学相が任命する。

火星にもオーロラ  NASA

米航空宇宙局(NASA)は3月18日、火星を周回する無人探査機メイブンが昨年12月末に、北半球の上空でオーロラを観測したと発表した。太陽活動が活発になって飛来した高エネルギー粒子が、火星の非常に薄い大気と反応して起きたらしい。研究者らは「クリスマスの光」と名付けた。また火星の上空150〜300キロで一時、ちりでできた雲も観測。これまで予想されていなかった現象で発生源は不明だが、火星を回る衛星のフォボスやダイモスなどから飛来した可能性もある。

4通りに変身するパーソナルモビリティー

アイシン精機(愛知県刈谷市)と千葉工業大は3月17日、電動三輪車やキックスケーターなど4通りに変形する1人用の小型乗り物(パーソナルモビリティー)を開発したと発表した。「ILY−A(アイリーエー)」と名付けられ、自動走行する腰掛け式のビークル、足こぎ式のキックスケーター、手押し車式のカート、持ち運べるキャリーに切り替えられる。ビークルは最高時速10キロで、飛び出してくる障害物を検知して止まったり、人混みで自動的に減速したりする機能が付いている。5年以内の商品化を目指す。

長崎大と東芝、エボラウイルス20分で判定 従来の3分の1

長崎大学と東芝は3月12日までに、エボラ出血熱のウイルスを短時間で検出できる新手法を開発したと発表した。エボラウイルスの判定では、患者の血液や尿などから採取したウイルスのDNAを試薬で増幅させてエボラウイルスに特有の遺伝子型があるかを調べる。長崎大と東芝はDNAを従来の4倍以上の速さで増幅させる試薬の開発に成功し、時間短縮のめどを付けた。従来、判定に1時間半から2時間かかっていたのが20分程度に縮まる。17日からギニアで実際に使い、有効性を確かめる。

タミフル原料生産、ヒラタケ菌糸に青色LED照射で

信州大農学部の小嶋政信教授らが、抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料となるシキミ酸を、キノコのヒラタケの菌糸に青色LEDを当てて生産する技術を開発したと発表した。実験の結果、ヒラタケの菌糸に36時間、青色光の刺激を与えると、菌糸1キロあたり0・45グラムのシキミ酸ができることが分かった。シキミ酸は、中国で生産される八角から抽出すると1キロあたり30~80グラム程度が抽出されるが、収穫は年1回。ヒラタケは八角に比べて安価で、どこでも通年で製造できる。

体内時計 コントロールする脳の神経細胞群を特定 筑波大らのチーム

筑波大の柳沢正史教授らのチームが、生物の体内時計の周期を保つペースメーカーの役割を果たしている脳の神経細胞群をマウスの実験で特定したと発表した。研究チームは、複数のアミノ酸の集合体であるペプチド「ニューロメジンS」(NMS)が視交叉上核でのみ生み出されていることに着目。マウスの実験で、NMSを生む神経細胞群の体内時計の働きを止めたり遅くしたりすると、個体の行動リズムもそれに合わせて変化することを確認した。同細胞群は視交叉上核の約40%を占めるという。

桜前線 平年並みか早め  ウェザーニューズ調べ

ウェザーニューズ(千葉市)は2月22日までに、今春の桜の開花は東日本から西日本にかけては平年並みかやや早め、北日本はやや早めとする予想を発表した。1月上旬と2月上旬の気温は平年よりかなり低かったが、開花直前に気温が上がり、3月下旬以降も高くなる日があるとみられる。予想によると、主な名所で最も早く開花が始まるのは、長崎市の立山公園と熊本市の熊本城で3月20日ごろ。その後、九州や四国沿岸から西日本、東日本へ広がる。

花粉飛散、いよいよ各地でピーク

日本気象協会(東京)は2月20日までに花粉の飛散の予想を発表した。飛散量は東北で昨年の3倍以上となるなど、東日本で多くなるとみられる。主な都市のスギ花粉のピークは、福岡が2月下旬~3月上旬と予想。その後は東京や名古屋、大阪、広島、高松が3月上~中旬、仙台と金沢が3月中~下旬と北上する。スギ花粉の後は、4月中旬にかけてヒノキ花粉が飛散するが、仙台と金沢は量が少ないため、ピークはないと見込まれている。北海道は4月下旬~5月上旬にシラカバ花粉が飛ぶとしている。