アイソン彗星が11月下旬から観察の好機を迎える。肉眼で見えるほど明るくなると期待されているが、いつでもどこでも楽しめるわけではない。最も明るくなる時期は、東の低い空に夜明け前の数時間だけ姿をみせるが、高い建物に囲まれた場所が多い都心周辺では厳しい。有名なハレー彗星などと違って、2度と戻ってこないアイソン彗星を見るチャンスは全人類にとって最初で最後。見える東京の穴場は河川敷。多摩川は京王線の聖蹟桜ケ丘駅にほど近い関戸橋付近、荒川もJR平井駅(東京都江戸川区)に近い平井大橋付近の西岸だ。
カナダのウィルフリッド・ローリエ大学の研究チームが、人が自分の権力を認識すると、脳の仕組みがはたらいて他人に対する思いやりを失ったり、他人の立場に立って考えることができなくなったりすることは、人の脳が持つメカニズムに起因する可能性があるという研究結果をまとめた。今回の研究で、人が権力を持つと、脳が本来的に持っているメカニズムによって共感の仕組みが機能しなくなることが判明したという。
国立精神・神経医療研究センターの花川隆部長と国際電気通信基礎技術研究所の細田千尋研究員らが英語を学ぶと脳の右前頭葉の容積が増えることを突きとめた。大学生24人に4カ月間、学習プログラムを受けてもらい、前後で脳がどのように変化するのかを、磁気共鳴画像装置を使って比較。プログラムを受けた人(TOEIC点数で30%向上)は受けていない人に比べ、右前頭葉の一部の容積が平均約6%増えた。英語力の高い人ほど、右前頭葉の容積が大きいと。英語学習によって脳が変化することを裏付ける成果だという。
名古屋工業大学の石井大佑助教は浜松医科大学の針山孝彦教授らと共同で、船の事故などで海に流出した油を効率よく吸い上げる材料を開発した。甲殻類のフナムシが、微細な水路構造を持つ脚先を水に浸すだけで、腹部のエラまで水を取り込む仕組みをまねた。この構造をナノテクノロジーで再現し、油の回収にかかるコストを大幅に減らせる見通しをつけた。
米ルイジアナ州ニューオーリンズの心臓専門医、カール・ラビー博士博士らは20~87歳の男女4万人を16年間にわたって追跡調査した結果、55歳未満でコーヒーを1週間に28杯(1日平均4杯)より多く飲むグループは、飲まないグループに比べて死亡率が男性で56%高く、女性では2倍に上ることが分かったという。カップ1杯は8オンス(約240ミリリットル)。適量の場合や55歳以上の年齢層では有意な差はみられない。また、循環器系の病気による死亡率には、コーヒーとの関連がみられなかったという。
三菱重工業は8月4日午前4時48分、種子島宇宙センターから国産大型ロケット「H2B」4号機を打ち上げた。H2Bに積んでいた無人輸送機「HTV(愛称・こうのとり)」4号機は国際宇宙ステーション(ISS)に向けて予定の軌道に入り打ち上げは成功した。8月9日ごろにISSに到着する予定。こうのとりには宇宙飛行士の生活物資や食料に加え、東京大学やトヨタ自動車などが開発した小型人型ロボット「KIROBO(キロボ)」も積む。今回から打ち上げ業務が宇宙航空研究開発機構(JAXA)から同社へ移管した。
京都大学とNOPO法人「兵庫さい帯血バンク」(兵庫県西宮市)は8月6日、再生医療の治療研究に使うiPS細胞を備蓄する計画で協力すると発表した。同バンクがへその緒から採った臍帯血を京大に提供する。再生医療では、患者の細胞からiPS細胞を作り、目や神経などに育てて移植することを想定している。目的の組織などに育てるには半年程度かかり、適切な時期に治療を始めるためには、あらかじめ安全な細胞を用意しておく必要がある。保管分のうち、採取から10年以上経過した1200人分を京大のiPS細胞研究所に提供する。
京都大iPS細胞研究所の江藤浩之教授らは、血小板が生まれつき少ない難病患者の皮膚細胞からiPS細胞を作り、病気の様子を再現する実験に成功した。iPS細胞を血液のもとになる細胞に成長させたところ、患者の細胞からは血小板や赤血球はほとんどできなかった。発症メカニズムの解明や治療薬の開発に役立つとみる.。難病は「先天性無巨核球性血小板減少症」。生まれたときから血液中の血小板が少なく、赤血球も減っていく。骨髄移植をしないと数年で亡くなることが多い。
日本列島は8月1日、東北南部にかかる前線の影響で、各地で大雨となっta。気象庁によると、島根県大田市ではレーダーによる解析で1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、新潟県や鳥取県でも1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降った。気象庁は土砂災害や河川の氾濫に警戒を呼びかけている。同庁によると、前線に向かって南から湿った空気が流れ込んでおり、東北から西日本で大気の状態が非常に不安定になっている。
スイスの研究チームが、「満月の夜は眠りの質が落ちる傾向にあり、睡眠時間は新月の夜に比べると平均20分短くなる。」という実験結果を細胞生物学会誌に発表した。研究チームは、20~74歳の健康な被験者33人に研究施設に3日半滞在してもらい、窓のない部屋で寝てもらう実験を行った。部屋の温度や湿度は厳密に管理した。その結果、部屋から月は見えなかったにもかかわらず、満月の夜は睡眠時間が平均20分短くなった。眠りに落ちるまでにかかる時間は新月の夜に比べ約5分長くなり、深い眠りに落ちている時間は平均で30%減った。
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