東京大合格を目指す人工知能「東ロボくん」が東大模試の世界史を受けた結果、60点満点でひとケタに終わったことが9月19日分かった。長い文章を読んで論述する問題で、出題者の意図をつかめなかったと分析している。あらかじめ記憶した知識を引き出して答える問題は得意だが、東大特有の長文の論述には歯が立たなかった形だ。東ロボくんは国立情報学研究所を中心に複数の研究機関が科目別に開発しており、2021年度までに東大合格を目指している。駿台予備校が作成した東大模試の世界史に挑んだ。
群馬大学大学院理工学府などの研究グループは9月8日、複数のカメラの映像を操作して、特定の人物や車の動きを追跡する「e自警ネットカメラ」を開発したと発表した。ネットカメラは、インターネットを通じて、街頭に設置した複数のカメラの記録映像を閲覧できるシステム。利用者はパソコンで時間と場所を指定して操作する。カメラを切り替えることで特定の人物を追跡することも可能だ。誘拐などの事件捜査や徘徊はいかい高齢者の捜索のほか、高度な防犯カメラとして企業や自治会での利用も想定している。
理化学研究所は、世界のスーパーコンピューターが省エネ性能を競うランキングで理研のスパコン「菖蒲」が1位に選ばれたと発表した。2、3位は高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)、5位は東京工業大のスパコンで、上位を日本が占めた。
省エネ性能は消費電力1ワット当たりの計算速度を競う。1〜3位のスパコンは日本のベンチャー企業が演算装置や冷却システムの開発を担当した。メモリーや計算素子を基板ごと特殊な液体に浸し冷却するのが特徴。
大阪大学の研究チーム7月27日は、世の界最大出力2ペタワット(ペタは1千兆)のレーザー光を出すことに成功したと発表した。大型レーザー装置「LFEX(エルフェックス)」を使った。大きさは測定装置を含めて約100メートル。実験では、ランプで特殊なガラスにエネルギーを与え、レーザー光を増幅することを繰り返して出力をあげていく。レーザー光そのもののエネルギーは電子レンジを2秒動かす程度だが、1兆分の1秒間というごく短い時間に集中させることで、高い出力を達成した。レーザー核融合などの研究に使う。
理化学研究所は7月14日、理研のスーパーコンピューター「京」(神戸市)が、スパコンの複雑な問題を処理する能力の国際ランキング「グラフ500」で1位になったと発表した。順位は汎用性を示す指標で、年2回更新される。京は昨年6月に初めて1位となった後、同11月に2位に落ちていた。順位は、ドイツで開かれているコンピューター研究者の国際会議で公表された。理研や東京工業大などが、京の解析方法を改良した。京は、スパコンの1秒当たりの計算回数を比べるランキング「TOP500」では今月、5回連続の4位。
気象庁は6月24日、7~9月の3カ月予報を発表した。梅雨前線の北上が遅く、全国的に雨の降る期間が長くなる見通し。降水量は平年並みか多く、気温はほぼ平年並みになるとみている。気象庁によると、太平洋高気圧はエルニーニョ現象などのため日本側への張り出しが弱い状態が続いている。影響で梅雨前線は北上が遅れ、8月に入っても平年より南に位置している可能性がある。このため東日本(関東甲信、北陸、東海)と西日本(近畿、中四国、九州)では7月、平年に比べ曇りや雨の日が多い。
三菱航空機が開発を進める国産初のジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の走行試験が6月8日、愛知県豊山町の県営名古屋空港で始まった。エンジンの推進力で地上を走るのは初めて。 MRJは昨年10月に飛行用の試験機が完成。地上での走行試験では、エンジンの加速やブレーキの性能、操縦性などを調べる。今年9~10月には初の試験飛行を予定している。この日、県営名古屋空港の誘導路では、MRJの機体がゆっくりと自走する姿が見られた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月9日、火星の衛星フォボスやダイモスに着陸し、岩石などを地球に持ち帰る探査機を2022年にも打ち上げる計画を明らかにした。小惑星探査機「はやぶさ」などの技術を生かし、火星の歴史や太陽系の成り立ちの解明につなげる。将来の月や火星の有人飛行に向けた技術を確立させる狙いもある。文部科学省は16年度の概算要求に関連予算を盛り込み、宇宙機構が開発に着手する。総開発費は約300億円になる見通しだ。
日立製作所は4月6日、豊橋技術科学大学と長岡技術科学大学などが教育研究に使うスーパーコンピューターを構築したと発表した。国立高等専門学校機構が運営する全国の高等専門学校が共同で利用する。国内外の関連拠点からネットワーク経由により高速で最先端の情報処理ができる。受注額は約5億円。