Category: 塾ニュース|サイエンス

カラー電子顕微鏡、倍率7000倍に 九産大

九州産業大学(福岡市)は3月19日、7千倍の高倍率で観察できるカラー電子顕微鏡を開発したと発表した。光学顕微鏡と電子顕微鏡の画像を、独自の画像処理により高倍率でカラー化する装置を開発。システム全体で「蛍光電子顕微鏡」と命名した。光学顕微鏡は色を識別できるが、倍率が最大3千倍程度と低い。一方、電子顕微鏡は高倍率だが色を識別できない課題があった。同大によると、実用レベルとしては世界初。がん組織の病理診断などでの活用を見込んでおり、倍率を2万倍まで高め、2018年の製品化を目指す。

都心で3月21日開花、気象庁予想的中

気象庁は3月21日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より5日、昨年より2日それぞれ早かった。同日午前11時ごろ、開花を観測している靖国神社(東京・千代田)の標本木で、5輪以上咲いているのを同庁職員が確認した。東京都心では17日から暖かい日が続き、平年よりやや早まったとみられる。約1週間で満開になる見込み。

iPSで本物に近い角膜  阪大

大阪大の西田幸二教授らは3月9日、ヒトのiPS細胞で目の発生段階を再現し、本物に近い角膜上皮を作ることに成功したと発表した。角膜の難病を持つ患者に移植する臨床研究を来年度中に申請する計画だ。

 特殊なたんぱく質で作った「足場」の上でiPS細胞を培養した結果、4種の細胞層に自然と分かれ、バームクーヘンのように同心円状に広がる組織ができた。中心部に脳につながる中枢神経のもとになる細胞、一番外側には目の表面になる細胞ができ、その間に角膜などを作る2種類の細胞が並んだ。

 このうち角膜のもとになる細胞を取り出してシート状にし、角膜上皮を作った。ウサギ7匹の目に移植して、シートの効果で瞳が透明になることを確認した。

 iPS細胞から特定の細胞を作る技術はすでにあり、網膜の難病患者に移植する臨床研究が始まっている。今回はより実際の目の発生に近い状態で4種の細胞層を作ったため、それぞれの細胞の機能が高いという。

桜開花予想、東京21日  日本気象協会

日本気象協会(東京)は3月10日、今春の桜の開花は愛媛県宇和島市と東京都心が全国で最も早く、今月21日になるとの予想を発表した。関東以西では3月下旬から4月上旬にかけて満開となる。全国的に気温が高く、桜は順調に成長している。各地の開花時期は、九州は平年並みか平年より遅く、ほかの地域は平年並みか平年より早い見込み。4月上旬には北陸や東北南部、4月末には北海道でも咲き始めるとみている。気象協会は2月から予想を順次発表しており開花日は気温の高さを受けて次第に早まっている。

ソニー・グローバルエデュケーション ロボット・プログラミング教育キット「KOOV」を2016年夏に発売

ソニー・グローバルエデュケーション(以下、SGED)は、新たなコンセプトにもとづいたロボット・プログラミング教育キット「KOOV(クーブ)」を2016年夏に発売することを明らかにした。自由な形を作れるアーテック社のブロックと、電子基板を組み合わせたロボット教育キットだ。

ソニー・グローバルエデュケーションの礒津 政明社長

ソニー・グローバルエデュケーションの礒津 政明社長

『月刊私塾界』3月号の〈企業研究〉でも紹介しているSGEDは、誰もが簡単に教育を受けられ、競い合い学び合えるよう、アプリやサービスの枠を超えた新しい教育インフラを創り上げることを目的に2015年4月に設立された。現在、世界的に注目を集めているSTEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学の略)教育において、ロボット・プログラミングが主要な教材として広がりを見せているが、今回リリースした「KOOV」は、SGEDが昨年秋に初等教育向けに策定した「STEM101」という、Think(思考力)、Make(創造力)、Feel(探究力)の3つの要素で構成されるの新しいカリキュラムのMake=「技術・工学を中核に、ロボット、プログラミングなどものづくりを習得する創造力プログラム」の要素を具現化した最初のプロダクトとして発表した。

KOOVは、2016年夏に商品化を予定。商品化にあたってSGEDは学校教材のトップメーカーであるアーテックと共同開発契約を締結し、製品開発をはじめている。両社のノウハウを活かし、ロボット・プログラミング教育の事業を拡大していくとしている。

NASA宇宙飛行士公募、過去最高1万8千人が殺到

米航空宇宙局(NASA)は、昨年末から公募していた次世代の宇宙飛行士候補の選考に、過去最多となる1万8千人以上の応募があったと発表した。公募は米国人を対象に昨年12月14日に始まり、締め切りの2月18日まで2カ月間に約1万8300人の応募があった。前回12年にあった公募の約3倍で、過去最高の78年の約8千人を大幅に上回った。今後1年半かけて適性などをみた上で、最終的に8~14人の候補を選ぶという。NASAは2017年にも民間宇宙船による有人打ち上げを復活させる計画で、30年代には有人火星探査も目指している。

「桜前線」に異変

西日本や北陸を中心に1月後半、寒波に襲われた日本列島だが、全体的に暖冬傾向のため、今年の桜(ソメイヨシノ)の開花予想に異変が生じている。「ウェザーマップ」(東京)の発表では、関東平野部では例年通りの一方で、九州南部では遅めとなっている。ウェザーマップの開花予想では、福岡の3月23日が最も早く、東京と名古屋で26日、大阪では28日。九州南部は遅めで鹿児島で30日という予想になっている。

iPSで耳の軟骨作製 東大・京大チーム

東京大と京都大のチームは1月23日、iPS細胞を使って人の耳の軟骨を作製することに成功したことを発表した。人のiPS細胞を軟骨組織に変化するように培養。できた軟骨細胞を小さな球状の塊にして、直径約3ミリのプラスチックのチューブ3本に詰め、耳の形に組み合わせて軟骨組織にした。これをラットの背中に移植すると2カ月ほどで約5センチの耳の形になったという。生まれつき耳がないか、耳が小さい患者の治療に役立てたいとしており、5年後をめどに軟骨組織を移植する人への臨床研究を実施する予定。

がんの10年生存率、部位で差 国立がんセンター集計

国立がん研究センターなどの研究班は1月19日、がん患者の10年生存率を公表した。甲状腺がんや乳がんは80%を超えるが、膵臓がんは5%を切り、がんの発生部位によって大きな差があることがわかった。がん全体では約58%だった。全国がんセンター協議会(全がん協)に加盟するうち16施設で、1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例を追跡調査した。がん以外の原因による死亡の影響は補正した。全国規模で10年生存率を調べたのは初めて。

がん細胞だけを狙い撃ち、放射線治療が最終治験

国立がん研究センター中央病院(東京都)と総合南東北病院(福島県)、大阪医科大(大阪府)の3病院が1月から、がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の実用化に向けた最終段階の臨床試験(治験)を始める。悪性脳腫瘍を再発した患者を対象に、生存率などから治療効果を検証し、早ければ5年後に入院費などの一部保険がきく先進医療の認定を目指す。