Category: 塾ニュース|サイエンス

iPSで本物に近い角膜  阪大

大阪大の西田幸二教授らは3月9日、ヒトのiPS細胞で目の発生段階を再現し、本物に近い角膜上皮を作ることに成功したと発表した。角膜の難病を持つ患者に移植する臨床研究を来年度中に申請する計画だ。

 特殊なたんぱく質で作った「足場」の上でiPS細胞を培養した結果、4種の細胞層に自然と分かれ、バームクーヘンのように同心円状に広がる組織ができた。中心部に脳につながる中枢神経のもとになる細胞、一番外側には目の表面になる細胞ができ、その間に角膜などを作る2種類の細胞が並んだ。

 このうち角膜のもとになる細胞を取り出してシート状にし、角膜上皮を作った。ウサギ7匹の目に移植して、シートの効果で瞳が透明になることを確認した。

 iPS細胞から特定の細胞を作る技術はすでにあり、網膜の難病患者に移植する臨床研究が始まっている。今回はより実際の目の発生に近い状態で4種の細胞層を作ったため、それぞれの細胞の機能が高いという。

桜開花予想、東京21日  日本気象協会

日本気象協会(東京)は3月10日、今春の桜の開花は愛媛県宇和島市と東京都心が全国で最も早く、今月21日になるとの予想を発表した。関東以西では3月下旬から4月上旬にかけて満開となる。全国的に気温が高く、桜は順調に成長している。各地の開花時期は、九州は平年並みか平年より遅く、ほかの地域は平年並みか平年より早い見込み。4月上旬には北陸や東北南部、4月末には北海道でも咲き始めるとみている。気象協会は2月から予想を順次発表しており開花日は気温の高さを受けて次第に早まっている。

ソニー・グローバルエデュケーション ロボット・プログラミング教育キット「KOOV」を2016年夏に発売

ソニー・グローバルエデュケーション(以下、SGED)は、新たなコンセプトにもとづいたロボット・プログラミング教育キット「KOOV(クーブ)」を2016年夏に発売することを明らかにした。自由な形を作れるアーテック社のブロックと、電子基板を組み合わせたロボット教育キットだ。

ソニー・グローバルエデュケーションの礒津 政明社長

ソニー・グローバルエデュケーションの礒津 政明社長

『月刊私塾界』3月号の〈企業研究〉でも紹介しているSGEDは、誰もが簡単に教育を受けられ、競い合い学び合えるよう、アプリやサービスの枠を超えた新しい教育インフラを創り上げることを目的に2015年4月に設立された。現在、世界的に注目を集めているSTEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学の略)教育において、ロボット・プログラミングが主要な教材として広がりを見せているが、今回リリースした「KOOV」は、SGEDが昨年秋に初等教育向けに策定した「STEM101」という、Think(思考力)、Make(創造力)、Feel(探究力)の3つの要素で構成されるの新しいカリキュラムのMake=「技術・工学を中核に、ロボット、プログラミングなどものづくりを習得する創造力プログラム」の要素を具現化した最初のプロダクトとして発表した。

KOOVは、2016年夏に商品化を予定。商品化にあたってSGEDは学校教材のトップメーカーであるアーテックと共同開発契約を締結し、製品開発をはじめている。両社のノウハウを活かし、ロボット・プログラミング教育の事業を拡大していくとしている。

NASA宇宙飛行士公募、過去最高1万8千人が殺到

米航空宇宙局(NASA)は、昨年末から公募していた次世代の宇宙飛行士候補の選考に、過去最多となる1万8千人以上の応募があったと発表した。公募は米国人を対象に昨年12月14日に始まり、締め切りの2月18日まで2カ月間に約1万8300人の応募があった。前回12年にあった公募の約3倍で、過去最高の78年の約8千人を大幅に上回った。今後1年半かけて適性などをみた上で、最終的に8~14人の候補を選ぶという。NASAは2017年にも民間宇宙船による有人打ち上げを復活させる計画で、30年代には有人火星探査も目指している。

「桜前線」に異変

西日本や北陸を中心に1月後半、寒波に襲われた日本列島だが、全体的に暖冬傾向のため、今年の桜(ソメイヨシノ)の開花予想に異変が生じている。「ウェザーマップ」(東京)の発表では、関東平野部では例年通りの一方で、九州南部では遅めとなっている。ウェザーマップの開花予想では、福岡の3月23日が最も早く、東京と名古屋で26日、大阪では28日。九州南部は遅めで鹿児島で30日という予想になっている。

iPSで耳の軟骨作製 東大・京大チーム

東京大と京都大のチームは1月23日、iPS細胞を使って人の耳の軟骨を作製することに成功したことを発表した。人のiPS細胞を軟骨組織に変化するように培養。できた軟骨細胞を小さな球状の塊にして、直径約3ミリのプラスチックのチューブ3本に詰め、耳の形に組み合わせて軟骨組織にした。これをラットの背中に移植すると2カ月ほどで約5センチの耳の形になったという。生まれつき耳がないか、耳が小さい患者の治療に役立てたいとしており、5年後をめどに軟骨組織を移植する人への臨床研究を実施する予定。

がんの10年生存率、部位で差 国立がんセンター集計

国立がん研究センターなどの研究班は1月19日、がん患者の10年生存率を公表した。甲状腺がんや乳がんは80%を超えるが、膵臓がんは5%を切り、がんの発生部位によって大きな差があることがわかった。がん全体では約58%だった。全国がんセンター協議会(全がん協)に加盟するうち16施設で、1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例を追跡調査した。がん以外の原因による死亡の影響は補正した。全国規模で10年生存率を調べたのは初めて。

がん細胞だけを狙い撃ち、放射線治療が最終治験

国立がん研究センター中央病院(東京都)と総合南東北病院(福島県)、大阪医科大(大阪府)の3病院が1月から、がん細胞だけを狙い撃ちする放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の実用化に向けた最終段階の臨床試験(治験)を始める。悪性脳腫瘍を再発した患者を対象に、生存率などから治療効果を検証し、早ければ5年後に入院費などの一部保険がきく先進医療の認定を目指す。

学研×アーテック「もののしくみ研究室」 1月19日・東京、21日・大阪で発表説明会

株式会社学研エデュケーショナル(東京・品川区、出口鯉一社長)と株式会社アーテック(大阪府八尾市、藤原悦社長)が手を組んで、この4月よりはじまるロボットプログラミング講座「もののしくみ研究室」の発表説明会が、東京と大阪で開催されることが決まった。

もののしくみ研究室の授業風景

もののしくみ研究室の授業風景

同講座は、昨年の日本経済新聞の記事や、私塾界が主催した「リーダーズフォーラム」でも紹介されると、全国の学習塾や学校などから多くの反響が集まっているといい、この春から導入が決定している企業も既に複数あるという。今回の説明会では、この春以降に導入を検討する企業に向け、講座の具体的な内容や、導入方法について説明する。

開催日は、1月19日(火)10:00~11:30に、東京都品川区西五反田の学研本社ビル。1月21日(木)10:00~11:30に、大阪府八尾市北亀井町のアーテック本社ビルで、それぞれおこなわれる。参加には、申込書PDFを下記よりダウンロードの上、学研エデュケーショナルにFAXする必要がある。

「もののしくみ研究室」発表説明会に関する問い合わせは、電話で03−6431−1337(学研エデュケーショナル)へ。

 

>>申込書PDFをダウンロード160113mono-shikumi

体細胞からiPS細胞へ「変身」観察 京大グループ

ヒトの体細胞がiPS細胞に「変身」する瞬間を観察することに京都大のグループが成功した。iPS細胞は無限に増やせ、様々な組織の細胞になれる万能細胞。ただ、体細胞からiPS細胞に変わる頻度が低く、観察が難しかった。京大の多田高准教授らは、体細胞がiPS細胞に変わる途中の段階で止まったままの「iRS細胞(再プログラム化中間細胞)」を発見。iPS細胞に変わる際、緑色に光るように遺伝子操作して培養し直すと、光る瞬間を捉えることに成功した。英科学誌ディベロップメント電子版に発表した。