Category: 塾ニュース|サイエンス

若狭高校のサバ缶、JAXA宇宙食の候補に

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した宇宙日本食の新たな候補に、福井県立若狭高校(小浜市)のサバ醬油(しょうゆ)味付け缶詰が選ばれた。衛生面や栄養、設備などの基準を満たせば、保存試験を経て2016年秋ごろに認証される。栄養バランスを充実させ、宇宙に長期滞在する宇宙飛行士のストレスを減らそうと、07年からJAXAが認証を始めた。一定の栄養や保存期間があり、水分やかすが飛散しないなどが条件。これまでにラーメンや山菜おこわなど12社の28品目が認証され、27品目が宇宙へ運ばれた。

ノーベル物理学賞 赤崎・天野・中村氏 青色LEDを発明

スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、2014年のノーベル物理学賞を赤崎勇・名城大学教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大学教授に授与すると発表した。少ない電力で明るく青色に光る発光ダイオード(LED)の発明と実用化に貢献した業績が認められた。照明やディスプレーなどに広く使われている。世界の人々の生活を変え、新しい産業創出につながったことが高く評価された。授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金800万クローナ(約1億2000万円)は3氏で分ける。

「アラル海」、ほぼ消滅 NASA画像公開

米航空宇宙局(NASA)は、かつて世界で4番目に大きな湖だった「アラル海」が過去14年で縮小を続け有害な砂をまき散らす広大な砂漠と化している画像を公開した。アラル海は中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンの国境をまたぐ地域にあり、現在は元の湖の中心だった部分が「南アラル海」と呼ばれている。縮小は今年に入ってピークに達し、南アラル海の東側の部分が完全に干上がった。

森和俊・京大教授 2氏にラスカー賞 

米ラスカー財団は9月8日、今年のラスカー賞基礎医学部門に、細胞内の器官の異常を解消する仕組みを解き明かした森和俊・京都大教授(56)ら2氏を選んだと発表した。ラスカー賞は米国でもっとも権威ある医学賞で、受賞者の2割以上がノーベル賞を受けている。米カリフォルニア大サンフランシスコ校のピーター・ウォルター教授との共同受賞。2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授も09年にラスカー賞を受賞している。

電子顕微鏡、精度で世界一に 東大と日本電子が開発

東京大学の幾原雄一教授と柴田直哉准教授、日本電子などは、世界最高性能の電子顕微鏡を開発した。どれだけ小さなものを見分けられるかという性能を示す「分解能」は0.045ナノ(ナノは10億分の1)メートルで、米国チームの記録を上回った。物質を構成する原子と原子の位置関係が精密にわかり、半導体や電池などの新材料開発に役立つという。ものを見るのに光を使う光学顕微鏡は光の波長よりも小さい物体は見えない。電子顕微鏡は光よりも波長がはるかに短い電子線を使うため、原子程度の大きさでも見分けられる。

理科好き育てる夏 無料イベント各地で盛況

全国の小中高校などの理科教員らでつくる科学教育研究協議会(科教協)は毎年、各地で全国大会を開き、今年で61回目。東京都港区の芝中学・高校と正則高校で8月2日、実験コーナー「科学お楽しみ広場」に、親子連れや教員ら約500人が集まった。砂が入った箱に、磁石を差し込んでは抜きを繰り返し、黒々とした砂鉄を集める。別の箱に砂鉄だけをより分け、磁石に付着させて楽しんだ。手を真っ黒にした子供たちが、興奮した様子で磁場を体感した。教員同士も授業案を発表したり、分かりやすい指導法について意見交換したりしている。

和歌山大の衛星乗せて、H2Aロケット打ち上げに300人歓声

和歌山大宇宙教育研究所が中心となり、開発を進めてきた超小型衛星「UNIFORM―1号機」が5月24日、鹿児島県の種子島宇宙センターから、H2Aロケットで打ち上げられた。イオンモール和歌山では発射の様子を生中継するイベントがあり、家族連れら約300人が見守った。会場では、同大学の教員や学生が模型を使って、衛星に搭載された森林火災を捉えるカメラや太陽光パネルの機能を説明した。午後0時5分の発射予定時刻にロケットが予定通り白煙を上げて上昇すると、子どもらから大きな歓声が上がった。

世界最大の恐竜かも アルゼンチンで化石発見

南米アルゼンチン南部パタゴニア地方で、約1億年前の恐竜の化石が見つかった。地元博物館などは17日までに、大腿骨などの大きさから、世界最大の恐竜だったとみられると発表した。全長は約40メートルで、体重は約77トンと推定される。この恐竜は、白亜紀に生息していた首と尾が長い草食のティタノサウルスの仲間で、まだ命名されていない。歩行時の高さは約20メートルで7階建てのビルに相当する。

徳川吉宗の日本地図原図が発見される

広島県立歴史博物館(福山市)は5月9日、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗が命じて作らせた日本地図「享保日本図」のもととなる測量原図(縦152センチ、横336センチ)が見つかったと発表した。同博物館が寄託を受けた個人コレクションの整理中に見つかった。北海道南部から種子島までが記載され、1725年頃の作製とみられる。余白には、原図を入手した平戸藩主・松浦静山のものとみられる「徳川吉宗が命じて作らせた貴重な地図」という内容の書き込みもある。

小型の商用衛星募集 JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月24日、衛星打ち上げ時の空きスペースに乗せて宇宙に運ぶ小型の商用衛星を募集すると発表した。募集するのは、重さ50キロ以下の小型衛星で、募集期間は5月22日まで。15年度打ち上げのH2Aロケットに相乗りする場合の料金は、1辺10センチ級の衛星が2700万円、50センチ級が5300万円。研究や教育向けの無償枠も継続、この打ち上げに搭載できるのは、50センチ級なら合計で4機、10センチ級なら16機まで。JAXAは宇宙の商業利用の拡大に向けて試行的に始める。