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小中高の一貫指導で県内トップレベルの合格を実現

1988年創立の徳島第一ゼミ(徳島県徳島市)は1993年に東進衛星予備校に加盟し、徳島駅前校を開校した。東大や京大といった最難関に多くの合格者を輩出し、県内トップレベルの実績を誇っている。同校舎のどのような指導が合格へと結びついているのか、部長の小倉亮氏を取材した。

徳島第一ゼミ/東進衛星予備校 徳島駅前校の外観

最難関合格を維持しつつ間口を拡大

──東進衛星予備校 徳島駅前校には、どのような生徒が通っていますか。

 以前は東大や京大を目指す上位層が多かったのですが、5〜6年ほど前からは幅広い層が通ってくれるようになりました。
 どうすれば楽しく学べるかを生徒と一緒に考えるようになったことで、上位以下の生徒も身構えずに通える雰囲気になりました。そういう生徒たちは、地域の国公立大に的を絞っているケースが多いですね。
 ただ、上位層に対する指導はこれまでと変えておらず、間口を広げながらも最難関を目指せる校舎となっています。

小倉亮氏

──上位層には、どのように指導していますか。

 勉強ができる生徒にはとかく遠慮がちになりますが、私たちは言うべきことはしっかり言うようにしています。
 教室は365日休むことなく開けていますので、毎日来るようにも指導しています。「塾というより、学校に二つ通っている感覚」と話してくれる生徒は多いですね。
 また、うちに通っている生徒以外にも、県内には超上位層が一定数います。しかし残念ながら、そういう生徒は県外の中高に通うケースが多いので、徳島にいても東大・京大を目指せることを今後もしっかり見せていく必要があると感じています。

小中高一貫指導のよさを存分に発揮

──東進コンテンツでは、何が有効だと感じますか。

 全国レベルの中高一貫校のペースに負けないためにも、一番は先取り学習ですね。それによって、志望大学に向けた対策がしっかりできています。
 また新たに「東進個別」がリリースされ、優れたコンテンツだと感じています。本校舎では東進個別を学校の勉強を定着させるコースと位置づけ、推薦入試を目指す生徒に勧めています。

──御社は四谷大塚NETと、東進中学NETも開校されていますね。

 はい。小学部・中学部・高校部が同じ校舎に入っているので、一から関係を作る必要がなく、生徒・保護者に喜ばれています。
 先輩がすぐ近くにいるので将来のイメージもしやすく、「中学高校ではこれを学ぶから、今はこれを習得する必要があります」と、小学生のうちから意識付けできるのがいいですね。今の勉強に納得して取り組めますし、中高に上がってからもスムーズです。
 また、小中学生の頃から「東大に行きたい」と言いながら、行動できていない生徒もいます。そういう子には「高校生になってから学ぶのでは遅い」と伝えていますが、響きやすいなと感じます。

家庭的な社風とベテランの力が強み

──社内の雰囲気についてお聞かせください。

徳島第一ゼミの村元京子塾長

 塾長は魅力的な人で、一人ひとりが家族のように接してもらえています。未だに社員全員に誕生日プレゼントを渡してくれますし、私自身いろいろ悩みを聞いてもらってきました。こういう関係性が生徒・保護者に伝わっているようで、小学生から「あ、塾長だ」と親しまれています。
 また社内には、ノウハウの共有を大切にする文化があり、部署別会議と全体会議は、各週1回ずつおこなっています。昨今は会議を減らす傾向にあると思いますが、「あの生徒は今こうなっています」と生徒たちの情報を共有することで助け合えますし、様々な気づきが得られます。

──指導において課題に感じていることはありますか。

 塾での指導は属人性が高く、マニュアル化するのは難しいのかもしれませんが、個人的にはそうしたものがあるといいなと感じます。
 また若手の割合が少ないので、その採用と育成も課題だと感じています。優しい生徒指導によって「通いやすい塾作り」ができたので、「若手が入りやすい塾作り」もできるはずです。
 ベテランが多いのは、裏を返せば強みです。生徒が東大に合格すると教師にとっても成功体験となり、経験値が上がります。もちろんうまくいかないこともありますが、徳島駅前校にはいろいろな経験を積んできたベテランがいて、合格の大きな下支えになっています。

ここに通えば夢が叶うという校舎へ

──少子化対策については、どのようにお考えですか。

 2 0 2 4 年に学童をスタートさせ、そろばん、読書、英会話といった学習につながる指導をおこなっています。そうして裾野を広げていくことは有効だと思いますし、四谷大塚は小1から通えるためもっと増やしていきたいのですが、まだそこまでニーズがないのが現状です。
 それから保護者説明会では「中学受験はしておくべき」と訴えています。行くかどうかは受かった後に決められるので、まずは中学受験をしておいたほうがよい。それで得た経験は、中学高校と進んだ時に大いに役立ちます。実際、中学受験を経験した四谷大塚NET出身の生徒は、同じ授業を受けていても吸収力が違うなど、伸びしろがあるなと感じます。

2024年から塾の建屋内に学童保育を開設した

──改めて、最難関を突破する生徒の育成のために、大切なことは何だと感じますか。

 社員みんなが意識しているのは、やはり「小学生のうちから将来を見せ、一貫し
てそれを伝え続けること」です。それによって生徒のマインドは、大きく変わっていくと感じています。
 また我々としては志望校合格だけでなく、人間力が育つ、一生を共にする仲間ができるなど、「徳島駅前校に通えば夢が叶う」という校舎にしていきたいですね。

驚異的な合格実績を生み出す仕組みと現場力

東大4名、京大8名、北大16名と、2025年度の合格実績が圧倒的だった東進衛星予備校 札幌南高前校。練成会グループ(北海道札幌市)が運営するこの校舎は、中学部からの継続率も年々向上している。校舎長の中嶋宏一氏に、どのような施策が成果につながっているのか取材した。

卓越した合格実績が生まれる要因とは

東進衛星予備校 札幌南高前校の外観

──札幌南高前校の合格実績が、好調な理由を教えてください。

 北海道で成績ナンバーワンの高校、札幌南高校の生徒が在籍の約8割を占めています。
 学力が元々高いところに、本部から「仕上げ特訓」が提供されるようになったことが大きいですね。長年、東進が蓄積してきた膨大なビッグデータとAIを組み合わせた仕上げ特訓は、その生徒が今解くべき最適な問題を提案してくれるんです。それによって、合格がグンと近づくようになりました。
 また、同じく東進本部が提供・推奨している「過去問演習講座共通テスト対策」も非常に有効で、夏には多くの生徒がこれを解いていました。
 さらに当校舎では、東進模試の過去問集である「大問別演習」を解く生徒も多いです。これは特に本部から勧められているわけではないのですが、苦手ジャンルの克服につながっているんです。

──貴校独自の取り組みについても教えてください。

 優秀者を掲示板に貼り出すようにしています。札幌南の同級生がほとんどなので、「あの子はここまで終わってるのか」と、刺激を受けながら切磋琢磨してくれています。
 さらに、週1回進捗確認などをおこなう担任助手も全員札幌南出身なので、生徒と打ち解けるのが早い。学校の先生の話題などで盛り上がりながら、東進の勉強をどう進めていけばよいかを親身にアドバイスできています。

担任助手に指導を任せ自主性を重んじる

──上位生を指導する上での、ポイントをお聞かせください。

 ほとんどの生徒にはすでに勉強習慣があるため、自主性を重んじています。
 そのため高2生と高3生の指導は、年齢の近い担任助手が中心に行っています。日々の業務に関しては指示書を出して伝え、毎月の校舎内研修で大きな方向性を確認しています。
 例えば「自分が合格した時の勉強法を、一方的に押し付けないように」と担任助手には伝えていて、決めつけや押しつけではなく、まずは生徒たちの状況をよくヒアリングし、それに基づいてアドバイスするよう指導しています。
 ただし高1生に関しては、社員がスケジュール管理を主導しています。というのも、札幌南では7月に「学校祭」があり、それが終わるまでは東進の自主性を重んじるスケジュール管理に慣れていない生徒が多く、職員が情報を一元管理したほうが指導しやすいからです。

25年7月に練成会中学部と東進で合同実施したトップリーダーと学ぶワークショップ

──上位生でも、伸び悩むことはあるのでしょうか?

 あります。特に仕上げ特訓がなかった頃はやりたい勉強だけしてしまい、それが伸び悩みの原因になるケースが見受けられました。しかし仕上げ特訓ができてからは、AIが解かなくてはならない問題をレコメンドしてくれるので、そうしたことはかなり減っています。

中学部との連携で継続率が大きく向上

──練成会の中学部と、高校部(東進)との連携についてお聞かせください。

 近年は中学部と高校部の連携が非常に戦略的にできるようになりました。
 8月と12月には、東進本部が映像を提供する「トップリーダーと学ぶワークショップ」のイベントに中学生も参加できるようにしました。大学の先の人生を考えるワークショップなので、中学生には難しいと思っていたものの意外にそうでもなく、参加者同士で語り合うことで志が生まれたりしています。
 また毎年11月には、東進の人気講師である今井先生を招き、「公開授業・高校進学説明会」を実施しています。こうしたイベントを通じ、高校に上がってからのアドバイスをしたり、高校受験で終わりではないことを伝えることができていて、その結果、継続率は毎年向上しています。

本部提供のデータも入会や継続を促進

──入会や継続の面談をする際、どんなことを意識していますか。

 札幌南生は自分で考える力があるため、「納得感」を大切にしています。じっくり考えてもらい、納得したうえで入会してもらいたいなと。
 一方、札幌南生の中でも、視野が狭いことが原因で伸び悩んでいる生徒もいますので、「こういう勉強をすると、その志望校の合格可能性が上がるよ」と、ハッキリ伝えることを意識しています。「この大学に入った先輩は、これくらい勉強していた」と実際のデータを見せると、生徒は勉強への意欲を高め、入会・継続してくれるケースが多いです。
 また保護者に響くのが、模試で全体の正答率が高いけれど自分が間違えた問題を並べた「正解必須問題」というデータです。落としてはいけない問題をウェブ上で並び替えながら、「ぜひこの対策のために、東進で頑張ってみませんか?」のように伝えます。そうすると保護者が「自分たちの時代にこんなものがあればもっと上を目指せていたのに」と東進の強みを感じていただきやすいです。

──今後の展望をお聞かせください。

 2025年度の実績は確かによかったのですが、毎年よいわけではありません。ポテンシャルがある生徒が集まっていることを考えると、東進のコンテンツをいかに確実にやり切らせるかが肝だと考えています。
 また、結果がよかった生徒を振り返ってみると、まるでゲームのように楽しみながら勉強していました。楽しく通える校舎作りを、さらに意識して参ります。

毎年11月に中3持ち上げを目的として英語科の今井宏先生の公開授業を実施。規模は大きく、今年は午前・午後の2回実施でして、1300名近くを動員した

生徒・家族・地域とともに歩む学び舎志学門の挑戦

受験期の生徒を守るため、事業承継に手を挙げた志学門の横山愛子代表。大阪の下町にある2校舎を拠点に、地域から絶大な信頼を集めている。生徒の成績向上はもちろん、「この場所で出会って人生が変わった」と思ってもらえる校舎を目指し、生徒・保護者・社員が共に成長できる学び舎づくりに取り組んでいる。

事業承継の覚悟と社名に込めた想い

──志学門の設立の経緯について教えてください。
 私はもともと、志学門の前身にあたる会社の社員だったのですが、当時の社長が高齢ということもあり、
事業承継の話が持ち上がりました。ただ、当時は財政状況もあまり良くなく、事業を引き継いでくださる方もいない状態だったんです。そこで私が、もちろん勇気も必要でしたが、「やらせてほしい」と手を挙げ、志学門という会社を設立し、校舎の運営を引き継ぐことにしました。もし、私が名乗り出なければ、預かっている生徒たちを受験の最中に放り出すことになる。そうした状況は避けなければいけないという気持ちが大きかったです。現在、志学門は3 期目で2校舎を運営しています。

横山愛子氏

──志学門という社名には、どんな想いが込められているのですか?
「志学」は論語の「吾十有五にして学に志す」から引きました。15歳の高校生たちが、学びを始める場所でありたいという想いです。そして「門」は学びの始まりの場所という意味を込めています。

──素晴らしい名前ですね。以前の会社は、東進衛星予備校のみを運営されていたのですか?
 元々は小中学生を対象にした塾から始まった会社だったのですが、20年以上前から東進衛星予備校に加盟していました。ただ、加盟校の中でも知名度が低く、加盟はしているけれど東進のコンテンツを十分に活かしきれていない状態が続いていました。私は、その会社に入社して、まずその状況を変えていきました。最後に入った最年少の社員の意見を、社長と当時の上司二人が聞いてくださり、ありがたいことにこの上司たちは、今も志学門で働いていただいています。

家族全体を支える〝人生が変わる場所〟

──志学門の強みはどこにあると思いますか?
 満足度の高さ、生徒との距離の近さ、保護者との関係性ですね。私たちは、生徒だけでなく保護者を含めた家族全体で同じ方向を向いて戦っていくことを大事にしています。

──満足度を上げるために心がけていることはなんですか?
 成績を上げることはもちろん大事ですが、それ以上に「この場所で私たちと出会ったから人生が変わった」と思ってもらえるようにすることです。特に保護者との関わりはうちのこだわりで、「みんなで戦っていくんだ」と言える関係性を築いています。
 本人だけでなく、ご家族全体の満足度向上を意識しています。だからこそ、保護者からの厳しいお声も「ありがたい」と本気で思っています。不安があるからこそ言ってくださるので、それをケアするのも仕事の一部。ある意味、メンタルケアクリニックのような校舎です(笑)。
 卒業後もご家庭とのつながりが続き、3年前に卒業した生徒が志学門を紹介して入学してくれたり、兄弟での入塾も多く、本当にありがたい限りです。少子化で業界全体は厳しい状況ですが、うちは逆に生徒数が増えています。最近は2校舎のうち1校舎で、高1・高2の生徒が増えてきました。

生徒同士の交流の場となるようにと設計されたエントランスホール

──高1・高2が増えている要因を教えてください。
 低学年の生徒こそ大切にすべきだと考え、手厚いケアをしています。登校率は70〜80%と非常に高く、週4〜5回通う生徒もいます。1年生でも学年トップになるなど成績が上がり、それが楽しさやモチベーションにつながっています。さらに、高3の先輩が「1年生から頑張れるなんていいな」と声をかけてくれることで、後輩のやる気も引き出されています。
 また、「高0生」という形で意欲の高い中学生も受け入れ、6年計画で大学受験を見据えています。

人を宝とする組織づくりと未来構想

──社員やチームを増やしていくことも考えていますか?
 そうですね。担任助手からも採用を増やしていきたいと思っています。そのためには、私たちの仕事を見て「楽しそうだな」と思ってもらえることが大事です。教育はとても難しく、社員のメンタルが整っていないとできません。生徒や保護者は勉強や生活面で悩みを抱えて来てくださるのに、私たちが悩みを抱えていてはケアできません。志学門は社員や担任助手をとことん大切にし、愛を与えることを大事にしています。それができなければ、教育は成り立たないと思っています。

事業承継から3年余りの間に数多くの表彰状を授与されてる

──愛を与えるために普段から取り組んでいることはどんな事ですか?
 コミュニケーションの機会を多く設けています。担任助手とも食事に行ったり、今度はバーベキューも予定しています。その子の良いところを見つけ、輝ける場を考えて配置しています。本当に人が宝で、人のおかげで成り立っていると実感しています。

──今後の展開はどう考えていますか?
 新たな校舎展開を目指し、私たちにしか建てられない場所に校舎を作りたいです。下町での運営経験を活かし、私たちにしか救えない層や地域があると感じています。一方で、少子化の影響で東進の中でも生徒が集まりにくい校舎が出てきています。だからこそ、元気のない校舎を立て直すことも今後はやっていきたいです。ボロボロだった校舎を引き継いだ経験があるので、この経験を活かせますし(笑)、私たちだからこそ、もっと生徒を増やせる校舎があると思っています。

桃谷駅前校には100以上のブースが並ぶ

東進が新設する「東進個別」で学力中間層の生徒ニーズに応える

 中高受験において、地域ナンバーワンの合格実績を誇るセナミ学院(茨城県筑西市)。大学受験に関しても、中高受験の結果には及ばないものの、一定の成果を上げている。そうした中で、東進が新たに提供する「東進個別」を導入し、更なる底上げを図ろうとしている。広瀬伸一代表に、「東進個別」を導入しようと思ったきっかけなどを取材した。

地域トップの合格実績の裏に国語力あり

広瀬伸一氏

――まずはセナミ学院の特徴をお聞かせください。
 当塾は小学生から高校生までをお預かりしていて、小中学生の8割は集団、2割は個別で指導しています。
 昨年までは高校生に関しては東進衛星予備校のほか、独自の集団授業コースも開設していました。
 校舎は茨城県の西部に3校舎を展開。この地域には下館第一高校と下妻第一高校という、成績上位の公立高校があるのですが、数年前に両校とも中高一貫化をしました。
 この二つの附属中学では、初年度から定員の50%以上を当塾出身者が占めるなど、おかげさまで中高受験においては地域ナンバーワンの合格実績となっています。

――素晴らしいですね。公立中高一貫校合格のために、どんなことを意識していますか。
 文章をしっかり読み取る読解力、自分の考えをキチンと伝えるための思考力や表現力を養うようにしています。
 そこで重きを置いているのが国語の授業です。国語は点数に直結しづらいほか、国語力を育成するには時間がかかるので軽んじがちですが、当塾では重視しています。
 近年の大学入試では、文章量が増加。読解力が不可欠になっていますので、方向性は間違っていなかったと感じています。

――具体的に、どのような取り組みをおこなっているのでしょうか。

 一つには作文があります。
「あなたの得意なことと苦手なことは何ですか?」「公立中高一貫校の適性検査で不安なことは何ですか?」「小学生に宿題を出すことをどう思いますか?」などなど、正解のない問いに対して自分の意見をしっかり述べられるよう訓練しています。
 生徒たちが書いた文章はクラスで共有し、思考や表現の幅が広がるようにしています。
 また集団指導のよさを生かし、面接対策やグループワークなどにも力を入れています。こうした学びは中学生になると忙しくてなかなかできないので、保護者会では小学生のうちに鍛えるべきだと伝えています。

遅れを取りそうな生徒は個別にフォロー

――小中学生を指導するうえで気を付けていることをお聞かせください。

 遅れを取っている生徒をフォローできないと、退塾につながってしまいます。授業がわかりやすい、面白いというのは当たり前で、それにプラスして生徒一人ひとりに寄り添うことを意識しています。
 もし仮に取り残されそうになっていても、しっかり面倒を見ていれば保護者は安心して通わせ続けてくれます。当たり前ではありますが、実践が難しいことを徹底するようにしています。

―― 保護者とのコミュニケーションは、どのようにされていますか?

 気軽にやり取りができるシステムを導入し、積極的にコミュニケーションを取るよう心がけています。
 例えば当塾では家庭学習用のワークを渡し、家で解いてもらっているのですが、なかにはうまく進められない生徒もいます。そうした家庭からは「ワークをほとんどやっていないので、先生から指導してもらえませんか?」といったメッセージが届きます。
 やり取りが少ない保護者に対してはこちらから困り事がないか聞くなど、コミュニケーションの量を増やすよう配慮しています。

来年度から東進の「東進個別」を導入

――今度は高校生の指導に関して教えてください。

 授業のない土日も塾に来る時間を決めてもらい、しっかり自習できるよう仕組み化しています。
 また東進と平行して集団授業コースを開設してきたのは、東進の映像授業のレベルが高く、当塾に多く通う中間層の高校生には少し難しいと感じていたからです。
 しかし来年度からは東進に「東進個別」が新設されるため、高校部の集団授業は廃止することとしました。
 この東進個別は中学の復習もできるなど、スモールステップで基礎を積み上げられるんですよね。そのよさを実感し、導入を決めました。

――新たな展開が見えてきそうですね。

 そうですね。以前から「定期テスト勉強会」を開催し、中間と期末の対策には力を入れてきたのですが、東進個別でも定期テスト対策をしてくれるので、総合型選抜がさらに強化できると期待しています。

――今後の展望についてお聞かせください。

今年2月に開校予定のセナミ学院 古河校の外観(パース)

 小学生におこなっているグループワークや面接は将来、総合型選抜に間違いなく役立つと感じています。長期的な指導によって希望の進路が実現できると確信していますので、そのことを保護者に理解してもらうよう努めつつ、生徒数をさらに増やしてまいります。
 またこの2月に、古河駅東口校を譲受することになりました。当塾の強みである小中部門を、夏にはその校舎に併設する予定です。譲受するのは今回が初めてですが、成功すればいろんなエリアに展開できると楽しみにしています。

 中高受験では結果を出せているのに対し、大学受験は全国レベルに及んでおらず、長らく課題感を感じてきました。東大や早慶大といった超難関大に受かるポテンシャルを持つ生徒は少なくないと思っていますので、大学の合格実績もこれから高めてまいります。それによって低迷している名門公立高校の威厳を取り戻すことに貢献し、ひいては地域発展にもお役立ちできればと考えています。

古河校の内装(パース)

生徒だけではなくスタッフの夢・志を育む重要性

株式会社志學舎(東京都八王子市)は同名の学習塾のほか、東進衛星予備校や東進中学NETなども運営している。近年、東進内部生(現高1・高2)の次年度(新高2・高3)継続率が高まっており、高幡不動校は今年、全国の東進のなかで最も早く継続目標を達成した。継続指導がうまくいっている理由について、志學舎 副塾長・高幡不動校 校長の松澤 保成氏に取材した。

東進の理念を拠り所に「継続最速」を達成

――高幡不動校は今年、全国の東進の教室で一番に継続目標を達成されたそうですね。

志學舎 副塾長
東進衛星予備校 高幡不動校 校長
松澤 保成氏

 ええ。9月の最終週から継続活動を開始し、おかげさまで10月6日に達成となりました。
 2年前までは私が面談をしていたのですが、校舎マネジメントを通して学生が成長してくれているので、生徒と夢・志をつくる面談、東進でいう継続のための面談を昨年から学生スタッフに任せてみました。次年度どういった講座を取るかを含めた学習計画作成です。すると意図せず全国で一番に継続目標を達成しました。
 今年は保護者との面談で御礼を言われるような、「信頼いただける指導」をつくりたいと学生スタッフに伝え、同じようにうまくいっています。
 面談では保護者から厳しいお言葉をもらうこともありますが、ご指摘いただいた点に関しては素直に謝罪し、改めることを約束しながらも、そこで萎縮することなく提案すべきことはしっかりプレゼンしています。
 そうでなければ、何のための面談かわからなくなりますからね。
 伝えるべきことが言えるよう、面談前に必ずおこなっているのが東進の理念『独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する』の読み上げです。東進の指導方針を徹底していれば、生徒をしっかり成功に導けると確信しています。

夢・志指導によって保護者の満足度もアップ

――継続率アップには生徒のやる気も重要だと思いますが、やる気を引き出すためにどのようなことを意識されていますか。

 一番大切にしているのが、「夢・志指導」です。将来、何がやりたいのか、何になりたいのかが明確でないと、今勉強を頑張ろうと思ってもなかなか続きません。そのため、なりたい将来像を明らかにする夢・志指導に力を入れています。
 すぐにやりたいことが見つかるとは限りませんが、建築士や医師、あるいはフィリピンでの社会貢献など、夢や志が見つかった生徒は楽しそうに勉強しますし、行きたい大学も自ずと決まります。
 また夢・志指導の結果、親に夢を語る中学生が増え、保護者も喜んでくれています。そうした方々は、保護者会でわが子の成長ぶりを話してくれたりもするんですよね。
 さらに昨年からは、小中学生にも夢・志指導を開始しました。「時間もお金も制限がなかったら何をしたい?」と問うと、ある中学生は「1 2 0 0 k mの流しそうめんがしたい」と話しました。突拍子もないように思えますが、大切なのは指導側が「それは無理」と生徒にフタをせず、どうやったらできるかを一緒に考えてあげることです。

生徒だけでなくスタッフの夢・志も引き出す

――夢・志を育むには指導力も必要だと思いますが、社内教育ではどんなことを大切にされていますか。

 スタッフが自分の未来を想像して創造する、「セルフリアライゼーションプログラム」という研修を4年前か
ら行っています。

自分の未来を想像して互いにプレゼンしあうセルフリアライゼーション

 そこに学生スタッフも参加してもらうようにしたところ視座が向上。自身のやりたい夢・志を探すきっかけ
になっています。また新卒採用にもつながるなど、いい影響が出ています。
 こうした研修に参加したスタッフが指導すると、生徒のモチベーションが上がるんです。

――研修を実施するようになったきっかけをお聞かせください。

 私は大学時代、学生スタッフとして志學舎で働き、中学生のリーダーを任されました。いろいろ経験させてもらえるのが嬉しく新卒でこの会社に入ったのですが、東進を担当して初年度の新年度継続率は67%でした。てっきり生徒とは信頼関係ができていると思っていたのでショックでしたし、1人ひとりを見られていなかったと反省しました。
 また東進の「勝利の方程式」に則ればよかったのですが、自塾の一斉指導で結果を出していたという自負があったため、東進の担当になってからも、自己流の一斉指導を続けていました。そうした失敗の教訓から、東進本部が推進する夢・志指導に力を入れるようになったのです。
 スタッフへの研修を実施するようになって感じるのは、生徒の夢・志と同じくらい一緒に働くスタッフの夢・志も大事だということ。なかでも生徒と年齢が近い学生がそれを持ってくれていると、よきメンターとして生徒にいろいろ語ってくれるんですよね。

定期テストに特化した新コースで指導に幅が

――今年から東進は「高校別対応の個別指導コース」を開始しましたが、いかがですか。

 このコースでは、教科書のページを指定するとそれに合わせた演習セットが出てくるなど、高校の定期テスト対策がしやすくていいですね。しかも、あらゆる教科書に対応しています。生徒のなかには「何をすれば点数が取れるか、明確でわかりやすい」と話す子もいますし、ある保護者からは「安心して預けられる」と言ってもらえました。
 このコースを勧めるかどうかは、進路において内申点が必要かどうかで判断しています。推薦や総合型選抜を希望する生徒、あるいは基礎ができていないものの大学を目指したい生徒にはまさにうってつけ。指導の選択肢も増えて有り難いです。

――今後の展望をお聞かせください。

 今年は「過去最高の現役志望校合格率」を目指し頑張っていますが、ずっと大切にしている生徒の可能性を引き出す指導が大切だと私たちは考えています。笑顔で1日が終えられるよう生徒を導きながら、これからも可能性を存分に引き出してまいります。

株式会社志學舎https://sigakusya.com

東進コンテンツを信じてやり抜く指導で成績も生徒数もアップ

 浜松市内に10校舎を運営するむぎ進学教室は、東進衛星予備校を3校舎展開している。加藤貴美氏が浜北きらり校 校舎長兼予備校部 部長に着任してからは生徒数がどんどん伸びている。どのような取り組みをおこなっているのか、代表取締役 塾長の櫻井勇也氏も交えて取材した。

東進のあるべき姿として理想的な校舎へ

――まずは加藤さんがむぎ進学教室に入社された経緯をお聞かせください。

浜北きらり校 加藤貴美氏

加藤 中学からこの塾に通い始めた私は、当時から「将来はここで働こう」と決めていたんです。高校受験の時にこの塾のおかげで変わることができ、私も子供たちに好影響を与えられる大人になりたいと思ったんです。
 高校からは東進に入り、無事、志望大学に合格。充実した4年間を過ごしたのち、晴れてむぎ進学教室に入社しました。
 小中部と高等部の両方を経験させてもらった結果、対話を重ねながら高校生をバックアップする東進の仕事が向いていると思いました。日々進化する東進コンテンツはやればやるほど好きになっていき、選んでよかったと感じています。

――東進部門責任者 兼 浜北きらり校 校長の立場になってみて、あらためて気づいたことを教えてください。

加藤 効率的に学べるコンテンツや、進路を考えるきっかけになるイベントなど、東進本部からはいろいろな情
報が提供されますが、残念ながらうまく生徒に届いていないものもあったんだなと思いました。

櫻井勇也氏


 伝達不足の理由はいろいろあったと思いますが、生徒にはできる限り情報や選択肢を与えてあげたいと校舎
運営に取り組んでいます。
 また浜北きらり校に関していえば、東進ではなく参考書を使って自習する生徒が多いなと感じました。

櫻井 自主性と言えば聞こえはいいのですが、以前は生徒任せに近かったんです。加藤はそれを変えていき、東進のあるべき姿、理想の校舎にしてくれました。

先輩の激励でやる気を取り戻す生徒たち

――教室を変えるために、どんなことを意識されましたか。

浜北きらり校は天井が高くアットホームな雰囲気で生徒たちを迎える

加藤 志望校に合格するには東進コンテンツで学ぶのが一番の近道なので、しっかり学ばせて結果を出し、生徒保護者に信じてもらうよう努めました。
 私自身も生徒の可能性をとことん信じ、ホームルームでは「学校の勉強も大事だけど、東進で学べばもっと伸びるから私を信じて付いてきてほしい!」と訴えていきました。すると生徒たちは徐々に東進コンテンツを活用してくれるようになりました。
 また、時期的に頑張りが成果に表れづらく停滞しがちな夏休みには、帰省している先輩たちに夏をどう過ごしたのかなどを語ってもらうようにしました。対面が難しい先輩には動画でお願いしたのですが、リアルな声は生徒たちの胸に響き、「あきらめずに頑張ります!」とやる気を取り戻していくんです。

積極的に高校を訪問して生徒数が増加

――生徒数の状況はいかがでしょうか。

加藤 以前は定員に満たないこともありましたが、おかげさまで現在はほぼ満席となっています。
 集客はチラシの校門配布に力を入れているほか、体育際や文化祭などシーズンごとに高校を訪問。先生方のお困りごとを伺ったり、私たちが預かっている生徒の情報を共有したりしています。
 コンタクトを取るのは進路指導の先生や学年主任が多いのですが、「理系志望の生徒はどう指導してますか?」「年内入試を望む生徒は塾でも多いですか?」など、様々な質問が寄せられます。
 また「このエリアの子供は私が育てる!」と公言し、悩んでいる子がいたら連れて来るように言うなど、友人紹介が増えるような働きかけもしています。

加盟校同志の交流や研修が大きな刺激に

――高校訪問はパワーがいると思いますが、加藤さんのモチベーションの源はどこにあるのでしょうか。

加藤 中学時代に変われた経験に加え、年に4回、各地区の東進加盟校が集まる県別研修会で清水駅前校とい
う素晴らしい教室を知ってしまったのが大きいですね。清水駅前校は先生も生徒もキラキラしていて、何より楽しそうなんです。追いつきたい、負けたくないと頑張っています。
 また県別研修会とは別に、地域の東進加盟校が集まる特別研修会もあるのですが、そこで、今夏の校舎イベントとして実施した「東進オリンピック」という企画が生まれ、勉強に向かった努力量を測る「向上得点」を競うようになりました。すると向上得点が去年の2倍になり、全東進生のなかでトップ1 0 0 に入る生徒が何人も出てきました。各研修会では東進の新しいコンテンツやイベントの運営法についても共有していて、とても勉強になります。

――加藤さんの頑張りは代表としても頼もしいでしょうね。

櫻井 そうですね。加藤が頑張ってくれているのに加え、東進のエリアカウンセラーが月1回、当塾のためだけに研修会をしてくれているのも有り難いです。そこで東進の考え方を徹底的に叩き込んでいただいています。
 当塾には東進の校舎が3つあり、9月は3校舎とも目標をクリアしました。まだまだ伸び代はありますし、3校舎が切磋琢磨しているのでこれからますます楽しみです。

――今後の目標をお聞かせください。

加藤 東進には「勝利の方程式」という学習法があり、毎年その大切さに気づかされています。生徒にとっては1回限りの受験なので、勝利の方程式をやり切れるよう指導法をさらに磨きあげ、合格を全力で後押ししていきます。
 今は1年生に対しても受験に向けたマインドを醸成しているのですが、おかげさまで京大合格者が出始めるなど、この地域には将来有望な子がたくさんいると感じています。生徒たちの可能性を引き出して希望の進路が実現できるよう、引き続き東進コンテンツを最大限活用して指導して参ります。

■むぎ進学教室https://www.mugishin.co.jp
■浜北きらり校https://www.toshin.com/es/map/2284.html
■東進衛星予備校https://www.toshin.com/es/

次世代経営幹部養成セミナー【中谷彰宏のマナー・教養講座】を開催中

次世代経営幹部養成セミナー【中谷彰宏のマナー・教養講座】の第1回「見た目で、選ばれている。─教養としての『見た目』」が9月26日、ヒルトン東京で開催された。講座は受講者が抱える日々の悩みや疑問をテーマに、講師の中谷彰宏氏と受講者がディスカッションを重ね、自らの課題を解決していく形で進められた。挨拶や立ち振る舞い、名刺交換といった所作を通して、どのような〝気づき〞があったか、互いに意見を出し合いながら、新たな視点や観察眼を研ぎ澄ます時間となった。

名刺交換を例にした所作のポイントは、
「名刺交換の時の目線は名刺を見るか、顔を見るか」
「名刺交換の時の話題は何か」
「自社のメンバーが複数名いる時は、個々に紹介したほうがいいか」
「相手側が複数名いる時、どれくらいの会話の長さで、切ればいいか」
「間に机があって、前に進めない時は、どうすればいいか」
などだ。

名刺交換ひとつとっても、身につけておくべき所作や知っておくべき知識は多い。日々接している生徒の保護者は、様々な業界で活躍している。マナーは、条件反射で無意識にできるようになってはじめて、そのほかのこと細かいことまで配慮できるようになる。無意識にできるようになるためには、まず基本を知ることが大事。それがこの講座で身につけてもらうスキルだ。

第2回以降の開催日程は以下の通りです。
申し込みは随時受け付けておりますので、申込書をダウンロードのうえ、FAXもしくはメールでお申し込みください。

>>申込書のダウンロードはこちらから

開催日程

第2回 2024年10月31日(木)14:00-17:00「マナーで、選ばれている。─教養としての『マナー』」
第3回 2024年11月28日(木)14:00-17:00「会話で、選ばれている。─教養としての『会話』」
第4回 2024年12月26日(木)14:00-17:00「美術で、選ばれている。─教養としての『美術』」
第5回 2025年1月30日(木)14:00-17:00「日本文化で、選ばれている。─教養としての『日本文化』」
第6回 2025年2月27日(木)14:00-17:00「メンタルで、選ばれている。─教養としての『メンタル』」

開催概要

対象:経営幹部候補、マネージャー、リーダーシップを担う社員の皆様
内容:中谷彰宏氏によるマナーと教養に関する基本的な知識と実践ビジネスシーンで求められる正しい振る舞いとコミュニケーションスキルの向上経営層として必要な教養を深め、企業文化の向上を目指す
会場:ヒルトン東京(東京都新宿区西新宿6丁目6−2)変更する場合もございます。
参加費:各回10万円(税込11万円)。複数回まとめての受講をご希望の際はご相談ください。
※最少催行人数は3名、定員は20名とさせていただきます。
参加特典:各回終了後、中谷彰宏氏の著書や参考資料を配布参加者同士のネットワーキング
参加方法:ご参加希望の方は、メールまたはFAXにてお問い合わせください。定員に達し次第、締め切らせていただきますので、お早めにお申込みいただくことをお勧めします。

小中部門と東進部門が連携し次なる高みへ

小中学生を集団指導する早稲田スクールは、熊本県内のトップ高校に多くの生徒を送り出している。この塾を運営する株式会社早稲田スクール(熊本県熊本市)は、他に個別指導ブランドも展開しているほか、東進衛星予備校にも加盟している。高校部担当 執行役員の竹下臣治氏と、東進衛星予備校 熊本水前寺校 校長の蓑田朋和氏に、現在抱えている課題を中心に取材した。

小中部門と高校部門の間にあった見えない壁

まずは早稲田スクールの歩みをお聞かせください。
竹下 1971年に創業した早稲田スクールは、地道に校舎を増やし2003年には個別指導部の「早稲田アイ・スタディ」を立ち上げ、学研ホールディングスとも資本提携し、近年は積極的に教室を展開しています。また、2007年には東進に加盟しています。
 課題に感じているのは、小中部門と高校部門(現東進衛星予備校)との間にあるセクショナリズムです。本来であれば小中部門の社員が携わるべきだったと感じますが、高校部門を立ち上げるにあたって新たに人財を採用したんです。そのため以前はかなり距離感がありました。

どのような状態だったのでしょうか?
竹下 お互い別会社かのような感覚があったため遠慮していましたし、個人間の交流もほとんどなかったと思います。
 しかし段々と東進の素晴らしさに気づき、高校部門において小中部門のよさを残しながらも東進のよさを打ち出そうとしてきました。
 そうした経緯があるなか、私は3年前に現職に着任。AIに負けないスピードで進化している東進コンテンツをよりよく運営できるよう、試行錯誤しているところです。
 目指しているのは、社員たちが臆することなく行動でき、発言ができる。そんな環境作りです。

具体的にはどのような働きかけをされているのでしょうか。
竹下 メールでのやり取りを増やしたほか、高校部門の職員が小中部門で説明会をおこなうなど、双方が交わるきっかけを作っています。
 そしてまさに今日、1回目の新高1生向け研修を小中部門でおこなったところです。距離感のある時期が長かったので一気に解消とはいきませんが、少しずつ前進していかなくてはと感じています。

本音でぶつかるバーチャル校の継続率が高い

蓑田朋和氏

高校部門への継続状況はいかがでしょうか。
蓑田 以前は継続率が高い時期もありましたが、今は正直あまりうまくいっていません。少子化やコロナ禍、物価高といった社会情勢のせいにしても仕方ありませんので、巻き返さなくてはと考えています。
 しかしながら高校部門の職員に任せず、自分で継続面談をする小中部門の先生もいて、そうした先生がいる校舎は継続率が高いです。やはり小中部門と高校部門は密に連携すべきだと感じます。
 また、2年前には小中部門において早稲田スクールバーチャル校を開校したのですが、そこも継続率が高いですね。

早稲田スクールの高校部門は東進衛星予備校を運営している

バーチャル校のどんなところがよいと感じられますか?
竹下 とにかく校舎長の熱意がすごいんです。バーチャルだと生徒との関係作りが大変ではないかと感じていましたが、熱意があればそれも関係ないことが証明されました。
 またその校舎長は、我々高校部門にも本音をぶつけてくるんですよね。遠慮をしていては何も生まれない、と実感しました。
 月1回の全体会議でこの好事例を共有しようとするのですが、属人的な部分が大きく、まだ「何をすべきか」が明確に捉え切れていません。そこをしっかり言語化し、再現性を高めていきます。

東進の志教育を活かし切る「志部門」を設立

高校部門の東進衛星予備校では「志作文」に力を入れていると思いますが、御社での取り組みについてお聞かせください。
蓑田 志作文は興味のある校舎から進めてもらいました。最初は数校が走り出した形でしたが、他の校舎もそれに追随しようと動き出しています。
 そして今年からは、全高1生が必須で取り組むものとしました。志作文の提出率は年々高まっていますので、来年は8割以上の生徒が提出できるよう進めています。
 それから熊本県の高校生は成績上位校であっても、大学を意識する時期が遅いんです。志作文は受験に本腰を入れるべきいいタイミングでおこなわれるので助かっていて、生徒たちには「難しく考えず、まずはありのままを表現しよう」と伝えています。
 それゆえネガティブな内容になる生徒もいますが、これを書くことによって考えが改まり、受験への意識が着実に高まっていると感じます。

高校部門で定期的に実施しているチームミーティングは、「非認知能力」の育成にも役立っている

効果を実感されているわけですね。
竹下 ええ。東進のコンテンツは、生徒の非認知能力にもしっかり働きかけてくれるので有り難いですね。「志部門」を新たに立ち上げ、そうしたコンテンツを十分活用できるよう取り組んでいます。

今後の目標をお聞かせください。
竹下「高校別対応の個別指導コース」を東進本部は新たに開講しました。学校の勉強に不安を抱えている中位下位層の生徒への切り札になると思いますし、これまでとは違った角度から生徒を導けるのは大きいと感じていますので、今後、積極的に提案していくつもりです。
 また最近は、担任助手をしっかり指導する必要性も感じてきました。担任助手に任せなければならないことはたくさんあり、それができればかなり運営側の底上げが図れます。思い切ってそこに踏み込めるよう、周りをリードしてまいります。

■株式会社早稲田スクール https://www.wasedaschool.com
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【PR】熊谷市ALCSで『塾の日ごはん食育講座』を開催

受験生だからこそ食育を!

2020年1月7日、埼玉を中心に大学受験塾を展開するALCS熊谷校で“和”食文化推進協議会の協力のもと『塾の日ごはん食育講座』が開催された。“和”食文化推進協議会は、バランス食として評価が高い和食を基本に、現代の食生活に合わせた手軽でおいしい食事の提案を行っている。そんな同協議会が、塾に通う生徒たちへ食育の一環として提案しているのが「塾の日ごはん」だ。

受験期を支えるのは規則正しい食習慣

 不規則な食習慣は、栄養面だけではなく、生活リズムも乱し、学習にも影響を及ぼす可能性がある。”和”食文化推進協議会の「塾の日ごはん」は、食事の内容やタイミングが乱れがちな塾の日の食環境を”手軽”に改善してもらおうというもの。

講義を聞く生徒たち

 今回、ALCSの生徒たちは、まず、相模女子大学栄養科学部管理栄養学科の吉岡有紀子教授から、受験期における食事や栄養の大切さについての講義を受けた。

 重要なポイントは2つ。1つは、「食べる時間」。塾で勉強をしてから家に帰ると、夕食が遅い時間になり、次の日、朝食が食べられないことがある。これでは、午前中の体温が上がらず、身体が目覚めないため、体や頭がうまく働かない。すっきりした朝を迎えて、朝食を食べるためにも、前日の夕食は重要なのだ。

吉岡有紀子教授

 もう1つは「食べる内容」だ。「エネルギー源となる炭水化物、たんぱく質、脂質」と「ビタミン・ミネラル」の補給が重要になる。

 中でも脳のエネルギー源となるブドウ糖をとるためには、ご飯などの炭水化物をきちんととる必要がある。

 これらの栄養素は、主食・主菜・副菜の3つの料理を揃えることで、自然に整うのだが、塾の日には、なかなかこの3つの料理を揃えるのは難しい。この解決策の一つとして、吉岡有紀子教授から「おにぎらず」と「ごはんスティックストック」が紹介された。講義に続き、生徒たちはこれらの調理に挑戦した。


  

ご飯と海苔には基本的な栄養素が豊富

おにぎらず

「おにぎらず」は、まず、広げたラップの上にひし形に海苔(全型1枚)をおき、同協議会特製のご飯型(正方形の型枠)をのせて、その中にご飯(茶わん 杯)をしき詰める。その上に、具材(おかずなど)をのせて、再びご飯(茶わん 杯)をのせ、最後に海苔で包む。これで完成だ。

 一方の「ごはんスティックストック」は、広げたラップの上にご飯(茶わん 杯)を四角形に広げる。その上に、具材をのせて、ラップで筒状に巻いたら、完成。一度にまとめて作って、冷凍庫でストックしておけば、電子レンジで温めるだけで食べられるので便利だ。こちらは、食べる際に、海苔を巻くのがポイント。

ごはんスティックストック

 今回のイベントでは、コンビニでも手に入るハム、ツナ缶、しらす、レタス、キャベツ、チーズ、きんぴらごぼうなどの多彩な具材が用意され、生徒たちは、各々好きな具材をのせたオリジナルのおにぎらずとごはんスティックストックを作った。

 このような食べ方は、エネルギー源となるご飯を中心に、体をつくるタンパク源である魚や肉、それから体の調子を整えるビタミン、ミネラルの供給源である野菜類を手軽にとることができる。また、海苔は、タンパク質、食物繊維とさまざまなビタミン、ミネラルを含む栄養バランスのよい食品でもある。まさに「塾の日」にうってつけの食事だ。

食育で受験の先を考える

 ALCSの小川武志代表は、「いざ勝負の場所で、パフォーマンスを発揮するにはいろいろなところを整えないといけない。体調管理、栄養の部分もすごく大事です」と学習における食事の大切さを語る。

 今回の講座に参加した生徒たちからは、自分でも簡単にできておいしかったといった声や、食事の重要性に気づけたといった声が挙がった。

生徒とともにおにぎらずを作る小川塾長(手前左)

「このような使い方の提案が、ご飯や海苔のよさを改めて知るきっかけにもなってもらいたい」と、〝和〟食文化推進協議会の担当者は言う。〝和〟食文化推進協議会は、今回の講座のテキストに使ったオリジナル冊子の活用を呼びかけ、「塾の日ごはん」を広めて行きたい考えだ。

 また、「食事によって体の中から整えて、風邪などに負けない体づくりや栄養素のバランスを知ってもらうのは大前提ですが、食事は、楽しみや息抜きにもなり、そして、受験期が終わった後もセルフマネジメントのベースになるということを知って欲しいです」と、吉岡有紀子教授は話す。 入試で、今までの努力の成果を出すためには、体調を整えることが一番重要であることは、誰もが知っている。だからこそ、体調管理のためにぜひ、塾での食育に取り組んでもらいたい。

塾の日ごはん “和”食文化推進協議会

Web▶https://www.wa-shokubunka.com/

構成団体
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構
海苔で健康推進委員会講座で使用した冊子と「おにぎらず」「ごはんスティック
ストック」用の型枠は折り込みのチラシをご覧ください。

【PR】塾に通えないへき地の生徒も繋げるICT

学進グループは、四国の徳島県・香川県を拠点に、教育サービス事業をおこなっている。
同グループは、NTT東日本の学習支援クラウドサービス『ひかりクラウド スマートスタディ』をはじめとする「学習塾・学校向けICTトータルパッケージ」を採用し、ICTの本格導入をはじめた。同グループが見据える学習塾の未来像に迫る。

革新を続ける学進グループ

塾に通えない僻地の生徒も繋げるICTを使った授業
学進グループは、2014年に「学進スクール」、「統知塾」、「メビウス」の3つの塾が統合して生まれた。
2020年に向けて、株式上場も目指しているこの塾は、四国の徳島県・香川県を拠点に、幼児から高校生まで総合的な教育サービス事業を展開している。昨年から今年にかけて、探究学習やプログラミング教室などの先進的な教育をはじめ、大学入試改革に対応する学習指導を提供する「QLiP」も立ち上げた。
QLiPでは、ロジカルシンキングや探究型の授業を提供している学習塾ロジムと、a.school(エイスクール)と業務提携をおこない、これまでの知識集約型の授業に加えて、思考力や論理力を養成する学習コンテンツを中心に提供していく。

株式会社QLiP共同代表 松岡伸行氏

株式会社QLiP共同代表 松岡伸行氏

株式会社QLiPの松岡伸行共同代表は、「首都圏では中学入試や高校入試の出題傾向が、論理力や思考力を問う試験に変わっている現状を見ると、将来的には、知識偏重型の入試をしている徳島でも、変化は免れないと思っています。そこで、他社に先駆けて、先進的な指導をおこなうことによって、徳島のリーディングカンパニーとしてのリーダーシップを発揮して行きたいと思っています」と意気込む。また、同社の島田誉之共同代表も「今後は、小中学生にプログラミングを学べる環境も提供し、論理的な思考力や、探究心を育てて行き、子供たちの将来に繋がる能力の養成を考えています」と語る。

株式会社QLiP共同代表 島田誉之氏

株式会社QLiP共同代表 島田誉之氏

その学進グループが、ICTの本格導入にあたりパートナーに選んだのが、NTT東日本だ。
NTT東日本が提供する「学習塾・学校向けICTトータルパッケージ」は、学習支援クラウドサービス「ひかりクラウド スマートスタディ」(以下、スマートスタディ)や、光回線・Wi─Fi環境の整備、生徒に配布したタブレット等の管理、そして生徒・保護者、講師からの問い合わせ対応の一元的なサポートを提供し、受講者一人ひとりの学習進捗や理解度に合わせた〝スマート〟な指導を実現してくれる。

地域に根差した活動

学進グループが、このトータルパッケージを導入するきっかけとなったのは、現在校舎展開をおこなっている徳島県という立地にある。徳島県は横に広く、南北にも伸びている。すると、どうしてもすべての地域に校舎をつくり、講師を派遣するのは難しい。そこで考えたのが、映像授業をはじめとしたICTの活用であり、それに最適なソリューションとしてスマートスタディを採用した。
ただし、スマートスタディで塾での授業をそのまま配信するのではなく、コーチングによって個々の学習方法を導き出す「学進・com(ドットコム)」というコースを新たに設定し、生徒一人ひとりに合った問題集の選定や、受けるべき授業を紹介しながら、学力を伸ばしていく。

株式会社学進執行役 市原圭介氏

株式会社学進執行役 市原圭介氏

「NTT東日本のサービスは、映像授業の配信だけではなく、Wi─Fiや端末の管理など、一元的に提供されています。導入にあたり、知識が乏しかった状態だったにも関わらず、アフターフォローも含めて安心して導入に踏み切ることができました」と、株式会社学進の市原圭介執行役は、その導入理由を話す。
また、映像授業の活用法として、先取りでの学習はもちろんだが、授業を欠席した生徒に対しても、映像授業でフォローができ、進度の差を埋めることも可能になる。
このように、生徒自身が自ら進んで学べる環境が整備される点は大きい。
さらには、新入社員や講師の研修にも、映像ツールを活用することも考えているそうだ。
「有害なサイトなども含めて、授業以外のコンテンツを見られないように制限をかけ、学習に集中できる環境の整備、端末の管理も一括して実現できます。また、トータルサポートの一環で、学進専用のサポート窓口も開設し、機器やネットワークの設定方法、スマートスタディの活用方法の問い合わせなど、ICT関連のサポートを全てアウトソースすることで、専門の部署をつくる必要もなく、指導に集中できる環境が用意できるので心強いです」と、市原氏が言うように、充実したサポート体制も注目だ。

学進グループが描く未来の学び

株式会社学進代表取締役 山本俊輔氏

株式会社学進代表取締役 山本俊輔氏

「私たちは塾での授業で培った人と人の〝繋がり〟を大切にしてきました。例えば100人の生徒がいたとして、1対100ではなく、1対1の関係を100本つくれるか、最終的に重要なのは人と人の繋がりです。これは双方向でないと意味がありません。ICTはツールに過ぎませんが、映像を使っても実際に対面している関係性を持つことができると思っています。そのツールを使って人と人の繋がりを大事にして、さらに人間として生きる力のある生徒を社会に送り出していくのが、学進グループの使命だと思っています」と、学進の山本俊輔代表取締役は最後に語ってくれた。
学進グループは、地域の高校受験にフォーカスした映像コンテンツの発信をはじめとして、将来的には、グループ全体でICTを活用し、オンラインでディスカッションをおこなうことも考えている。
学進グループの取り組みは、ICTが地域に密着した教育サービスの発展にも大いに貢献している好例となるだろう。

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