1988年創立の徳島第一ゼミ(徳島県徳島市)は1993年に東進衛星予備校に加盟し、徳島駅前校を開校した。東大や京大といった最難関に多くの合格者を輩出し、県内トップレベルの実績を誇っている。同校舎のどのような指導が合格へと結びついているのか、部長の小倉亮氏を取材した。

最難関合格を維持しつつ間口を拡大
──東進衛星予備校 徳島駅前校には、どのような生徒が通っていますか。
以前は東大や京大を目指す上位層が多かったのですが、5〜6年ほど前からは幅広い層が通ってくれるようになりました。
どうすれば楽しく学べるかを生徒と一緒に考えるようになったことで、上位以下の生徒も身構えずに通える雰囲気になりました。そういう生徒たちは、地域の国公立大に的を絞っているケースが多いですね。
ただ、上位層に対する指導はこれまでと変えておらず、間口を広げながらも最難関を目指せる校舎となっています。

──上位層には、どのように指導していますか。
勉強ができる生徒にはとかく遠慮がちになりますが、私たちは言うべきことはしっかり言うようにしています。
教室は365日休むことなく開けていますので、毎日来るようにも指導しています。「塾というより、学校に二つ通っている感覚」と話してくれる生徒は多いですね。
また、うちに通っている生徒以外にも、県内には超上位層が一定数います。しかし残念ながら、そういう生徒は県外の中高に通うケースが多いので、徳島にいても東大・京大を目指せることを今後もしっかり見せていく必要があると感じています。
小中高一貫指導のよさを存分に発揮
──東進コンテンツでは、何が有効だと感じますか。
全国レベルの中高一貫校のペースに負けないためにも、一番は先取り学習ですね。それによって、志望大学に向けた対策がしっかりできています。
また新たに「東進個別」がリリースされ、優れたコンテンツだと感じています。本校舎では東進個別を学校の勉強を定着させるコースと位置づけ、推薦入試を目指す生徒に勧めています。
──御社は四谷大塚NETと、東進中学NETも開校されていますね。
はい。小学部・中学部・高校部が同じ校舎に入っているので、一から関係を作る必要がなく、生徒・保護者に喜ばれています。
先輩がすぐ近くにいるので将来のイメージもしやすく、「中学高校ではこれを学ぶから、今はこれを習得する必要があります」と、小学生のうちから意識付けできるのがいいですね。今の勉強に納得して取り組めますし、中高に上がってからもスムーズです。
また、小中学生の頃から「東大に行きたい」と言いながら、行動できていない生徒もいます。そういう子には「高校生になってから学ぶのでは遅い」と伝えていますが、響きやすいなと感じます。
家庭的な社風とベテランの力が強み
──社内の雰囲気についてお聞かせください。

塾長は魅力的な人で、一人ひとりが家族のように接してもらえています。未だに社員全員に誕生日プレゼントを渡してくれますし、私自身いろいろ悩みを聞いてもらってきました。こういう関係性が生徒・保護者に伝わっているようで、小学生から「あ、塾長だ」と親しまれています。
また社内には、ノウハウの共有を大切にする文化があり、部署別会議と全体会議は、各週1回ずつおこなっています。昨今は会議を減らす傾向にあると思いますが、「あの生徒は今こうなっています」と生徒たちの情報を共有することで助け合えますし、様々な気づきが得られます。
──指導において課題に感じていることはありますか。
塾での指導は属人性が高く、マニュアル化するのは難しいのかもしれませんが、個人的にはそうしたものがあるといいなと感じます。
また若手の割合が少ないので、その採用と育成も課題だと感じています。優しい生徒指導によって「通いやすい塾作り」ができたので、「若手が入りやすい塾作り」もできるはずです。
ベテランが多いのは、裏を返せば強みです。生徒が東大に合格すると教師にとっても成功体験となり、経験値が上がります。もちろんうまくいかないこともありますが、徳島駅前校にはいろいろな経験を積んできたベテランがいて、合格の大きな下支えになっています。
ここに通えば夢が叶うという校舎へ
──少子化対策については、どのようにお考えですか。
2 0 2 4 年に学童をスタートさせ、そろばん、読書、英会話といった学習につながる指導をおこなっています。そうして裾野を広げていくことは有効だと思いますし、四谷大塚は小1から通えるためもっと増やしていきたいのですが、まだそこまでニーズがないのが現状です。
それから保護者説明会では「中学受験はしておくべき」と訴えています。行くかどうかは受かった後に決められるので、まずは中学受験をしておいたほうがよい。それで得た経験は、中学高校と進んだ時に大いに役立ちます。実際、中学受験を経験した四谷大塚NET出身の生徒は、同じ授業を受けていても吸収力が違うなど、伸びしろがあるなと感じます。

──改めて、最難関を突破する生徒の育成のために、大切なことは何だと感じますか。
社員みんなが意識しているのは、やはり「小学生のうちから将来を見せ、一貫し
てそれを伝え続けること」です。それによって生徒のマインドは、大きく変わっていくと感じています。
また我々としては志望校合格だけでなく、人間力が育つ、一生を共にする仲間ができるなど、「徳島駅前校に通えば夢が叶う」という校舎にしていきたいですね。




































