みんがく・佐藤氏が探究推進機構参与に就任

AI時代の「問い続ける力」育成へ 教育AIサミットにも登壇

 教育向け生成AIプラットフォーム「スクールAI」を展開する株式会社みんがく(東京都千代田区)は6月9日、同社代表取締役で一般社団法人教育AI活用協会代表理事を務める佐藤雄太氏が、4月に設立された一般社団法人探究推進機構(TAO)の参与に就任したと発表した。

 探究推進機構は、子どもたちの主体性や探究心を育む教育環境づくりを目的に設立された団体で、神戸情報大学院大学学長の炭谷俊樹氏が代表理事を務める。参与には元文部科学副大臣の鈴木寛氏や慶應義塾大学名誉教授の田中茂範氏、NPO学習学協会代表理事の本間正人氏ら教育界の有識者が名を連ねている。

 生成AIの急速な普及により、「知識を覚えること」の価値が変化する中、教育現場では主体性や思考力、探究的な学びをどのように育成するかが重要な課題となっている。探究推進機構では、子どもたちの好奇心や学習意欲を引き出す伴走者「探究ナビゲーター」の育成を通じて、探究型学習の普及を目指している。

 みんがくは教育特化型生成AIプラットフォーム「スクールAI」を展開し、全国1,600校、16万人以上の利用実績を持つ。これまで探究テーマの設定や問いづくり、情報整理、振り返り支援など、生徒の思考プロセスに寄り添う生成AI活用を推進してきた。また、教員研修や教育関係者向けコミュニティの運営を通じて、AI時代の新しい学びの在り方について実践知の共有を進めている。

 佐藤氏は今回の就任について、「生成AIの進化によって『答えを得ること』の価値は大きく変わり始めている。今後は『どんな問いを持つか』『どう考えるか』がより重要になる。AIを単なる効率化ツールではなく、子どもたちの主体性や探究心を引き出す存在として活用していきたい」とコメントしている。

 また、佐藤氏は6月10日から開催される「AI NATIVE EXPO2026」の特別企画「教育AIサミット」にも参加。6月11日に開催されるセッション「AIと生きる時代の、主体性の育成メソッド『探究ナビゲーター』」でモデレーターを務める予定だ。セッションでは、探究推進機構代表理事の炭谷氏をはじめ、探究学習の実践者や研究者が登壇し、AI時代に求められる主体性の育成について議論する。

 探究推進機構は今後、「探究ナビゲーター認定講座」を順次開講する予定で、保護者や教育関係者を対象に、探究的な学びを支える伴走者の育成を進める。生成AIの活用と探究学習の推進を結び付ける新たな取り組みとして、教育界から注目を集めそうだ。

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