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恵那南高でAI教材「すらら」導入 学び直しと教員負担軽減へ

 すららネットは4月30日、AI教材「すらら」が岐阜県立恵那南高等学校で導入されたと発表した。2026年4月から約40人の生徒が利用を開始した。同校は就職希望者が約6割を占め、基礎学力の定着に課題を抱える生徒も多い。BYOD環境の整備を背景に、個別最適な学び直しと学習習慣の形成を両立する手段として導入した。

「すらら」はAIが理解度に応じて問題を提示し、アニメーション講義と組み合わせて学習を支援する教材。課題配信や採点、進捗管理の自動化により教員の業務負担軽減にもつながる。同校では朝の時間を活用した学習や英検・SPI対策にも展開し、基礎学力の定着と進路支援の強化を図る方針だ。

熊本県菊池市、公立15校に「すららドリル」導入 約3,500人が利用開始

 すららネットは4月27日、同社のAI教材「すららドリル」が熊本県菊池市の公立小中学校15校に導入され、2026年4月から約3,549人の児童生徒が利用を開始したと発表した。菊池市は、「郷土が人を育み 人が郷土を育む 文教のまち菊池」を掲げ、ICTを活用した個別最適な学びの推進に取り組んでいる。今回の導入では、学力層や学習環境を問わず質の高い学習機会を提供できる点や、不登校傾向の児童生徒が自宅学習ログを活用して出席扱いとできる柔軟性などが評価された。

「すららドリル」は、AIが理解度に応じて問題を最適化し、アニメーション解説を組み合わせた対話型ICT教材。国語、算数・数学、英語、理科、社会の5教科に対応し、学年を超えた学び直しや先取り学習も可能だ。また、課題配信や採点、進捗管理の自動化により、教員の業務負担軽減にもつながる。すららネットは、今回の導入を通じて自治体教育DXと多様な学習機会の提供をさらに支援していくとしている。

クラスター、文科省「N-E.X.T.ハイスクール構想」対応支援開始 メタバース活用で高校改革を後押し

 クラスター株式会社は17日、文部科学省が打ち出した「N-E.X.T.ハイスクール構想」に対応するメタバース教育活用支援サービスを開始したと発表した。全国の自治体や高校に対し、メタバース空間を活用した新たな教育モデルの構築を支援する。「N-E.X.T.ハイスクール構想」は、2040年を見据えた高校教育改革の方向性を示す政策で、産業人材育成、探究・STEAM教育、多様な学びの保障などを柱としている。各自治体では、地域特性に応じた新しい高校像の検討が進んでいる。

 クラスターは、同社が運営するメタバースプラットフォーム「cluster」を活用し、構想で示された3類型すべてに対応する支援メニューを提供する。これまで教育機関への導入実績は800校以上に上り、2025年度には1,000時間超の授業・講習を実施したという。支援内容は、産業系高校向けのデジタルツインやIoT連携による模擬実習環境の整備、理数系教育向けの3D教材やバーチャル実験室の構築、不登校支援や遠隔合同授業に向けた安全なオンライン学習空間の提供など。学校ごとのニーズに応じて導入設計から運用まで伴走する。また、PCやスマートフォン、VR端末など複数デバイスに対応し、ブラウザから利用できる点も特徴。アクセス管理や行動ログの取得機能も備え、教育現場での運用性を高めている。少子化や地域間格差、学びの多様化が進む中、高校教育には従来型の一斉授業を超えた新たな学習環境づくりが求められている。今回の取り組みは、メタバースが高校改革のインフラとなる可能性を示す事例として注目されそうだ。

コンピュータ教室向け新ソフト「SKYMENU Pro 2026」7月発売へ ICT活用授業を支援

 Sky株式会社は16日、コンピュータ教室での学習活動を支援するソフトウェア「SKYMENU Pro 2026」を開発し、2026年7月に発売すると発表した。教育現場では、GIGAスクール構想のもと、1人1台端末の整備が進み、ICTを活用した学びが広がっている。一方で、コンピュータ教室には、個別端末では実現しにくい協働的な学習や高度なICT活用を支える場としての役割が求められている。「SKYMENU Pro 2026」は、こうした環境を背景に開発された学習支援ソフトで、教員による学習者端末の一括管理や操作、校内ネットワークを通じた遠隔確認など、コンピュータ教室全体の運用を支援する機能を備える。ユーザーIDの一括登録や進級時のデータ処理などにも対応し、教員の業務負担軽減にもつなげる。

 Sky株式会社は、従来から提供してきた「SKYMENU」シリーズの技術を基盤に、ICTを活用した授業環境をより使いやすくすることで、児童生徒が主体的に学べる環境づくりを支援するとしている。販売は全国の教育機関向けに代理店経由で行い、小中高校や大学での導入を想定。価格はオープン価格としている。

DXハイスクール活用事例:愛知県立豊橋工科高等学校にてmonoDuki合同会社が機材選定・授業設計・デジタル人材育成講義を伴走支援

 monoDuki合同会社 は、DXハイスクール認定校である 愛知県立豊橋工科高等学校 に対し、デジタル人材育成に向けた伴走型支援を実施した。機材選定から授業設計、講義実施までを一体で支援する取り組みで、学校現場における教育DXの実践モデルとして注目される。

 支援は2026年3月に実施され、ロボット工学科の2年生約40人が対象となった。仮想現実(VR)技術を活用し、工場などの現場を疑似体験しながら課題を発見する「現場観察プロジェクト」を軸に授業を設計。3年次の課題研究に向けた基礎力の育成を狙いとした。

 機材面では、Meta Quest 3 を中心とした環境を整備。VR空間上での現場観察や、XR描画ツールを用いた体験を組み合わせることで、従来の座学や写真資料では得にくい立体的な理解を促した。授業では生徒が3人1組となり、操作・記録・分析の役割を分担しながら課題抽出と改善案の検討を行った。

 近年、DXハイスクールをはじめとする学校現場ではデジタル機材の導入が進む一方、授業への落とし込みや継続的な活用に課題を抱えるケースも多い。同社はこうした状況に対し、「機材ありきではなく学びから逆算する設計」を掲げ、学校ごとの教育方針や運用体制に応じた支援を提供している。

 現場からは、VRによって空間的な理解が深まり、生徒の発言の質が向上したとの声が上がっているほか、限られた回数しか実施できない工場見学を補完する手段としての有効性も評価されている。

 同校では今後、今回の取り組みを踏まえ、VR技術を活用した課題研究の高度化を進める方針。monoDukiは、教育現場の実情に即したデジタル人材育成支援を引き続き展開していくとしている。

複数ドローンで思考力育成 HDL、授業モデル公開 導入後の発展重視へ

 ドローン教育事業を手がけるHDL合同会社は4月10日、教育用ドローンCoDrone EDUを活用した学校向け授業モデル「複数ドローン授業〈ドローンショー発想〉」を公開した。ドローン教育において、導入時の体験にとどまらず、その後の学習の広がりを重視する新たな選択肢として提案する。

 同モデルは、複数のドローンの動きをブロック形式で設計し、シミュレーターで検証したうえで、Pythonコードとして実機に反映する一連の流れを体系化したもの。単体操作にとどまらず、動作の順序設計や役割分担、全体構成を考えるプロセスを通じて、論理的思考力や問題解決力の育成を狙う。

 学校現場ではドローン活用が広がる一方、「操作体験で終わる」といった課題も指摘されている。同社は、既存の導入校に対しては授業の高度化を、導入検討校に対しては継続的な学習展開を見据えた教材選定の重要性を訴える。

 また、教員向けマニュアルを整備し、授業設計から実施、振り返りまでを一体で支援する点も特徴とした。成果が動きとして可視化されるため、評価や発表活動にもつなげやすいという。

 同社は今後、ドローンを単なる体験教材にとどめず、継続的な学びへ発展させる教育モデルの普及を進める方針だ。

LINE WORKS、メジャーアップデートを実施。指定日時にメッセージ送信ができる「送信予約」機能を追加

 LINE WORKS株式会社は4月9日、同サービスのバージョン4.5をリリースし、指定日時にメッセージを送信できる「送信予約」機能を追加したと発表した。有償プラン(スタンダード、アドバンスト)の社内メンバー向けルームで利用できる。
 今回のアップデートは、勤務時間外の業務連絡を避ける「つながらない権利」への関心の高まりや、働き方の多様化を背景に開発された。従来は受信側が通知設定で対応する仕組みが中心だったが、新機能により送信側も配慮したコミュニケーションが可能になる。
 送信予約は、最短15分後から最大7日後まで、15分単位で送信時間を指定できる。1アカウントあたり最大10件の予約が可能で、リマインド通知や一斉連絡などへの活用を想定している。予約メッセージは送信時刻まで編集できる。
 同社は、拠点の分散化やシフト勤務の増加により、連絡タイミングの最適化が企業の課題になっていると指摘。従業員の心理的負担の軽減や労務リスクの低減と、業務連絡の確実性を両立する手段として本機能を位置付ける。
 LINE WORKSは、チャットや掲示板、カレンダーなどを備えたビジネス向けコミュニケーションツールで、スマートフォン中心の現場業務にも対応する点が特徴。富士キメラ総研の調査では、有料ビジネスチャット市場で国内シェア首位を維持しているという。

『LOVOT』が累計20冊の教科書・副教材・学校図書館図書に掲載

 LOVOTを開発するGROOVE X株式会社は8日、同製品が2026年度に新たに教科書や副教材など3冊に採用され、掲載教材数が累計20冊に達したと発表した。

 新たに採用されたのは、高校英語教科書「CROWN論理・表現Ⅰ」(三省堂)、小学校向け社会科資料集の付録ポスター(文溪堂)、学校図書館向け図書(ほるぷ出版)の計3点。小学校から大学まで、国語や社会、英語など幅広い教科で活用が広がっている。

 高校教材では、未来社会やテクノロジーを扱う単元の中で、人に寄り添うコミュニケーションロボットの事例として紹介。小学校教材では、AIの身近な活用例として掲載され、児童がテクノロジーと生活の関係を考えるきっかけとなる内容となっている。

「家族型ロボット」と位置付けられるLOVOTは、人に懐く、抱っこを求めるなど情緒的なインタラクションを特徴とし、教育分野に加え、医療・介護領域でも導入が進む。近年はメンタルケアやコミュニケーション促進といった観点からの活用も目立つ。

 教育現場では、AIやロボットを題材とした探究学習の重要性が高まっており、教材への掲載はその流れを反映した動きといえる。今後も、テクノロジーと人間の関係性を学ぶ素材として、ロボットの活用が一段と広がる可能性がある。

教学社、小論文対策にAI導入 「赤本AI」発売で自学自習を支援

 世界思想社教学社は4月6日、大学入試向け問題集「赤本」にAI機能を組み込んだ「赤本AIシリーズ」を発売した。小論文対策に特化し、受験生の自学自習を支援するのが狙い。

 小論文は明確な正解がないため自己採点が難しく、従来は書き方解説などインプット中心の学習に偏りがちだった。新シリーズでは、受験生が手書きした答案をスマートフォンなどで撮影すると、AIが内容を分析し、4つの観点別評価と10段階の総合評価を提示。改善点や良かった点を具体的にフィードバックする。

 これにより、従来は教員の添削に依存していたアウトプット学習を、自宅でも完結できる環境を整えた。学校現場では、小論文指導ができる教員不足や添削負担の大きさが課題となっており、負担軽減への効果も期待される。

 開発はみんがくの生成AI基盤「スクールAI」を活用し、予備校講師ら専門家の知見を反映。高校での実証実験を経て、AIの精度や使い勝手を高めた。

 第1弾として、人文・教育、社会科学、医歯薬系、看護・医療系の4分野を発売し、5月にはテーマ型・資料型も追加する予定。価格は各2750円。

 長年、大学別過去問で受験生を支えてきた大学赤本シリーズにAIを融合することで、同社はデジタル時代に対応した新たな学習体験の提供を目指す。

旺文社、学習アプリに一問一答機能 書籍連動でアウトプット強化

 旺文社は4月6日、学習アプリ「学びの友」に新機能「一問一答」を搭載したと発表した。参考書の掲載内容と連動したクイズ形式の演習が可能となり、インプットとアウトプットを一体化した学習環境を提供する。

 第1弾として、高校入試対策の定番シリーズである高校入試 でる順ターゲット(全6冊)に対応。英単語や数学公式、理科・社会などの頻出項目をもとに、3~5択形式の問題で理解度を手軽に確認できる。

 新機能は、通学中や就寝前などの「スキマ時間」での活用を想定。解答結果は自動記録され、誤答問題の復習や進捗管理もアプリ上で完結する。進捗率の可視化により、ゲーム感覚で学習継続を促す設計とした。

 同アプリは100冊以上の問題集に対応しており、自動採点や学習履歴の分析機能なども備える。基本利用は無料で、会員サービス「旺文社まなびID」と連携することで複数の学習サービスを横断的に利用できる。

 今後は対象を高校生・大学受験生向けにも拡大し、4月中旬には現代文や古文単語などの参考書にも対応する予定。