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Duolingo、新科目「チェス」を先行提供開始

 Duolingo, Inc.(Pittsburgh, USA)が提供する教育アプリ「Duolingo」は、新たな科目「チェス」を提供開始する。現在一部ユーザーで先行テスト中の本コースは、2023年に公開された「音楽」と「数学」に続く新科目であり、世界で最も古いゲームの一つであるチェスを、誰もが楽しく学べるよう “ひとくちサイズ” のレッスンで提供する。
 現在は一部のiOSかつ英語UIユーザーを対象に先行公開中で、今後、その他のOSや日本語UIでの対応も予定している。

 Duolingoのチェスコースでは、初心者でも一から学べる内容になっており、駒の動かし方から、戦術パターンの見つけ方、勝つための戦略の構築方法までを習得できる。レッスンの多くは思考力を鍛える短いパズル中心で構成されており、学んだ知識をアプリ内キャラクターの「オスカー」とのミニマッチや本格的な対局で実践することも可能。
 多くのチェスプラットフォームはすでにルールを知っている人向けに設計されていますが、Duolingoのチェスコースは「気になってはいるけど難しそう」「敷居が高い」と感じていた人たちにも優しく、誰もが楽しくチェスを学べるように設計されています。言語、数学、音楽と同様に、チェスも世界中の何百万人もの新しい学習者に広めていくことを目指している。

EDUCOMの統合型校務支援システム「C4th」とベネッセの小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」がテスト結果データを自動連携

 ベネッセグループは、株式会社EDUCOM(愛知県・東京都、小林 泰平 代表取締役CEO兼COO)が全国の小・中・高等学校に統合型校務支援システム「C4th」を、また株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、岩瀬 大輔 代表取締役会長兼社長)が小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」を提供している。
 デジタル庁、総務省、文部科学省、経済産業省が令和4年1月に示した「教育データ利活用ロードマップ」において、デジタル活用による転記・集計作業の自動化を通じて無駄な業務を削減し、授業研究の時間を確保することが、教育データの蓄積と流通の将来像として提示されている。
 今回、「C4th」と、「ミライシード」のCBT単元確認テストである「テストパーク」とのデータ連携機能をリリースする。これにより「テストパーク」上で受けたテストの結果が「C4th」の成績処理機能に自動連携され、先生方が結果を登録・転記する手間を削減する。
 両社は、今後もグループ間での製品連携を強化し、学校現場の先生方における「学習」「校務」両面での業務負担の軽減に貢献していく。


■連携の概要
「ミライシード」上で小テストを実施可能にするアプリ「テストパーク」上で受けたテストの結果が「C4th」の成績処理機能に自動API連携される。

ヒューマンアカデミージュニア  DXハイスクール向けSTEAM教材パッケージプランの提供を開始

 教育事業を展開するヒューマンアカデミー株式会社(東京・新宿区、今掘 健治 代表取締役)の児童教育事業「ヒューマンアカデミージュニア」は、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に採択された全国1,000校の高等学校及び新規採択に挑戦する全国の高校に向けて、STEAM教育導入を支援するため、ロボティクスプロフェッサーコース(ロボット)の教材を活用した新たなSTEAM教材のパッケージを開発した。サービス提供に先駆けて、教材のベースとなっている「ロボティクスプロフェッサーコース」の学習教材が、「モノをつくる力で、コトを起こす」をミッションに掲げる「神山まるごと高専」(徳島・名西郡神山町、寺田 親弘 理事長)で2025年6月より授業の教材として導入されることが決定した。

 ヒューマンアカデミージュニアは、「子どもの創造力と自ら学び続ける力を育む」をミッションに、15年以上の児童教育のノウハウと全国27,000名以上の生徒数、累計10万名以上の修了生、2,000以上の教室ネットワークを活かし、学校教育機関向けのSTEAM教育導入支援教材パッケージを開発した。このSTEAM教材のパッケージは、ヒューマンアカデミージュニアの「ロボティクスプロフェッサーコース」をベースとした実践的な学習プログラムで、ロボット製作を通して、プログラミング、数理情報、ハードウェアを総合的に学び、課題解決能力を育む。
 この教材は、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に採択された全国1,000校の高等学校及び新規採択に挑戦する全国の高校に向けて提供を開始する。
 今回の、STEAM教材のパッケージ提供開始に先駆けて、「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」をコンセプトに、「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指す神山まるごと高専に、一部の教材が導入されることとなった。この取り組みを通じて、未来の社会で活躍するデジタル人材・イノベーション人材の輩出を目指す。

教育における生成AI利活用に関するポータルサイト「Manabi AI」の正式版リリース~学習者・教員・保護者のための生成AI利活用情報をワンストップで提供~

 公益財団法人東京財団は、研究プログラム「学び続ける教員を支える生成AI に関する学びの場づくり」(研究代表者:吉田塁)の取り組みの一環として、教育における生成AIの利活用に関する基本情報や最新情報を集約したポータルサイト「Manabi AI(まなびあい)」の正式版をリリースした。

■ポータルサイトについて
「Manabi AI(まなびあい)」は、教育現場における生成AIの利活用に関する情報をワンストップで把握できることを目指したポータルサイト。学習者、教員、保護者それぞれの立場に応じた基本情報から、主要サービスの比較、具体的な活用場面の解説、さらには最新のAI技術動向まで、教育と生成AIに関する知見を体系的に整理している。サイト内では「まずはここから」「生成AIサービス」「活用場面」「特集記事」「資料集」「イベント集」などのセクションを通じて、初心者から実践者まで様々なレベルの利用者が必要な情報にアクセスできるよう設計されている。
特筆すべき特徴として、各対象者別のアプローチを採用しており、例えば教員向けには授業内での活用と校務効率化、学習者向けには授業内活用と課外活動、保護者向けには子どもとの学習支援など、それぞれの立場における実践的な活用方法を具体例とともに紹介している。また、プロンプトの基本や各サービスの詳細比較など、生成AI活用のリテラシー向上に重要と考えられる情報を網羅し、月ごとの生成AI最新情報をまとめた連載記事も提供。
 さらに「資料集」や「イベント集」のセクションにおいて、利用者からも情報提供できるよう投稿フォームを設置していること、またフィードバックフォームを各ページに設置していることにより、様々な観点で有益な情報が集まる仕組みを作り出している。利用者の声やニーズを積極的に取り入れながら、より適切な情報を適切な方法で提供する信頼性の高いポータルサイトへと進化させ、教育における生成AIの健全な活用を促進する。

■ ポータルサイト概要
サイト名:Manabi AI(まなびあい)
URL:https://manabiai.super.site/
ベータ版公開日:2024年9月27日
正式版公開日:2025年3月21日
責任者:東京財団政策研究所 主席研究員/東京大学 大学院工学系研究科 准教授 吉田塁
■ 研究プログラムについて
「学び続ける教員を支える生成AI に関する学びの場づくり」研究プログラム
https://www.tkfd.or.jp/programs/detail.php?u_id=77

教育機関向け「Pepper for Education」のChatGPT機能、利用対象を小学生にも拡大

 ソフトバンクロボティクス株式会社(東京・港区、冨澤 文秀 代表取締役社長 兼 CEO)は、教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」のプログラミングツール「Robo Blocks」に実装するChatGPT機能について、セキュリティを強化することで、本日より13歳未満の児童にも対象を拡大した。

 ソフトバンクロボティクスは、生成AIを活用した最先端の学びを子どもたちに提供するため、2023年10月に「Pepper for Education」にChatGPT機能を追加した。これまで13歳以上を対象に提供していたが、教育現場から「小学校の学習でも利用したい」といった要望を多く受け、このたびAzure OpenAI Serviceを活用してセキュリティを強化し、13歳未満の児童も安心して利用できる仕様にアップデートした。


■Pepper for Educationで学べるChatGPT プログラミング学習でアイデアを具現化
「Pepper for Education」では、直感的にプログラミングができるScratchベースのプログラミングツール「Robo Blocks」を使用している。Robo BlocksのChatGPT機能を使用することで、実際にプロンプトを書いてアイデアを具現化することができる。例えば、豊富なテーマに関する自由会話の生成、または英会話の練習や保健室でのカウンセリング、進路相談などをPepperが対応できるようになるプログラムを自身で開発できるようになる。

生成AIリテラシー教材
 この教材は、「理解編」と「実践編」があり、理解編では生成AIの特徴やリスクなど基礎的なことを学び、 実践編では実際に自分たちのプログラミングにChatGPTの機能を組み込み、社会課題の解決に挑戦する。身の周りに実在する社会課題に取り組むことで、生徒たちは社会でどう生成AIを活用するか実践的に学ぶ。

ゼブラ、紙にも仮想空間にも「書く(カク)」新技術「kaku lab.(カクラボ)」を発表パートナー企業を募集開始

 筆記具メーカーのゼブラ(東京・新宿区、代表取締役社長 石川太郎)は、XR(クロスリアリティ) と生成AI を活用し、手書きの可能性を拡張する新技術「kaku lab.(カクラボ)」を2月20日に本社で発表した。
「kaku lab.」は、センサーを搭載した筆記具「T-Pen」と、仮想空間での筆記を可視化するMR(複合現実)ヘッドセット向けの開発フレームワーク「kaku XR」を含む技術群で構成されている。現時点では「T-Pen」などの一般向け販売予定はなく、開発パートナーを募っている状況だ。
 ゼブラは、アナログの書き味を活かしつつ、デジタル技術を取り入れた新しい筆記体験の研究を2016年から進めており、手書きの本質的な価値を探求しながら、その可能性を広げる道を模索してきた。
「kaku lab.」は3つの技術で構成されている。
T-Pen(センサー搭載ボールペン/シャープペンシル)

  • 紙にも仮想空間にも書くことが可能で、筆記の速度、角度、筆圧、時間などのデータを取得できる。
  • Bluetoothを介して様々なデバイスと接続し、筆記プロセスの可視化を実現。
  • 「T-Pen」の”T”は Transform(変革)を意味し、外見や機能を根本的に変える技術を象徴している。
    kaku XR(仮想空間での筆記を可視化するソフトウェア)
  • 「T-Pen」と連携し、仮想空間内での筆記を可能にする。
  • ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、PC、タブレットなど、さまざまなデバイスで利用可能。
    kaku AI(生成AIとの連携による創造的表現)
  • 3次元の筆致データを基に、複数の生成AIと連携し、創造的な表現や体験を提供する。例えば、手書きの文字やイラストを生成AIで清書、立体化、動画化することが可能。

今後の展開
 ゼブラは、「kaku lab.」の技術を活用し、さまざまな業務用途での共同開発を推進する方針を発表。パートナー企業との連携を通じ、社会実装を模索していくとしている。教育業界に、未来の文具が登場する兆しだ。パートナー企業についての問い合わせは、ゼブラ社へ。

パートナー企業の問い合わせ先
ゼブラ株式会社
0120-555335
https://www.zebra.co.jp/

富士ソフト、AI通訳機「ポケトーク S」の学校向けのモデルを取り扱い開始

 富士ソフト株式会社は、ポケトーク株式会社が開発・販売するAI通訳機「ポケトーク S」の学校向けのモデルを、3月18日(火)より取り扱い開始する。
 文部科学省が発表した調査結果によれば、日本語指導が必要な児童・生徒は過去10年間で約2倍に増加している。教育現場では多国籍化する児童・生徒および保護者と教員間のコミュニケーションに対する支援が急務となっている。

 富士ソフトは、2024年11月よりポケトーク株式会社が開発・販売するAI通訳機「ポケトーク S2」の取り扱いを開始し、製造業の工場現場をはじめ、急増する訪日外国人客に対応する店頭、さらには海外出張時のビジネスシーンなど、さまざまな「現場」における円滑なコミュニケーションを支援してきた。そして「教育現場」の多国籍化に伴うコミュニケーション課題の解決を目指し、3月18日(火)より、「ポケトーク S」の学校向けのモデルの取り扱いを開始する。

「ポケトーク S」は、74以上の言語で使用できるAI通訳機。ボタンを押して話すだけの簡単な操作で、手軽に多言語での会話を実現できる。また、カメラ翻訳機能を搭載しており、教科書や参考書のテキストを撮影すると翻訳結果が表示される。さらに、複数のポケトークをつないでコミュニケーションが取れるグループ翻訳機能も搭載しており、母国語で話せば相⼿が設定した言語で一⻫にメッセージを送信できる。教育現場に「ポケトーク S」を導入することで、児童・生徒および保護者と教員間のコミュニケーションが円滑になり、言葉の壁を超えた学習支援や信頼関係構築に寄与することが期待できる。
 富士ソフトはこれまで、ICT分野における技術力や開発力を活用した教育ソリューションを提供し、日本の教育現場を支える取り組みを続けてきた。今後も、教育に関するノウハウや実績を活かして、「ポケトーク S」シリーズを活用した教育現場の活性化やDX化に貢献してまいく。

プロキッズ 学校の先生向け「生成AI活用講座」提供開始

 子供向けSTEAMプログラミング教育を行う株式会社プロキッズ(東京・台東区、原 正幸 代表取締役)は、2025年2月に、豊川高校にて高校教員向けの「生成AI活用講座」を開催した。
 この講座では、授業や校務での具体的な活用方法をテーマに、先生方が教育現場ですぐに活用できる内容をハンズオン形式で提供した。
 短時間で実践的な生成AI活用スキルを習得できる講座内容は、校務や授業準備の効率化を求める多くの先生方から高い評価を得ている。

小中学校向け保護者連絡サービス「tetoru」が導入校数 5,000校を突破

 SchoolTech事業を展開するClassi株式会社(東京・新宿区、竹岡章 代表取締役社長)は、小中学校向け保護者連絡サービス「tetoru(テトル)」が、導入校数5,000校を突破したことを発表した。
 tetoruは2022年の2月からサービス提供を開始し、初年度で1000校、2年目となる23年度には3000校、そして3年目の24年度には5000校と着実に導入校を増やしてきた。

導入の背景として、下記の声が挙げられている。
・欠席連絡をDXすることにより、先生/保護者に朝時間の余裕を提供できる
・欠席連絡等の基本機能は無料で利用できるため、導入しやすい
・保護者連絡に係る紙を廃止でき、環境とコストの両方でメリットがある
・UI/UXの観点で使いやすい(グッドデザイン賞受賞)
・広告が入らない
 上記に加えて自治体連絡機能や個別連絡機能等の有償サービスの追加も実現し、現在では国内45都道府県で導入されるに至った。

【導入状況(地域別)】
北海道: 191校
東北: 548校
南関東: 788校
北関東: 547校
北陸: 329校
東海: 641校
近畿: 764校
四国・中国: 465校
九州・沖縄: 791校
 来年度から提供する集金機能も含め、引き続きtetoruは先生方の働き方改革、学校のDXに貢献できるプロダクトを目指していく。

スタディポケット、AIで教材プリントやスライド作成を支援する新機能「マジックプリント」を公開

 学校教育機関向けの生成AIサービスを提供する、スタディポケット株式会社(東京・千代田区、鶴田 浩之 代表取締役)は、教職員が教材プリントや小テストを図解生成できる AI新機能「マジックプリント」を、2025年3月7日に公開した。「スタディポケット for TEACHER」の一部学校から順次提供を開始し、令和7年度中に、すべての教員向けライセンスに標準搭載を予定している。

 新機能「マジックプリント」(商標、特許出願中) は、単元テーマや指導案を入れるだけで、教材プリント・授業用スライド・板書計画・小テストなどの草案を図解を含む生成を行う。小学校1年生から高校生の大学受験ニーズまで幅広く対応し、特別支援学校・学級での個別の指導計画などの作成も支援する。また、教務関連に限らず、自由記述のアンケート結果を入れると分析結果を表示したり、校務や事務作業でも活用できる。
 現在は、PDFと画像形式での出力に対応しており、パワーポイント形式との互換性のある出力は、簡易的なものから、令和7年度中での提供を目標としている。

「提供開始時期について」
本年度の契約済のアカウント:2025年3月中旬から5月にかけて、活用の多い学校から順次提供
新年度からの契約アカウント:2025年4月から7月にかけて順次提供

 ■「マジックプリント」活用ユースケース
 授業の準備・校務分野の多様な場面で活用できる。
【教材作成・準備】

  • 単元テーマや指導案による、教材プリント・スライド、板書計画の草案生成
  • 授業の導入に役立つクイズ、ポンチ絵を作成
  • 教科書の要点まとめを図解やスマートアート化
  • 小テストや確認プリントの作成
  • 実験・観察の手順を視覚的に分かりやすくプリント化
  • 歴史や理科など、時系列整理や要点整理のための図解プリント作成


【グループワークなど協働的な学び、探究学習の支援】

  • グループワークのテーマカードやロールカードの作成(ファシリテーター、記録係など役割カード)
  • 授業中に生徒が議論を深めるための発問カード作成
  • ディベートやディスカッションの論点整理カード作成
  • 探究学習の課題設定や調査計画用シートの生成
  • 生徒自身の学習を促進する自主学習シートのテンプレート作成
  • 読書感想文の構成支援プリントやワークシートの生成


【学校内コミュニケーション支援】

  • 学校行事の案内チラシやポスター作成
  • 学級通信や学年通信を図解でわかりやすく作成
  • 保護者会・PTAなどのお知らせやアンケート分析結果のプリント化


その他
 PDFおよび画像形式での出力に加え、要望の多いパワーポイント形式やGoogleスライド形式との書き出し・連携は、少しずつ精度を高めながら、令和7年度中の提供を目標としています。具体的な提供は決まっていない。
「マジックプリント」は、スタディポケット株式会社が商標および特許出願中。

スタディポケットについて
 学校教育機関向けの生成AIクラウドサービス「スタディポケット」は、学校現場に特化した国内最大級のもので、全国200校以上で導入されている。すでに多くの教育現場で生成AIの活用事例を持ち、教職員の働き方改革、生徒児童の個別最適な学びの支援など、幅広いシーンでサービスとして評価を得ている。文部科学省「学校DX戦略アドバイザー事業」サポート事業者。