若手芸術家応援プロジェクト 東京藝術大学『若手芸術家支援基金』設置 クラウドファンディングも

 6月9日、東京藝術大学とREADYFOR株式会社は、『新型コロナウイルス感染症緊急対策。「東京藝術大学若手芸術家支援基金」』を設置し、若手芸術家応援プロジェクトとしてクラウドファンディング『【東京藝術大学】若手芸術家支援基金始動!#POWERTOTHEARTS.』を開始すると発表した。新型コロナウイルス感染防止のため、芸術活動に影響を受けている同大学の在校生や同大学出身の若手芸術家に対し、芸術活動の持続化を支援するための施策だ。
 若手芸術家の対象となるのは、在学生のほか、同大学卒業生・修了生のうち主に40歳までの人が対象となる予定。基金のキャンペーン期間は、6月9日から2022年3月末日まで。
 基金設置にあわせ、クラウドファンディングもスタート。実施期間は6月9日から7月31日午後11時まで。目標額は5000万円。支援者には、支援金100万円以上で「顕彰銘板の設置」「感謝状の授与」、30万円以上で「各イベントの招待」「称号授与」を予定。

 基金の使命は、若手芸術家たちの、今を救うこと、未来のカタチを模索すること。東京藝術大学の自己財源に加えて、一般企業からの協賛金や東京藝術大学基金への寄附のほか、クラウドファンディングで集まった支援金を原資として、各プロジェクトを実施する。
 集まった基金や支援金は、活動の場の創設や、在学生を対象とした修学支援などに充てられる。また、『オンラインプロジェクト』として、展覧会、演奏会を開催。「オンライン藝大アートフェスティバル』(仮称)を開催し、オンライン上に美術館、奏楽堂(音楽ホール)を設置し、若手芸術家による展覧会、演奏会を行う。参加者を公募し、賞と賞金を設定。「新たなWEBコンテンツの開発」では、アプリの開発や、若手芸術家支援プラットフォームの構築に取り組む。

 会見で東京藝術大学の澤和樹学長は、3密を避けるため演奏会や展覧会の開催が厳しい現状を受け、オンラインによる展開の仕方について知恵を絞りながら新しい芸術表現として確立すべく頑張っている若手芸術家を支援したいと語った。

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