Archive for: 10月 2016

「タワマン節税」けん制、高層階は増税へ

菅義偉官房長官は10月24日の記者会見で「20階建て以上の高層マンションについて、高層階の固定資産税と相続税を引き上げを、実際の取引価格を踏まえた固定資産税の案分方法をいま検討している。2018年以降に引き渡す新築物件が対象。一方で低層階の税負担を軽くする。今後の税制改正で検討する」と述べた。高層階の部屋は取引価格が高いわりに税金が安く、富裕層の間では節税策として購入する動きが広がっていた。政府・与党は12月にまとめる与党税制大綱に盛り込むことを目指す。

消費税収の自治体配分見直し表明 総務相

高市早苗総務相は10月25日の閣議後の記者会見で、消費税収の自治体への配分方法を見直す方針を示した。2017年度から配分を計算する際に、インターネット通販やカタログ販売の販売額を外す。消費税は8%の税率のうち、6.3%を国に、1.7%を地方消費税として都道府県に配分している。地方消費税は小売販売額や人口、働く人の数に応じて配分している。これまでは東京都のインターネット通販会社が鳥取県の消費者に商品を売っても東京都の小売販売として計算されていた。

熊野古道40キロを追加登録 ユネスコ世界遺産委

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は10月24日、パリで臨時会合を開き、熊野古道で知られる世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に、近年の調査で特定された参詣道約40キロを追加することを承認した。登録対象の参詣道は計約350キロに延びる。追加されるのは熊野参詣道の中辺路と大辺路、高野参詣道のうち、和歌山県内に位置する22区間。2004年に世界遺産になった後、草木に埋もれていた古道が新たに発掘されたことから、政府が1月に追加申請していた。構成資産の追加は「石見銀山遺跡」に続き国内2例目。

給付型奨学金、月3万円軸に 自民原案、成績4以上で 17年度から

自民党の給付型奨学金に関するプロジェクトチーム(PT、渡海紀三朗委員長)は10月25日、返済不要の給付型奨学金の制度設計の原案をまとめた。高校在籍中の成績が5段階評定で平均4以上の生徒を条件に、2017年度から1カ月当たり3万円を給付する案を軸に政府・与党内で調整を進める方針を確認した。自民党は近く公明党や文部科学省、財務省と具体的な制度設計に入り、11月にも政府・与党の最終方針をまとめる。

阪大やパナソニック・富士通 省エネ半導体 実用研究

大阪大学やパナソニック・富士通などは2017年度から産学官協同で、新たな省エネ半導体の実用化研究に乗り出す。ハイブリッド車(HV)や電子レンジなどの電気製品に組み込んで電気の流れを制御するパワー半導体で、20年以降の実用化を目指す。普及すれば国内全体の消費電力を1割減らせる見込みだ。温暖化ガスの排出削減にもつながり、環境省は地球温暖化対策の切り札にしたい考えだ。

 11月に発効する温暖化対策の新枠組み「パリ協定」で、日本は温暖化ガスを30年に26%削減する目標を掲げる。開発したパワー半導体は従来型に比べ、電圧や電流の制御時の電気の損失を約4割低減できる。試算では国内のパワー半導体がすべて新型に置き換われば国内の消費電力を1割減らせる。これは原子力発電所4基分以上に相当する。

南スーダンPKO派遣5カ月延長を決定

政府は10月25日の閣議で、南スーダン国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣について、10月末までの期限を2017年3月末まで5カ月間延長する実施計画の変更を決めた。これに先立ち国家安全保障会議(NSC)でも確認した。国連安全保障理事会が南スーダン派遣団(UNMISS)の活動期間を12月15日まで延ばしたのに伴う措置。稲田朋美防衛相は25日の閣議後の記者会見で、南スーダンの治安状況について「隊員の安全を確保して有意義な活動ができる状況にある」と強調した。

「レクサス」4年連続首位 米専門誌の信頼調査、2位は「トヨタ」

米専門誌「コンシューマー・リポート」が10月24日発表した最新の自動車ブランドの信頼調査で、トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が4年連続で首位となった。2位は「トヨタ」で、日本勢は上位10位に5ブランドが入った。調査は、車の所有者らから、性能や品質、使い勝手といった点で意見を聞いた。上位10位には、日本勢で6位に「マツダ」、8位に日産自動車の高級車ブランド「インフィニティ」、10位に「ホンダ」が入った。インフィニティは前年の24位から順位を上げた一方、マツダとホンダは順位を二つ下げた。

二宮敦人著「最後の秘境 東京藝大」(新潮社・1400円)

「最後の秘境 東京藝大」の著者、二宮敦人氏が日本経済新聞の日曜版に記した本書の「あとがきのあとがき」。書く動機となったのは「。現役藝大生(美術学部彫刻科)の妻の行動を奇怪に感じたこと」だそうだ。得体の知れない芸大、と呼ばれるが通り相場だが、日頃から接触機会が多いせいか至って真っ当な身なり振る舞いをしている。地元商店会にも協力し街頭コンサートを開いたりする。40人を越す学生からインタビュー集めたノンフィクションだそうだが、まだ読んでいない。早速アマゾンへ注文しよう。

シャープのプラズマクラスター活用のヘアドライヤー

シャープは10月20日、独自の空気清浄技術「プラズマクラスター」を活用したヘアドライヤー「プラズマクラスタースカルプエステ」を発売すると発表した。装置から発生するイオンにより、頭皮や髪の保湿効果が得られるほか、静電気の抑制などの働きがあるという。先端にヘッドセラピストの指を模した約7センチの突起5本を装着し、髪をかき上げるように使用する。頭皮表面を心地よい強さでマッサージし、高濃度イオンを含んだ風を送って毛穴の周りの皮脂を除く仕組み。想定価格は2万5千円前後(税別)。

ハロウィーン予算は平均5000円 、 64%「お金掛ける」

インターネット調査会社「マクロミル」(東京)の調査で10月21日、ハロウィーンに掛ける予算は平均約5000円で、2年前より減少したものの、商品購入やイベントにお金を掛ける人の割合は6割を超えたことが分かった。ハロウィーンのために支出をすると答えた人は約64%に上り、2014年の調査から倍増。一方で、平均予算は4958円と前回の調査より1282円減った。ハロウィーンが浸透し、グッズ購入などで気軽に楽しむ傾向が強まっているという。