Archive for: 4月 2017

京都の老舗学習塾「創学社」、廃校の小学校を再利用し地域貢献

株式会社創学社(京都府京都市、松井博美代表)は廃校になった新庄小学校(京都府南丹市)の一部を借りて塾を始める。同社は1971年創業以来、地域に密着した教育サービスを展開。同社の松井代表は京都私塾連盟を立ち上げるなどし、積極的に地元の学習塾の立場から交流の場を設け、情報収集・発信をしてきた。今回はその長年の活動が功を奏したのか、南丹市から強い要望があり、廃校になった新庄小学校にて塾を開校するに至った。

開校前のプレイベントには地元メディアから注目を浴びた

新庄小学校は過疎化が進む京都府南丹市の小学校再編のあおりを受け、廃校になった学校の一つ。その新庄小学校の教室の一部を借りて、同社の学習塾ブランドの一つである「志塾南丹校」として、4月より開校した。

当面は小学生中心の能力開発事業としてロボット教室、パズル、Skype英会話、習字など、中学受験とはまた別のアプローチで、地域の子供たちにICTを活用した最先端の教育サービスを提供していく予定。担当の松井一晃部長は「地域の方々にまずは認知してもらうことが最優先課題。われわれが提供する最先端の教育サービスに触れて頂くことにより、地域の教育水準を引き上げ、地域復興に貢献し、子どもから大人までが集まれる場所にしたい」と意気込む。

また同社は今後、幼児教育部門や学童保育部門を新規に開講し、中学部と高等部を同社から移行することで幼小中高の一貫校設立をビジネスモデルとして構築していきたい意向。さらに、地域内雇用の創出も視野に入れているといい、今後の展開に目が離せない。

成学社、梅田に日本語学校、セブ島に語学学校を開校 保育事業も拡大

成学社が開校した開成アカデミー 日本語学校

株式会社成学社(大阪市北区、太田明弘代表)は、この4月から大阪市内に海外からの留学生を受け入れる「開成アカデミー 日本語学校」を開校し、7月には日本人が英語の語学研修を受けられる「Kaisei English Academy(KEA)」をフィリピンのセブ島に開校することを、4日に開かれた同社の創業35周年記念祝賀会で明らかにした。

同社によると、大阪市北区の梅田に開校した開成アカデミー 日本語学校は、近年アジア諸国からの留学生の増加にともない、日本の大学や専門学校をはじめとする高等教育機関に進学を希望する学生が増えていることから、日本留学試験や日本語能力試験(N1・N2)の合格に向けた日本語の学習指導はもとより、大学院や研究生を目指す学生に対して研究計画書の書き方や、小論文、面接試験の対策をはじめ、研究活動の場で必要とされるプレゼンテーション能力の養成も行う。

日本人のためにセキュリティ面や衛生面に配慮したほか、施設内に日本食レストランや日本食品を購入できる店舗もあるなど充実している

また、日本人のために開校したセブ島のKEAでは、環境変化によるストレスを極力軽減するため、和食中心の食事やウォシュレット付トイレを設置するなど、日本での生活に近い環境を整えた。学習面では午前中にボキャブラリーテストと、午後にライティングテストを毎日実施し、そのテスト結果に連動させたマンツーマンレッスンとグループレッスンを組み合わせて、短期間で効果的に英語力をアップさせる「スパイラル・ラーニング・システム(SLS)」を採用した。

創業からこれまでを振り返り謝辞を述べる太田明弘代表

2015年に始めた小規模認可保育所の「かいせいプチ保育園」や認可保育園の「かいせい保育園」は年々拡大しており、今春は新たに3園を開園し計11園になった。

創業35周年を迎えるにあたって謝辞を述べた太田明弘代表は、「どこにでもあるような小さな学習塾がこれまでやって来られたのは、地域社会から生かされた意義があったのではないか、創業35年の節目に、このことをもう一度捉えなおして新たな挑戦を試みたい。学習塾を取り巻く環境は厳しく、今後35周年を迎えるのは次の世代の課題となる。単なる学習塾から、人の成長を育む企業として会社づくりに励んでいきたい」と感謝の気持ちを伝えた。さらに祝賀会に参加していた新入社員に向けて、同社の国際化の意味を込めてこれまでの歩みと歓迎の思いを英語でスピーチした。

 

浜学園とミキハウスがつくる「絵本サイト(イマージュ)」を新設

子どもの発育にとって重要な、良質な絵本との出会いの機会や読み聞かせのポイントを届けたい思いで、両社が蓄積したノウハウを融合し、「絵本サイト(イマージュ)」を浜学園とミキハウスが立ち上げた。

絵本サイトのコンセプト
ミキハウスの色彩豊かで良質な絵本を、浜学園グループの監修のもと、様々な切り口からご紹介する。また、浜学園および浜学園の幼児教室「はまキッズオルパスクラブ」の講師などによる読み聞かせのポイントや絵本の選び方といった、親子で絵本を深く味わうための情報も提供する。

絵本サイトの概要
1. 名称 イマージュ
2. URL http://ehon-house.net
3. 公開予定 2017年4月7日
4. 主な内容 年齢別のお薦め絵本の案内 / 浜学園グループの講師などによるコラム
5. 対象者 幼児のお子様がいる親御様

ディップ、日本初のAI・人工知能ベンチャー支援制度「AI. Accelerator」を開始

ディップ株式会社は、AI・人工知能ベンチャー企業を対象とした新規事業創出を目指す日本初のアクセラレータープログラム「AI.Accelerator」を2017年4月6日より開始することを発表した。アドバイザー・メンターには、業界で著名な9名が就任する。また、プログラムに参加を希望する企業・個人の募集を同時に開始した。

プログラムの対象は、AI、ビックデータ解析など、人工知能を利用したサービスを開発するベンチャー企業やスタートアップ企業。公募による選考を通過し採択された企業・個人には、メンタリング、データ提供、事業資金、PR、採用支援など成長に必要なあらゆるリソースを提供する。

「AI.Accelerator」の特徴
■AIに特化したメンタリングチーム
起業家や大学教授などAI関係者を結ぶネットワークで専門家陣と共にメンタリングを行う。
■日本最大級の企業分析データを提供 ※匿名化したデータとなります。
「バイトル」「はたらこねっと」「ナースではたらこ」等の20万以上の企業データを分析可能。
■出資・事業提携
メンタリングの後、審査を通過したサービスには、ディップから出資や事業提携を行う。
■営業支援で一気にスケール
出資の場合は全国32拠点、1,200名以上の担当が営業支援。創業時からスタートダッシュが可能。

アドバイザー/メンターの経歴詳細はサイトを参照。
URL:http://ai-accelerator.strikingly.com/2
URL:http://ai-accelerator.strikingly.com/4

奨学金、給付型可能に 改正法成立

返還不要の給付型奨学金事業を実施するための改正日本学生支援機構法が3月31日、参院本会議で可決、成立した。給付型奨学金の支給対象は、住民税非課税世帯の大学などへの進学者で、成績や課外活動の実績などで高校が推薦する。給付額は、国公立に通う自宅生が月2万円、国公立の下宿生と私立の自宅生は3万円、私立の下宿生は4万円。児童養護施設の出身者らには、入学時の一時金として24万円を別途支給する。4月1日施行で2017年春の進学者から先行実施する。

日本への留学、23万9千人

日本学生支援機構は4月2日、日本の大学や日本語学校などに2016年5月1日時点で在籍する外国人留学生が23万9287人だったと発表した。前年同時期より3万908人増。大学や短大など高等教育機関への留学生が、約1万9千人増えた。

出身国・地域別ではベトナムの伸びが著しく、1万4925人増えて5万3807人。半数近い2万5228人が日本語学校への留学だった。最多は中国で4372人増の9万8483人。3番目はネパールで、3221人増の1万9471人だった。

学研「小学生白書Web版2016」調査結果

株式会社学研ホールディングス(東京・品川 代表取締役社長:宮原博昭)学研教育総合研究所は、小学生の「イマ」を総合的に分析した「小学生白書2016」の最終調査結果をWEBサイト上で発表した。

【「小学生白書2016」の概要】
家や学校でどのような暮らしをしているのか、好きな色や教科、将来何になりたいのかなどをはじめ57項目を調査し、その調査結果をもとにリアルな小学生のイマを発表している。

【調査結果サマリー】
男女別1番人気はサッカー選手&ケーキ屋!
小学生1200名を対象に、「あなたが将来つきたい職業は何ですか?」と選択式で回答してもらった。選択肢に将来つきたい職業がない場合は「その他」とし、自由記述での回答を得た。「YouTuber」は(0.5%、6人)でランク外だが、自分らしく楽しいことをしながら稼ぐ、という新時代のビジネスに小学生も注目していることが分かる。

男女別に見た「将来つきたい職業」のランキングは以下の通り。

男子では、「プロサッカー選手」、次いで「プロ野球選手」と、プロのスポーツ選手が2トップ。一方で、「わからない」と答えた子が37.8%を占めた。約4割もの子が将来就きたい職業を決めかねているようだ。

【「将来つきたい職業」男子ランキング】
1位:プロサッカー選手(8.3%)
2位:プロ野球選手(4.8%)
3位:警察官(4.5%)
4位:運転士(3.5%)
5位:医師・ゲームデザイナー(3.0%)
7位:大工さん・建築家(2.8%)
8位:科学者・研究者(2.7%)
9位:消防士(2.3%)
10位:会社員・エンジニア(2.0%)

女子では低学年を中心に、ケーキ屋、パティシエといった洋菓子を作ったり売ったりする仕事に票が集中。医師、教師、看護師など、昔からの人気職も危なげなくランクインした。

【「将来つきたい職業」女子ランキング】
1位:ケーキ屋(10.2%)
2位:パティシエ(10.0%)
3位:医師(4.5%)
4位:教師・先生(4.0%)
5位:パン屋さん(3.8%)
6位:看護師(3.5%)
7位:歌手・アイドル(3.2%)
8位:漫画家・イラストレーター(3.0%)
9位:ファッション関係(2.7%)
10位:トリマー(2.2%)

【「小学生白書2016」調査概要】
■調査方法:インターネット調査
■調査時期:2016年9月17日(土)~9月20日(火)
■調査対象者:小学1~6年生の男女とその保護者
■有効回収数:1200サンプル(各学年男女100名)
■調査協力:株式会社クロスマーケティング

就学援助制度の支給対象者2年連続減

文部科学省の調査で4月3日、全国の小中学生のうち、経済状況が厳しい家庭に給食費や学用品代を補助する就学援助制度の支給対象者の割合が、2014年度は前年度から0.03ポイント減の15.39%だったことが分かった。調査開始以降、初の減少となった前回調査から2年連続で減ったが、依然として6人に1人の割合で、高止まりの傾向となっている。対象者数は少子化の影響もあり、1万9030人減の149万5485人で3年連続の減少。

RISUが保育園に落ちた「不承諾通知」を1万円分のポイントで買い取る保活ママ・パパ支援を開始

算数タブレットによる遠隔学習や、個別指導塾による学習支援サービスを提供するRISU Japan株式会社(文京区)は、3月1日より「保育園に落ちた『不承諾通知』の1万円分買い取り支援」を実施開始した。

4歳程度から利用可能の「RISUきっず」の申し込みについて、RISUの学習費用に使用できる1万円分のポイントを該当者全員に提供し、待機児童がいる家庭を支援する。3月の上旬には、多くの自治体で認可保育園の二次募集の結果が発表される。今年の発表は事実上これが最後であり、今年も多くの待機児童が生まれることが予想される。

児童福祉法は、保護者の労働によって保育が提供できない場合にも、自治体に保育の提供義務があることを定めている。2013年には、自治体が法律で定められた保育提供義務に違反しているとして、保育園に落ちた家庭の母親たちが集団で異議申し立てを行ったことがニュースになった。しかし、その後も行政による保育確保が十分な水準に回復しているとはいえない状況が背景にある。

詳しくはRISUのページへ: http://www.risu-japan.com/t/taikijido/

プログラミング教育指導者養成講座「CodeEdu/」2017年度前期受講生の募集を開始

キャスタリア株式会社は、国立大学法人上越教育大学教育情報システム研究室 大森康正准教授と共同で行う、プログラミング教育指導者養成講座「CodeEdu/」の2017年度前期受講生の募集を、2017年4月5日より開始した。
 プログラミング教育指導者養成講座「CodeEdu/」(コードエデュ)とは、児童向けプログラミング教育に携わる方を対象とした、プログラミング教育指導者養成プログラム。

 2020年からの小学校でのプログラミング教育の必修化等に伴い、小学校から高等学校におけるプログラミング教育全般において、指導者の育成と供給が大きな課題となっている。

 これまでキャスタリアと大森准教授は、学校法人信学会(長野県長野市)とともに、プログラミング教育に関する共同研究を行ってきた。2015年11月から2016年3月にかけて長野県長野市の小学3・4年生を対象とした実証研究を実施し、「初等・中等教育向けプログミング教育カリキュラムに対応した指導者養成プログラム」を開発、その成果を情報処理学会(コンピュータと教育研究会)で発表するなどの活動をしている。
 2016年度「CodeEdu/」をスタート、全国各地から20名以上の受講生が参加し、教育方法や教材開発について学んだのち、それを実践する機会として小学生を対象とした模擬授業を行った。多くの受講生からは、全体を通して貴重な体験ができ有意義な機会であったという声が寄せられた。
今回は、これに続く第2期生の募集となる。

講座概要
 オンライン学習と、全5回のスクーリングを通じて、プログラミング教育において重要となる知識や概念、プログラミング技術およびその教育方法を習得する。児童向けのワークショップの企画から実施、分析までを含む演習をおこなうことにより、実践力を育成する。
 講師には、小金井市立前原小学校の松田孝校長、上越教育大学の大森准教授、ジャーナリストの松村太郎らを迎え、それぞれの立場からの知見を踏まえたバラエティ豊かな講義が展開される。

講座内容
 本講座では、プログラミング教育における知識や概念、基礎的なプログラミング技術および指導方法の習得を行う。
 具体的な科目として、プログラミング教育に関する現状と必要な概念などを学ぶ「プログラミング教育概論」、プログラミング技術の習得を行う「プログラミング入門」、プログラミング教育で用いる教材の開発方法などを学ぶ「プログラミング教材開発」、プログラミング教育の授業等を分析し、その評価方法を実践的に学ぶ「授業分析・評価」、特別な支援を必要とする児童への支援方法などを学ぶ「児童への対応方法」がある。

会場と募集定員

  • 上越会場(上越教育大学:新潟県上越市)  10名
  • 長野会場(ギークラボ長野:長野県長野市) 10名
  • 東京会場(23区内)       15名
  • 大阪会場(大阪市内)       15名
  • 期間

  • 募集期間 4月5日(水) – 4月30日(日)
  • 開講期間 5月13日(土) – 8月31日(木)
  • オンライン受講期間

  • 受講期間 5月13 日(土)- 8月19日(土)
  •   プログラミング教育概論、プログラミング入門、教材開発など

    スクーリングスケジュール(各会場共通)
     第1回 5月13日(土)13:00 – 16:00
      アイスブレーク、オリエンテーション、教材等の使い方
     第2回 6月3日(土)10:00 – 17:00
      講義、メンターによる模擬授業
     第3回 7月1日(土)10:00 – 17:00
      児童向けワークショップの企画
     第4回 8月5日(土)9:00 – 17:00
      児童向けワークショップの実施
     第5回 8月19日(土)10:00 – 17:00
      児童向けワークショップの分析

    費用
     受講料:無料
     教材費:32,400円(税込)
      ※学生向けの学割もあり。詳細は事務局まで。

    CodeEdu/ 2017年度前期の詳細およびお申し込みにつきましては、次のページを参照。
    www.codeedu.info