リネットジャパングループ(本社:名古屋市)の子会社でリユース事業を展開するネットオフと、AIを活用したアダプティブ教材を手がけるすららネット(東京都千代田区)は、教育機関向けにリユース端末の提供を開始した。通信制高校や専門学校、フリースクールなどを主な対象とし、学習用ICT教材「すらら」とパソコン・タブレット端末をセットで提供する。
GIGAスクール構想の進展により小中学校では1人1台端末環境の整備が進む一方、多様な学びの場ではコストや調達面の制約から端末不足が課題となってきた。今回の連携は、こうした教育現場に新たな選択肢を提示する狙いがある。
ネットオフは、会員数590万人、年間約3,000万点に及ぶリユース品を取り扱うが、リユース品は同一型番をまとめて確保しにくい点が課題だった。今回の取り組みでは、一定のスペックを満たした同一端末を、必要な時期に必要な台数まとめて提供できる体制を構築。教育機関が計画的に端末導入を進めやすくなった。
提供される端末は、バッテリー残量80%以上を確認したうえでクリーニングや動作確認を実施し、教育利用を前提とした品質担保と端末保証を付帯する。新品端末の導入が難しい現場でも、費用負担を抑えつつICT学習環境を整えられる点が特徴だ。
すららネットは、学習者一人ひとりの理解度や学習ペースに応じた個別最適化学習を可能にするICT教材「すらら」を提供してきたが、端末不足が導入・活用の障壁となるケースもあった。今回、リユース端末と教材を一体で提案することで、日常的な個別学習の実践を後押しし、学習機会の拡大と成果創出につなげる。
両社は、本取り組みを通じて端末不足による教育機会の損失を解消し、「学び始められる」「学び続けられる」環境づくりを支援するとしている。教材提供にとどまらず、教育現場の実情に即した周辺環境整備まで含めた支援の広がりとして、今後の展開が注目される。